≪ 北の佐川の音曲捕物帖 連載100回超記念 夏季特別報告 ≫

leaflet 連載 第107回

北の佐川の”ジョッキ片手にドイツ紀行”
≪気ままにウォッチング 街角編 (ドイツの常識) ≫  


・この企画もそろそろおしまいかな。
・次は、”ドイツの常識”街角編。 街を歩いていて気付いた面白いことをアラカルトで紹介します。
・お暇な方はどうぞ御覧ください。 ドイツ通の方は見ないでください。  
(2007.8.25 up)

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  ◆改札口   
  ・DB(ドイツ鉄道)や Sバーン(近郊電車)、Uバーン(地下鉄)の駅に改札口はありません。 切符を持っていればOK。長距離列車では、車内で検札に来ますが、SバーンやUバーンではフリーパス。 トラム(電車)や路線バスも乗り降り自由。   
  ・ただし、万が一、切符を持っていない事が発覚すると高額の罰金を払わされるため、不正乗車は少ないらしい。   

  ◆石畳の道   
  ・確かに、車道も歩道も石畳が多いです。 見ていると欧州らしい良い雰囲気を醸し出しています。   
  ・しかし、石畳の車道はやかましい。 走行中の自動車のタイヤの音が物凄くと大きくなります。乗り心地も悪いのではないでしょうか。  それと、タイヤと路面との摩擦力はどうなのでしょうか。 雨が降ったときにはかなり滑りそうな気がします。   
  ・また、石畳の舗装は歩きにくい。 ハイヒールの女性は歩くのが大変だと思います。 最近流行のコロ付きのカバンもガタガタして引きにくい。 自転車も嫌になると思います。
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  ◆コンビニ   
  ・少なくとも、ベルリン、ミュンヘン、ドレスデンの街中、コンビニエンスストアーらしきものはひとつも有りませんでした。駅の売店(キオスク)は有りました。   
  ・あちらでは、土日にお店が閉まっているのは常識らしいですが、同様に早朝&深夜に働きたくない(=働かせない)という理由で反対運動があり、コンビニが出来ないそうです。   

  ◆自動販売機   
  ・駅に切符の自販機とタバコの自販機は有りましたが、飲料の自動販売機は何処にも有りませんでした。 理由はわかりません。   

  ◆有料トイレ   
  ・知識として有料が多いと知ってはいても、毎回30〜50セント置くとなると最初は損をしたような気がしました。   
  ・しかし、自分の利用分を対価としてキチンと支払う方が合理的かもしれません。 例えば自分がレストランへ行ったとして、日本ではサービスと言いながら他人がトイレを利用した清掃費まで均等に支払っているわけです。たとえ自分は洗面所を使用しなくてもです。   

  ◆階層の呼び名   
  ・B=地階、G=1階、1=2階、2=3階、・・・・。   
  ・これも知識として知っていても戸惑います。 地上を”ゼロ”として、1階上が1階、2つ上がったところが2階と呼びます。 年齢を”満年齢”(生まれたときはゼロ歳、1年たったら1歳)で数えるようなもので、こちらの方が合理的かも。   

  ◆落書き   
  ・特にベルリンは落書きだらけ。 ベルリンの壁はもちろん、書けるところは皆落書きしてあります。
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  ◆非常出口の標識(絵文字)   
  ・ドイツ版を見る前に、まずは見慣れた日本の標識。 日本の絵文字が世界標準になっているそうですが、前足が伸び、明るい非常出口にたどり着いているところが安心感を与えます。
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  ・さて、ドイツ版はこれだ。 まだ出口までたどり着いていません。 前足が曲がっています。   
  ・電車やバスの窓にもこのマークがついており、窓ガラスを叩き破るためのハンマーと叩く位置を示す赤いしるしも付いていました。
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  ・これは地下鉄の階段。 火の手が迫っています。背を低くして逃げましょう。 出口はまだ見つかっていません。
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  ・こちらも火の手が迫っています。 大きなストライドで早く逃げなさい。 
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  ◆アンペルマン(Ampelmann)
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  ・ベルリンの歩行者信号の”お人形さん”のことを”アンペルマン(Ampelmann)”と呼びます。 この”アンペルマン”とは、特に旧東独の歩行者信号の人の姿のことを指すそうで、なんとも可愛い。
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  ・また、ドレスデンに行ってみたら、こちらはアンペルマンの女性版のような歩行者信号でした。 ”Ampelfrau”です。   
  ・東西ドイツ統合後、西独側の普通の形に替わりかけたが、この可愛い姿を無くすのは惜しいということで復活したそうです。   
  ・そんなわけかどうか知りませんが、新旧混在してます。
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  ・ベルリン土産に、この”アンペルマン”をモチーフとしたものが色々有ります。 アンペルマンに興味のある方は こちらへ → http://www.ampelmann.de/   
  ・ドイツというと、キチンとした合理性を重んじるという印象がありますが、この歩行者信号といい、非常出口の標識といい、かなり適当で、無理して統一させていないところに安らぎを覚えます。   
  ・信号といえば、ドイツの自動車用信号は縦並びで、赤から青に変わる前に、赤+黄の点灯があります。 ドライバーはこれを見て、そろそろ青信号になることを知って、発車準備をするそうです。 青信号になってすぐに発車しないと、間髪をいれずに後続車からクラクションを鳴らされます。 これ、常識ですね。  

