連載 第二十八回
『演奏会の誘導係、2題(裏方お手伝いの記)』 この十月、広島県合唱連盟主催の2つのイベントのお手伝いで誘導係をしました。 (2004.10.30up) |
・(1)、国際音楽の日記念フェスティバル、“コーラスでつづる世界の子どもの歌めぐり”→駐車場誘導係
(2004.10.9、安佐南区民文化センターホール)
・“国際音楽の日”というのがあるそうです。 日本では、今年広島でそのイベントが繰り広げられました。 詳細はインターネットででも調べてください。 今回参加した主目的は、演奏会の最後に行われる合同合唱に参加することでした。 男声が足りないため、例によって急遽召集がかかり、その5分間の演奏のために黒の上下に蝶ネクタイ持参で参加しました。 前日金曜のリハに参加出来なかった為、合わせは当日のゲネプロだけで本番に上がりました。
・曲は一昨年の日韓共催ワールドカップサッカーテーマソング、”Together!。 作詞:村田さち子、編曲:糀場冨美子、指揮:大谷研二。 4年前の国民文化祭”合唱の祭典”のゴールデンコンビ再来というわけです。 打ち上げには御三方とも参加され盛り上がりました!
・それはさておき、駐車場の誘導係。 要は、頼みやすくて無理の利くマツダ合唱団員に白羽の矢が当たったということのようです。 安佐南区民文化センターの屋外駐車場をマツダ合唱団から参加した助っ人3人で手分けして交通整理しました。
・赤い警棒と携帯トランシーバーを渡され、駐車場の入り口と第1駐車場、第2駐車場に分かれて交通整理。 私は80台位入る奥の第2駐車場の誘導係です。 込み入った配列のため、空きスペースを指示して誘導したり、満車になるとトランシーバーで入口の担当者に連絡したりと結構忙しかったです。
・演奏会は14時開演でしたが、その進行とは関係なしに13時前から16時まで3時間以上立ちっぱなしで屋外で交通整理、やっと16時から黒上下+蝶ネクタイに着替えて、16時半ころの本番に10分間ほど(アンコール含めて)立っておしまい。
・駐車場の誘導は誰の目にも留まらず、しかも上手くやって当然の作業でした。 でも、こうした多くの裏方さんに支えられて、演奏会は成立しているのですよね。 遅まきながら、人知れず行う裏方作業の大変さと悲哀が良くわかりました。
・駐車場の誘導係を行うのはもちろん初めてでした。
・出入り口近くに駐車したがるのを奥から詰めさせたり、バック駐車の停止位置を指示したり、(センターの許可を得て)正規の駐車スペース以外の部分に駐車させたりと大変でしたが、 ◇入ってきた車に迷いを与えないよう、大きなアクションで明確に駐車スペースを指示する。 ◇複数の空きスペースが有っても早めにこちらから場所を指定してしまう。などやっているうちにいろいろとコツがわかって来ました。
・合唱の指揮と同じで、警棒(指揮棒)を振り回すだけでなく運転手(合唱団員)の目を見ながら自信を持って誘導(指揮)することでこちらの思いが伝わり、安全且つ迅速な交通整理(整然とした美しい合唱演奏)が出来るような気がしました。
・などといったことを考えながら、3時間頑張りました!
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(2)、広島県合唱フェスティバル 2004→出演団体誘導係
(2004.10.24、アステールプラザ 大ホール)
・こちらは、自分の出番(出演)はまったく無く、ひたすらお手伝いしました。 こちらも4日前に突然の召集です。
・いきさつは、台風23号の通過した10/20(水)、JR運休もなんのその、18時半からのマツダ合唱団の定期練習に集まった精鋭に対し、これまたしっかりと参加して指導してくださった門野先生から、「今週末のフェスティバルの誘導係が足りなくなったので何人でもいいからぜひ手伝ってほしい」と依頼が有りました。紙面の都合で詳細は割愛しますが、先生のお話を聞くにつけ、これは手伝うしかあるまいと、私を含む精鋭6名が名乗りを上げたわけであります。
・私は駐車場の誘導も初めてなら、合唱フェスティバルの出演団体誘導係も初めて。 まあ何とかなるさ!
・ふたを開ければ、朝8時半集合で自分の担当が終わったのは17時半過ぎ。こちらもなかなかの重労働でした。
・役割は、担当することになった合唱団のプラカードを持って、その出場団体の受付場所から更衣室、リハーサル室、本番舞台袖まで順次誘導して行きます。演奏前にはプラカードを掲げて先頭を切ってステージに上がり、演奏中は一旦下がって演奏終了後再びステージに出てプラカードを掲げて退場します。 出演後の合唱団を再び更衣室まで引率し、最後は解散場所まで誘導してお別れです。
・その1クールの所要時間、約1時間半。これを4回繰り返しました。
・担当したのは、@総勢8名の大学男声合唱団、A&Bはそれぞれ団員約50名、60名の女声合唱団、C12名のアカペラ混声合唱団、の4つでした。
・なお、広島県合唱連盟のスタッフジャンバーはピンク色で、私もこれを着てうろうろしたわけです。何でピンクなのでしょうかね?
@の大学男声合唱団は“広島大学グリークラブ”、私の後輩たちです。 集合した時点で、私はプラカードを持った誘導係にしてその実態は顔見知りのOB。肩慣らしにはピッタリで、難なく1クール目を終えることが出来ました。演奏は女声合唱組曲を男声合唱で歌っていました。 少人数でしたが、男声合唱団の歌う女声合唱曲にはロマンが感じられました。 冗談は抜きにして、なかなかいけます。
Aは“クール・シャンテ”、Bは“シュークリームス&わすれな草”。 共に本日1,2を争う大人数の合唱団。 しかも、指揮者、ピアニストを含めて全員女性です。集合場所でプラカードを掲げる私の腕も心なしか震えておりました(冗談)。
これだけの人数の女声合唱団はさぞかし大変だろうと予想していましたが、実際に誘導を担当してみると、意外にスムーズに事が運びました。 よく考えれば当然の事かも知れませんが、50〜60名の大人数で活動している合唱団は、それなりにきちっとした代表者や指揮者の元で統制の取れた集団活動が出来るからこそ成り立っているわけです。 年配の方も結構多かったですが、それぞれビブラートの少ない美しい発声で、しっかりと練習を重ねて、しかも自分たちが楽しむことも忘れずに、フェスティバルらしい演奏を繰り広げていました。 やはり女声合唱はすばらしい!
Cは“コール・アルス・アンティカ”。ご存知、実力派のアンサンブル。 衣装も気取らず集合した服装がそのままステージ衣装。更衣時間ゼロでした。 内容は言うまでも無く。
・プラカードを持って楽屋あたりをうろうろしているといろいろな人と出会うことが出来ました。 人のことは言えませんが、同じ人があちこちの合唱団で歌っていたり、先日一緒に歌っていた人がこちらで指揮していたり、高校の同級生や、会社の知人にも会うことが出来ました。 「何でお前がプラカード持ってるんだ!」と言いたげな人も何人かいました。
・全出演団体数、46団体。10時開演で終演したのは19時少し前。出演しながら、前後の時間で裏方をお手伝いしている人もたくさんいました。 出演した人も、裏方をお手伝いした人も、皆さんお疲れ様でした。 でも楽しかったです。
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(!斬捨て御免!、!問答無用!)