北の佐川の"音曲捕り物帖"

leaflet 連載 第二十七回
『広島中央合唱団 第39回定期演奏会』

9/26(日)郵貯ホールで行われた同合唱団の定期演奏会に参加しました。演目は、ヘンデル作曲のオラトリオ“エジプトのイスラエル人”です。
(2004.10.03up)

・中国合唱コンクールから一週間後の9/26(日)、同じく広島郵便貯金ホールにて行われた、広島中央合唱団 第39回定期演奏会にエキストラとして参加しました。

・演目はヘンデル作曲のオラトリオ “エジプトのイスラエル人”。 モーゼの十戒でお馴染みの、旧約聖書“出エジプト記”の物語で、ダイナミックな内容です。 二重合唱団に、S,A,T,Bのソリスト、管弦楽付きという大掛かりな編成で、正味1時間半を超える大曲でした。 もちろん、聴くのも歌うのも初めての曲ですが、どの曲も“メサイヤ”や“水上の音楽”を作曲したヘンデルらしいすばらしい曲揃いで、世の中あまり知られていない(私の知らない)名曲がまだまだあるものだなと感心しました。

・混声合唱団を二組そろえる必要があり、特にテナーの人数が足りないということで声がかかり、第2合唱団のテナーの一員として、その末席を占めさせてもらいました。 広島中央合唱団には以前にも何度かこうした形で出演させてもらっているので、顔見知りのメンバーに混じって楽しみながら参加することができました。 今回は早めに楽譜を頂き、余裕を持って練習できるはずでしたが、やはり切羽詰らないとなかなかエンジンが掛からず、いつもと同じく直前追い込みになってしまいました。 ヘンデルということでテキストが英語で書いてあり、ある程度その内容を理解しながら歌えたのはよかったのですが、イギリス英語で発音が特殊な上に、激しい内容の曲では早口言葉の連続で閉口してしまいました。 私の周りのテナーも、皆さんかなり怪しい英語を発しておられました。

・練習は、火曜日夜の定期練習にはなかなか参加できないため、金曜日夜の自主練習に何度か参加しました。 この自主練習、ピアニストが付かないので、すべて無伴奏での練習です。 難しいハーモニーや転調のある長いこの曲を伴奏なしで練習を重ねて行けるとは、さすが広島中央合唱団のメンバーは実力者揃いだと感心させられました。 マツダ合唱団では、絶対にこうは行きません。

・第2テナーには老練な方が多く本番前のゲネプロでは声を温存するためあまり歌わない方ばかりでしたが、本番では力強いテナーの歌声が周りに響き渡り私も気持ちよく歌わせてもらいました。

・ソリストの方は比較的若い方ばかりでしたが、皆さんお上手でした。 合唱と違い失敗の許されない独唱、その緊張感がソリストの真後ろで歌わせてもらった私にもひしひしと伝わってきましたが、綿密な練習をされているようで細かいフレージングも綺麗に表現されていました。

・管弦楽団については門外漢なのでコメントは差し控えますが、この“ヒロシマ・バッハ・ソロイスツ”の楽団員は金管楽器を含めてほとんどが女性でした。 しかも若くて綺麗な。 これ指導者の好みなのでしょうか? まあ、最近は高校の吹奏楽も女性が多いみたいですし、諸般の事情でこうなってしまうのでしょう。、

・また今回、20年以上にわたってこの合唱団を指導してこられた牧登視生先生が退団されるということで、この演奏会が広島中央合唱団での最後の指揮となりました。 牧先生の繊細で華麗な指揮ぶりが広島中央合唱団で拝見出来なくなるのは残念ですが、今後の更なるご活躍を祈念しております。  

(!斬捨て御免!、!問答無用!)

十手