思い出のシネマ

大逆転
監督 ジョン・ランディス
出演 エディ・マーフィー  ダン・エイクロイド
 「王子と乞食」を題材にしたコメディー作品。エディー・マーフィー主演第1作である。ダン・エイクロイドはじめ共演陣も個性派ぞろいで、ホラー映画の出演が多かったことから絶叫女優と呼ばれていたカーク・ダグラスの娘のジェイミー・リー・カーティスも味のある演技と見事な肢体を披露してくれている。深く考えずに楽しめる作品。映画の導入部に流れるモーツアルトを聴いて、何の曲か探した思い出がある。
大脱走
監督 ジョン・スタージェス
出演 スティーブ・マックウィーン  チャールズ・ブロンソン  ジェームズ・コバーン
 第二次世界大戦中、脱走不可能といわれたドイツ軍の捕虜収容所から、トンネルを掘って脱走を図った連合国軍捕虜たちの姿を描いている。荒野の七人で売り出したスティーブ・マックイーンらそうそうたるメンバーが出演している。マックィーンのオートバイで逃げるシーンは圧巻(でも結局捕まってしまうが)。この映画を見た後、小説も読んでしまった。
ターミネーター
監督 ジェームズ・キャメロン
出演 アーノルド・シュワルツネッガー  リンダ・ハミルトン  マイケル・ビーン
 20代の半ば頃、当時僕を含めた3人の同期入社が人事異動により同じ課の同じ係になったことがあった。3人は気が合い、その中の一戸建ての家を借りていた友人の家に泊まっては酒を飲み、借りてきたビデオを見たものだった。この作品は友人のおすすめの作品であった。現在シリーズの第3作が上映されているが、当時はアーノルド・シュワルツネッガーもそれほどのスターではなく、主役のリンダ・ハミルトンとマイケル・ビーンもそれほどの知名度はなかったので、今のような評判は呼ばなかったのではないかと思う。しかしながら、将来人類の指導者となる人を殺すべく、未来からロボットが送り込まれてくるというストーリーがおもしろく、見ていっぺんで気に入ってしまった。そのロボットから未来の指導者を守るために送り込まれてきた男が実は・・・というタイムとラベルものとしても話がよくできている。
タイタンズを忘れない
監督 ボアズ・イエーキン
出演 デンゼル・ワシントン  ウィル・パットン  キップ・パルデュー
 この物語は、1971年にヴァージニア州で起きた実話を題材にしている。当時アメリカは公民権運動によって人種間の壁は取り払われたはずだが、人々の心の中の壁までは容易に取り払われなかった。この作品はこうした時代背景の中、黒人と白人との間の確執でまとまりのなかった、とある高校のアメフトチーム「タイタンズ」が人種など関係なくフットボールを楽しもうとする転校生の登場により、一つにまとまっていき、連戦連勝の快進撃を続けるようになる。しかし、大事な戦いを前に大きな悲劇が訪れる。若さゆえの反発、逆に若さゆえに相手を理解することがたやすいということもあるだろう。この映画は、互いを尊重し合い、友情の絆で結ばれていくプロセスを丹念に描いており、感動すること間違いない。
ダイ・ハード
監督 ジョン・マクティアナン
出演 ブルース・ウィルス  アラン・リックマン
 クリスマス・イブの夜、ロサンゼルスのハイテク高層企業ビルを占拠したテロリストグループと、その企業に勤める別居中の妻を訪ねてきたニューヨークの刑事の孤独な戦いを描いた作品。ブルース・ウィルス扮する主人公の刑事が、見た目が全然かっこよくなくて、どうしてこんなについていないんだと不満を言いながら戦うところが、今までのヒーロー物とは違って人間臭さが出ていておもしろい。また、単にテロリストと刑事との戦いだけでなく、ストーリーにちょっとしたどんでん返しみたいなものもあって見ていて飽きさせない作品である。この後、ダイ・ハード3まで製作されるが、やはり面白さではこの1が一番だと思う。
チョコレート
監督 マーク・フォスター
出演 ハル・ベリー  ビリー・ボブ・ソーントン
  カフェに勤める黒人女性と彼女の夫を死刑執行した人種差別主義者の白人男性との悲しいラブ・ストーリーである。原題の「モンスターズ・ボール」とは、イギリスで死刑囚の処刑前夜最後の数時間を平穏に過ごせるように開かれるというパーティーのことだそうだが、邦題は、これとはまったく別の「チョコレート」である。これは、主人公の男性がチョコレート・パフェが好きなこと、ハル・ベリー演ずる女性の息子がいつも食べていたチョコレート・バー、それよりなにより、主人公の男性が忌み嫌っていた黒人の肌の色を象徴しているとされる。
