連載 第四十八回
『合唱団そら 第14回定期演奏会』 昨日〔2005.8.27(土)〕、カトリック幟町教会 世界平和記念聖堂へ 合唱団そら 第14回定期演奏会を聴きに行きました。 (2005.08.28up) |
・合唱団そら 第14回定期演奏会
2005.8.27(土) 18:00開演
カトリック幟町教会 世界平和記念聖堂
指揮:難波憲二、寺沢希
管弦楽:Sola Consort
プログラム
1.J.G.ラインベルガー 「小ミサ曲 ト長調 (聖十字架のミサ曲)」 作品151
2.J.S.バッハ 「ミサ曲 ロ短調」 BWV232から
********************************************************************************
幟町教会 世界平和記念聖堂へ 合唱団そら 第14回定期演奏会を聴きに行きました。
最近のこの団の定期演奏会はいつもエリザベト音大セシリアホールで聴いていましたが、今回セシリアホールが改装中のため世界平和記念聖堂での演奏会になったとの事。
例によって、とりとめも無く感想を列記いたします。
1.聖堂にはクーラーが無く、気休めに扇風機が何台か置いてあります。 今回の演奏会、8月の終わりでまだ暑いかなと覚悟していきましたは、天井が高いせいかどうか思ったより涼しくて助かりました。
2.最初のラインベルガーの 「小ミサ曲 ト長調」は無伴奏で、うしろの聖歌隊席で演奏されました。 我々観客は前を向いて座っているため、後ろから演奏が聞こえてきます。 後ろを振り向くと他のお客さんの顔がそこにあるため、なかなか後ろを見れません。 演奏を始めますというアナウンスがあって歌が始まりましたが、寺沢先生の指揮も見えず、演奏の終わりもよくわかりません。 拍手もあさっての方向を向いて手をたたき続けるような状態で、どうも調子が出ませんでした。
歌う側も最初の演奏で調子を整えているようでもあるし、曲自体も劇的なものでなく、音は遠く後ろから聞こえてくるし、演奏自体は見えないしで、なんとなくボーッと景色を眺めながらBGMを聴いているようでした。
3.メインのバッハ 「ミサ曲 ロ短調」は管弦楽付きで、難波先生の指揮で“前”で演奏されました。 私は聖堂が響きすぎて音楽がぼやけるのではないかと心配して、最前列に陣取りましたが、もやもやとした感じはありませんでした。 さすがにメインステージだんだんと熱気が伝わってきました。 上手側のコントラバスと小型パイプオルガンの通奏低音の真正面で心地よく聴かせていもらいましたが、オケと合唱のバランスもよかったと思います。
4.合唱団員はS10人、A10人、T7人、B9人ほどで、バランスよく聴けました。 女声メンバーは若い女性ばかりのように見受けられました(一人男性がいましたが)。 今回のミサ曲などの教会音楽には、ビブラートの無い若い女性の澄んだ高音がピッタリだと思います。 どうしたら、若い女性だけで構成させることが出来るのでしょうか。 不思議です。
ソリストも、お上手な方ばかりで、私なんぞがとやかく言う必要は無いと思います。 ただ、最近は毎回同じ方がソリストを務められていらっしゃるようで、少々見飽きたかなという気がします。
5.見飽きたといえば、選曲もまた、毎回似たような分類の曲が続くので、少々聞き飽きましたかね。 (もちろん安心して聴ける上手な演奏ですけれど。) こういった曲を中心に歌い続けることが合唱団そらの特徴なのでしょうし、専門的に分類すれば、年代的にも様式的にもまったく異なった、バラエティーに富んだ選曲をされているのかもしれませんが・・・。
私なんぞは雑食性の人間のため、肉ばっかり食べると飽きてしまうし、ベジタリアンでもないため野菜ばかりでは物足りなくて、いろいろツマミ食いをしています。 まあ、そらのメンバーもあちこちの合唱団で顔をお見受けするので、いろいろ楽しんでいらっしゃるのでしょう。
6.アンコール、長すぎ。
7.客席の長椅子は、礼拝用の椅子そのもので、クッションの無い板張りで背もたれはほぼ垂直に立っており、背筋を伸ばした気を付けの姿勢で2時間聴き続けるのは、はっきり言って大変苦痛でした。 よくご存知の方はしっかりとクッション(座布団)を持参されていました。
私も以前、他の演奏会の合唱団メンバーとして世界平和記念聖堂で演奏したことがあります。 前の祭壇側で歌ったり、後ろの聖歌隊席で歌ったりしました。
今回、世界平和記念聖堂での演奏を聴いて、聴き手側もいろいろ大変だということが解りました。 まだまだ学ばなければならないことが沢山あるようです。
********************************************************************************
演奏会終了後帰りかけたところでたまたま友人と出会い一緒に食事へ。 今回の合唱団そらの演奏会のことや先週のコンクールのことなどを肴に酒を酌み交わしながら週末の夜が更けていくのでありました。
********************************************************************************
(!斬捨て御免!、!問答無用!)