▲2026映画鑑賞の部屋

劇場版 緊急取調室 THE FINAL(2026.1.3) 
監督  常廣丈太 
出演  天海祐希  田中哲司  石丸幹二  佐々木蔵之介  小日向文世  でんでん  塚地武雅  大倉孝二  鈴木浩介  速水もこみち  比嘉愛未  野間口徹  工藤阿須加  丸山智己  杉咲花  眞島秀和  草刈正雄  平泉成  勝村政信  徳重聡  小野武彦  山崎一  生島勇輝  中村静香 
 二つの大型台風が日本を襲う中、病院を慰問に訪れた総理大臣の長内洋次郎に男がナイフをもって襲いかかる。男は取り押さえられ、その取り調べを緊急事案対応取調室が担当することとなり、真壁らが現在の所属から呼び戻される。男の名前は森下弘道であることがわかるが、森下は動機を語らず、長内をこの場に連れてくるよう要求する。やがて、森下と長内が同じ大学のヨット部であり、学生時代に参加したレース中に起こった遭難事件の当事者であったことが判明する。その遭難事件を足掛かりに長内は総理大臣まで上り詰めたが、その事件では1人の大学生が死亡していた。果たして、彼らの間には何があったのか・・・。
 テレビドラマが終了し、2年前に公開される予定だったのが、総理大臣役を演じた香川照之さんの不祥事により公開延期となり、その後、総理大臣役を石丸幹二さんに変えて撮り直しなどをして、ようやく公開にこぎつけました。公開まで時間があったため、その間、テレビで新シリーズが放映されたのはファンには嬉しいところでしたけど。
 今回は、総理大臣を取り調べるというのですから、ありえないだろうというのが本当のところ。そこは今作品では、総理大臣が警視庁に激励訪問をし、その際の帰り道で取調室に見学に入るという展開に強引にしていますが、それも仕方ないところです。配役が香川さんから石丸さんに変わって、割と柔和な表情もする石丸さんに対して、香川さんはかなり強面の厳しい顔つきですから、話すセリフとかも変わったのでしょうかねえ。 
28年後...白骨の神殿(2026.1.17) 
監督  ニア・ダコスタ 
出演  アルフィー・ウィリアムズ  ジャック・オコンネル  レイフ・ファインズ  チャイ・ルイス=ペリー  キリアン・マーフィー  エリン・ケリーマン   
  「28年後...」の続編です。母を看取ったスパイクは島を離れ、感染者がさまようイギリス本土で生活することを選択する。そんなスパイクが感染者に襲われているところを、ジミー・クリスタルが率いるジミーズに救われ、彼らと行動を共にする。ところが、このジミーズはカルトな狂信的集団で、隠れ住んでいた未感染者を殺害するなど残虐非道の限りを尽くす。一方、医師のケルソンは感染者のサムソン相手に治療を試み、やがて、サムソンは意味のあるひとことを呟くまでになる。そんなケルソンとサムソンの様子を見たジミーズはケルソンを自らが崇める覇王だとして近づくが・・・。
 今回は感染者に襲われるシーンより、ジミーズによる残虐非道な行為の方が目をそむけたくなります。感染者より人間の方が怖いですよね。それにしても、アイアン・メイデンの「魔力の刻印」をバックに踊る覇王に扮したケルソンには度肝を抜かれました。
 何といっても今作の注目は公開前から情報が流れてきた「28日後」の主人公を演じたキリアン・マーフィーが再登場すること。最後に顔を出しただけですが、次の最終作にはメインになるのでしょうか。
MERCY マーシーAI裁判(2026.1.24) 
監督  ティムール・ベグマンベドフ 
出演  クリス・ブラッド  レベッカ・ファーガソン  カーリー・レイス  アナベル・ウォーリス  クリス・サリバン  カイリー・ロジャース 
 AIが裁判官役を務め判決を下す近未来の話です。
 刑事のレイヴンは妻殺しの容疑者として逮捕され、AI裁判にかけられることとなる。被告人は90分以内に自ら裁判で収集されている証拠を用いて無実を証明しなければ、その場で処刑されることになっていた。レイヴンはかつて相棒を事件で失って以来、酒におぼれ、妻との仲も悪化していた。事件の日は警察に出勤したが駐車場からそのまま家に戻ってきて強引に家の中に入り、再び出て行った姿が映像に残されており、その後に帰ってきた娘が殺されている母を見つけていた。レイヴンが家を再び出てから家に入った者はなく、映像データはレイヴンを犯人だと示していた。レイヴンは無実を訴え、様々なデータから真犯人を見つけようとするが・・・。
 AI裁判官を演じているのがレベッカ・ファーガソン。上半身、それもほとんど顔だけの出演で、「ミッションインポッシブル」のような派手なアクションシーンはありません。とはいえ、常に登場しているのでファンとしては嬉しいです。彼女のキリっとした顔はAI役に向いていますね。しかし、弁護士もなく、自分で無実を証明しなくてはならないシステムは一般人には無理ですよねえ。今回のように被告人が刑事だからこそどんな証拠を提示すれば自分が無実になるのかわかるでしょうけど、一般の人はわかりませんからね。だからこそ、現在の裁判制度では弁護士がつくのでしょうけど。
 事態が進んでいく中で、AIが感情を持ったのではというシーンもあります。そこだけ、レベッカ・ファーガソンも表情変えます。
 最後、「実は・・・」というどんでん返しのストーリー展開もあり、その点でも楽しむことができました。 
ウォーフェア(2026.1.26) 
監督  アレックス・ガーランド  レイ・メンドーサ 
出演  ディファラオ・ウン=ア=タイ  ウィル・ポールター  コズマ・ジャービス  キット・コナー  フィン・ベネット  テイラー・ジョン・スミス  マイケル・ガンドルフィーニ  アダイン・ブラッドリー  ノア・センティネオ  エバン・ホルツマン  エンリケ・ザガ  チャールズ・メルトン  ハイダー・アリ  ネイサン・アルタイ 
 実話に基づく作品です。戦場とはどういうものかを戦争を知らない私たちに正確に教えてくれます。上演時間95分のほとんどが地上での戦闘シーンです。冒頭、兵士たちがレオタードで踊る女性たちのビデオを見て騒ぐシーンはあるものの、兵士たちの友情などという情緒的なものは一切語られていません。
 舞台はイラク。翌日に侵攻してくる友軍の安全な通過を確保するために、前夜道路沿いの家に侵入して拠点を築き、アルカイダの動向を探るアメリカ軍特殊部隊シールズの小隊。しかし、彼らの存在は気づかれ、攻撃を受けて負傷者が出てしまう。負傷者の移送のためブラッドレー(歩兵戦闘車)がやってくるが、収容しようとしたところに爆弾が爆発し、死傷者が出て、移送は中止となる。退路を断たれた小隊は別の小隊に救援を求める・・・。
 00爆発により内臓が飛び出た遺体、傷ついて痛みで絶叫する兵士、戦地での惨状に何もできない若い兵、そして指揮を執る自信を無くす隊長など、戦地での実際を飾ることなく描いていきます。威嚇でジェット戦闘機が地上すれすれを飛行するシーンは凄いです。これが本当の戦争の姿です。これを見れば誰でも戦争なんて絶対したくないと思うはずです。子どもたちを戦地になど行かせたくありません。