河合隼雄文化庁長官が「歌を通じて家族のきずなを確かめるきっかけにしたい」と発案され、文化庁と日本PTA全国協議会は、2007年「日本の歌101曲」を選定しました。
前のページでは、私の論文「Why Is Melody in the Minor
Scale Felt to be Sad?」に従って「懐かしのメロディーの爽快度哀愁度」について分析してみました。ここでも、同じよう方法で「日本の歌101曲」も分析してみたいと思います。
楽譜と解説は、ヤマハミュージックメディアから刊行された、長田暁二著「心にのこる 日本の歌101選」を参考にしました。
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長調のメロディ−の中の短調味
長調のメロディーは、一般に、明るく爽快に感じられます。一方、短調のメロディーは、一般に、哀しく哀愁を帯びて感じられます。
しかし、長調のメロディーでも、「短調味」が含まれていると、哀愁を帯びて感じられる曲があります。
とくに、楽譜の中に「シ」の音が含まれている曲は、哀愁を帯びて感じられるようです。これは「ミソシ」の「短調味」が含まれているためと、前のページで説明しました。
以下の説明では、メロディーを、ドレミファソラシド で 表し、ドはドより1オクターブ高い音;ラはラより1オクターブ低い音などとして表してみます。
このような「短調味」は、「ミソシ」の他に、「ラドミ(またはラドミ)」と、
「レファラ(またはレファラ)」があります。長調のメロディーの中に、このような「短調味」が多く含まれているほど、哀愁度が高くなってくると、前のページで説明しました。
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短調のメロディーの中の長調味
一方、短調のメロディーでも、「長調味」が含まれていると、明るく爽快に感じられる曲があります。
とくに、楽譜の中に「ソ」の音が含まれている曲は、明るく感じられるようです。これは「ドミソ」の「長調味」が含まれているためと、前のページで説明しました。
このような「長調味」は、「ドミソ」の他に、「ソシレ(またはソシレ)」と、「ファラド(またはファラド)」があります。短調のメロディーの中に、このような「長調味」が多く含まれているほど、爽快度が高くなってくると、前のページで説明しました。
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次のページでは、全曲を分類する前に、代表的な曲を4つ選んで説明してみます。
長調では、「靴が鳴る」と「仰げば尊し」の2曲を選んでみました。
「靴が鳴る」では、「短調味」をまったく含まず、明るく爽快なメロディーとなっています。
一方、「仰げば尊し」では、「短調味」が多く含まれ、哀愁を帯びたメロディーとなっています。
短調では、「赤い靴」と「いい日旅立ち」の2曲を選んでみました。
「赤い靴」では、「長調味」をまったく含まず、哀愁を帯びたメロディーとなっています。
一方、「いい日旅立ち」では、「長調味」が含まれ、哀愁を帯びたメロディーを基本としているが、その中に、明るさをもったメロディーが繰り返され、そのコントラストが絶妙なムードとなっているように思います。
次のページに続く
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