leaflet 連載 第140回

『 ヴォーカルアンサンブル "The Maple Mates"
 「Preliminary Concert 2009」 出演 』


〜 ”Preliminary Concert ”って何ですか? 〜

               (2009.05.01 up)
  
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     Vocal Ensemble "The Maple Mates"   
     『Preliminary Concert 2009』   
     2009/4/29(水、昭和の日) 15時開演   
     広島市東区民文化センター スタジオ1(小ホール)    
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  ◆3年半前から、参加している混声アンサンブルの演奏会に出演しました。   
   ・メンバーの中に夫婦が3組居り、男性の中で私が一番若いといえばだいたい年齢層がわかると思います。 その名も『ザ・メイプル メイツ』(=紅葉の友??)です。  月2回、リーダー宅にお邪魔し、お茶と茶菓子の休憩を挟んで にぎやかに練習しています。   
   ・ところが、見かけと中身とは大違い。 上記のプログラムを見ても分かるかと思いますが、宗教曲や中世の世俗曲を中心に、私の全く知らない曲ばかり出てきます。 しかも音は各自採れるものとして、初見でバンバン合わせてゆきます。 また、英語やイタリア語に堪能な方も多く、皆さんミサ通常文は頭に入っている様子で、意味が分かっている前提で曲作りが進みます。 こうした曲の楽譜には速度記号や強弱記号は付いていませんが、ミサ文の内容に沿って曲に表情を付けて行きます。 参加当初、これは場違いなところに来てしまったと後悔したのを覚えています。   
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  ◆"The Maple Mates"は隔年で”定期演奏会”を開催し、その間の年に”Preliminary Concert”をおこなっています。 ”Preliminary”とは、”予備の”、とか”準備の”とかいう意味だそうで、今回の”Preliminary Concert”は次の定期演奏会の前にいろいろ歌ってみる演奏会ということになるのでしょうか。   
   ・今回は S3、A3、T3、B4の合計13名でのアンサンブルですが、曲数はアンコール2曲を加えて全部で18曲、途中10分間の休憩を挟みましたが、トータル1時間半を超える立派な演奏会でした。   
   ・女声合唱3曲はピアノ共演でしたが、混声合唱10曲と男声合唱3曲は無伴奏。 最後に会場の皆さんと一緒に歌った「故郷」と、アンコールの1曲のみピアノ伴奏付きでした。   
   ・会場は、広島市東区民文化センターのスタジオ1(小ホール)です。 このホールは狭いのですが響きが豊かで、歌っていて気持ちが良く、最近3回はここで演奏会を開いています。 よく響くので少しだけ上手くなったような錯覚?に陥ります。   
   ◆さて、演奏会の難関は何といっても第1ステージです。   
   ・1曲目のパレストリーナ作曲のモテット ”Laudate Dominum”は複合唱ポリフォニーで、13人が8声部に分かれてバラバラに歌います。 しかも無伴奏。 2曲目も同じくパレストリーナのミサで、こちらは6声のポリフォニー。 今回抜粋していますがそれでも無伴奏で演奏時間が13分を超えます。 どうしてこうした難しい曲から始めるのか疑問に思っていますが、下っ端の私は恐ろしくて質問できません。   
   ◆これを越えれば、第2ステージは同声合唱。 女声合唱3曲の後、男声合唱3曲。 それらしい黒人霊歌と福永陽一郎編曲の和物。 おっと、2曲目のVictoria作曲の”Duo Seraphim clamabant”は難しかったですね。 この曲は本年度の全日本合唱コンクールの女声の課題曲(F1)になっています。   
   ◆第3ステージは愛唱曲集ですが、何処から楽譜を探しだしてくるのか、5声や6声のいろいろな曲が並んでいます。 よく見るとチャイコフスキーの曲も入っています。 最後のとどめが”Furusato(Homeland)”。 これはSATTBBの6声用に編曲してあるキングスシンガース版の”故郷”。 ローマ字で”U-sa-gi o-i-shi ka-no-ya-ma ・・・”と歌いながら、微妙なハーモニーを奏でます。   
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   ◆今回オマケとして、客席に置いたICレコーダーで録音した演奏を2曲ほどお聴かせします。   
   ・持参した録音装置が悪く、ステレオ感に乏しく音質もいま一歩ですが、会場の豊かな響きは感じられると思います。   
      ◎1曲目は、問題の8声のモテット ”Laudate Dominum”   
   ・この録音を聴くと、歌いすぎで余裕が有りませんね。 もう少し弱音を生かして聴きあうようにすれば縦横がすっきりと合うような気がします。 (正式にホールマイクでも録音しており、そちらはもう少し上手く聴こえるかも知れません)   
   ・また、指揮者が中央に立つというスタイルをとっていませんが、13人にもなると端からの合図だけで演奏するのは限界かもしれません。   
      ◎2曲目は、福永陽一郎編曲の男声合唱  ”婆やのお家”   
   ・当日 朝9時半から練習していた為かだんだんへ疲れて来て、肝心の男声合唱であまり艶やかな声が出ませんでした。
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   ◆演奏会終了後は、いつもの通りの楽しい懇親会。 調子に乗って少々飲みすぎたみたいです。   
   ・個人的には反省することばかりですが、 "The Maple Mates"はスリリングで楽しい集まりです。

(!斬捨て御免!、!問答無用!)

十手