実は原爆の日を控えた8/3(日)の午後、私はある合唱団の演奏会にフル参加して歌う予定です。
広島観音高校音楽部OB合唱団の第2回祈念コンサートで、メインステージで”レクイエム『碑(いしぶみ)』”を演奏します。
昨年のある演奏会で一緒になった、観音高校音楽部OBの方に誘われて、今回スポット参戦しています。私も広島観音高校の出身です。(音楽部ではありませんでしたが)
広島観音高校は、以前、広島二中と称していましたが、原爆の日に奉仕活動に出かけた13歳の一年生三百二十余名が被爆し、引率の教師と共に全員亡くなりました。平和公園脇の本川沿いにその慰霊碑が立っています。
“混声合唱のためのレクイエム『碑(いしぶみ)』”は、その史実を元に作られた鎮魂歌です。元来、男声合唱曲として作曲され、昭和45年に広島メンネルコール(指揮山本定男氏)によって初演され、その後混声合唱曲に編曲された曲です。
実は、昨年の夏に、広島二中の遺族の方を招待して第1回のコンサートがあり、この『碑』が演奏されました。私も聴きにいきましたが、開演前から満員で、ずっと立ち見で聴きました。
観音高校音楽部は、知る人ぞ知る、当時、観音高校の音楽教師であった益田遙先生の指揮でNHK合唱コンクールの常連入賞する実力を備えた団体でした。
現在、音楽部は存在しませんが、このOB合唱団のメンバーの中には、広島で活躍している合唱団の現役メンバーが含まれており、声が前に出ており、さらに取り上げた曲への思いもあるためか、演奏そのものは、大変熱のこもった感動的なものでした。
最近は、割とサラリとした外国曲を中心とした演奏会が多い中で、この演奏会は全曲日本の曲、しかも原爆をメインに取り上げた少々重たい演奏会でしたが、非常に強いインパクトを受けたことを記憶しています。
今年、再演するということで誘われたとき、他では決して聞くことも、ましてや歌うことの出来ない曲なので、また、益田遙先生の指揮で歌えるということもあり参加することをきめた次第です。
かなり難しい曲で、最初は音取りに苦労しましたが、逆に、歌いこんでいくうちに、胸がいっぱいになって最後まで歌い通せなくなってきました。益田遙先生からは冷静さを失わず歌うよう指示を受けていますが、・・・。
(混声版のテナーパートは、ベースとのユニゾン部分が多く、音も低いため、あまり歌い応えがあるとはいえません。いつか、男声合唱版のTopを歌ってみたいものです。)
(!斬捨て御免!、!問答無用!)