≪ 北の佐川の音曲捕物帖 連載100回超記念 夏季特別報告 ≫

leaflet 連載 第108回

北の佐川の”ジョッキ片手にドイツ紀行(気ままにウォッチング)”
≪ あの ノイ・シュヴァン・シュタイン城 を見学しました。・・・が、 ≫  


・観光地の旅行記は載せないつもりでしたが、此処だけは最後に一言!  
(2007.8.27 up)

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  ◆南ドイツ ロマンチック街道の起点に位置する有名な”ノイ・シュヴァン・シュタイン城”を見に行きました。   
   (ノイ・シュヴァン・シュタイン=新・白鳥・石作りの)   
  ・ポスターに必ず登場する、あの壮麗なお城です。 山間に建つその姿はまさに絵に描いた様な美しさで、ディズニーランドのお城の原型となったということです。   
  ・まず、ミュンヘンからローカル線に2時間(途中から単線)ほど揺られて、ロマンチック街道南端の終着駅フュッセンに向かいます。 そのフュッセン駅からバス10分で、お城の麓にあるチケットセンターへ到着。 ここで、見学時刻指定の城内見学ツアーチケットを購入します。   
  ・ふもとから見た景色がこれです。 カレンダーに出てくるあの聳え立ったようなお城の姿はこの真反対からの撮影で、普通の観光ルートからは見ることは出来ないようです。
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  ・ここからは、徒歩、馬車、バスのどれかの手段でお城へ向かいます。   
  ・我々は馬車を選択。 2頭立ての幌なし馬車で12人くらい乗れます。 片道1人5ユーロ。 運よく御者の隣の席をゲット。 歩行者や自家用車の横を悠々と闊歩。 段々と坂道が急になり、鞭を入れていた御者も最後には馬車から降りていっしょに歩きながら馬を激励。  お城に到着した時には、馬も御者も息を切らしていました。 ご苦労様。
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  ・近づいてみるとデカイ。
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  ・回り込んだ山側が正面入り口。 門をくぐって日本語の音声ガイドを耳に着けて城内へ。 城内は撮影禁止のため内部の写真はありません。
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  ◆話には聞いていましたが、お城というよりもバイエルン領主であるルードヴィッヒU世が趣味で建てた別荘です。   
  ・リヒャルト・ワーグナーに陶酔していたルードヴィッヒU世が、”パルジファル”などのオペラをイメージしながら建てさせたそうです。   
  ・豪華な調度品や天蓋付きのベッド、玉座用の部屋や洞窟を模した部屋まで有りました。  要は、道楽者の領主が趣味で建てた豪邸で、お城としての機能性や機能美はまったく兼ね備えていません。   
  ・厳しい山間部にそびえ建つお城の内部構造や機能美を期待して行ったら期待はずれです。  これなら、東京ディズニーランドへ行って外からお城を見れば事足りたかな?!  残念。   
  ◆お城から出て、山側に10分ほど歩いたところにあるマリエン橋から見たらこうなります。  これはこれで良い眺めですが、奥ののどかな景色を見るとそんなに険しい場所に建ってはいないことがわかります。
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  ◆結局、カレンダーに出てくるような あのそびえ立つ正面からの姿を見ることは出来ませんでした。 普通の観光ルートからは正面からの遠景は見ることは出来ないのでしょうか?(もちろん、下の2枚の写真だけは他からの借り物です。)
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  ◆最後に歴史認識。   
    ◎18世紀-19世紀初(ドイツやアメリカは1870年代)=第1次産業革命(石炭・蒸気機関による動力の革命、繊維工業)   
    ◎19世紀=第2次産業革命(鋼業、化学工業、電気工業、石油・電力による動力)   
    ◎1868年=明治維新   
    ★1868年=ノイ・シュヴァン・シュタイン城(1868-1886)建設構想開始、   
    ◎1872年=日本で鉄道開業   
    ◎1885年=ベンツ内燃機関3輪自動車完成   
    ★1886年=ルードヴィッヒU世(1845-1886)謎の水死、   
    ◎1886年=ノイ・シュヴァン・シュタイン城(1868-1886)未完のまま建設中止、   
    ◎1889年=エッフェル塔建設(パリ万国博覧会)
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  ◆帰りの列車に乗ろうとフュッセン駅に戻ったら、午後の休憩で駅の窓口が閉まっていて切符が買えず、みすみす列車を1本(1時間)乗り遅れてしまいました。更にその列車のミュンヘン到着が20分遅れたために、ミュンヘンからのベルリン行きICEにも1本乗り遅れ1時間ロス。合計2時間あまり遅れてしまい、ベルリンに到着したのは真夜中でした。 やれやれ。
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  ◆以上で、北の佐川の”ジョッキ片手にドイツ紀行” おしまい。

(!斬捨て御免!、!問答無用!)

十手