  ◆ケバブ(kebap)   
  ・ケバブ(kebap)とは、屑肉を固まりにし、回転させながら焼いたものを削ぎ切りし、野菜と共にパンに挿んで食べるケバブ と呼ばれるトルコ料理。  このお店がドイツで大流行。 ハンバーガーのようにテイクアウトする軽食として街角のあちこちに店がありました。 (私は知りませんでしたが)日本でも流行っているそうです。
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  ・肉には香辛料で味がつけてあり、ちょうど”モスバーガー”のような香りと味がして美味しかったです。 ただ、食べていると野菜や肉がボロボロと落ちてきます。 羞恥心を捨てて大口開けてかぶりき、少々こぼれても気にしない人向けです。
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  ◆ラクリッツ(LAKRITZE)   
  ・こんなお菓子が有るとは知りませんでした。 これが何者であるか興味のある方は、インターネットで調べてみてください。 食べた人の感想が色々と述べてあります。 
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  ・ハリボー(HARIBO)社のグミキャンディーがポピュラーなようで、スーパーでも売っています。  ベルリンの一流デパートのお菓子売り場には、ラクリッツ専用の立派なコーナーがあり、袋物や量り売りで各種のラクリッツが売っていました。今ベルリンでは塩味が流行のようです。   
  ・話題性抜群で、ドイツ土産にピッタリです。 職場のお土産にハリボー社のグミキャンディーセットを買って帰りましたが、非難を浴びてしまいました。  私も頑張って2つ食べてみました。 恐るべし! 子供のころから食べていれば美味しく感じるようになるのでしょうか。(もし、どうしても食べてみたいという方がいらっしゃいましたらお知らせください。)
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  ◆犬   
  ・こちらは大型犬を連れて歩く人が沢山います。 特にパンクロックのモヒカンのような奇抜な髪型や服装をした人のグループでは、必ずといってよいほど犬を連れています。(怖くて写真撮れませんでした。)   
  ・この犬がどれもよくしつけられていておとなしいこと。 犬と犬がすれ違っても吼え合うことは有りません。万が一、片方が吼えても、もう一方は完全無視して通り過ぎていきます。 すごいです。 感心しました。
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  ◆疲れてきたので、その他、気に入った物の写真を並べます。   
  ・がらくた市で見かけた、真鍮製の中古ドアノブ&鍵の陳列。  こういう物を普通に売買しているところにヨーロッパらしい歴史を感じさせます。
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  ・鋳鉄製のマンホールの蓋。ミュンヘンとドレスデンです。 それがどうした。
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  ・雨戸の振れ止め金具。 それとない姿が良い。
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  ・街灯の柱の鋳鉄製の装飾。 一部錆が出ています。
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  ・消火栓。 これがどうした。
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  ・道路に残るベルリンの壁の痕跡。 記憶にとどめるべく、ベルリンの壁が有った位置を石を並べて示しています。判ります? ところどころ、そのことを示すプレートが嵌めてあります。 
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  ・以上、飽きずに最後までお付き合い頂き ありがとうございました。 合掌。

(!斬捨て御免!、!問答無用!)

十手