桐生周辺の神社






赤城神社

 延喜式神名帳に名神大社「勢多郡 赤城神社」として記載され、上野国二宮ともなっている。現在、  以下の3社がその論社となっている。

 山宮・里宮の位置に関しては、赤城山大沼の大洞赤城神社(前橋市富士見町赤城山)が山宮、二  宮赤城神社(前橋市二之宮町)が里宮にあたるとされる。また中社は三夜沢赤城神社(前橋市三夜 沢町)とされる。ただし三夜沢赤城神社の旧地(元三夜沢)が山宮だとし、二之宮から三夜沢へ神輿 を往復させる御神幸の行事から三夜沢(元三夜沢)と二之宮が山宮・里宮関係にあるとする尾崎喜 左雄の説、あるいは大洞が山宮で二之宮・三夜沢の両社はともに里宮だとする説もある。

 また地蔵信仰が追加された14世紀ごろに、三夜沢赤城神社の東宮が、地蔵を祀るものとして現在  地に成立した。その後、元三夜沢にあった西宮が東宮の場所に移転し、三夜沢赤城神社は東西   2社で構成されることになった。三夜沢の西宮は二之宮町の神社と同系列とみられるが、起源は不 明である。

 戦国時代に入ると、二宮赤城神社が後北条氏により破却され衰亡した。再興は江戸時代に入って  からで、三夜沢赤城神社(西宮)の影響下での復興だった。一方で大洞・三夜沢の赤城神社は長尾 氏・上杉氏などの信仰を集めるなど隆盛している。った。分布

 群馬県内には「赤城神社」という名前の神社が118社、日本全国では334社あったとされる。関東一 円に広がり、山岳信仰により自然的に祀られたものと、江戸時代に分祀されたものがある。その中  でも著名なものが、東京都新宿区赤城元町の赤城神社である。

 また赤城南麓の赤城神社の祭神は、かつては赤城山の中心を境として東西で異なる分布を見せて いた。明治初年の群馬県の神社明細帳をみると、東から南にかけて大己貴神が、南西側には豊城 入彦命が祀られている。これは東西2社であった三夜沢赤城神社に起因する。東西で自社の影響  下にある分社を把握していたと見られる。三夜沢の東宮は大己貴神を祀り、西は豊城入彦命を祀っ た。

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