昭和22年進学適正検査

知っている人が居ますか

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(2009年12月記載)

木下眞二

日本数学協会の掲示板「みんなの広場」で、大学入試センター試験について、いろいろ話題になっているようです。

だいぶ話題が変わりますが、知っている人がいたら、教えて欲しいことがあります。

私は、戦前の、最後の旧制中学の出身です。

旧制中学は5年で卒業です。

3年制の旧制高校へは、旧制中学4年終了からでも受験できました。

戦争中の昭和18年に、旧制庁立小樽中学に入学し、終戦後、まもなくの昭和22年に4年を終了し、旧制高校に相当する北海道帝国大学予科を受験しました。

しかし、中学の4年間の大部分は、軍事教練、軍需工場奉仕、援農(農業の援助)に、従事させられ、学校での授業は全体の3分の1以下くらいかもしれません。終戦の昭和20年の3年生の時は、農家に泊り込み、春の田植えから秋の稲刈りまで行いました。

数学は、農業が終わってから、夜間、植物性燈油ランプの下で、兄の古い教科書で独学、5年の分までやったように記憶しています。

日本全国の中学生が、同様の状態でした。

それで、昭和22年の旧制高校の入学試験は、数学、英語、理科の初歩的なものだけとし、「進学適正検査」という、日本の全旧制高校入試共通のテストが行われました。

数学に関するものは、授業項目とはまったく関係の無い、すべて、「数楽パズル」のようなものだったと記憶しています。

しかし、これらの試験の結果、合格した友人たちは、自他ともに、進学に適正であると認められる者ばかりでした。

私と同様に、皆、すべての科目について、ほとんど、自習して習得していました。

現在の受験生に比べて、学習能力において、劣らないどころか、自発的学習能力は、返って優っている者と信じます。

そこで、この「進学適正検査」なるものを、もう一度、見てみたいと、時々思って来たのですが、再見することができないままです。

昭和22年の「進学適性検査」について、資料をご存知の方が居られたら、是非、教えてください。

この「進学適正検査」が、その後の「大学入試共通1次学力試験」から、さらに、現在の「大学入試センター試験」へと、変わって行ったようです。
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戦後の教育改革

戦後は、受験制度や教育制度の改革があり、次第に、質的にも量的にも「改善」が行われて来たようです。

しかし、これらの教育改革は、必ずしも「改善」になってなく、むしろ「改悪」となっているところもあるように思われます。
量的な増加は、学生の自発的学習能力を低下させているように思われます。

最近では、医師研修制度が5年ほど前に発足しました。医学部卒業後1年間だけのインターン制度を2年間の医師臨床研修制度に「改善」しました。
しかし、その結果、医師の偏在を来たし、地方の医師不足など、深刻な問題が起きて来ています。

薬剤師の「質向上」のため、大学の教育期間を4年から6年に延長しました。
しかし、最近の経済成長の低下のため、それに要する学生側の経済的負担はとても大きくなっています。
結果として、そのために、優秀な学生の薬学部受験者が減り、入学生の質が低下して来るのではないかと言われています。

また、最近、学校の先生の質を「改善」するために、教育学部も4年から6年に延長されようとしていますが、結果的に、同じようなことが起こる可能性が少なくないと思われます。

戦中の「自発的学習」を行ってきた者としては、戦後の受験制度、教育制度の改革は、「改善」というより「改悪」になっていることも少なくないように思います。


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