きみこむの「オペラ座の怪人」 乙女ゲーム 「PersonA」 日記



     ☆はじめに☆


      このページは2012年4月〜12月まで、18回にわたり 「きみこむ日記」 上で不定期連載した
      乙女ゲーム体験記をピックアップして再掲載したものです。


     「PersonA」 は、2012年4月に美蕾から発売された R18・恋愛アドベンチャーゲーム作品で
     ガストン・ルルー 「オペラ座の怪人」 を下敷きにしています。
     オフィシャルサイトで、絵柄や声優さんのサンプルボイスを試すことができますし、
     体験版もありますので、ご興味のある方はそちらをご覧ください。


     ※作品の性質上、18禁話がかなり出てきますので、ご注意のほど。


     「PeronA オペラ座の怪人」公式HP http://www.mirai-soft.com/products/persona/intro-persona.html
     美蕾 公式HP http://www.mirai-soft.com/





     2012・4・27

     きみこむのオペラ座乙女ゲーム 「PersonA」 日記 その1。



     オペラ座の怪人を題材にした、乙女ゲーム 「PersonA」 届きました。
     はい、人生初のゲームが18禁です。 
     悪い大人でスミマセン(笑)。


     さっそくインストールしてみましたが、これがなかなかうまくいかず。
     あれこれ試してようやくゲームが始まりホッとひと安心。
     ですが、こういうゲームって結構ボリュームあるんですね〜。
     クリスがカルロッタに意地悪されたり、1日だけ特別講演で主役に抜擢されたものの
     そのあとばらく鳴かず飛ばずになったり。


     3時間かかって、まだひとつもエンドに到着していません。


     攻略できる登場人物はおなじみ怪人、ラウル以外には
     ラウルの兄フィリップ、支配人のリシャール、
     それからリシャールの秘書であるレミィの5人。


     今はレミィのルートに入ってるようですが、雪の中を二人で歩いて
     子犬を助けたり市場に買い物に行ったりしてるばっかりで
     クリスは恋もせず一人ぽっちのまま。


     しかも、早くファントムのルートに入ってみたいのに
     いろいろと変なことが起きて危ないからと
     クリスの楽屋を秘書室に移されちゃいました。


     18禁場面を見る仕様なら、せめてファントムかラウルをお初にしたいけど
     うむむ、どうも別の物語に誘導されそうな気がします。 
     (このレミィさん、すごく怪しい匂いがするんです☆)


     需要があるかどうかはわかりませんが、
     できれば途中経過をお届けしようと思ってはいる
     きみこむのオペラ座乙女ゲーム日記、どうなりますやら。。。





     4・29

     きみこむのオペラ座乙女ゲーム 「PersonA」 日記 その2

     


     ようやくレミィエンド1回目を迎えました。

     実はあれからレミィが熱を出して具合が悪くなりまして。
     雨やら雪やら降る中をあれだけ歩き回ればそりゃねー(笑)。


     自分のアパートで休むようにクリスが言い、
     看病してレミィの寝顔を見ながらようやく自分の恋心を確信。


     キスをして 「好き」 とささやいたら、レミィも目をあけて
     「私も同じ気持ちです」 ってキスを返してくれる・・・・・・で、フェイドアウト&エンドロールという
     18禁要素もなく、とっても優しくて綺麗な結末でした。


     あーよかった、いきなり態度が豹変したり、こわい結末が初回でなくてよかったよ。


     まだあまり耐性ないのですけど、他のプレイヤーさんの感想をネットで見ると
     登場人物が精神的に病んだり、殺されたり、監禁されたりでハードな
     結末も用意されているようです。


     しかし、よくそんなにどんどんクリアできるな〜。 テキスト量もかなりあるし
     読んでいくとかなり時間がかかりそうですが、初心者とはコツのつかみ方が
     違うんでしょうね。


     というわけで、今はラウルのルートに入ってます。
     たぶんベストエンドに近いと思うので、一途にクリスを愛するまっすぐな青年子爵さま。
     ファントムがキーッとなってるし、これからが地下のトライアングルかな。
     

     (追記)


