連載 第169回
 広島市役所合唱団 再結成30周年記念 第21回定期演奏会


 広島市役所合唱団の定期演奏会に、マツダ合唱団のメンバーとして賛助出演しました。
        (2012.07.06 up)
   
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   広島市役所合唱団 
   再結成30周年記念 第21回定期演奏会
   (賛助出演:マツダ合唱団)
   2012年7月1日 14時開演
   広島市西区民文化センターホール    
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   ◆今年創立50周年を迎えた広島市役所合唱団ば、マツダ合唱団と同じく広島県合唱連盟に所属する職場の合唱団。 女声が数名混じっていながら男声合唱曲を演奏するという、ちょっと変わった合唱団。しかし、某”○男”合唱団と違って、男声合唱団と銘打っているわけでもなく、聴いた感じも違和感無く、私的には問題無し。 今回の定期演奏会は男声16名、女声3名の合計19名での演奏でした。   
   ・指揮は、早いものでもう10年以上指導しておられる岡村要先生。   
   ・ここ20年くらい、同じ職場合唱団として朝日合唱コンクールの職場の部に参加してきましたが、なかなか他の場でご一緒する機会が有りませんでしたが、今回、広島市役所合唱団の定期演奏会にマツダ合唱団が賛助出演するという形で同じステージに上がる機会が出来ました。   
   ◆演奏会は全部で5部構成。   
   ・賛助出演であるマツダ合唱団の出番は、第3部の単独演奏と、第4部の合同演奏。 幸いなことに、演奏前後に休憩が有ったため、市役所合唱団の演奏もすべて客席に座って聴くことが出来ました。   
   ◇第1部は、『市役所合唱団 「ただたけ」をうたう ー30年をたどってー 』。 市役所合唱団思い出の多田武彦作品を6曲演奏。 タダタケサウンドを堪能しました。 最後に歌った富士山の終曲は少人数では少々きつかったかもしれませんが、破綻することなく締めくくる辺りはさすがですね。   
   ・広島は狭いというか、男声合唱人口が少ないというか、今回出演した市役所合唱団19名の内、約半数は知り合いです。 特に、学生時代のグリークラブの先輩後輩が数名在籍しています。 そのグリークラブOB合唱団の演奏会では、皆さん学生時代のノリで後先考えずガンガン歌うのに、この演奏では、妙に冷静なのはどうしてでしょうか? 岡村先生のご指導の賜物でしょうか?? 公務員という仕事柄、堅実な演奏が身に着いてきたのでしょうか??? それとも女声がいる手前、あまり無茶が出来ないのでしょうか???? 不思議です。   
   ◇第2部は、ヨーロッパルネッサンス期の宗教曲。 実際には、今年度の朝日合唱コンクールで演奏する自由曲と課題曲。 市役所合唱団お得意の宗教曲といった感じで、とってもこなれた演奏に感じました。 改めてじっくりと聴いた感想は、やはり上手いですね。 ひとりひとりのポテンシャルが高く、皆が一つの音楽に集中している様子が伝わってきます。   
   ・これでは、マツダ合唱団がコンクールで勝てる訳がないなとつくづく思いました。 ただし、いつも感じることですが、上手いんですけど面白くない。 感動が伝わってこない。 聴いていたら飽きてくる。 これ、なぜでしょうか?、   
   ・おっと、そんなことより、マツダ合唱団の方はまだコンクール曲の音取りが出来ていないメンバーが沢山います。 こりゃあ大変。   
   ◇第3部はマツダ合唱団の演奏で、木下牧子の「にじ色の魚」より5曲演奏。 昨年末の演奏会で演奏した曲で気持ち良く歌いました。 指揮は門野光伸先生、ピアノは矢野文乙先生のコンビ。   
   ・マツダ合唱団の今回の参加人数は、直前でキャンセルも有りましたがそれでも最終的に30名。 中身では勝てそうもないので、どうせならということで、若い女声メンバーを最前列にそろえて、市役所合唱団との違いを際立たせてみました。   
