leaflet 連載 第129回

広島中央合唱団 第43回 定期演奏会


・今年も参加させてもらいました。 今回はジャズです。
(2008.06.10 up)
  
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  広島中央合唱団 第43回 定期演奏会   
    日時:2008年6月7日(土) 18時30分開演   
    場所:はつかいち文化ホールさくらぴあ (広島県廿日市市)   
    指揮:寺沢希   
      演奏曲目   
      T、(宮沢賢治詞、鈴木憲夫曲)「永訣の朝」 ピアノ:梶谷民子   
      U、(Morten Lauridsen曲)「Ave Maria」、「O Magnum Mysterium」    
      V、ロシア正教聖歌集 メゾソプラノソロ:小玉妙、バリトンソロ:今田陽次   
      W、(Steve Dobrogosz曲)「Mass」 ピアノ:山下雅靖、ストリングス:the Dobrogosz Ensemble    
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◆今年も広島中央合唱団の定期演奏会で歌いました。   
・昨年からお誘いを受けていましたが、最終的に参加を決めて楽譜を受け取ったのが4月に入ってからのため十分な練習量とは言えませんでしたが、何とか全ステージ歌いきることが出来ました。   
◆第1ステージ:   
・中央合唱団としては珍しい?ピアノ付きの邦人合唱曲のステージでした。   
・曲自体は、宮沢賢治の詞による素晴らしい作品ですが、詞の内容が重たいこともあり1ステに持ってくるのはもったいないと感じました。   
・個人的には、この曲をもっと歌い込みたかった。  まだまだ、深い演奏が出来たような気がして少し心残りです。   
・楽譜に調性記号は無く、♯♭はすべて臨時記号として付加してあるため、移動ドで歌う私にとっては、歌いにくかったです。 最近の作曲家の作品にはこの手の楽譜が多いようです。 現代音楽の無調性曲なら仕方ありませんが、この曲のように明らかに調が決まっている(途中転調がありますが)曲になぜ調性記号を付けないのか良く判りません。  バッハも、モーツァルトも、ベートーベンも皆、楽譜の頭に調性記号を付けていますよね。   
◆第2ステージ:   
・練習の段階から本番に近づくにしたがって、1曲目のアヴェ・マリアを振る寺沢先生の指揮のテンポが遅くなり、高音の続く1stテナーとしてはかなりキツイ曲でした。   
・また、パート内が2部に分かれるのは良くあることとしても、2曲ともテナーがドとレのぶつかった音から歌い始めるという曲です。  歌っている私には良くわかりませんでしたが、上手にぶつかっていれば2曲とも大変神秘的で綺麗な曲になったはずです。  録音を聴くのが楽しみです。  誰か録音のコピーください。   
◆第3ステージ:   
・全部で3曲。  第1曲は、冒頭のアルトソロに続いて合唱が入ります。   
・小玉妙先生の格調高いアルトソロには身が引き締まるようなオーラが感じられました。  今田さんのバリトンも堂々としたものでした。  お陰で、合唱の方も中央合唱団らしいサウンドが出せたのではないかと思います。   
・そしてもう一つ、ロシアの合唱曲に欠かせないベースの重低音の方はいかがだったでしょうか?   
◆第4ステージ:   
・ジャズテイストのミサです。  「INTROITUS」、「KYRIE」、「GLORIA」、「CREDO」、「SANCTUS」、「AGNUS DEI」 の6曲構成。  ジャズピアノとストリングアンサンブルのインストゥルメントのみによる「INTROITUS」に続いて、ピアノのJAZZYなリズムに乗って「KYRIE」から合唱が入ります。   
・ピアノも合唱もセンスが要りますね。  めったに聴くことも、ましてや歌うことの無い曲だと思います。  この曲を取り上げた寺沢先生の指揮には感心します。  そして、それを歌い通した中央合唱団もすごい。  ピアノも上手い。   
◆唯一のアンコールは、4ステの「Mass」を作曲したDobrogoszの「Epilogue」。  粋な選曲ですが曲の雰囲気に合わせてステージの照明を落すため”暗譜”で歌うよう指示がありました。   
・暗譜の出来ない私は、暗いなら歌っている姿も見えないだろうから歌わずに黙って立っていようと高をくくっていたら、結構明るい。  恥を忍んで楽譜を見ながら歌いました。   
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◆服装は男女とも全ステージ白黒のみ。  いくらそういう曲ばかりであったとは言っても、ちょっと色気無さ過ぎだと思いませんか。  中身で勝負ということでしょうが、ステージ上で歌う限りは、見た目も演奏と一体化した芸術表現の一部。  4ステとアンコールでは照明の変化を加えはしましたが、個人的には服装にも何らかの工夫が有っても良かったと思います。   
◆今回は、音程もリズムも歌詞も難しい曲ばかりでしたが、団員の方がそれまで苦労してやっと正確な演奏が出来る段階になったところへ加わったため、自分としては楽でした。  実は、ゼロかそこまで構築してゆく地道な練習こそが難しくもあり合唱活動の醍醐味だと思います。   
・今回の定演は、どのステージも中身の濃い曲ばかりでかなり疲れましたが、その分充実した演奏が出来たみたいで、団員の皆さん満足そうでした。  打ち上げも、名司会に乗って盛り上がったようです。  

(!斬捨て御免!、!問答無用!)

十手