北の佐川の"音曲捕り物帖"

leaflet 連載 第七十七回

『 日本合唱連盟の機関紙”ハーモニーW2006年夏号 』


暇に任せて拾い読みしました。なかなか面白い内容でした。
(2006.08.17up)


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  (社)日本合唱連盟の機関紙”ハーモニーW(第137号)2006年夏号がマツダ合唱団に届きました。   
パートリーダーの特権で先に受け取り、盆休み中に目を通しました。   
今回面白かった記事について、他からの情報を交えて少々コメント。   

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  ◆(1)ハーモニー・ジョイフルトーク Vol.2 平野啓子「語り」が生み出すイメージの世界
  ・NHK朝のニュースや大河ドラマのナレーションでおなじみ(顔を見たら分かります)、平野啓子さんへのインタビュー記事。  NHKのアナウンサーかと思ったら、職業は語り部・かたりすと・キャスターだそうです。
  ・ナレーション(相手に姿形を見せない)と朗読(書物を手に持って対面する)と語り(暗唱)の違い。  聴き手に対面して相手の反応を感じながら伝える語りの意義。  物語と違う詩の難しさと、合唱の中での詩への接し方。  などなど、大変興味深い内容でした。
  ・これを読んでしまうと、楽譜を持ってステージに立つのがはばかられます。  歌う前に音楽無しで語れなければならない。
  ・ぜひ一読をお勧めします。

  ◆(2)合唱連盟の加盟団体と財政状況(平成18年度総会資料から)
  ・部門別、地域別の加盟団体数の集計が出ていました。
  ・折しも、合唱コンクールの直前ですが、広島県大会は参加団体数が少なく寂しい限りです。  色々データを引っ張ってきて比較してみました。  また、最近、吹奏楽コンクールが盛んだという話を聴いたので、インターネットで集めた日本吹奏楽連盟の情報とも比較してみました。

   ・加盟団体数の部門別上位県連
      全体:1.東京都、2.埼玉県、3.神奈川県、・・・10.広島県
      ジュニア:1.神奈川県、2.埼玉県、3.大阪府、・・・5.広島県(同率2県)
      中学:1.福島県、2.埼玉県、3.東京都、(広島県12位以下不明)
      高校:1.埼玉県、2.福島県、3.東京都、(広島県11位以下不明)
      大学:1.東京都、2.京都府、3.大阪府、(広島県11位以下不明)
      職場:1.東京都、2.大阪府、3.広島県(同率5県)
      おかあさん:1.埼玉県、2.神奈川県、3.東京都、・・・5.広島県
      一般:1.東京都、2.神奈川県、3.大阪府、(広島県11位以下不明)
  広島県は、ジュニアとおかあさんと職場の部に支えられて、堂々総合10位にランクイン。  しかし、学生は全滅。一般もおかあさんを除くとランク外。
  面白いのは、福島県と埼玉県が中学&高校で頑張っていること。  しかし、県内に大学があまり無いため大学部門は共にランク外。
  一般的に言って大学&職場は大都会順あるいは文化都市順といったところでしょうか。

   ・登録加盟団体数とコンクール参加団体(広島県)・・・吹奏楽と比較してみました
leaflet
   ・全国の傾向
  合唱の連盟加盟団体数は吹奏楽の1/3のしか有りません。
  特に中高少ない。(中学1/8、高校1/4。)  中高の合唱団そのものが少ないのでしょうか?そ  れとも合唱連盟に加盟している団体が少ないだけでしょうか??   大学&職場はそこそこ。
  逆に一般は倍近い加盟数が有ります。(あえて、おかあさん&ジュニアを別にしてもそこそこの数有り。)    
   ・広島の傾向
  全体の比率は全国と同様。  ただし、中・高・大は悲惨!! 職場・一般は頑張っています。
   ・コンクール参加団体(広島県)
  吹奏楽が満遍なくコンクール参加しているのに対して、合唱は部門で参加率に差有る様です。  というか、中・高・職場はコンクールに出るために連盟に加盟しているように見えます。
  逆に、大学、一般はコンクール無視状態。  ただし、おかあさん方は”おかあさんコーラス”をエンジョイしている様子。

  ◆(その他)
  ・全日本合唱連盟 親執行部紹介(浅井敬壹氏の理事長就任挨拶)・・・○
  ・合唱曲を練習する際の留意事項<追補>(多田武彦)・・・×
  ・特集2 合唱と映画のいい関係・・・○
  ・読者の広場・・・○

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  ・同じアマチュアの音楽集団活動ですが、合唱と吹奏楽ではかなり趣が異なるようです。
  音楽の楽しみ方として、合唱は十分魅力的なものであると思うのですが・・・。

(!斬捨て御免!、!問答無用!)

十手