日本の人口がピークに達する日はいつか

今年中にもその瞬間がやって来るかもしれない

木下眞二(2005年1月29日記載)

 

中国13億人目の赤ちゃん

中国の人口が13億人に達しました。ちょうど13億人目に生まれた男の赤ちゃんが大きな祝福を受け、すでに「タレント」として、テレビ、新聞などのコマーシャルの契約が決まっていると、大きく報道されました。(しかし、家族は保険会社ひとつを除いて、すべての申し出を断ったようです。)

世界の人口が50億人に達したときも、60億人に達したときも、同じように、世界中のマスコミで、お祭り騒ぎをしたのが思い出されます。

一方、日本では、少子化が進み、人口増加で、このような大台の数字に達することはありません。しかし、このようなこととは違って、日本の人口が「楽しい数字」に達することはあります。

 

日本の人口「123456789人」

1990年の3月29日のことです。朝日新聞の「天声人語」に私が推計した「日本の人口が楽しい数字に達する日」が紹介されました。

『札幌市の医師、木下眞二さんが本紙「声」欄に興味深い投書をしている。日本の総人口が、二十九日にも「123456789人、という記念すべき数に達するはずである」というのだ。一から九までの数字が順序通りに並ぶ珍しさ。この「千載一遇の機会」を、全国の「数字を楽しむ人たち」に知ってもらいたい、と書いていた。木下さんの推計にたがわず、その瞬間が、今日来るのだろうか』

このことが報道されると、全国の数字マニアから、朝日新聞社と、厚生省の人口問題研究所に、「人口123456789人」に達する正確な日付は、いつなのかという問い合わせが殺到してきました。

人口問題研究所の伊藤達也室長が、その人口に達する正確な計算を試みました。月別の人口変動から、まだ、ひと月くらい先の5月初め頃であろうと、4月5日の朝日新聞に載りました。

 このことが、朝日新聞に載ると、全国の数字マニアから、5月の何日になるのか、特定の日を決めてほしいという要望が、人口問題研究所に殺到しました。

 

日別の人口推計

 研究所が手わけして、月別ではなく、日別の人口推計をやっと求めて、次の週の朝日新聞に載せることができました。月別では分からない意外なことが分かりました。それによると、「人口123456789人」に初めて到達すのは、4月3日だろうということになったのです。つまり、すでに記念すべき日は、過ぎてしまったということが分かって、期待していた全国の数字ファンをがっかりさせました。

 日別の人口変動の推計が試みられたのは、日本では初めてのことです。詳しいことは、次の、私のホームページを見てください。

日本の人口「123456789人」

 

日本の人口がピークに達する日

 日本の人口は少子化のため、来年の2006年にも、ピークに達することが予想されています。しかし、少子化が予想以上に進んでいるので、今年中にも、その瞬間がやって来るかもしれません。

日本の人口が増えて「記念すべき数字」に達するのは、これが最後かもしれません。この「記念すべき人口」に達する時に生まれる赤ちゃんは誰になるのか。楽しく「お祭り騒ぎ」を、したいものです。

しかし、その日を決めるのは「人口123456789人」の時と同じように、またはそれ以上に、難しいかもしれません。人口問題研究所に、あらかじめ、日別の人口変動の推測をお願いしたいところです。推測したピークに達する日を決めて報道しても、その記念すべき赤ちゃんを生みたいとの願望から、その日に続いて、ちょっとした「ベビーブーム」が起きるかもしれません。その結果、予想した日の後に、またピークが来るという「嬉しい誤算」もあることでしょう。

 

人口が楽しい数字になる日は これで最後

そのピークが過ぎた後は、日本の人口が22世紀になっても減り続けることでしょう、人口が減って「人口123456789人」に達する日、「人口1億人」に達する日が、今世紀中にあることでしょう。しかし、その時は、「生まれて来る赤ちゃん」でなく、「死んで行く老人」が、記念すべき瞬間の人になることでしょう。「楽しい記念すべき人口」に達する日は、日本の人口がピークに達する日が最後と思います。

 

もどる         メール送信