     ラウルのグッドエンド2つ終わりました。
     ベストエンドは晴れて二人は教会で結婚式。 神父さまの言葉を待たずにキスして
     笑われる・・・というほのぼのしたラウルとクリスで締めです。


     兄のフィリップには結婚を反対されるし
     最後になって怪人にクリスをさらわれたりで大変だったけど、終始一貫して
     クリスとラブラブだったのが良かったなあ。


     ただ、ファントム派からすると怪人が単なる横恋慕の悪人で終わるのが
     ちょっと切ない。 ミュージカル版ではかつては歌を愛する心を重ねた
     恩人としての情がクリスにもありますが、このルートでは
     クリスにとっても 「催眠術で私をだましたひどい奴!」 なので、
     ファントムに対してそのへんの恩義はまったく感じてない模様。


     それはともかく、地下でのトライアングルは手に汗握る展開で、なかなか面白かったです。
     負傷したラウルを地下の檻に閉じ込め、必死で追ってきたクリスに
     (ここ、ミュージカルと反対なんですね)
     怪人が自分を受け入れるように言います。
     「私はお前を傷つけない、だから私を・・・・」


     当然拒絶されて怒るファントム。 今度は二人の絆を引き裂くため、ラウルに
     「今ここでクリスティーヌを愛していないといえば、(ラウルの)命だけは助けてやる」 と脅かすのですが
     ラウルの答えは 「生涯、愛するよ」


     「そうか。 ・・・本気で死にたいようだな」 って、ここのファントムの囁き声が怖かった〜。
     文章で読む以上に、声優さんの迫真の演技があるので
     ファントムの嫉妬や狂気がひしひし感じられます。


     結末がわからないのでドキドキしましたが、間一髪でフィリップや軍の部下たちの助けが入り
     二人とも助かりました。 ファントムへのキスで改心ということはありませんでしたが
     怪人は煙のごとく姿を消して行方知れずのまま。 という展開も
     ミュージカル版のイメージに近かったような。


     あ、そうそう18禁場面、こちらはちゃんと(☆)ありました。
     クリスとラウルが初めて同志っぽく、「すごく緊張してる」 「よかった一緒だね」 とか、
     なんとも初々しいベッドシーン。
     しかし、不慣れなのはわかるけど、初めての女の子に
     良い場所は 「もう少し上」 とか具体的に指示させるのはどうかと思います子爵様(笑)。





     5・3

     きみこむのオペラ座乙女ゲーム 「PersonA」 日記 その3。

     

     ゴールデンウイーク、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
     私はまだファントム攻略ルートにすら入れていません。
     どうも他のキャラクターをある程度クリアしておかないとルートが開かないようでして。


     というわけで、レミィとラウルの次は原作にも登場する
     ラウルの兄フィリップ・ド・シャニー伯爵様でございます。
     グッドエンドひとつだけ終わりました。


     このゲームでは年齢不詳のファントム以外はきっちり年齢設定されてまして
     クリスティーヌ 20歳。 ラウル 22歳。 リシャール28歳。 レミィ 25歳。
     フィリップは、攻略できるキャラクター中では最年長の35歳。


     彼には政略結婚にそなえ恋心の通わない許婚者がいるという設定で、
     「優しく大人な包容力のある性格」 とマニュアルに出ています。
     たしかに物腰がやわらかくて丁寧だけど
     こういうのも年の功ってヤツでしょうか、とにかくスマートなのに押しがつよい!


     楽屋に花を持ってくるのはもちろん、クリスが好きそうな演劇の本(しかも初版本)をプレゼントしたり
     本を貸すからと屋敷にたびたび招いては、花を見せたりパーティやバレエ公演に誘ったり。
     15歳も年下のクリスにずっと丁寧語で接してますが、じわじわと距離を詰められ
     気が付けば膝枕と手料理に、ちょっぴり後ろめたい気分のかくれんぼ遊び、しまいに雨の中
     びしょぬれでクリスの部屋に訪ねてきておいて、
     「貴女にそのつもりがないなら、扉を開けなければよかったんですよ」 って
     クリスのせいにして抱きしめちゃう。

