北の佐川の"音曲捕り物帖"

maria 連載 第十八回
"オペラ「ルサルカ」(ドヴォルザーク作曲)"

3/20(土) ウェンディオペラ第2回公演「ルサルカ」(ドヴォルザーク作曲)を、広島市佐伯区民文化センターホールに聴きに行きました。
(2004.04.10up)

・ウェンディオペラとは、前出のターフェルオーケストラの第九演奏会で、ソプラノソロを務められた味香先生が代表者を務められているアマチュアのオペラ団体です。
・話が長くなるので詳しいことは割愛しますが、一昨年の第1回公演は、7月に郊外の野外円形ホールでモーツアルトの「魔笛」をターフェルオーケストラの演奏で行い、例によって私も合唱メンバーとして参加しました。沈み行く夕日の変化を背景に魔笛を上演するという演出で大変楽しませてもらったことを記憶しております。  

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・さて、今回の第2回公演も大変意欲的な演奏会でした。
・このドヴォルザークのオペラ、人魚姫を題材にしているということですが、ストーリーも明快で日本語上演であり、綺麗なアリアばかりで気持ちよく聴けました。このオペラ、全3幕でしたが、幕間の10分間の休憩とカーテンコールを加えると実に3時間にも及ぶ大オペラでした!  

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・”オケ”はピアノ1台、ハープ1丁?、打楽器(ティンパニ)1人の計3人に、斎城英樹先生が指揮を振るという豪華なものです!冗談抜きに、ピアノを中心に要所要所でハープと打楽器が効果的に使われており、オペラの演奏として十分聴くに耐えるものでした。
・ソリストはプロ・アマ混合で、パンフレットによれば、中にはソリストをやるのは初めてという方もいらっしゃたようです。
・歌の方は、上手い人はアマチュアでも非常に素晴らしかったです。そうでないの人のソロは決して上手と言えるものではありませんでした。・・・が、思わずガンバレと応援したくなる雰囲気で、素直に聴くことができました。
・佐伯区民文化センターも全面的に協力していたようで、照明もこの幻想的なオペラにふさわしい変化に富んだものでした。
・また、劇中に子供のバレエが加わって彩りを添えていましたが、よく練習された可愛い踊りでした。
・先ほども述べたように、3時間にも及ぶこのオペラ、実は、この演奏会も入場無料!でした。関係者は皆手弁当で参加した手作りの演奏会とのことです。
・高い入場料を払って、どこかの巨大アミューズメントのアトラクションのような金のかかった豪華な舞台装置で、一流ぞろいの歌手による完璧なオペラを鑑賞するのが悪いとは申しませんが、演奏のやり方を工夫して演奏者数を絞り、衣装も(おそらく)自作し、バレエ教室の子供のバレエで彩りを添え、歌手もはじめての人を加えてハラハラドキドキしながら、皆が工夫をして手作りで作り上げたオペラを身近に体験できるということはすばらしいことだと思いました。
・これをやり遂げられた味香先生のご努力に敬服いたします。  

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・この春先忙しいのが分かっていたので、今回のオペラには最初から参加する意思はありませんでしたが、演奏会に接してみて、次回出来ればこうした活動に参加したいものだと改めて感じました。  

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(!斬捨て御免!、!問答無用!)

十手