2005年読了本マイ・ベスト10

順位 題名 著者 出版社
容疑者Xの献身 東野 圭吾 文藝春秋
死神の精度 伊坂 幸太郎 文藝春秋
魔王 伊坂 幸太郎 講談社
砂漠 伊坂 幸太郎 実業之日本社
となり町戦争 三崎 亜記 集英社
凸凹デイズ 山本 幸久 文藝春秋
震度0 横山 秀夫 朝日新聞社
ネクロポリス 恩田 陸 朝日新聞社
SPEED 金城 一紀 角川書店
10 天使のナイフ 薬丸 岳 講談社
 第1位は「このミス」を始め、週刊文春のミステリベスト10でも第1位に輝いた「容疑者のX」です。なんだかんだ言っても、おもしろいものはおもしろいし、やはり感動してしまうのです。
 第2位から第4位までの3冊は伊坂幸太郎さんです。伊坂ファンとしては順位は関係ありません。3冊ともおもしろいです。「容疑者Xの献身」がなければ第1位から第3位まで並べていたところです。
 第5位は第17回小説すばる新人賞を受賞した「となり町戦争」です。いつもと変わらない日常の中でどこかで戦争が始まっているという不思議な世界が描かれています。受賞第1作の「バスジャック」もなかなかおもしろい短編集です。今後大いに期待できます。
 第6位は、これも今後僕が期待する山本幸久さんの「凸凹デイズ」です。前作の「はなうた日和」とどちらにしようか迷いましたが、長編ということでこちらの作品にしました。
 第7位は横山秀夫さんの「震度0」です。いつもの警察ものですが、相変わらずぐいぐい物語の中に引き込まれます。警察を舞台によくこれだけ多くの作品を書けるものですね。
 第8位は恩田陸さんの「ネクロポリス」です。恩田さんは今年「ユージニア」、「蒲公英草紙 常野物語」と出ましたが、どれでもいいのですが、とりあえず最も長い「ネクロポリス」を代表としてベスト10入りにしました。「ユージニア」の最後がもう少し違っていたら、文句なく「ユージニア」だったのですが。
 第9位は帰ってきたゾンビーズ、ゾンビ・シリーズ第3弾です。
 最後の第10位は今年度の江戸川乱歩賞を受賞した「天使のナイフ」です。加害者の更生と被害者家族の感情というテーマは昨年の東野圭吾さんの「さまよう刃」でも描かれたようにテーマとしては新しいものではありませんが、ラストまで一気に読ませました。