ふれあい
「リーマスって、パッドフットには全然へーきで触れるんだね」
「言われてみれば、たしかに。
やはり犬科同士気が合うのかな?
それとも、彼もわが国の少年らしく、犬に対する嗜好があるということかな?」
「本当なら、3人とも狼になるはずだったんだけどなぁ…」
「うん、狼もパディにはなついているかな。
いずれにせよ、面白くないね。シリウスばっかり!」
言われて唖然としていたシリウスは、我に返って反論し始めた。
しかし、頭の片隅で、狼に自分たちが獲物ではないという事を認識させようと、飛びかかってきた狼を真っ先に叩きのめしたのは自分だったっけ、とか、そう言えば犬科は強いオスには従う習性がある、もしかしたら、本当かもしれない…とか、考え始めた。
すると、今度は一人で赤くなったり青くなったりして、ピーターを怖がらせ、ジェームズを楽しませたが、ちょうど部屋には行ってきたリーマスに気が付いた。
いつも他の二人にしている様に抱きつこうとしたら、どうやったのかかわされていた。
リーマスに、『どうしたの?』と聞かれた瞬間、自分になついてるなんて思い過ごしだ!とシリウスは他の2人に猛然と反論した。
つぶやき
黒犬、あらぬ期待。彼は云われて期待するような可愛いところがありそう。