連載 第176回
"第7回ヴォーカル・アンサンブル・コンテスト in ひろしま" 参戦記
〜今年も懲りずに参加しました〜
(2013.03.18 up)
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第7回ヴォーカルアンサンブルコンテスト in ひろしま
日時:2013年3月17日(日) 10時開演
会場:エリザベト音楽大学セシリアホール
審査員:
松下 耕(作曲家)
林 裕美子(声楽家)
折河 宏治(声楽家)
主催:広島県合唱連盟・エリザベト音楽大学
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◆今年も、アンコンに参加しました。今年は常連さんに加えて、四季が丘小学校の合唱団が2チーム、合唱団あるが3チーム等、全部で34団体と参加数が多く、朝10時から夕方6時まで延々と演奏が続く事となりました。
・私の今回のエントリーは「10.広大グリーOB・バーバーショッパーズ」と、「31.The Billiard Ensemble」の2グループです。
・「バーバー」は男声4人、「ビリアン」は混声5人のユニットです。 通常の合唱と違って各パート1人ずつでごまかしが効かないため気を使いますが、そこがまた面白くてやめられないところです。
・毎回くじ運が悪く、両方共午前中の演奏順を引いてしまいましたが、「ビリアン」の方は午前中だと参加できないメンバーがいる為、昨年に引き続いて泣きを入れて午後に変更してもらいました。申し訳ありません。
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10.広大グリーOB・バーバーショッパーズ (一般・男声4名)
The New Mexichords 愛唱曲集 から
1.Mexcali Rose (メキシカリ・ローズ)
2.Stars fell on Alabama (アラバマに星落ちて)
3.In My Room (イン・マイ・ルーム)
【本番演奏録音 : http://www.youtube.com/watch?v=fRBhUQpAJoU】
◆「バーバー」の方は、その名の通り、広島大学グリークラブOBの有志が集まった男声4人のユニット。
・バーバーショップというのは昔からアメリカで行われている男声クァルテットの演奏スタイルで、詳細は割愛しますが、基本的にメロディーはセカンドテナーがリードヴォーカルとして歌い、トップテナーは、完全な高音オブリガート。 バリトン&ベースは通常の役割ですが、セカンドテナーが低音の主旋律を歌っている箇所では、往々にしてバリトンはセカンドより高い音を出しています。
・当初、トップテナー2人、セカンドテナー1人、バリトン1人、バス1人の5名でエントリーしていましたが、バリトンメンバーが参加出来なくなり、テナー3人+バス各1人の4人となってしまいました。
・ファルセットの綺麗なK君がトップを歌い、声の良く通るD君がセカンドを、元々ベースのH君がバスを担当。結果、余り目立たない声を持つ私が余ったバリトンパートを歌う事と相成りました。
・選曲は、数あるバーバーショップの曲集から、比較的平易なアレンジ本の中の3曲を選びました。
・5回ほどしか練習に集まれず暗譜も出来ませんでしたが、何とかステージへあがる事が出来ました。
・本番の演奏は、あるメンバーが間違って2曲目から歌い始めてしまう!というハプニングもありましたが(私ではありませんよ)、まあ、楽しく演奏出来ました。
◆審査員の講評は、要約すると「バーバーショップは暗譜して、もっとっも乗って歌わないと駄目ですよね」というものでした。御意。
31.The Billiard Ensemble (一般・混声5名)
1.Locus iste (この場所は神によって創られた) (A.Bruckner作曲)
2.Os justi (正しき者の口は知恵を語り) (A.Bruckner作曲)
【本番演奏録音 : http://www.youtube.com/watch?v=SYCJPOSsqus】
◆「ビリアン」の方はというと、今回で4回目の参加でしたが、過去には、(1回目)スエーデンの合唱曲、(2回目)木下牧子の組曲、(3回目)Jazzyなポップ系の洋物、と脈絡なくいろいろな曲でチャレンジしてきましたが、今回は重厚なブルックナーの無伴奏合唱曲を5人で歌おうという無謀なものです。
・SAATBの5名編成ですが、内1名は1歳の子連れ練習参加、もう1名は6月出産予定。 それでも、アンコンのステージに上がってこの5人でブルックナーを歌いたいという猛者ぞろいです。 私も気合を入れて、暗譜に挑戦! 何年かぶりに楽譜を持たずにステージに立ちました。
・プログラムを見ると、なんと我々の演奏の2つ前で、知る人ぞ知るあの実力派ぞろいの「YCP煌」メンバー16人が、同じ曲『Os Justi(ブルックナー作曲)』を歌うではありませんか! 多勢に無勢、これはマズイ!!
・しかも、元々この曲は4部合唱とは言いながら、各パート共に2部に分かれる箇所が随所にあり、本来最低8人いないとまともに歌えない曲です。 それを承知で5人で演奏しようとしていた訳で・・・。
・結果、個人的には暗譜という恐怖と戦いながらもミスもなく歌いきることが出来、納得の行く演奏が出来ました。
◆審査員の講評や如何に。
・「ダイナミクスが足りない。」
⇒返す言葉もありません。 ただ、アンサンブル(少人数の)コンテストですから、審査員も客席後方にドンと構えて審査するのではなく、もっともっと前方に位置されて聞き耳を立てられれば、もう少しは細かなニュアンスも受け取っていただけるのではないかと・・・。(独り言でした)
・「ビリアードアンサンブルという名前は面白い。四国には”シャンテクリャ”をもじった「しゃんとしてくれや」という名前の合唱団がある。 名前はふざけているが、音楽はまじめだった。」
⇒喜んでいただけて恐縮です。 一方、出演前に司会者から、「皆さん、ビリヤードがお好きなんですか?」と聞かれ、リーダーのYさんが「”ビリヤード”ではなく”ビリアード”です!」と訂正していました。 話しがややこしくなるので、”ビリアード”の由来は話さなかったそうです。
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◆審査結果、今年も「バーバー」、「ビリアン」共に奨励賞(参加賞)でした。
・いつもの通り、自分たちの演奏に対する審査結果は別にしても、小学生から熟年、3人から16人、ピアノ有り無し、女声男声混声、曲もバラバラ、・・・。順位を付けるのは大変でしょうね。
・私が聞いた中では、午前中に演奏した小学校の合唱団の澄んだ声で前向きな演奏が良かったですね。 結果は奨励賞でしたが。
・一方、5人の歌声に対してピアノ伴奏の音が大きすぎて何をしゃべっているのかわからない演奏の団体が、優秀賞&エリザベト賞でした。 この団体は常連さんでピカイチの実力をお持ちである事は衆目の一致するとことです。
・ふっと、会社の勤務評定会議の時に、いつも実績評定か能力評定かでもめるのを思い出してしまいました。
(!斬捨て御免!、!問答無用!)