連載 第109回
『 いまさらですが、今年の広島県合唱コンクールについて 』
・”何故書かぬ!”と指摘され、ちょうど演奏の録音を聴くことも出来たので、遅まきながら一言。
(2007.9.8 up)
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第46回 広島県合唱コンクール
2007年8月19日(日)
広島市安佐南区文化センターホール
詳細は広島県合唱連盟HP( http://www.megaegg.ne.jp/~hca/ )へ。(大した事は書いてありませんでしたけど・・・)
会社のお盆休み最終日にあたる8/19(日)に同コンクールが開催され、職場部門のマツダ合唱団 及び、一般部門Bグループの広島中央合唱団で歌いました。
●マツダ合唱団 (職場部門)
・指揮/門野光伸、ピアノ/矢野文乙
・課題曲/G1、自由曲/J.Rutter作曲 MAGNIFICAT から 1.Magnificat anima mea
●広島中央合唱団 (一般部門Bグループ)
・指揮/寺沢希
・課題曲/G2、自由曲/Peter Tchaikovsky作曲 Na son grjadushchij
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◆当日は、まず昼前に近くの公民館でマツダ合唱団の直前練習。 いつもの通り、指揮者不在で不安な練習でしたが、直前ということで皆意気込んでいたので、逆にテンションを上げすぎないように押さえ気味にポイントを練習して早めにおしまい。 各自、昼食を摂って、コンクール会場へ。 私は早めに行って、高校Aグループ2番目から聴くことができました。清心良かったです。
・後は、いつものスケジュール通り、門野先生と合流して受付、更衣、リハーサル、待機、本番。 出演順はこれもいつもの通り広島市役所合唱団さんの次で、いつもの通りステージ袖で市役所さんの演奏を”長いなあ〜”と思いながら聴いたあと、マツダ合唱団の演奏。 安佐南区民センターのホール、適度に響いて気持ちよく歌いやすいのですが、どうも他のパートの音が聴きにくく、ソプラノ辺りがどの程度声を出しているのか良くわかりませんでした。 個人的にはノーミスで演奏終了。
・ステージを降りると、写真撮影に参加する間も無く、他の掛け持ちメンバー2名と共に中央合唱団のリハーサル室へ直行。 終わりかけのリハーサルに気持ちだけ参加して、即本番です。 こちらは、立ち位置が後の方のため周りの声に注意しながら歌ったつもりですが、気持ちの切り替えが十分に出来ていないのと、自由曲がロシア語で歌詞を読むのが一生懸命であったため、あっという間に終わってしまいました。
◆マツダは職場部門”金”、中央は一般部門”銀”という結果。 職場部門は、5名の審査員中、マツダ1位3名、市役所1位2名という僅差でした。
・閉会式後、マツダ合唱団の個別講評を2名の審査員の方から伺いました。個別講評を頂いた先生は、共にマツダに1位をつけてくださった方だったので、細かい指摘は有りましたが総じて良好なコメントでした。
・これでは参考にならないと、マツダに2位を付けた審査員2名からも個別に講評を伺いました。(私は打ち上げに参加するため、打ち上げに参加しないソプラノのパートリーダーSさんに一人残ってもらい、審査員にアタックしてもらいました。Sさんすみませんでした。) その審査員2名のコメントは、”練習が足りない。 声が異常に軽い。 人数の割に声が出ていない。 発声が悪い。・・・”、といった厳しいものでした。
◆演奏が終わればこちらのもの。 個別講評もそこそこに切り上げた私は、遅れることなく17時からのマツダ合唱団の打ち上げに参加。 2次会では、中央合唱団の打ち上げとニアミスし、一部の人と統合して3次会へ。 とはいいながら、次の日が盆連休明けの仕事始めの月曜日となるため、一部記憶がとんだところはあるものの、冷静さを保ったまま無事打ち上げ終了。
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◆職場部門と一般部門の録音の一部を入手したので聴いてみました。
●マツダ合唱団。
・確かに声が軽めで、細かいところは色々不備が見受けられます。 でも課題曲、自由曲共に情緒的で良い演奏に感じられました。 演奏中は良く聴こえませんでしたが、録音では女声の声もしっかり出ていました。 全体として、荒削りですが人数が増えて勢いが増しているのが伺えます。 相変わらずですが、基礎的なレベルアップが課題。
・それと、個別講評で ”練習不足が見える!”と審査員に指摘されたことについては改善が必要でしょう。 現状 職場部門は2団体参加して2団体共に中国大会に進めることになっており、ターゲットが県大会ではなく中国大会に向いているという事情もあります。 しかし、実力が低いのはしようがないとして、参加する限りはしっかりと練習を積んでステージに立たないと、審査員及び客席の方に失礼です。
●広島市役所合唱団。
・木下牧子の課題曲、思わず鳥肌が立つような良い曲ですね。 市役所さんの声質にピッタリだと思いました。
・自由曲のアルカデルトの曲も、本番のステージ袖では長いな〜と思いましたが、ゆっくり聴くと良いですね。
・市役所さんも練習不足だったかな。
◆こうして比べてみると、同じ職場部門とはいいながら、広島市役所合唱団とマツダ合唱団が同じ土俵で競うというのは、異種格闘技選手権みたいな感じですね。 審査員も大変だと思いました。
●広島中央合唱団。
・グリーク作曲の課題曲は好みが分かれるところですが、個人的には歌って面白い好きな曲です。 でも難しい。
・チャイコフスキーの自由曲は限りなく暗く悲しく、その悲しさに押しつぶされてしまう感じです。
・ところどころアクセントやフォルテがありましたが、録音を聴く限り、一昔前の男声合唱ならいざ知らず、叫んではいけないなと感じました。
●合唱団ある。
・課題曲はマツダと同じパレストリーナ。 レガートでありながら人数を感じさせないクリアな旋律の絡み合いはさすがです。
・自由曲(三善晃の委嘱曲)も、明快な発音と聴き手を引き込む集中力ある演奏で納得のゆくものでした。
◆”中央”と”ある”の違いは、肩に力が入っているか、肩の力が抜けているかの差でしょうか。
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◆来年の県大会は8月10日。 早っ!
・広島市役所合唱団の録音を聴いて最後に一言・・・私はやはり男声合唱が好きだ。
(!斬捨て御免!、!問答無用!)