巷では、ヴォーカルアンサンブルのコンテストのことを“アンコン”と呼んで。大流行のようです。
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マツダ合唱団に届いた、日本合唱連盟の機関紙 “ ハーモニー ” の2006年春号(136号)を読みました。 今年のコンクール課題曲の解説を読むのが目的でしたが、パラパラと連盟各支部のページのところを見ていくと・・・。
まず、東京支部に、『第21回東京ヴォーカルアンサンブルコンテスト』の記事がありました。 延べ4日、参加182団体とあり、さすが東京、”アンサンブル”が流行っているのかと感心しながらページをめくると、関東支部?の新潟でも『豪雪にもめげず・・・、第4回ヴォーカルアンサンブルコンテスト』の記事が。
さらに、中部支部を見ると、『三重県合唱アンサンブルコンテストにおかあさん部門を設立』、『福井県合唱連盟創立50周年記念ヴォーカルアンサンブルコンテスト開催』の記事。
関西支部をとばして、中国支部の岡山でも『励ましのアンサンブルコンテスト』。 四国支部に至っては、『どちらも楽しみ!高知合唱アンサンブルコンテスト&フェスティバル』、『第11回徳島県合唱アンサンブルコンテスト』、『香川ボーカルアンサンブルコンテストに参加して』、とアンサンブルコンテストの話題だらけ。 最後の九州支部にも『Restart of Vocal Ensemble Festiva』の記事。
支部のページという事で、短い記事ばかりでしたが、読んでいて面白かったです。
合唱コンクールには参加しないのに大学生の参加が多いとか、参加団体が多すぎて開催日数を増やしたとか、参加団体を抑えるためひとつの合唱団からの参加サークル数を制限するとか、出演者の複数グループへの重複参加を認めないとか、各支部とも”ヴォーカルアンサンブル”、特に”アンコン=アンサンブルコンテスト”に対するすごい盛り上がりが伝わってきました。
男声のヴォーカルアンサンブルは、”ダークダックス”などの日本のクァルテットや、米国のジャズコーラス、バーバーショップなど、昔から定着していたと思います。 私も学生時代の男声合唱団の合宿では、クァルテット大会で楽しんでいました。
また、先日森林公園に聴きに行ったアカペラコーラスもアンサンブルとして既に広く定着していますから、ヴォーカルアンサンブルが流行っても不思議ではありません。
アンサンブルを楽しむことは心豊かな良いことだし、非常に勉強になると思います。 小人数だけに、個人のスキルが要求され、難しくもありやりがいも有ります。 私も最近10名余りのヴォーカルアンサンブルに加えていただき楽しんでいるところです。
しかしながら、アンサンブルは、少々 排他的な要素を含んでいる気がします。 特に、1つの合唱団の中でアンサンブルを作ってメンバーを固定してしまうと、団内の一部のメンバーだけで楽しんでいるとか、それに加わりたいけれど途中から入り込めないとか、逆にメンバーのレベルが合わないために上手く行かないとか、別のアンサンブルに引き抜こうとか、微妙な人間関係が生じてきそうです。
なんだか、最近話題の次期首相選、政党の中の小集団=派閥、みたいな構図を想像してしまいました。
さらに、アンコン(=アンサンブルコンテスト)出場に話が移ると、楽しみながら実力をつけるという世界から、勝つため、人前で上手さを披露するため・・・といった別の次元へ突入していきそうです。 これでは、全日本合唱コンクール全国大会の二の舞です。
皆さんも、ぜひ、 ハーモニー ”2006年春号(136号)を読んでみてください。 私は人数の多い少ない・コンクールに参加するしないに関わらず、誰でも参加できるオープンな合唱の世界が好きです。
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ところで、広島県合唱連盟関係で”アンコン”の話題を聞いたことが無いのは気のせいでしょうか?
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(!斬捨て御免!、!問答無用!)