2021映画マイ・ベスト10
順位 | 映画名 | 監督 |
---|---|---|
1 | ノー・タイム・トゥ・ダイ | キャリー・ジョージ・フクナガ |
2 | DUNE デューン 砂の惑星 | ドゥニ・ヴィルヌーヴ |
3 | ミナリ | リー・アイザック・チョン |
4 | ノマドランド | クロエ・ジャオ |
5 | エターナルズ | クロエ・ジャオ |
6 | そしてバトンは渡された | 前田哲 |
7 | 孤狼の血 LEVEL2 | 白石和彌 |
8 | 鳩の撃退法 | タカハタ秀太 |
9 | 東京リベンジャーズ | 英勉 |
10 | くれなずめ | 松居大悟 |
11 | すばらしき世界 | 西川美和 |
12 | ヤクザと家族 | 藤井道人 |
13 | 老後の資金がありません」 | 前田哲 |
今年観た映画は邦画が23本、洋画は22本の合計45本。昨年は新型コロナが1月から世界を席巻したせいもあって18本にとどまりましたが、今年はどの映画館も新型コロナのことも理解しながら感染対策もしっかりした中での上映ということもあって、44本まで増えました。まだまだ洋画の大作には公開が延期されたものがあり、日常には遠いですけどね。 第1位は「ノー・タイム・トゥ・ダイ」。007シリーズのダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じる最終作です。シリーズの伏線を回収して、まさかああいうラストになるとは予想外です。 第2位は「DUNE デューン 砂の惑星」です。フランク・ハーバートの同名小説の映画化で、1984年のデビッド・リンチ監督作品はコケたそうですが、この作品は次が見たくなる作品でした。トンボの羽のような飛行機は宮崎駿監督の「風の谷のナウシカ」を思い出しましたし、サンドワームとかは「スターウォーズ」を思い起こしたりと、他の作品との関係もあって面白かったです。レベッカ・ファーガソンがかっこよかったですねえ。 第3位と第4位は、今年のアカデミー賞を争った「ノマドランド」と「ミナリ」です。前者は“ノマド”と呼ばれる車上生活をしながら季節労働を渡り歩く女性を描いてアカデミー賞作品賞を受賞した作品、後者はアメリカに移住してきた韓国移民の家族を描いた両方とも地味な映画でしたが、観ていて考えさせられることもあり、眠らずに見入ってしまいました。後者は祖母役を演じたユン・ヨジョンさんの演技が見事でしたね。 第5位はマーベル・シネマティック・ユニバースの1作となる「エターナルズ」です。人類を守るためにやってきた10人の様々な能力を持った異種族の話ですが、今後、マーベルの他の作品とどう関わっていくのか興味深いですね。久しぶりにアンジェリーナ・ジョリーのアクションを見ましたが、相変わらずカッコいい女性です。 以降邦画で、第6位は「そしてバトンは渡された」です。ちょっと瀬尾まいこさんの原作とは違う部分もあり、泣かせにきている映画でしたが、見事に前田哲監督の策略にはまってしまいました。主演を演じた永野芽都さんが、失礼ですが今までとは違う素敵な演技でした。共演の田中圭さんは、この役はやっぱり田中さんといっていいほどのどんぴしゃりのはまり役でしたね。 第7位は「孤狼の血 LEVEL2」です。柚月裕子さん原作の「孤狼の血」の続編ですが、原作とは異なるオリジナルストーリーです。見どころは何といっても松坂桃李くんの前作でのエリート刑事が一変してヤクザとどっぷりの仲になった日岡刑事の演技ですね。前作のおぼっちゃま然とした表情が厳しいシャープな表情になっています。そして、もう一人、上映当時テレビドラマでは好人物を演じていた鈴木亮平さんの狂気の演技です。テレビではあの温厚な人がこんな恐い人を演じるとは。見事でした。 第8位は「鳩の撃退法」。これも原作は佐藤正午さんの小説ですが、原作の面白さがうまく映像化できていましたね。いい加減な主人公・津田を演じた藤原竜也さんがぴったりの役どころでした。 第9位は「東京リベンジャーズ」です。これは原作は漫画ですが、ストーリーがタイムトラベルもので、かつ、青春ものでもあるので、それだけで好みの作品です。主人公のタケミチを演じた北村匠海さんのツッパリ高校生も見事でしたが、「今日から俺は!」でもツッパリを演じた磯村勇斗さんと鈴木伸之さんも嵌まっていましたね。今田美桜さんの可愛さには惹かれる男性も多かったでしょう。 第10位は「くれなずめ」です。高校時代の友人の結婚式の余興のために集まった男たちが二次会までの合間に高校からの思い出が描かれていきますが、その設定が好みでしたし、ちょっとしたミスリードが仕掛けられているのが楽しかったです。 第11位と第12位は道を外した男を描く2本。役所広司さん主演の「すばらしき世界」と綾野剛さん主演の「ヤクザと家族」です。前者は前科者が立ち直ろうと決心するがあまりに悲しい結末が待っているさまを、後者はヤクザの行く末を描きます。役所さんは何演じさせてもうまいですよねえ。 第13位は「老後の資金がありません」です。垣谷美雨さんの同名小説の映画化です。設定は老後を前にしてかなり厳しい状況におかれてしまった夫婦の話ですが、主役の天海祐希さんや草笛光子さんの演技に大いに笑えます。大笑いしてストレスを発散するのに最適な映画です。 |