2025映画マイ・ベスト10
| 順位 | 映画名 | 監督 |
|---|---|---|
| 国内編1 | 国宝 | 李相日 |
| 2 | 爆弾 | 永井聡 |
| 3 | 宝島 | 大友啓史 |
| 4 | 片思い世界 | 土井裕泰 |
| 5 | 木の上の軍隊 | 平一紘 |
| 6 | 愚か者の身分 | 永田琴 |
| 7 | 平場の月 | 土井裕泰 |
| 8 | フロントライン | 関根光才 |
| 9 | でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男 | 三池崇史 |
| 10 | 盤上の向日葵 | 熊澤尚人 |
| 海外編1 | ミッション・インポッシブル ファイナル・レコニング | クrストファー・マッカリー |
| 2 | ワン・バトル・アフター・アナザー | ポール・トーマス・アンダーソン |
| 3 | ANORA アノーラ | ショーン・ベイカー |
| 4 | 教皇選挙 | エドワード・ベルガー |
| 5 | 名もなき者 | ジェームズ・マンゴールド |
| 6 | バレリーナ | レン・ワイズマン |
| 7 | 入国審査 | アレハンドロ・ロハス ファン・セバスチャン・バスケス |
| 今年映画館で観た映画は邦画が35本、洋画が23本、計58本でした。昨年と同じです。 今年の邦画のナンバー1はもう確定でしょう。吉田修一さん原作の同名小説の映画化で、吉沢亮さん、横浜流星さん共演の「国宝」です。3時間近い大作ですが、私でも眠らずに最後まで引き込まれて観ましたからねえ。歌舞伎をこんなに身近に感じたのは初めてです。日本アカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞はほぼ決まりでしょう。 第2位は「爆弾」です。呉勝浩さん原作の同名小説は2023年版の「このミス」で国内編第1位に輝きましたが、その映画化です。この作品の魅力は何といっても爆弾犯として取り調べを受けるスズキタゴサクの強烈なキャラですが、映画で彼を演じる佐藤二朗さんの怪演ともいうべき演技力の凄さに圧倒されます。佐藤さん、役にピッタリでしたね。それに対峙する刑事を演じる山田裕貴さんもよかったです。 第3位は真藤順丈さん原作の直木賞を受賞した同名小説の映画化である「宝島」です。「国宝」以上の3時間を超える大作ですが、観客動員数では「国宝」とは大きく差がついてしまいました。原作は直木賞受賞で面白かったし、個人的には妻夫木聡さんや広瀬すずさんの演技もよかったので、もっと評価されてもよかったのではと思うのですが、残念ながら興収的には大コケだったようです。 第4位は「片思い世界」です。広瀬すずさん、杉咲花さん、清原果那さんという今人気の女優さんが出演。朝ドラ女優であり、人気女優3人の出演が売りのただそれだけの作品かと思いましたが、予想外のストーリー展開。これはやられました。何も予備知識を入れずに観に行ったのがよかったようです。パンフレットも豪華です。 第5位は「木の上の軍隊」です。戦争が終わったことを知らずに米兵から逃れるためにガジュマルの木の上に隠れていた二人の軍人の話です。実話を下敷きにしているそうです。上官を堤真一さん、部下を山田裕貴さんが演じています。捕虜は死に値するという日本の軍人教育の犠牲になった者の話です。「爆弾」の山田裕貴さんがここでも熱演です。 第6位は「愚か者の身分」です。戸籍売買の闇ビジネスに関わった若者の末路が描かれます。これを観ると簡単に金を稼げると思って闇社会に関わると本当に恐ろしいことがわかります。北村匠海さんのファンは悲鳴を上げたでしょうね。 第7位は「平場の月」です。朝倉かすみさん原作の山本周五郎賞を受賞した同名小説の映画化です。堺雅人さんの演技のうまさは言うまでもありませんが、今作では共演の井川遥さんが非常にいいです。癒し系女優と言われますが、今作では今までと異なる印象のキャラを見事に演じていました。 第8位は「フロントライン」です。