北の佐川の"音曲捕り物帖"

leaflet 連載 第二十五回
『’04 サマーファイトシリーズ(インターメッツォ)“合唱団そら 第13回定期演奏会”』

8月に入って、演奏会に出演する機会が続いていましたが、先週末は落ち着いた演奏会を聴くことが出来ました。
(2004.08.30up)

・8/28(土)、『合唱団そら 第13回定期演奏会』を聴きに行きました。
・合唱団そらは、難波憲二先生の指揮で、ヘンデル・メサイアを毎年演奏し続けいている合唱団です。 パンフレットには、“「純正調のハーモニー」を目指す。”と書いてあります。
・定期演奏会は、メサイア演奏会とは別に毎年行われているようで、ここ何年か、定期演奏会を聴きに行っています。 場所は、例年と同じくエリザベト音楽大学セシリアホールで、廿日市市の“はつかいち文化ホール さくらぴあ”を上回る響きを持っています。
・演奏曲目は、宗教曲3曲。 パレストリーマの「教皇マルチェルスのミサ」、ラインベルガー「スターバト・マーテル」、モーツァルト「大ミサ曲」。 パレストリーマは無伴奏、ラインベルガーはオルガン&弦楽合奏、そして、モーツァルトはオルガン+管弦楽でした。  

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・はっきり行って、どの曲も初めて聴く曲でした。 しかし、期待していた通り、最初から最後まで(眠くなる事無く)しっかりと楽しめました。 どの曲もハーモニーの崩れがなく、しかも外声が充実していてしっかりとした演奏でした。 去年も一昨年も知らない曲ばかりでしたが、同様に良い演奏会でした。
・合唱団そらは、上手さが耳に付かず、力む事無く安心して聴ける合唱団です。 “「純正調のハーモニー」を目指す。”だけあって、耳の良いレベルの高いメンバーが、素直な選曲を奇をてらう事無く演奏するといったところでしょうか。 うらやましい限りです。
・ただ、昨年は後の方の席で聴いたとき、会場が響きすぎて全体がぼやけていた印象があったため、今年はかなり前の方の席で聴きましたが、それでも響きすぎの感がありました。 アカペラや、弦楽合奏との演奏はまだしも、最後のモーツァルト「大ミサ曲」で、管弦楽との競演で合唱団が後ろの壁にへばりついて歌うと、声量があるだけに混然としてしまったような気がします。 そろそろ、もっと大きな会場での演奏会を考えたほうが良いのではないでしょうか。(大きくなりすぎるのも本望ではないかもしれませんが・・・。)
・圧巻は、アンコールの最後に弦楽合奏と演奏した、有名な「Ave verm corpus」です。 Sempreピアノでしかも限りなく遅いテンポで歌い通したのを聴いて、さすがは難波先生と感心しました。  

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・そうそう、チラシやチケットに印刷してある、モーツァルトの「大ミサ」の文字が“GRATE”になっていたのはご愛嬌でしょう。(パンフレットでは、正しく“GREAT Mass”と直っておりました。)  

(!斬捨て御免!、!問答無用!)

十手