  ハル・ベリーはこの作品でアカデミー史上初の黒人女性によるアカデミー賞主演女優賞を受賞した。二人のセックスシーンの描写ははっきりいってものすごく、この体当たりの演技が評価されたともいえるが、ちょっと女性と二人で見に行くのは気恥ずかしい。
  最後にハル・ベリーが愛した白人男性が自分の夫を死刑執行した男だと知っってしまい、二人で入り口の階段に座り込むが、このあと物語はどう展開していくのだろう。破局を迎えるのか、そのことを乗り越え愛が深まるのか、僕には分からない。 
追憶
監督 シドニー・ポラック
出演 ロバート・レッドフォード  バーブラ・ストライサンド
 ハリウッドで一流のシナリオライターを目指すハベルと、政治運動に強く引かれるケイティー。ふと出会った二人はいつしか互いに愛し合うようになり、やがて結婚する。しかし、幸せな生活は長くは続かなかった・・・。美男のレッドフォードと美女とはいえないバーブラの取り合わせだが、レッドフォードよりバーブラの方がはるかに存在感がある。政治活動にのめり込む役が不思議に似合っている。ラストで二人が出会ったときに、結婚もしていないのに、妻を連れたハベルに対して結婚しているという嘘をつくケイティーの姿が悲しい。「また。」と言って別れた二人だが決してもう会うことはないんだろうなあ。バックに流れるバーブラが歌う「追憶」のテーマが心に残る。妻が好きな映画。
ディア・ハンター
監督 マイケル・チミノ
出演 ロバート・デ・ニーロ  メリル・ストリープ
 アカデミー作品賞受賞作
 当時はそれほど映画に興味を持っていなかったせいか、それほどの作品とは知らず、リアルタイムには映画館で見ていない。リバイバルで初めて映画館で見た。有名なロシアンルーレットの場面など、ベトナム戦争の悲惨さを描いているが、同時にベトコンの残酷さが前面に出てしまった感はある。当時はアカデミー作品賞を受賞したが、今のブッシュ政権下のアメリカではこういう映画はあまり受け入れられないのだろうな。
天国から来たチャンピオン
監督 ウォーレン・ビューティ
出演 ウォーレン・ビューティ  ジュリー・クリスティ
 大学時代に友人たちと暇つぶしに入った映画館で見た。天使に誤って死亡とされてしまった主人公が他人の体の中に入って現世に戻ったことから・・・という軽いタッチの映画であったが、ほのぼのとした感じで非常に面白く、その後別の友人を誘ったりして都合4回も見てしまった作品である。
1回などは国家公務員試験に向かう電車が事故で止まり、もういいやと試験会場に向かわずに友人の家に行き、誘って見に行った思い出がある。4回も映画館で見た映画はこれ以外にはない。アメリカにおいても評価され、アカデミー賞作品賞等にもノミネートされたが、同じ年にはあの「ディア・ハンター」があり、アカデミー会員はほのぼのさより重厚さを選択したため、惜しくも受賞はならなかった。
天使にラブ・ソングを
監督  エミール・アルドリーノ
出演  ウーピー・ゴールドバーグ  マギー・スミス  ハーベイ・カイテル
     キャシー・ナジミー  ウェンディ・マッケナ
殺人現場を目撃したために、命を狙われることになった売れないクラブ歌手が、警察によって修道院に匿われることになったが・・・。
 とにかく、理屈抜きにおもしろいです。下町育ちのおきゃんな主人公デロリスとのんびりした神聖な修道院の尼さんたちとのギャップが何とも言えず愉快です。そしてこの映画の魅力はといえば忘れてならないのは尼さんたちの聖歌隊です。デロリスの指導によって、普通の聖歌隊がゴスペルを歌うようになってしまいます。最後の歌は圧巻ですね。思わず観ている僕らもスイングしたくなってしまいます。
 主人公を演じるウーピー・ゴールドバーグ最高、脇を固める尼さんたちも最高です。何度観てもおもしろい作品です。
トゥルーマン・ショー
監督 ピーター・ウィアー
出演 ジム・キャリー  エド・ハリス  ローラ・リニー  ナターシャ・マケルホーン
 自分の周囲の世界は全て作られたもの。しかも、その生活が「トゥルーマン・ショー」として全世界にテレビ中継されていることを知らない主人公。しかし、あるときそのことを知った彼は現実の世界への脱出を決意する。
 トゥルーマンの人生って僕らが望んでいる人生そのもののような気がする。敷かれたレールの上を進んでいけば、安定した仕事、それなりの結婚、マイホーム、家族が手に入る。でも、それで果たして幸せか?最後にトゥルーマンがドアを開けて外の世界、現実の世界へと出て行く。あのあと、いったいトゥルーマンはどうなるのであろうか。幸せになることができるのか。