     「私を拒まないでください」
     「嫌がっているようには見えませんよ」
     「いけませんか?」
     「だめです、逃がしませんよ」


     主導権を持たせているようで、すっぽりと包みこんでしまう
     この手練手管ときたら、はーこれは到底かなわないな〜。 
     ファントムのライバルが若くて熱血、ある意味単純なラウルだったからよかったものの
     このフィリップが恋敵だったら、三角関係も成り立たないうちにクリスをさらわれてお仕舞だね。 


     結局フィリップは政略的な婚約は解消、クリスティーヌを伴侶に選びます。
     最後に怪人と大立ちまわりがありますが、グッドエンドはもちろんフィリップの勝利。
     クリスはフィリップをかばった怪我がもとでプリマドンナの道はあきらめるものの
     二人はずっと幸せに、という結末でした。


     18禁シーンでは夜中とはいえお屋敷のバルコニーでコトに及んだり
     言葉づかいは紳士的でもやることは大胆な伯爵さま。
     だーかーらー全く初めての女の子を最初から上にさせるのは無理ですってば(☆)


     聞くところによると、フィリップの声を担当しているのは、表名義でも変態演技のうまさに定評のある
     ベテラン声優さんだそうで、グッドエンドでこれだけ濃厚じゃあ、バッドエンドでは
     どんな凄いことになるのかと、正直楽しみというよりちょっとコワイです〜。


 


     5・13

     なぜか回を追うごとに長くなる、
     きみこむのオペラ座乙女ゲーム 「PersonA」 日記 その4。

     


     今日は怪人以外では最後の攻略対象人物、支配人のリシャール。
     メインのエンドは2つだけ設定されていました。
     お気に入りは、クリスがめでたくプリマドンナになって
     いつまでも鳴り止まない拍手に包まれる晴れやかなエンドです。



     リシャールは作曲家として国内外で高い地位を確保しつつ、支配人として経営手腕も発揮。
     しかも闇組織のトップとして裏の顔も持つという、なかなか複雑な設定です。
     ミュージカル版のアンドレとフィルマンに、ファントムの要素も加えたような人物ですね。


     外見が神経質そうなメガネ顔なので、どんなドS担当かと思ったら
     これがなかなか硬派な魅力があってちょっと惚れそう(笑)。


     なにしろ気が短くて口が悪くて、クリスにずけずけ遠慮なく言うんです。
     プリマドンナになるには歌の技量が足りないことを指摘されて落ち込むクリス。
     でもクリスがうつむいて街を歩いているのを見かけると
     「辛気くさい顔だ」 「お前のかっこうは貧相すぎる」 と
     ちくちく言いながら何着もドレスや香水を買い与えて
     「舞台では外見も重要だ」 「その香りが似合う女になるよう努力しろ」 と、一言。
     つまり言い方は乱暴だけど、ちゃんとプリマドンナとしての心がけ教育をしてるわけ。


     支配人業も忙しいはずなのですが、ピアノを弾きながらの
     歌のお稽古への熱気がすごい。 芸術家というよりすっかり体育会系の鬼コーチです。 
     しかし疲労がたまって、クリスの体調がすぐれないときはちゃんと察して
     蜂蜜入り紅茶を黙ってふるまってくれたり、こういうところがニクイ。


     あのー音楽の天使様のレッスンがすっかりかすんでますが・・・☆


     面白かったのは恋愛もこの調子で、いつもリシャール主導の命令口調でずんずん進むこと。
     二人が結ばれた後、支配人室に呼んで、新しいドレスに有無を言わさず着替えさせ
     左手の薬指に指輪をはめて、パーティに連れて行き
     招待客に向かって、さらりと
     「私たちは将来を誓い合った仲です」。


     「???」 と目を白黒させるクリスに
     「この指輪で結婚を申し込んだことくらい、気がつけ!」
     って、いくらなんでもそりゃ無理だよ〜と思わず大笑い☆


