現代文明はどこへ行くのか
2 文明は発展から抑制 量から質の時代へ (2)
今直ぐ 人類がなすべきこと
洞爺湖サミットに期待
地球外知的生命体(宇宙人)の存在の可能性を考える 3
(2008年)
C = ΣAb < Cb . 今直ぐ 人類がなすべきこと 文明は発展から抑制 量から質へ 前のページで述べたように、現代文明が、これまでのような方法で、急速な発展を続けると、今世紀末には、人類が回復不能の危機に陥っている可能性が大きい。次に述べるようなことは、ある程度進んでからでは、回復不能になってしまっていると思われる。今直ちに、これらの問題を克服して行くことが、人類のなすべきことであると考える。 今や、政治家も、企業家も、科学者も、任期中の利益のみを考えている時ではないと信じる。百年の大計にたって、対策を立てて、直ちに、実施して行くべき時である。今年の夏は、私の住んでいる北海道の洞爺湖で、サミットが行われるが、これらの問題についても、真剣に論じてもらいたい。 . 人口爆発 いったん、増やした人口は、(現在の人類の平均寿命である)数十年の間は、減少に転じて行くのは極めて難しい。前のページで述べたような地球規模を超える「人口爆発」に至る危険性が大きい。 その結果、次に述べるような食料危機、民族間紛争、環境破壊などの深刻な問題が起きてくる惧れが大きい。 従って、 今直ちに、人口問題の、厳しい対策を提案し、世界中の人類が、実行して行くべきであると、確信する。 . 食料不足による餓死 上述のように、今直ちに、世界の(とくに、発展途上国の)人口抑制策が取られたとしても、効果があらわれるまでには、長い期間を要するのである。従って、人口増加、温暖化による地球環境異変が起こる前に。(上述のように危機的状態に達しなくても)食料不足による、餓死が、かなりの程度に、起こる可能性が少なくない。 今から、そのことに対する、世界の食料生産量や分布に対する対策を、始めるべきであると信じる。 とくに、現在の日本での、40%以下という低い食料自給率は、直ちに、将来へ向けての対策をとるべきだと考える。 . 温暖化による地球環境破壊 前のページに述べたように、現代文明の結果の、とくに、工業発展、さらに、中国やインドの、急速な工業発展、世界人口の急速な増加などによって、化石燃料、とくに石油の大量消費の時代となって来ている。この結果の温暖化、異常気象、などは、このまま進んで行くと,今世紀末には、人類にとって、回復不能の状態になっている可能性が大きい。 今、直ちに、温暖化対策の実施を、先進国、途上国をふくめて、直ちに実施に移すことが、極めて重要であると確信する。 . 核拡散による大量殺傷 前のページで述べたように、第二次大戦後、大国における核兵器の存在は、破壊力があまりにも大きいが故に、大戦の再発の抑止力となっていた。 しかしである。今や、近代文明における、工業、科学の急速な発展の結果、北朝鮮、さらに、遠からざる将来には、もっと小さい国だけでなく、小さい集団によって、核兵器製造の可能性が十分想定される時代である。 特定の集団のテロ組織が、核兵器を保持し、使用する可能性が少なくない。その結果、多数の死傷と、放射線被害など、破壊的地球環境に陥る可能性が低くないのである。 そのような集団の核兵器保持の可能性が出てきてからでは遅い。今,直ちに、国連初め、地球上のすべての国、民族が、結束して、核拡散抑制に、真剣に取り組んで行くことを、最優先させるべきである。 . IT進歩によるロボットの人間攻撃 第二次大戦以後の、急速な現代文明の発展の結果,以上のような危機的状態の発生が危惧されているところである。さらに、20世紀末から、急速に発展し、農学、工学,医学 などの科学ふくめて、現代文明の発展に、大きく貢献している、情報技術(IT)の進歩も、前のページで述べたように、今後、大きな危険をもたらす可能性が少なくない。 人工ロボットが、人類を滅ぼす可能性がないわけではない。このことについては,最後のページで、また、考えてみたい。 . . C = ΣAb < Cb ホモ・サピエンスの人類が登場してから、20世紀末まで、20万年の長い間にわたって、人類の文明は発展を続けて来た。とくに、20世紀末の時点では、文明の成果Aの、量的、数的な、急速な増大;伝達度Dの、伝達速度、伝達量、ともに、大きくなり,現代文明Cが飛躍的に増大して来た。 しかしである。現在の21世紀の初めの時点において、上述のような様々の危機的状態を、人類にもたらしつつある。20万年間,人類と共に、発展を続けて来た文明は、このまま、発展を続けてよいのだろうか。 20世紀末まで信じられて来た、現代文明の式 C = ΣA の式は、次のように、変更すべきであると信じる。 . C = ΣAb < Cb . つまり、20万年間続いて来た人類の文明発展に対する概念を、人類は,今や変えるべき、大きな転換期にあるものと信じる。 単純な文明の成果Aの増大による文明Cの発展は、必ずしも、人類に幸福をもたらさないどころか、上述のように、人類の存続にとって、危機的状態をもたらす可能性が少なくないのである。 前世紀までのように、文明Cの単純な増大を求めるのではなく、人類の存続に有害な、科学の成果Aを選択して、厳しく禁止する。有益な(bestな)成果Ab のみを選択して行く。そして、総量の文明Cの、これ以上の単純な発展は求めず、最良(best)の文明Cb またはそれ以下に保つ。 人類20万年の文明(しかし、45億年前の地球生誕からに比べると、わずか、その2万分の1にも過ぎない短い人類文明)にとって、現在の21世紀初めは、人類の文明の存続にとって、まさに、大変換期となる可能性が少なくないのである。 前世紀まで、人類文明は、ひたすら、「知」の増大を求めて来たが、今や、「知」は、量的には、最良のもののみに留め、「善」と「美」の調和した文明を求めて行く時代であると、言えるのではないか。 . 次のページでは、絶対、有ってはならないことであるが、万が一、上述のような危機を人類が克服するのに、失敗した時には、百年後、どのような事態が起きていることが予想されるかを考えてみたい。 . |
(2005年2月7日より)