連載 第148回
””カント イタリアーノ” 第59回イタリア音楽の夕べ
〜 ”クリスマス2009 愛する喜び” というテーマの演奏会を聴きに行きました。 〜
(2009.12.27 up)
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◆ カント イタリアーノ 第59回イタリア音楽の夕べ
”クリスマス2009 〜愛する喜び〜”
2009年12月20日(日) 14:00〜16:00
広島県民文化センターホール
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◆昨年まで4回ほどこのクリスマスコンサートに合唱メンバーとして参加させていただきましたが、今年は客席から鑑賞しました。 客席はほぼ満員。 固定ファンが多いようですは、聴衆の年齢層は結構高い!?
・出演者は総勢20名余りで、全20曲。 全てエレクトーン(+ドラムセット)の伴奏によるイタリア語の曲の独唱です。 一部の曲でバックコーラスを伴います。
・昨年までとちょっと様子が違ったのは、昨年までは演奏中に背景のスクリーンにスライドを映写していたのを今年から取りやめたことでしょうか。 観る(聴く)方も音楽に集中できるし、客席も少し明るく出来るので良かったと思います。
◆おそらく今回もベル先生の強力な御指導の元、ソリスト各位とエレクトーンの岡川さん達が首をかしげながら本番に向けて曲を作り上げてこられたのだろうな・・・、などと思いながら客席で聴きましたが、皆さんお上手ですね。 どの曲も上品で、門野先生を始め皆さん均整の取れた歌声で表情豊かに演奏されていました。
・特に、前半最後の加島裕美さんの堂々とした演奏と後半最後の柳清美さんの圧倒的な響きが印象的でした。
・こうして聴いてみると、ソリストは響きだけでなく個性的な”声”を持っている必要があることを感じました。 もちろん、響きを伴わない直接音だけでは浅い声に聞こえるし、逆に響きだけではメリハリがなく目立たない声になってしまいます。 しっかりとした個性的な生の声を、ホールの響きに乗せてどこまで遠く届けることが出来るかが、ソリストになれるかどうかの分かれ目のように感じました。
・なお、センターにマイクが1本立ててありましたが、あれは後方で演奏している伴奏者のためのモニター用だったのでしょうか。 いくらかは独唱の拡声用にも使われていたと思いますが、人によっては少し声が引っ込んで聴こえたようにも感じました。 立ち位置の影響でしょうか・・・?
◆それにしても、エレクトーンの岡川さんは凄いですね。 唯一全部の曲の演奏に加わった方です。 しかも、本番が始まってしまうとベル先生が口を出すわけにもいかず、岡川さんのエレクトーンの前奏のテンポとリズム感で曲全体の雰囲気を作り上げてしまいます。 曲ごとに変化する曲想を瞬時に引き分けられる岡川先生は大したものだなと改めて感心してしまいました。
・また、節度をわきまえた大江さんのドラムセットの演奏にも感心しました。 声楽の演奏にあわせてピアニシモを保ちながらパーカッションのリズム感を出すのは大変だろうと想像します。 目立たないようにドラムをたたける大江さんも凄いです。
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◆今回、第59回イタリア音楽の夕べ、ということは次は60回目の節目ですね。 次回が楽しみです。
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(!斬捨て御免!、!問答無用!)