     でも、後半にいくにつれてリシャールの愛情深さが、どんどん表にでてくるので、
     このひと口は悪いけど一度懐に入れた相手は絶対に裏切らないんだろうなあと
     クリスとともに信頼感が高まっていく流れが素晴らしいです。


     こんな調子なので、クリスは女性としても芸術家としてもリシャールに首ったけ。
     怪人がクリスに 「これ以上、あの男のレッスンを受けるな」 といくら脅しても
     リシャールは彼女をプリマドンナにする力と地位と熱意と愛情を持っているわけで
     これは叶いませんな〜。


     その上ラスト、クリスがさらわれて地下で乱闘になったらリシャールは
     闇組織のボスとしても本領発揮。
     一発怪人の腹にピストルの弾をお見舞いして、躊躇なくとどめも刺そうとします。
     怪人の最後の言葉
     「クリスティーヌ・・・また、お前に会いに来る」 が、またいじらしくて可愛そうで。
     もうずっと良いとこなしで、ルート的に仕方ないけどちょっと切なかったなあ。



     さてさてだいぶ慣れてきた18禁シーン、リシャールのルートは
     最初だけは嫉妬がらみでやや乱暴でしたが、後半はとっても優しく
     クリスのことを繊細に気遣いながら、情熱的なベッドシーンを展開してくれました。 


     それにしても、まったく初めての女の子に、立ったまま正面からって
     ホントこのゲームの男性陣はけっこう無茶させますな〜☆
  




     5・20

     きみこむのオペラ座乙女ゲーム 「PersonA」 日記 その5。

     

     ようやく怪人ルートに入れました。 設定されているエンドは3つですが
     エンド1と2はほとんど一緒というか、最後の最後で少しテキストが
     プラスされているだけだったので、実質エンドは2つかな。


     このゲームの怪人って、エリックとしてクリスやラウルと子供時代に面識があったという
     設定なので、年齢不詳とはなっているけどたぶん20〜23歳程度。
     ラウルとほぼ同じ 「若造」 くんです。


     原作やミュージカル版では、ファントムがクリスを見初めるのはオペラ座に来てからという
     設定になっていますが、こちらのエリックは父を亡くしたクリスをずっと見守り、教会経由でお金を送って
     ひそかに援助していたという話になっています。
     そのうえ、マスクで隠している顔のひどい傷も、子供の頃クリスを庇ってできたものなので
     (クリスはその記憶を熱病のせいで失っていますが)、ホントにすべてを捧げているんですね。


     そのせいか、自分の芸術的才能やオペラそのものに対する執着はさほど強くなく、
     ペルシャにはいたみたいですけど、どちらかというと催眠術と手品の方が得意な感じ?
     ただ、オペラ座を作ったモンシャルマンに人生をめちゃくちゃにされたという過去もあるようで
     エリック個人の復讐も一つのテーマになっている模様。


     それにしてもリシャールがプリマドンナに抜擢する人事権に加えて芸術的才能とレッスン能力を
     持ってるところが、この怪人の押しの弱いところだな〜。
     醜い顔ゆえに地下に追いやられて世を恨む、という発想もなく
     ただひたすらにクリスの幸せ (=プリマドンナとしての成功) を願ってる純情ぶりが
     わかってくるので、原作とはまた別な意味で不憫というかなんというか。


     そんな怪人のルート、ほほえましかったのはしばらくクリスと地下で
     生活を共にする場面でした。
     レッスンの合間に、クリスの好きなお菓子を沢山作って食べさせたり
     クリスがお返しに料理を作ったものの失敗して、エリックが黙って食べてくれたり。
     そのうち、クリスがエリックへの恋心を自覚して二人は結ばれるけど
     怪人を狙う暗殺者とかモンシャルマンへの復讐、カルロッタとのトラブル等々で
     話はどんどん破滅的な方向へ。


     エリックは最後の晩、地下でクリスにウェディングドレスを着せます。

     「私と結婚してくれないか」
     「今、この場でおまえと式をあげたい」
     「約束する、生涯おまえだけを愛すると」
     「もうこれで思い残すことはない。愛してるよ」

