leaflet 連載 第143回

第18回 合唱団そら 定期演奏会


 〜  突然ですが、ステージで歌いました  〜

                       (2009.09.12 up)
   
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  ◆第18回 合唱団そら 定期演奏会   
   ・指揮 難波 憲二   
   ・2009年9月5日(土) 18:30開演   
   ・広島市 安芸区民文化センター 大ホール   
      
   ・プログラム   
    1 武満 徹   
     「混声合唱のための うたT・U」より   
      小さな空/見えないこども/島へ/○と△の歌/さくら   
    2 T.L.d.ヴィクトリア   
     「死者のためのミサ曲(レクイエム)」   
    3 W.A.モーツァルト   
     「ミサ・ソレムニス ハ長調(荘厳ミサ)」KV337   
       ソプラノ 川村晃世 アルト 松本宏美 テノール 亀高浩 バス 松尾寿人    
       管弦楽 Sola Consort   
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  ◆故有って、急遽7月末から練習に加わりました。 初めて歌う曲ばかりですが、本番までひと月余りの短期決戦です。   
   ・そらのメンバーは皆さんお上手で、途中参加の私はそこに上手く嵌まり込むことを心がけました。 テナーのパートリーダーの横に立って、もっぱらその声に寄り添うように練習しました。   
   ・指揮者の難波先生には大学の男声合唱団の大先輩としてそのOB合唱団を何度も指揮していただいていますが、いつも「叫ぶな!」とか「トップテナー、何をやっとるんじゃ!」とか言ってにらまれていました。 今回の練習では、常時にこやかに指導をされており、混声になるとこうも違うものかと驚きました。     
   ・しかし、なかなか通しの練習に至らず、このペースで本番に間に合うのかなとハラハラさせられるのは同じでした。   
   ・先生は、フォルテシモで決して叫ばないことや、ピアニシモの美しいハーモニーを作り出すことを徹底して指導されており、陰影の深い均整の取れた合唱を目指しておられるようです。 練習では各パート共、その指摘にレスポンス良く反応していました。   
   ・ハーモニーやテンポの微妙なズレを合わせるために、当日のゲネプロで急遽並びが変更になりました。 1ステと2ステは全員ベタの立ち位置で丸く寄り添う形になり、しかも難波先生も指揮台を使われなかった為、本番では肝心の指揮がよく見えませんでした。 他に見るところも無いので客席に向かって歌えてよかったかもしれません。    
  
   それでは、簡単に本番の様子を紹介します。   
   ◆ご存知の通り、1ステの武満徹は難しい曲ばかりですが、特に1曲目の「小さな空」は正に”苦行”でした。   
   ・練習で歌ったことの無い予想を上回る限りなく遅いテンポで始まり、パートノンブレスでppのハーモニーを維持するのに苦労しました。 1ステの1曲目からこういう歌い方をするのは大変でしたが、皆よく耐えてました。    
   ◆2ステのヴィクトリアは7月に他の演奏会で歌ったことがあるらしく、今回ほとんど練習が無かったため、途中参加の私にとっては大変でしたが、他のメンバーは自信を持って歌っていました。 私も1ステの苦悩から開放されて気持ちよく歌わせてもらいました。   
   ・安芸区民文化センター大ホールの豊かな響きに乗って良い演奏が出来たのではないでしょうか。   
   ・そういえばソプラノパートは開場直前まで先唱部分を特訓していました。   
   ◆3ステはモーツァルト。 今回のハ長調のミサ・ソレムニスは比較的短いミサ曲ですが、ちょっと「魔笛」を連想させるような明るい雰囲気を持った曲でした。 オーケストラ伴奏に乗って軽快に飛ばしたいところでしたが、難波先生のゆったりとしたテンポにコントロールされて、落着いて?演奏することが出来ました。   
   ・管弦楽のソラ・コンソートは、メンバーが若くて、響きが明るくて、良く揃った上手な演奏でした。 そばで聴いたファゴットのソロが心地良かったです。   
   ・ソリストも、本番では管弦楽を挿んで後側から聴くので良くわかりませんでしたが、練習の時は皆さん安定していてお上手でした。   
   ◆アンコールは、武満徹の「翼」を歌いましたが、その後予定に無かった、ミサ・ソレムニスの第1曲目キリエを再度演奏しました。 難波先生もよほど気持ちが良かったのでしょうね。 巷では、このときのキリエの演奏が一番良かったと評判です。   
   ◆打ち上げは、演奏会場近くの居酒屋。 一室貸切だったため、乾杯の前に「○と△の歌」を歌い、途中で「小さな空」も歌い、お開き前に「翼」まで演奏しました。 ビールも美味かったが、酒に酔っていても武満徹が歌える「そら」も上手かったです。   
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   ◆ピアニシモを維持しながら美しいハーモニーを奏でられる「そら」は上手ですね。 客席ではどのように聴こえたでしょうか?   
   ・今後も一緒に歌わせてもらいたいところですが、いろいろ忙しくて・・・。

(!斬捨て御免!、!問答無用!)

十手