北の佐川の"音曲捕り物帖"

フッカツ ポスター 連載 第六回
マーラー”復活”

味わいました!
(2003.09.08up)

9月7日、厚生年金会館(広島)での、マーラーの交響曲第2番”復活”演奏会、聴きに行きました。

秋山和慶指揮の広島交響楽団。イタリアの女性ソリスト2人とロンドン交響楽団のトランペット&ホルン吹きが加わる。そしてオーディションで選ばれた合唱団員200人。 おっと、合唱団員は、最初から登場してステージの後ろに並んで着席しています。

私が聴いたのは、当日券購入のB席3000円、2階席の後ろから6列目くらいです。 おかげで、全体が良く見渡せた・・・ということにしておきましょう。
 
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第1楽章は予想以上にゆっくりとしたテンポで始まり、第4楽章までは比較的淡々とした破綻の無い演奏という印象。 第4楽章のアルトソロは、よく通る綺麗な声ですが、もう一押し欲しいかな?という感想です。

これに対して第5楽章は、それまで貯めてきたエネルギーを一気に放出するかのようなダイナミックな演奏でした。
後半の合唱も、出だしこそ、1時間あまりの待機から目覚めるのに戸惑いがあるようでしたが、一旦歌い始めると、さすがオーディションで選ばれ練習を重ねた合唱団だけあって、深く豊かな声が奥から響きわたってきました。
 
クライマックスは聞き応え十分、やはり聴きにきて良かった。 ・・・というのが総括です。
 
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さて、ここからはおまけです。
マーラーの交響曲はオーケストラの編成規模が大きく、しかもパンフレットにも書いてあった”パンダ”??と呼ばれる舞台裏での演奏が多用されるため、見ていても非常に面白いものです。
今回の”復活”では、ホルンは何と11本。しかし、その内、第4楽章まではステージ上には7本のみで空席が4つ。 第5楽章で例の”パンダ”の後、演奏途中でやっと登場して11本揃い、全員ベルアップしたところは壮観でした!
トランペットは最初から6本並んでいますが、上手の2本は第4楽章が終わるまで一度も楽器に触りません。第5楽章で楽器を持ち、”パンダ”役を含めて出たり入ったりしてました。
パーカッション(打楽器)も6人。ドラが2つ、ティンパニが2セット(8張)。 第5楽章では、パーカッション2人も”パンダ”用に出たり入ったり。 最後のあたりで2セットのティンパニを3人がたたくところがあるのには驚きました。

その他、聴き所&見所十分で、90分にも及ぶ演奏があっという間に終わってしまいました。
演奏終了時の大拍手に誘われての数度にわたる指揮者&ソリストの登場。
拍手が鳴り止まないままで、お開きとなりましたが、その後、何事も無かったかのように淡々と退場する広響団員と、すべてのエネルギーを放出し感激を噛み締めるようにゆっくりと退場する合唱団員の姿との対比が非常に印象的でした。

来年も9月5日に三度演奏することが決まったそうです。
 ・・・来年も聴きに行きます。
 
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もう一つおまけ。
前売り券について。 演奏会の前日には、プレイガイドで売っていないというの知っていましたか?!

今回の演奏会を聴きに行くにあたり、仕事の都合で聴きにいけるかどうかなかなか決まらず、結局前日の9月6日(土)の夕方にデオデオのプレイガイドに前売り券を買いに行きました。
すると、何と、前売り券はもう有りませんと言われました!! いえいえ、売り切れたわけではないのです。 前日には前売り券は扱わない!という話なのです。
全席指定のため、前日には前売り券の残りを引き上げて、席の空き部分を確認し、当日券の販売に備えるというのが理由のようです。
 
 へー、本番の前日には前売り券は売っていない・・・。 これ、”トリビアに泉”に応募してみようかな。

(!斬捨て御免!、!問答無用!)

十手