     キスだけの清らかな式に、ちょっと泣けました。


     翌日、カルロッタがプリマドンナを務める舞台でシャンデリアが落下、オペラ座は爆発炎上。
     地下の湖で 「連れて行って」 と泣くクリスにエリックの答えは

     「ここでお別れだ」
     「幸せになるんだ」
     「どこにいても見守っている」
     「私のことなど忘れて暮らすんだ」


     決意が揺るがないことを察したクリスが、最後にエリックのマスクをはずして、顔の傷に
     「あなたを愛しています」 と、泣きながらキスをするくだりは、ミュージカル版のエッセンスも
     上手に取り入れてるなあと感心。


     ラストは、数年後エリックを待ちながらひとりで暮らすクリスティーヌが
     「夢の中であなたに会いたい」と願いながらうたたねをするエンドが2。
     エンド1は、そのまま眠りから覚めたらドアのノック音がして、
     待ちに待った懐かしいエリックの声がする・・というものでした。


     想像していたエンドとはずいぶん違いましたが、
     純情エリック青年とクリスの恋の結末としてはアリかな。


     残るひとつ、エンド3については、次回に譲りたいと思います。
     これが18禁シーンがフル装備のエンドで、まあとにかくビックリしたよ〜☆





     5・27

     きみこむのオペラ座乙女ゲーム 「PersonA」 日記 その6。

     


     怪人ルートのエンド3は 「絶望の光」 というタイトルがつけられてます。
     バッドエンドの一種なんでしょうけど、これは18禁ネタを濃くするための読者サービスって感じかな。


     白い服の美しい音楽の天使様の姿でクリスティーヌの前に立ち、
     夜ごと歌のレッスンをする怪人。 
     このルートでは、様子がおかしいと怪しんだラウルが楽屋の窓から中をのぞき
     クリスが天使ではなく、黒マントにマスクをつけた怪人と話しているのを目撃。
     そのことをクリスに話して、もうレッスンは受けないと約束させたところから分岐します。


     怪人が嫉妬と独占欲にかられて取った手段は、地下での監禁と
     小瓶に入った催淫剤による支配。


     「おまえはこれからずっと私と共に暮らすんだ」
     「いつまで抵抗できるかな」
     「黙っていてはわからないなぁ」
     「私が欲しいのか」
     「してほしいと言えば願いをかなえてやる」
     「おまえが望むのなら、いくらでもしてやろう」


     ピックアップするセリフでお分かりのように、口移しでむりやり薬を飲ませてから
     ずーっと18禁場面です。

 
     「愛してる。 絶対に逃がさない」
     「お前は私だけのものだ」
     「まだ足りないんだろう」
     「何度でもおまえの中に注いでやる」


     薬は毎日のように飲ませるのに、わざと数日間手をふれず
     クリスティーヌの方から求めるように仕向けるシーン等もありますが
     ちょっと面白いのは、怪人がベッドでも着衣のままなこと。


     やっぱり服を脱いでマスクだけしてるのは絵柄的に微妙だし
     神秘性が失われちゃうからという配慮なのでしょうか。
     たしか途中までは黒っぽい手袋もしてたような。


     それにしても、プロの声優さんって上手いですね〜。
     こういう収録はスタジオで立ったままマイクに向かってするそうですが
     過呼吸になりそうな激しい演技の臨場感がスゴイ。


     薬のせいでクリスが止まらないので、怪人が応える
     「・・・ああ、わかってる・・・もう一度、私が欲しいんだろう?」 の
     やや上ずったようなかすれ声なんて、ミキサーさんとか監督(?)さんとか
     大勢の人前で普通の姿勢のまま出してる声のようには聞こえません☆


     そんなこんなで体勢を変えたベッドシーン3回の後、最終場面は
     行方不明のクリスティーヌを心配したラウルが、彼女を探して地下にやってくるところ。
     入りくんだ暗い通路をたどり、一条の光が漏れる重い扉を開けると・・・・・。
     ラウルが目にした光景はあえて見せず、ここで暗転となってのエンド3でした。



