連載 第七十五回
『 合唱団 ”Polifonia Sacra” 第14回 定期演奏会 』 7/23(日) エリザベト音楽大学 セシリアホールへ聴きに行きましたよ。 (2006.07.27up) |
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合唱団 ”Polifonia Sacra” 第14回 定期演奏会
〜モーツァルト生誕250周年記念〜
06.7.23(日) 14:30開演
エリザベト音楽大学 セシリアホール
プログラム
モーツァルト作曲
戴冠式ミサ ハ長調 K.317
レクイエム ニ短調 K.626(ジェスマイヤー版)
ソプラノ 番場ちひろ アルト 八川浩子
テノール 榊原 哲 バス 安東省二
指揮 佐伯康則
オーケストラ アンサンブルサクラ
合唱団 ポリフォニア サクラ
入場料/1,000円
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◆今回も招待券を頂き、合唱団ポリフォニアサクラの定期演奏会を聴きに行きました。
・梅雨も空も何のその、エリザベト音楽大学 セシリアホール は超満員! 開演前から、立ち見のお客様がズラリ、凄い人気です。 幸い私は前から6列目の中央に無事収まる事が出来ました。
◆プログラムの方も、モーツァルトの有名なミサ曲2曲とかなり濃い内容です。
・最初から、戴冠ミサの第1曲キリエでスタート。なかなかテンションのいる曲ですが、合唱、オーケストラ共に上々の乗りで非常にスムースに始まりました。 その後も、一部難しいパッセージはあるものの、全体として非常に軽快な演奏でした。 ソリストも皆さん粒ぞろいでバランス良くスッキリと上手でした。
◆ただ、例によってこのホールの特性かどうかは良く分かりませんが、前列のオーケストラの演奏に阻まれて、合唱団の声にもうひとつキレが感じられませんでした。
・私が前の方に座っていたせいで、特にオケと合唱の距離の差が誇張されたのかもしれません。 それとも、前列に女声、後列に男声という並びで、パート間のまとまり感が弱かったからでしょうか? 後ろの席で聴いた方がバランスよく聴こえたかもしれません。
◆とは言うものの、豊かな響きの合唱で、フォルテ部分でも乱れることなく心地よい演奏でした。 若く見える方とそれなりに年配の方とがバランスよく混じっていてうらやましい構成です。 音色も年寄りくさくなく、かと言って若気の至りで無茶苦茶叫ぶわけでもなく、良い雰囲気です。
◆休憩を挟んだ後半は、レクイエムです。 ポピュラーなジェスマイヤー版ということで、最後まで安心して聴くことができました。
・佐伯先生の指揮は、戴冠式ミサを含めて全体を通じて少し速めのテンポで通されていたようの感じました。
・その結果、重すぎることなくスッキリとした演奏になりました。 もちろん、速すぎて焦ったように感じられたりすることは全くありません。 この人数にピッタリ合った、よく考えられた演奏だったと思います。
・全体を通して、穏やかでスッキリとした気持ちの良い演奏会でした。 榊原先生を始めソリストの方は皆さん端正な響きでしたし、合唱団も以前聴いたときは少し素人っぽい声が混ざっていたような記憶がありますが、今回は澄んだ良い響きでした。
◆演奏の中身とは無関係?の話題
・その1.パンフレットの背景に、団でスペイン旅行をされた時のスケッチらしい鉛筆デッサンが薄く描かれていましたが、薄暗い演奏会場の客席ではこれが邪魔をして文字が読み辛くて仕方ありませんでした。 特にソリストの紹介文は厳しい。
・その2.佐伯先生は少し女性っぽい横に流れるような指揮されます。 これ、長く見ていると少し疲れます。
◆ところで、今回の演奏会に私の知っている方が何人か参加されており、その方々を見るのも楽しみでしたが、ステージを眺めてびっくり。 その内の6名は3組の夫婦として参加していらっしゃったのです。 凄い確率です。 この合唱団はこうして夫婦で参加されている方が多いのでしょうか?
・しかも、どの方もおおらかでほがらかな人ばかりなので、思わずこの合唱団全体がこうした穏やかなメンバーで構成された合唱団のように思えてきて、この演奏の良い雰囲気の理由は夫婦で参加しているメンバーが多いからだろうと勝手に決めつけてしまいました。
・夫婦で、同じ趣味を持って、一緒に活動できるって良いですね。 しかし、一人もそれなりに良いです・・・。
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(!斬捨て御免!、!問答無用!)