北の佐川の"音曲捕り物帖"

leaflet 連載 第六十二回

『 法政大学アカデミー合唱団 マツダ合唱団 ジョイントコンサート 』


3/8(水)、法政大学アカデミー合唱団 中国地方演奏旅行広島公演に参加しました。
(演奏会の紹介は、前回の連載を参照してください。)
(2006.03.17up)

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  ・ご来場頂いた皆様、本当に有難うございました。 法政大学アカデミー合唱団のすばらしい演奏に満足していただけたことと思います。

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  ・本番前日の合同練習で始めて彼らの演奏を聴いたときの感想は、”上手い”の一言です。  浅井敬壹さんが指揮をするとか団員が100人以上もいるとか、いろいろ有りますが、それらを超越して演奏そのものがすばらしいことに感心してしまいました。 
  ・マツダ合唱団としても、単なる賛助出演ではなく、ジョイントという形で法政アカデミーの皆さんと一緒に歌わせていただき大変勉強になりました。
  ・本番では、説得力の有る浅井敬壹先生の指揮の下、法政アカデミーの間に混じってジョイント曲の「IN TERRA PAX」を歌いましたが、コントロールの効いたフォルテとすばらしく緊張感のあるピアニシモを含んだダイナミックで統一感のある演奏だったと思います。
  ・演奏会の打ち上げ(レセプション)で、指揮をした浅井先生自身が、「法政大学アカデミー合唱団は”特別な合唱団”だ」という言葉を使ってそのすばらしさを絶賛されていましたが、確かに国内の大学の合唱団として無類の高いレベルにあると思いました。  褒め過ぎかも知れませんが、本当にそう思いました。
  ・指揮者の言葉に大きな声で”ハイ”と答える姿に、若者らしいすがすがしさと懐かしさを(30年前の学生時代を思い出して)感じました。  みずからの学部を”アカデミー部”と言うほどの熱の入れよう。  十分な練習量で、とことん合唱にのめり込んで青春を満喫しているようでした。
  ・聴きに来てくださった知人も口をそろえて、その上手さに感心していました。  ただ、そのあまりにも統制の取れた動きに体育会系の雰囲気を感じた方も多かったようです。  ”浅井チルドレン”といった雰囲気で、大学のサークルというよりも、コンクール全国大会で金賞を取る高校の合唱団のようにも思えました。
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  ・実を言うと、法政アカデミーさんの中で歌っていると、周囲の上手な音楽を壊してはいけないような気になり思いっきり歌えませんでした。  逆に歌っても歌っても周囲に飲み込まれて埋没してしまい自分の存在が限りなく希薄になっていくのも感じました。(直前に引いた風邪のせいで声が出なかったのも事実ですが)
  ・もう一つ。  この演奏会で一番緊張したのは、本番前のステージリハーサルで、「初心のうた」を歌ったときです。  何故かというと、上手な法政アカデミーの学生さん達が客席で聴いていたからです。  合唱コンクールで審査員を前にして歌う時より緊張してしまいました。  他のメンバーも同じ感想を持ったようです。

  ・法政アカデミーの皆さん、卒業してもぜひ合唱活動を続けてくださいね。  法政大学アカデミー合唱団があまりにも素晴らしいだけに、この合唱団で燃え尽きてしまい、卒業して他の合唱団に入ったとき物足りなくつまらなく思えてくるのではないかと心配です。
  ・社会人になると、合唱団の練習に参加したくてもなかなか参加できなくなります。  マツダ合唱団も人数が少なくなかなか上手になりません。  しかし、そんな現実の中で皆で工夫しながら感動できる音楽を作っていくというのもなかなか良いものです。  一人一人の存在感と重要性は非常に大きく、否が応でもやる気が出てきます。
  ・もちろん、立派な一般の合唱団も数多くあります。
  ・とにかく、いろいろな音楽の楽しみ方に接しながら合唱を続けていって欲しいと思います。

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  ・最後に、1月下旬からずっと広島に住み込んで準備活動を進めた法政アカデミーの房崎君と豊田君、本当にお疲れ様でした。  寒い中、自転車で広島中の合唱団を訪問して一生懸命チケットを売ってくれました。  毎週のマツダ合唱団の練習にも参加してくれて、”初心のうた”の本番ステージでも一緒に歌ってくれました。  お二方とも素晴らしい好青年でした。  

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(!斬捨て御免!、!問答無用!)

十手