     うーん、乙女ゲーム的にはこういうのもアリなんでしょうけど
     エリックの過去もクリスのプリマドンナ話も
     オペラ座モンシャルマンへの復讐もストーリー的に全部すっとばして
     一方的な執着愛で終わるってのもな〜。
     なんだか、これすべて怪人の妄想というか
     夢オチみたいなぶっちぎり感ですよね。


     純情一途なエリック青年と、いきなり薬を使う悪者ポジションの
     両極端な展開しかないのがちょっと物足りない気もします。
     レミィなんてエンド8まで用意されてるし、怪人ももう一つぐらいは
     別のエンドがあっても良かったんじゃないでしょうか。


     たとえば怪人のおかげでクリスがプリマドンナになれるエンドとか、
     ラウルとの三角関係に悩んだあげく、地下で暮らすことを選ぶエンドとか
     (これはミュージカルファンとして永遠の夢ですよね)。


     怪人には音楽の才能とか催眠術、手先の器用さ、発明などいろんな能力があるし
     18禁場面でも他のキャラクターとは違う雰囲気を醸し出してほしかった気もします。
     薬に頼るだけじゃなく、その気になれば多様な魅力でクリスをメロメロにできたはずですし。


     個人的にはクリスティーヌに対する一番の純情ストーカーとして
     ベッドのそばにひざまずき、震える指先でクリスの足のつま先からキスしていくような
     粘着愛撫が絶対あると思ってたんだけどなあ。


     いろんな事件のせいでオペラ座にいられないのなら、二人一緒にペルシャへ
     旅立つエンドとかでもよかったかも。
     そうそう、ペルシャといえばこのゲームにはダロガがいるんですけど
     一番古くから知ってる風だったのに、結局3つの怪人ルートには
     まったく絡んできませんでした。 これがまた謎です☆


     怪人のメインルートはこれで終わりですが、他のキャラクターのルートでは
     まだまだ怪人が登場するようですので、よかったら
     もうしばらく日記におつきあい下さいませ。 





     6・1

     きみこむのオペラ座乙女ゲーム 「PersonA」 日記 その7。
    


     怪人のメインルートは終わったものの、これでもまだ全体の6割強しか攻略が
     済んでいないので、せっかくならともう少し進めてみてます。
     が、先にグッドエンドが多く来たので、残ってるのはバッドエンドが中心らしく
     なんだか恐るおそるって感じ。


     で、今日はオリジナル設定の、支配人秘書レミィの攻略。
     実はこの方、一番の爆弾を抱えてらっしゃいました。
     ゲームの冒頭、クリスには行方不明の兄・カイルがいることが語られるのですが
     このレミィがカイルその人だそうなんです。
     子供の頃、闇組織にさらわれ、家族を捨てる誓いを立ててその世界で生きていたので
     名前も違うし、簡単には兄だと名乗れないという設定。


     クリスがオペラ座の団員になれるのは、カフェで歌っているクリスをレミィが見かけて
     推薦してくれたからだし、無口で礼儀正しく感情を表に出さないながら
     彼女をずっと陰から支えてくれるのは、そういうわけだったのね。
     恋愛フィクションである以上、禁断の関係が登場するのもわからないではないけど
     好き嫌いの分かれそうなリスキーな設定だな〜。


     クリスの方は兄と知りませんから、レミィルートに入ると自然と恋心を
     持ってしまうわけで、そこから先が大問題。
     兄妹だとクリスが知っても恋愛を続け、リシャールの手助けで二人で外国へ逃げて暮らすエンドや
     組織の掟を破ったと追われ、途中で二人とも撃たれて死んでしまうエンド、
     (ご丁寧にメグやリシャール、ダロガ達がクリスとレミィのお墓参りをするという後日談つき)
     クリスを守ってレミィだけが命を落とすエンドもありましたっけ。


     私自身が一番納得できたのは、淡い恋心を抱いたものの実の兄だと知り
     揺れているうちにラウルにプロポーズされ、クリスがシャニー夫人になることを決断するエンドです。
     このルートのレミィは、妹の幸せを祈ってくれる誠実な人。(当然18禁シーンはありません)


