連載 第128回
女声合唱団 Chor Blume(コール・ブルーメ) 第6回演奏会
・コール・ブルーメ の演奏会をはじめて聴きにゆきました。指揮は益田遙先生です。
(2008.05.10 up)
********************************************************************************
女声合唱団 Chor Blume (コール・ブルーメ)第6回演奏会
日時:2008.5.11(日) 13:30開演
場所:アステールプラザ 大ホール (広島市中区加古町)
指揮:益田 遙
ピアノ:戸田 真里
入場料900円
プログラム:
1.女声・混声合唱のための「イタリア歌曲集T」 すみれ 他 青島 広志 編曲
2.女声合唱のための唱歌メドレー「ふるさとの四季」 源田 俊一郎 編曲
3.「春のあいさつ」 愛のあいさつ、ヴォカリーズ 他 松本 日之春 編曲、半田 亨雄 序詩
4.女声合唱組曲「美しい訣れの朝」 阪田 寛夫 作詞、中田 喜直 作曲
********************************************************************************
◆女声合唱団 コールブルーメ の演奏会をはじめて聴きにゆきました。 益田先生の指揮です。 メンバーに、私が参加しているマツダ合唱団や広島観音高校OB合唱団の団員がいます。 どうしてこれまで定演を聴きに行ったことが無いのか、自分でも不思議なくらいです。
・プログラムによると、前回までの定演会場は県民文化センターホール。 今回初めてアステールプラザ大ホールでの開催のようです。 2階席は見ていませんが、1階席は満員に近い状態でした。 力が入っています!
・メンバー数はざっと見て37〜38人。 オケピットを迫り上げてその直後に山台を3列配置したパターンで、前寄りの立ち位置です。
◆第1ステージは、青島広志編曲のイタリア歌曲の合唱、カロミオベン〜すみれ 全5曲。 イタリア語の歌詞、全員全曲暗譜!
・歌詞をはっきりと表現していましたが、イタリア語の明るい母音が余り聞こえて来ず、ちょっとざらついたイタリア歌曲になっていました。 でも、ソプラノは上手ですね。
◆第2ステージは、「ふるさとの四季」の女声版。 初めて聴きました。 歌い慣れた混声版とは細かいところで編曲がかなり違うようです。
・日本語のこの曲は、ブルーメさんにピッタリ。 往々にして、よく知っている曲は聴いていて粗が目立つものですが、この演奏は全く違和感なく心地よく聴けました。
◆休憩後の第3ステージは、外国曲のヴォカリーズ。 広島観音高校OB合唱団で一緒に歌っている半田亨雄氏の序詩の朗読を挿んでの演奏でした。 半田氏の序詩は、ちょっと不安定な若者の心情を見事に表現しながら、自然に演奏に繋げていました。
・演奏自体は、ヴォカリーズで歌詞が無い分、母音の響きが重要になりますが、1ステと同様、低音パートの響きがあまり伝わってきませんでした。 会場の立ち位置のせいでしょうか?
◆最後の第4ステージは、女声合唱曲の古典?、「美しい訣れの朝」。 実は私はこの曲を聴いた覚えがありません。 良い曲なのでしょうが、テーマが悲しすぎます。 個人的には、ブルーメさんにはもっと明るい曲の方がお似合いのような気がしました。
********************************************************************************
◆全ステージ完全に暗譜でした。 しかも、皆さん よどみなく歌われていました。
・ステージ毎に、全て衣装替えをしていました。 でも、どれも華美な印象はありませんでした。
(2ステで、合唱団員が皆カラフルなTシャツ姿なのに、指揮者の益田先生だけ黒蝶ネクタイをしてジャケットをまとっているのは奇異でした。)
・皆さんスッと良い姿勢を保って歌っておられました。 ママさんコーラスで在りがちな妙に体を揺すったり腕を動かしたりすることはありません。
・清潔感の漂う理性的な演奏でした。 過大なビブラートやオーバーアクションはありませんでした。
◆この団の個性なのか指揮者の指導のせいなのかわかりませんが、この季節にふさわしい、珍しくスッキリとした上手な女声合唱でした。
(!斬捨て御免!、!問答無用!)