連載 第１５２回
The Billiard Ensemble 2ndコンサート
〜 響きの良い”旧日本銀行広島支店”のロビーをお借りして演奏会を開きました 〜
(2010.07.09 up)
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The Billiard Ensemble （ザ ビリアード アンサンブル）
『 2ndコンサート in 旧日本銀行広島支店 』
日時：2010年 7月 3日(土) 16:00〜17:30
場所：旧日本銀行広島支店 （広島市中区袋町電停前）
主催：ザ ビリアード アンサンブル
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◆昨年12月に第1回演奏会を開催してから半年余り、早くも第2回演奏会を開催しました。
・演奏会場となったのは、広島市の中心地のオフィス街のど真ん中にある旧日本銀行広島支店。 ここは被爆建物で歴史的建造物として現在広島市が管理しています。 今春より新たに空調やユーティリティーを改装して、展示会や催し物会場として広く一般に開放されることになりました。 石造りで天井が高く、いかにも響きのよさそうなこの場所に早くから目をつけていたリーダーのYさんが申し込みを行い、目出度くビリアンの演奏会をこの場所で開ける運びとなったわけです。
・とは言え、昔の銀行の受付とカウンター越しの事務所で、演奏会場のようなステージも客席も有る訳ではありません。 歌いやすさや響きを考えながら立ち位置を決め、反響板の設置や客席の椅子並べも皆でおこないました。 また、ここはオープンスペースで建物入り口の扉は開けっ放していつでも出入り自由。 参議院選挙を1週間後に控えて街頭演説も行われている中での演奏です。 はたしてどうなりますことやら・・・。
◆第1ステージ：色々なアヴェマリアを中心とした宗教曲ステージ。 この手の曲は息継ぎをする箇所が少なく、各パート一人ずつの演奏は厳しいのですが、会場の響きに助けられて何とかそれらしい演奏ができました。
・第2ステージ：木下牧子の曲を中心とした日本の混声合唱曲。 ご存知の通り、木下牧子の曲は聴く耳には優しいのですが、ハーモニーが結構難しくて苦労しました。 日本語の歌詞が明瞭に聴こえたかどうか心配です。
・第3ステージ：ジャズっぽいモダンなハーモニーとリズムの曲を集めたアラカルト。 モダンな曲は半音のぶつかり合いとキレの良いリズムが勝負の決め手ですが、会場が響きすぎて残響が混じり合い、合っているのか間違っているのか怪しい感じでした。
・最後にアンコールを4曲歌って終了。 アンコールを含めて、全20曲、5分間の休憩を2回ほど挟んで、トータル1時間40分の大演奏会でした。 無伴奏の男女5人でよく演奏したものだと、我ながら感心します。 お客様も60名位は聴きに来ていただき、和やかで歌い甲斐のある演奏会でした。
◆聴きに来てくれたある友人からは、第１ステージの宗教曲が一番良かったという感想をもらいました。 確かに1ステの宗教曲は、元々響きの良い教会や石造りの建物の中で演奏されることを想定して作曲されており、この会場にも良く合っていたと思います。
・逆に、響きすぎるために、2ステの日本語の曲は歌詞が不明瞭になってしまうし、3ステのモダンなハーモニーの曲は肝心の音のぶつかり合いが残響音と混じって濁りに聴こえてしまう場面が多かったのではないでしょうか。
・曲紹介もメンバーが手分けして行いましたが、残響で声がこもってしまい何を話しているのかよくわからなかったようです。
・具材の見える透き通ったコンソメスープを作るはずが、具が煮崩れてドロドロのクリームスープになってしまったような感じでしょうか。
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◆今回は、”響きの良い会場で 気持ちよく歌いたい！”、という純粋な気持ちで演奏に臨みましたが、会場の響きに頼った演奏ではなく、その響きを最大限に生かした演奏が出来るよう、選曲と奏法をもっと研究しなければならないと感じました。 大変勉強になる演奏会でした。
（！斬捨て御免！、！問答無用！）