     本当のことを知っているのは二人を除けばレミィのボス・リシャールだけなのですが
     彼はウェディングドレスの仮縫いをするからと自分の館にクリスを呼び、なかば強引に
     写真屋にレミィとクリス二人の写真を撮らせます。


     遅れてきたラウルは 「どうしてウェディング姿のクリスが自分以外の男と写真?」 
     と、不審そうなのですが、何も言えないレミィのために
     嫁入り前の家族写真を残してやろうとする、リシャールの粋なはからいというわけ。
     やっぱりここでもリシャール、いい男だ☆


     一方、怪人はというと・・・・・・・えーと、どうしてたっけ?(笑)。


     レミィはゲームオリジナルの人物ですし、結構話が重たいので
     「オペラ座の怪人」 からは意識的に離れて行ってる感じなのかも。


     ただ、レミィのルートで怪人が積極的に出張ってくるエンドがひとつありましたので、
     次回に譲りたいと思います。
     でもこれがまた、怪人が18禁要員で不思議なストーリーなんです〜☆





     6・8

     きみこむのオペラ座乙女ゲーム 「PersonA」 日記 その8。

     

     支配人秘書レミィ攻略話の続き。
     レミィはほかの登場人物よりもエンド数が多くて、オリジナルキャラなだけに
     話を広げやすいのかもしれません。 バッドエンドもある意味遠慮なしです。

     というわけで、このエンドのタイトルは 「もう遠慮はしない」 (笑)。


     クリスティーヌが誰と恋仲になっても、怪人がオペラ座を騒がせているのは変わりない中
     ある日、楽屋でクリスは怪人にさらわれてしまいます。
     気が付けば地下の部屋でベッドに縛られていて
     怪人が何か手に持っている模様。 それは何?と尋ねたら
     「おまえを天国に連れていく飲みものだ」


     まーた変なお薬ですかいダンナ!


     18禁場面はいいけど仮にも怪人なんだから、催淫剤だけに頼らなくても
     ペルシャ仕込みのアレとかソレとか(知らんけど)あるんじゃないでしょうかね〜。。


     「この美しい身体をあの男にも触れさせたのか」
     「あの男の記憶など、私がすべて消してやろう」
     「クリスティーヌ、ああ・・・やっとおまえを私のものにできる」
     「私を憎みたいなら憎めばいい」


     と、色々言いながらの18禁場面が続きまして、不思議なのはこの後。
     「私をどうするつもり!」 とクリスが睨みつけると 「おまえはどうしたい?」 
     当然クリスとしては帰りたいわけですが 
     「わかった、途中まで送ろう」 ・・・って、どゆこと?


     あれだけ執着していたのに、なぜかあっさり地上に返してくれました。
     その後、恋しいレミィのもとを訪ねるクリスティーヌですが、結局のところ
     今までは前置きで本題はこれからなんだろうなあ。


     レミィはクリスの胸元に残るキスマークから何が起こったかを知り
     「わかってる、おまえは何も悪くない」 と言いながらハンカチで執拗にぬぐいます。
     そのうち、「おまえのためなら何だってしてやるから」 「もっときれいにしてやる」 と
     身体中を舌で清めようとするあたりから、なんだか異様な雰囲気が。


     はー、これが今流行りの(?)ヤンデレくんですか〜。
     愛情が濃すぎて異常な執着になり、そのうち 「おまえが心配だから」 とクリスにオペラ座を
     休ませアパートに軟禁しては、夜な夜な出かけていくレミィ。
     どうもクリスに近づく害虫(おもに男性たち)を 「粛清」 している様子。 
     やがて怪人もカルロッタもレミィの手にかかり、徐々に孤立するクリスティーヌの
     不安な表情で終わる・・というエンドでした。


     一応恋愛というスタイルはとっているものの、こういうのって完全にサイコホラーだなあ。 
     結末はともかく、怪人が18禁用の濃い目のおダシみたいな扱いになるのは
     ちょっと切ない気も致します。 
     せめて、彼ならではの魅力的な誘惑を披露して欲しいもんです。


