「くんぷうや」は [kN-N-pu-u-ja] か
薫風や もよぎ匂ひの 鎧ぬぐ 蕪村
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前のページで、日本語の「ん」は、次のことから、「あ」「い」「う」「え」「お」に続く、第六の母音ではないかと提案しました。 1.日本語の「ん」は単独で発音することができる。 2.俳句、短歌、詩、唄でも、「ん」は、一音として用いられる。 3.「なにぬねの」「na, ni, nu, ne, no」発音の時の子音の「n」と区別して、ここでは、母音の「ん」を「N」で表わすことにする。 4.「かka」「きki」「くku」「けke」「こko」の次の「kN」は、お母さんが「太郎くーん」と少し離れている幼児を呼ぶ。そのときの [tarou-kN:] の [kN] である。 [tarou-ku:N] ではない。 5.「たta」「ちti」「つtu」「てte」「とto」の次の「tN」は、刺激的な匂いが「鼻につーんとくる」。そのときの[tN:]:である。[tu:N] ではない。 これらのことから、日本語の「ん」は、子音ではなく、「母音」と考える。
このような私の意見について、茨城県つくば市の上原貞治さんから、お便りがありました。 薫風や もよぎ匂ひの 鎧ぬぐ 蕪村 「くんぷうや」の「く」は、 「ku」ではなく,、 「kN」ではないかとの示唆がありました。 つまり、「くんぷうや」の五音は、[ku-N-pu-u-ja] ではなく、[kN-N-pu-u-ja] の発音ではないかと考えられます。 「くんぷうや」の「く」の発音は、「ka, ki, ku, ke, ko」に続く「kN」と考えられます。
また、「積んでおく」の「つんで」は、 [tN-N-de]、と考えられます。 つまり、「積んで」の「つ」の発音は、「tu(またはtsu)」ではなく、「ta, ti, tu, te, to」の次の「tN」であると思われます。 (ドリフターズなどの)「ずんどこ節」の「ずんずんずん」は [zu-N-zu-N] ではなく、[zN-N-zN-N] と 考えられます。 「ずんずん」の「ず」の発音は、「zu」ではなく、「za, zi, zu, ze, zo」の次の 「zN」であると思われます。 これらのことから、日本語の「ん」は、「あ」「い」「う」「え」「お」に続く、第六の「母音」であると考えられます。 |