新型コロナの流行が始まった頃、大型クルーズ船の乗客に感染者が出て、日本の医療関係者が対応にあたったことがありましたが、この映画はそのときの表には出ていない実際の現場の状況を描きます。あまり評判にはなりませんでしたが、出演の窪塚洋介さん、松坂桃李さん、池松壮亮さん、小栗旬さんらの熱演に拍手です。これを観ると、コロナの治療の先頭に立った医療関係者には本当に頭が下がります。 第9位は「でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男」です。教師による生徒のいじめ問題が取り上げられた作品です。親から子どもをいじめていると訴えられた教師を描きますが、とにかく、母親を演じた柴咲コウさんの不気味さといったら凄いです。こんなモンスターペアレントでは教師になる人が少ないのもわかるという作品になっています。 第10位は「盤上の向日葵」です。柚月裕子さん原作の同名小説の映画化です。原作では半分近くになってわかった将棋の駒の行方が映画ではすぐにわかってしまったのはどうかなと思いますが、上映時間の限られる映画では仕方ないですかね。そういう点では元奨励会出身の若き刑事の思いも描き切れていないのは残念。 洋画は観た本数が少ないので7位まで 洋画の第1位はシリーズ最新作で、前作の後編である「ミッション・インポッシブル ファイナル・レコニング」です。相変わらず60歳を過ぎてもアクションに挑戦するトム・クルーズに拍手です。前作でイルサ役のレベッカ・ファーガソンが退場してしまい、今作に登場しなかったのは個人的には残念なところです。今作でシリーズが一区切りという意味なのか、第1作から出演していたルーサー役のビング・レイムスが今作で退場したり、これまでのシリーズの作品のシーンが色々と挿入されたりしますが、ラストを見るとまだ続くような雰囲気でしたねえ。どうなんでしょうか。 第2位はレオナルド・ディカプリオ主演の「ワン・バトル・アフター・アナザー」です。いつもはかっこいいディカプリオがビルからビルに飛び移れなくて落ちたり、走っている車から怖くて飛び降りることができなかったりの冴えない薬物中毒の父親役を演じるのが見所です。 第3位は「ANORA アノーラ」です。今年の第97回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演女優賞を獲得した作品です。主役のアノーラを演じたマイキー・マディソンの体当たりの演技が受賞に大きく貢献していると思います。 第4位は「教皇選挙」です。今年は実際にもローマ教皇の選挙がありましたが、外部には明らかにならないその内幕を描いた作品です。宗教家といえども決して善人ばかりではなく、権謀術数にたけた者が権力を握っていくという宗教の中のドロドロした部分が描かれますが、最後は清廉潔白な人物が教皇へと昇り詰めていきます。でも、いかにも現代的な終わり方でしたね。こんな描き方でカトリック教に怒られなかったのでしょうか。 第5位は「名もなき者」です。ノーベル文学賞も受賞したボブ・ディランの若き頃を描いた作品です。ボブ・ディランを演じたのは「砂の惑星」のティモシー・シャラメですが、風貌も似せていますし、頑張って練習をして実際に映画の中ではギターも弾いているところが高得点。 第6位は「バレリーナ」です。キアヌ・リーブス主演の「ジョン・ウィック」のスピンオフ作品ですが、何といっても主人公イヴを演じたアナ・デ・アルマスがかっこいいです。アクションシーンも若いだけあってキアヌ・リーブスより切れがあって見事。続編を期待したいです。 第7位は「入国審査」です。有名俳優が出演しているわけでもないし、上映時間も77分の小品ですが、金をかけなくても面白い映画ができることを証明する作品です。スペインからアメリカに移住しようとする夫婦が空港の一室で入国審査を受ける様子を描くワン・シチュエーション作品です。次第に夫の本当の気持ちが明らかになっていくところが怖い。結末があまりに皮肉です。 |
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