北の佐川の"音曲捕り物帖"

leaflet 連載 第三十八回
『広島ターフェルオーケストラ 第12回コンサート 鑑賞』
(2005年3月21日 広島市安芸区民文化センター大ホール)

(2005.03.27up)

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・毎回聴きにいっている同オーケストラの演奏会に行きました。  この日は天候も良く、安芸区民文化センター大ホールは満員で立ち見が出るほどの大盛況でした。

・1曲目は、ベートーヴェンの“エグモント序曲”。  2曲目は、20代の若いピアニスト伊藤憲孝さんを迎えて同じくベートーヴェンのピアノ協奏曲 第5番 “皇帝”の演奏がありました。  ピアニストはこの曲、初めての演奏とのことでしたが、細かい点は別として堂々とした力強い表現でした。
・休憩を挟んでのメインステージは、ブラームスの交響曲第1番でした。
・前々回までベートーヴェンシリーズとして交響曲を全曲演奏し続け、“第9”の時は、マツダ合唱団員も有志で合唱に参加したことがありますが、続いてはブラームスのシンフォニーを取り上げていくそうです。
・山路さんの誠実さと暖かさのこもった指揮によってじっくりと演奏され、ブラームスらしい雰囲気を漂わせた十分納得できる出来栄えだったと思います。

・どの曲も有名な曲ばかりなので、聴く方は楽しめましたが、演奏する方は、荒が目立つので大変だったと思います。しかも、ベートーヴェンの“皇帝”、ブラームスの交響曲第1番、共に40分を超える大曲です。指揮者と楽団員の実力と集中力に深く感心しました。
・トロンボーンとコントラファゴットは賛助出演ですが、他はすべて正規団員のようで60人を超える団員数です。
・団員数が多く、指揮者も団員として参加費を払い、入場無料のため会場使用料が安く、エネルギアの助成を受けているとは言うものの、これほどのコンサートを毎回入場無料で開催できるというのはすごいですね。

・指揮の山路さんに、『ブラームスのシンフォニーをやるなら、ついでに“ドイツレクイエム”をやりましょう。』と伝言しておきましたが、本人もまんざらではないらしいです。
・次回からのパンフレットの片隅に『20××年春、ドイツレクイエム演奏決定。合唱団員募集予定。』とでも書いておけば、黙っていても手弁当で人が集まってくると思いますよ。  以前の“第9”の関係者に声を掛ければ合唱団員は絶対に集まります。

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(!斬捨て御免!、!問答無用!)

十手