連載 第121回
『 女声合唱団 「風の会」 第9回コンサート 』
・久しぶりに女声合唱団のコンサートを聴きに行きました。指揮は松本憲治さんです。
(2008.02.05 up)
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女声合唱団「風の会」 第9回コンサート
・指揮:松本憲治
・ピアノ:竹本順子 生塩公光子
・2008年2月3日(日)14時開演
・広島県民文化センターホール
演奏曲目
・T (フォーレ作曲) 合唱小品集
・U (信長貴富作曲) 女声合唱とピアノのための『空の名前』
・V ホルン2重奏(ゲスト出演) ホルンで奏でる日本の歌
・W (松本憲治編曲) 唱歌集「春のやよひ・・・唱歌のはじまりから」
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◆信長貴富さんのコーラスクリニックを受けたその日の午後、久しぶりに女声合唱団の演奏会を聴きに行きました。 女声合唱団 「風の会」の演奏を聴くのは初めてですが、指揮者の松本憲治先生は、1988年に広島でRCCの”第九”が始まった時に合唱指導をして頂いて以降、一時期マツダ合唱団を指導していただいたことも有ります。
・開演に5分ほど遅れて会場に到着し中に入ると既にフォーレのタントゥムエルゴの演奏途中。 客席は満員に近く 1ステは立って聴きました。 最初のステージという事もあり、フォーレの微妙なハーモニーを表現するのにちょっと苦労している様子でした。 でも、個人個人は綺麗な声を持った方が揃っているように見受けられました。
・2ステは、、信長さん作曲の女声合唱曲。 フォーレに比べるとかなりこなれた感じの演奏で、女声合唱らしい柔らかさに満ちた演奏が聴けました。 とは言うものの信長さんの作曲ですから、曲によっては和音が消化しきれていない箇所もあったようです。
・休憩後の第3ステージは、ゲストのホルン奏者2名によるデュエット。 高校までブラスバンドでホルンを吹いていた私にとって、興味深いステージでした。 私は下手でホルンを止めてしまいましたから・・・。
・通常のフレンチホルンだけでなく、アルプホルンの演奏も有りました。 ホルンを聴くときは音を外すのではないかとハラハラしながら聴くことが多いのですが、今回は安心して聴けました。 なかなか上手でしたね。
・最後のだ4ステージは、松本先生編曲による懐かしい唱歌を、芝久美子さんの詞の朗読を挟みながら演奏するものでした。
・詞の朗読を浮き立たせる為か、朗読の間に合唱団員が座って体を休める為かは分かりませんが、指揮者を含めて全員分の椅子が用意され、松本先生はずっとこの椅子に腰掛けて指揮をしていました。(指揮者用の椅子はコントラバス用の高椅子ですが、)
・合唱団員は詞の朗読中は着席していて、曲が始まるときに立ち上がります。 曲によっては、1番の歌詞では座ったままで歌い、2番になるところで立ち上がって演奏したりしていました。
・どうもここら辺の演出が見ていて煩雑で、演奏そのものに集中できませんでした。 歌う方も立ったり座ったりで落ち着かなかったのではないでしょうか? 企画は良いのでしょうが、歌う側が消化し切れていないようでした。
・そういう意味で、今回のこの演奏会は、「風の会」のメンバーが楽しんで演奏しているという感じがあまり伝わってきませんでした。
・合唱団員は総勢20名弱くらいでしたが、ステージ上の並びも離れ離れで、ステージいっぱいを使って演奏しているといえば聞こえは良いのですが、どうも周りの人の声が聞こえず皆がバラバラに歌っているような印象を受けました。
・松本先生がプログラムのメッセージにも書いていらっしゃいましたが、素人の合唱団の演奏会を聴きに行くのは、上手い下手ではなく、演奏する側が楽しんで出演しているのを見て(聴いて)共感するために足を運ぶのだと思います。
・もちろん、楽しんで歌うというのはニコニコしながら歌うという意味では有りませんが、一生懸命その演奏に取り組んでいるその姿と勢いに聴き手は感動するわけです。
・もう少し、合唱演奏そのものに集中するような演奏会にすれば、各自の実力が発揮できて、歌う方も聴く方も更に楽しめる演奏会になるのではないかと感じました。
・松本先生の指揮は、もっと派手で個性的な指揮をするのかなと思っていましたが、スマートで落ち着いた的確な指揮で、黒子に徹していらっしゃいました。 でも相変わらずダンディーで格好良かったですね。
・また合唱団員のステージ衣装は、女声合唱団には珍しく、落ち着いた清楚なドレスで好感が持てました。
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・来年は第10回の記念演奏会になるそうで、楽しみです。
(!斬捨て御免!、!問答無用!)