連載 第110回
『 今年の中国合唱コンクール in 周南市 』
・今年は幌型自動車では行きませんでした。
(2007.9.29 up)
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第46回 中国合唱コンクール
山口県周南市文化会館
2007年9月22日(土)高校・大学・職場部門、9月23日(日)中学・一般部門
審査員:浅井敬壹(合唱指揮者)、大志万明子(声楽家)、片山みゆき(合唱指揮者)、那須輝彦(音楽史学者)、信長貴富(作曲家)
広島県大会に続き、職場部門のマツダ合唱団 及び、一般部門Bグループの広島中央合唱団で歌いました。
●マツダ合唱団 (職場部門)
・指揮/門野光伸、ピアノ/矢野文乙
・課題曲/G1、自由曲/J.Rutter作曲 MAGNIFICAT から 1.Magnificat anima mea
●広島中央合唱団 (一般部門Bグループ)
・指揮/寺沢希
・課題曲/G2、自由曲/Peter Tchaikovsky作曲 Na son grjadushchij
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◆22日はマツダ合唱団で職場の部に参加。
・朝、早々に支度をして、さあ出発とロードスターのキーを回しましたが、バッテリー上がりでエンジンかからず! バッテリー上がりの原因不明で断念。
・急遽、JRで行くことに変更。 広島駅から鈍行2時間で徳山駅に到着。 11時半からの当日練習に間に合いました。
・指揮者の門野先生は当日朝に清心高校音楽部の本番指揮のため不在で、今回も自主練習。
・練習場所は周南市市民館大ホール。 ステージの幅も十分あり、グランドピアノも置いてありますが、何せ天井と左右が開放状態で、全く響きません。
◆元々、指揮者不在で私が前に立って行なう練習は、”高地トレーニング”(=佐川の下手な指揮で練習して歌えるようになっておけば、本番では上手に演奏できる、という意味)と呼ばれていますから、今回は、響かない練習場所での、より過酷な高地練習です。 本番で響かないよりましです。
・今回、課題曲と自由曲で並びを大幅に替えるため、曲間の移動の練習をたっぷりとおこなって時間をつぶしました。(失礼)
◆コンクール会場の周南市文化会館に移動して、受付までの間、客席で高校の演奏を1つだけ聴くことができました。よく響きそうです。
・集合・受付からはとんとんと進み、先生指揮のリハーサルを経てステージ袖へ。 ここでの待機時間が長く2つ前の演奏から聴くことができました。 ということは、合銀、市役所共にステージ袖で聴くことが出来たということです。
●山陰合同銀行混声合唱団:課題曲(G3「鼻」)は良くわかりませんでした。 自由曲(ローリゼン作曲の2曲)は、難しいハーモニーの曲に取り組んでいましたが、一部ソプラノの上手な人の声が突出しているという印象。
●広島市役所合唱団:課題曲(M4 木下牧子)は、いいですね。 自由曲のアルカデルトも練習を重ねて、市役所合唱団の良さがよく表現されていたと思います。
●マツダ合唱団:課題曲(G1パレストリーナ)の出始めがテナーにかかっており緊張しましたが、第一声を発してみるときれいに響く歌いやすいホールで思わず微笑みながら気持ちよく歌い始めることが出来ました。 自由曲は、春のコンサートで演奏した、J.RutterのMagnificatから第1曲目。 明るく勢い良く歌えました。
◆結果:
浅井 大志万 片山 那須 信長
合銀 1 3 3 3 2 銀
市役所 2 1 2 1 1 金
マツダ 3 2 1 2 3 銀
◆昨年&今年と、何故かコンクールでマツダの後塵を拝してきた市役所が、今回はちょっと本気を出して地力を見せた、といったところでしょうか。 変な色気を出さず自分の手の中で音楽を熟成させていって金賞。
・合銀は、自由曲にローリゼンの難しい曲を持ってきて勝負に出たが、空回りしてしまって銀賞。 全体をリードする上手な人は必要でしょうが、その人が目立ってしまっては合唱で無くなってしまいます。
・マツダ合唱団は、はやる気持ちは分かるが基礎が出来ていなくて銀賞。 しかし、昔みたいにオール3位ではないので、少しは実力がついて来ているようです。
◆市役所といっしょの新幹線で広島へ帰って、駅前で打上げ。 個人的には明日のことが気になりながらも、途中から門野先生も参加されて大いに盛り上がり、ついつい飲みすぎて、いつ自宅に帰ったか良く判らないまま就寝。
◆マツダ合唱団の結果は”銀”でしたが、今年は新人さんの増加や新しい並びなどで日々の練習が楽しかったし、本番のステージも気持ちよく歌えたし、合銀や市役所の演奏を袖で聴いて結果の吟味が出来たのも面白かったし、打上げも座敷で盛り上がったし、楽しいコンクールでした。
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◆翌23日は、広島中央合唱団のお手伝いで参加。
・朝、新幹線で行くつもりが、たまたま広島駅で中央さんの貸し切りバスに拾ってもらい同行させてもらいました。
・周南市到着後、周南市合同庁舎の体育館のようなホールで練習。 昨夜飲み過ぎた事はすっかり忘れ、少々頭痛はするものの喉の調子は絶好調。 しかし、とうとう最後まで暗譜できませんでした。
・昨日と同様、コンクール会場に移動してから他団体を聴き、集合受付はなんと夕方の16時10分(遅!)。 更衣、リハと淡々と進んで本番。
・ステージ上で楽譜を開いているのは約60人中の3人だけでしたが、楽譜さえ見れればこちらのもの、安心して指示された通りの表情でたっぷりと歌うことが出来ました。
・それまでの寺沢先生の精力的な指導により、県大会の時に比べて陰影が増しながらもフォルテ部分がスッキリとした品格のある演奏が出来たと思います。
・中央ほどの大人数になると、ひとり々が正確に演奏しないと音楽全体の焦点がぼやけてしまいます。 今回、少人数でのアンサンブル練習を通じて、個人のレベルの確認とその向上の必要性が良く判りました。
◆一般Bグループの結果は、合唱団ある が金賞。 広島中央合唱団は松江市民合唱団と共に銀賞でした。
●あるの演奏は聴いていないので分かりません。
●松江市民は、ステージ袖で聴きましたが、課題曲はG3、自由曲も邦人曲で気持ちよさそうに歌っていました。
●中央はレベルの高い演奏が出来たと思いますが、コンクールとして見た場合、他の団体が殆んど取り上げなかった課題曲G2の出来がどう評価されたか、持ち時間に対して自由曲の演奏時間がかなり短かいのがどう評価されたか、などが気になるところです。
◆帰りも中央合唱団の貸切バスの同乗させてもらい、21時過ぎに広島駅に着いてからそのまま打上げにも参加しました。 翌日は休日、今日も気持ちよく飲んで本年度のコンクールはおしまいとなりました。
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◆22日(高校・大学・職場部門)と23日(中学・一般部門)の両方を通してのコンクール大賞は、中学校部門(混声合唱の部)の島根大学教育学部附属中学校コーラス部でした。 曲はJ.Bustoの2曲。 その演奏が聴いてみたいものです。
(!斬捨て御免!、!問答無用!)