北の佐川の"音曲捕り物帖"

leaflet 連載 第三十四回
『小澤征爾の”フォーレ・レクイエム”合唱団員募集締切』

(2005.02.27up)

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・先般中国新聞に、今年10月に被爆60周年記念として小澤征爾指揮の”フォーレのレクイエム”演奏会が広島で開催され、その合唱団員を募集する、旨の記事が掲載されているのを見ました。 昨年、”フォーレのレクイエム”全曲を歌ったこともあり、少々興味はありました。
・そうこうするうちに、さる合唱団の練習の折にこの団員募集の話が紹介されたり、私の合唱仲間がこれに応募したり、さらに昨年”フォーレのレクイエム”を歌った団体の事務局から今回の合唱団員募集の案内状が来たりと、にわかに盛り上がってきました。

・詳細は、こちらの公式サイトをご覧ください。(http://peace60.12az.com/shushi.htm)
・結論としては、2/27現在、すでに募集は締め切られており参加したくてもできません。

・個人的には、興味はあるというものの、いまいち乗り気になれない点がありました。
・・・その@ : 現地(広島)合唱団員150人募集で、東京からも合唱団員が参加し、300名ほどの合唱団になるらしいです。 ヴェルディやモーツアルトのレクイエムなら大人数でもよいかもしれませんが、繊細なフォーレのレクイエムには少々人数が多すぎる気がして、大味になるのではないかと懸念しました。
・・・そのA : 応募資格には 『2)年齢は問わない、 4)世界平和を心から望んでいる方』とあります。 一方、『パートのバランス・音色の統一をはかる為に、簡単なオーディションを行います。』とも書いてあります。 小澤征爾指揮の有料の演奏会ですから合唱のレベルの高さを要求されるのは当然でしょうが、はっきり言って”世界平和を心から望んで”いる下手な合唱好きの人は客席で一緒に世界平和を祈りましょうと言われているような気がしました。
・・・そのB : 応募資格には他に 『3)練習に原則としてすべて参加できる方(4月から本番までの日曜日に20回程度、広島市内にて)』とあります。 毎週日曜日に拘束されては身が持ちません。 
・・・そのC : 演奏するオーケストラと東京から来る合唱団がわからない?(2/27時点)  まだ半年以上先の話で詳細が詰まっていないのかも知れませんが、出演は日野原重明氏と小澤 征爾氏としか書いてありません。
公式サイトの”趣旨”の項を見ると、『世界を代表する指揮者・小澤征爾先生は、20年振りのヒロシマで、多くの原爆犠牲者へ鎮魂と平和への祈りを自ら主宰するオ―ケストラと合唱の指揮をとられる。』と書いてあり、同じく公式サイトの”出演”の項を見ると、『小澤 征爾(ウイ―ン国立歌劇場音楽監督と小澤征爾音楽塾オ―ケストラ・合唱団主宰) 演奏曲目:フォ‐レ「レクイエム(鎮魂)」と小品』と書いてあります。
上記2つの項目を統合すると、『小澤征爾先生は、20年振りのヒロシマで、自ら主宰する小澤征爾音楽塾オ―ケストラ・合唱団の演奏によって、フォ‐レ「レクイエム(鎮魂)」と小品を上演する』ことになるのでしょうね。(まさかウイ―ン国立歌劇場が関係してくるはずはないでしょう)
・・・そのD : 小澤征爾が嫌い! というわけではありませんが、『世界の小澤』の実力を私はよく理解していません。 皆が『小澤征爾の指揮だから参加してみたい』と言うと、へそ曲がりの私は身を引いてしまいます。
・・・そのE : おまけ(こんなのをどこかで聴きました。私の創作では在りません。あしからず。)
[ギター侍 波田陽区]のコメント。
【私、「世界の小澤」の小澤征爾です。
「小澤征爾の指揮ってスゴイ」って言うじゃな〜い。
でも、すごいのはあなたのそのボサボサの髪の毛の方ですから!残念!
「束ねたほうが良いのはオーケストラではなく自分の髪の毛」斬り!】

・以上、これまでオーディションなるものを受けたことがないのでもし落ちたらどうしようとウジウジしているうちの応募締め切り日を過ぎてしまった小心者の、参加しない言い訳でした。
(うわさでは、150人募集に対して応募が600人を超えたとか!!)

・いずれにしても、今年は被爆60周年記念と言うことで広島でもいろいろなイベントが企画されているようです。単なるお祭りでなく、本当に平和への祈りにつながる意義深いものとなりますよう祈念いたします。

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(!斬捨て御免!、!問答無用!)

十手