   ◇第4部は市役所とマツダの合同演奏。 東日本大震災復興プロジェクトと銘打った曲の中から、2曲。   
   ・1曲目は、佐藤賢太郎作曲の「前へ」。 楽譜には、”混声版・男声版・女声版が有って、これらを同時に演奏することが可能”、と書いてあります。 我らが門野光伸先生の指揮で男声版(市役所)と混声版(マツダ)とを一緒に演奏しました。 実際に同時に合唱してみると、かなり微妙。   
   ・それはそれとして、本番前日の合同練習で初めて一緒にこの曲を演奏した時、私の右側からは女声を中心とした混声合唱版の音色が聞え、左半分からは市役所合唱団の男声合唱版の響きが聞こえてきますが、まるで違う曲の様でした。 同時に聴いた感想は・・・、やはり男声合唱の響きが良い! 男声合唱が歌いたい! そろそろ私も本気で男声合唱に回帰しようかなと思いました。   
   ・2曲目は、岡村要先生の指揮で、信長貴富編曲の「見上げてごらん夜の星を」。 こちらは純粋な混声四部合唱曲で、後半盛り上がって違和感なく終了。   
   ・マツダの女声メンバーの中に門野先生の教え子が数名いますが、岡村要先生といえば、女学生時代のコンクールの強力なライバル女子校の指揮者という印象が強かったようです。 しかし今回、合同演奏で正面からその指揮ぶりを見て岡村先生のファンになったとかならないとか・・・。 いやあ、岡村先生、若くてかっこ良いですね。 おしゃべりも上手だし、市役所合唱団の指揮者に置いておくのはもったいない。 本業は本業として、他の女声合唱団を指揮すれば大人気間違いなしでしょう。   
   ◇第5部の最終ステージは、『男声合唱とピアノのための「赤い鳥小鳥」ー北原白秋童謡詩集ー(信長貴冨 編曲)』。   
   ・ピアノ伴奏つきの懐かしい日本のメロディー。 信長貴富のなかなか凝ったピアノ伴奏付きで、竹本順子先生の華麗なピアノ演奏に聴き惚れてしまいました。   
   ・逆に言うと、せっかくの最終ステージなのですが、ピアノの方に気を取られてしまい、肝心の合唱の印象が薄れてしまいました。 数曲ずつのメドレーでしたが最後の最後も、合唱が歌い終わった後、ひとしきりピアノが後奏を奏でて全体が終わるという形式でした。   
   ・混声合唱曲などではよくあるパターンかもしれませんが、最後のステージにピアノが入って終わったのは残念でした。 第1部、第2部共に倍音がきれいに伸びて気持ち良かっただけに、少々残念でした。   
   ・ちなみに、このメインステージの服装は、北原白秋の童謡の世界とは全く関係のない、来年のひろしま菓子博2013 PR用のTシャツ姿でした。 Tシャツのデザインは良く見えませんでした。 再結成30周年記念演奏会のメインステージの衣装が、演奏内容とまったく関係の無い宣伝用Tシャツというのも、相変わらずといえば相変わらず・・・。 まあ、団長の三浦さんの秀逸な曲間のMCによって、すべて良い思い出として収束しました。   
   ◇アンコールは2曲。 タダタケの雨と、それ行けカープ。 こちらも、2曲目のカープはなぜかピアノ伴奏付き。 どうしてせっかくの男声合唱にピアノ伴奏を付けたがるのでしょうかね?    
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   ◆打ち上げにも参加させていただきましたが、市役所さんも(マツダと同様に)和気あいあいと雰囲気の良い合唱団であることが良くわかりました。   
   ・2次会もご一緒し、今年度で最後となる朝日コンクール県大会(職場の部)の打ち上げを合同で行うことを誓い合ってお別れしました。   
   ・今回は、賛助出演にお招きいただき、本当に有難うございました。 これからもよろしくお願いいたします。 合掌。
   

(!斬捨て御免!、!問答無用!)

十手