北の佐川の"音曲捕り物帖"

candle 連載 第十三回
"NHK大河ドラマ「新選組!」・・・のテーマ曲"

今年のNHK大河ドラマの第1回を見ました。そのテーマ曲に男声コーラスとテナーソロが入っていました。
(2004.01.18up)

・1月11日(日)夜、NHK大河ドラマ「新選組!」の第1回を見ました。
・脚本が三谷幸喜氏(42)。私は知りませんでしたが、我が家の娘を含めてみんな良く知っている、コミック系の人気作家だそうです。
・そして、主演がSMAPの香取信吾。大河ドラマとしては若い主人公ということですが、我が家にはSMAPファンが多いため、期待大?。
・ということで、1/11日曜夜8時、賑々しく、NHK大河ドラマ「新選組!」の第1回放映となりましたが、視聴率も良かったようです。 なかなか面白かったです。
・元来、私自身は歴史ものはあまり得意ではないのですが、家族の中に歴史好き&ドラマ好きがいるため成り行き上チャンネルを合わせざるを得ません。
・因みに、昨年の大河ドラマ“MUSASI”は限りなく暗くて、途中から見るのを止めてしまいました。 主人公の市川新之助は格好良いのですが、いつ見ても肩の凝るような硬いしゃべり方ばかりだし、米倉ナニガシはガラガラ声であまり好きではありませんでした。  

・本題 : ”「新選組!」のテーマ曲”
・夜8時、番組の前振りの後、テーマ曲が流れ始めました。
・大河ドラマらしくN響が仰々しくテーマを演奏した後、男声コーラスがヴォカリーズで”ララララ〜”とテーマを反復し始めた時は、フムフムとうなずきました。初めて聴いても、かなり解り易いメロディだったような気がします。
・その後、クラシック系のテナーソロが入って”ララララ〜”とテーマを歌い始めると、いつもと違う雰囲気を感じましたが、さらに追い討ちをかけるようにこのテナーソロが何か歌詞を歌い始めたのです!
・俗に、こうしたテーマ曲の音楽に詞を乗せたものを「歌もの」と呼ぶようです。もちろんドラマのテーマソングに歌詞が入っているものは多く、それでヒットした曲も沢山有ります。  
・そういえば、『水戸黄門』のテーマ曲も、”人生楽ありゃ苦もあるさ・・・”と同じようなものだとお思いでしょう・・・が、今回は、N響をバックにクラシック系のテナーソロと男声合唱が歌うというもので、NHK以外では考えられないようなテーマ曲です。

・余りにもおかしかった(失礼!)ので、早速、インターネットで調べてみました。
・歌詞は、「いとしき友はいずこに この身は露と消えても…」と主人公・近藤勇の処刑時の心境をつづった5行の詞で、脚本の三谷幸喜氏(42)が手掛けたとのこと。

・作曲は服部隆之氏(37)。三谷氏の舞台や映画音楽を数多く手掛けているらしいですが、この人、その名字から想像されるとおり、服部克久の息子、ということは、服部良一の孫でした。血筋と言うか、出来る人は出来るのですね。

・そして、テナーソロ歌唱はオペラ歌手!の、ジョン・健・ヌッツォ(37)。 1966年5月5日東京生まれで、父はイタリア系アメリカ人、母は日本人。 途中の経歴は省略するとしても、2000年9月ウィーン国立歌劇場の専属テノール歌手に抜擢されデビューしたという、世界的な”すごい”テナーでした。
・実は、一昨年の「NHK紅白歌合戦」にも出場していたという超有名人でした。(私は知りませんでしたが)

・このテーマ曲、はっきり言って、好き嫌いがはっきり分かれそうな曲です。”すごい!”と思う人と、”なにこれ!”と思う人がいると思います。 男声合唱&テナー歌手好きの私でも、NHK大河ドラマのテーマ曲として初めて聴いて、かなり違和感を感じてしまいました。
・貴方はどちらですか??  

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(!斬捨て御免!、!問答無用!)

十手