     さて、次回はやや息切れしつつも、フィリップの攻略を一気に行きます。
     でも正直言ってあまり期待してなかったこのルート、やってみたら
     ドラマティックでなかなか面白かった☆





     6・18

     きみこむのオペラ座乙女ゲーム 「PersonA」 日記 その9。

     


     ラウルの兄、フィリップ・ド・シャニー伯爵攻略の続き。
     グッドエンドひとつしか済ませていなかったので、残り4つを一気に片付けましたが
     予想以上に面白かったです。


     このルートは、クリスと結ばれたラウルが軍人として遠征してからが本番。
     遠征前にラウルはクリスにプロポーズ、フィリップには身分の違いを理由に反対されるものの
     二人の気持ちは固く、帰ったら結婚しようと誓います。


     しかし、ある日シャニー家に呼び出されたクリスにフィリップが伝えるのは
     戦闘でラウルの部隊は全滅したという知らせでした。
     「手遅れだとわかっていますが、それでも結婚を反対したことを悔いています。」
     と、謝罪するフィリップ。


     最愛の恋人と弟を亡くした悲しみを共有し、ときに子供の頃の思い出を語り合い
     慰めあううちに、フィリップとクリスの気持ちがだんだんと近づき・・・・・と、なるわけですが。
     このへんの心情が、小さなエピソードと共にかなり丁寧に描かれていてとてもよかったです。
     安易に恋愛感情を表明せず、互いが片思いだと思ってるところが良いですな〜。


     で、それなりの時間がかかった後、ようやく二人が想いを確かめ合って結ばれます。
     「きっと幸せにします。」
     「ラウルに恥じぬように、生涯貴女だけを愛します。」
     「優しくします。 いいですね?」


     でも優しいだけじゃなく、のっけからいろんなテクニックを使って
     18禁場面がねっとり長いのもフィリップルートの特徴でしょうか。 さすが最年長、年の功(笑)。


     フィリップからのプロポーズを受け、クリスが承諾してこれでエンドかと思いきや
     またシャニー家に呼び出されたクリスが聞かされる言葉は

     「ラウルが帰ってきたんです」

     実は死にかけていたところを助けられ、ずっと民家でかくまわれていたんだそう。


     ラウルが生きていたのは嬉しいけれど、クリスがはたして前と同じ気持ちに戻れるか?
     というのが、最終分岐のポイントですね。


     結果的に言えば、二人のことを知ってラウルが身を引くエンドもあれば、フィリップが自分の心を抑えて
     ラウルとの結婚を勧めるエンドもあり、ラウルにホントのことを言えないまま二人の関係を続けるという
     やや中途半端なエンドもありました。


     が、個人的にはエンドに至るまでのフィリップとラウル、クリスの葛藤が面白かったな〜。
     まだ本調子でなく家で静養するラウルの体調を気遣って、ホントのことを言えない二人は
     恋人としてふるまうわけにもいかず、理性で互いを遠ざけます。


     ラウルの方も、クリスの心が自分から離れているのを薄々感じていて
     ある日、不安が高じて見舞いに来たクリスをベッドで抱きしめようとしますが、
     首すじにキスマークをつけたところで拒まれ。

     部屋を飛び出したクリスが、廊下で出くわしたフィリップからカーテンの陰に
     押しこまれ抱きしめられる場面がなかなか熱かった☆


     「ラウルが (痕を) 残したんですね?」
     「あなたは私のものだ!!」
     「本当はラウルのもとに行かせたくない。 あなたがラウルと過ごしている間、
      ・・苦しくてたまらないのです」
     「あなたを独占したい。 私だけのものにしてしまいたい。」


     日頃は冷静で大人な印象の人物だからこそ、感情のたががはずれた時の
     爆発力はたまりません☆ 
     声優さんの、切なくて切羽詰まった声の演技も素晴らしかったです。
     ラウルには気の毒だけど、ここで私はフィリップ全面応援派になりました。


     最年長なのにもっとも18禁場面が多く、クリスを口説き落とすという意味では
     一番の恋愛テクニシャンだったなあというのがフィリップルートの感想です。
     それに精神を病むエンドがなかったのも、個人的には安心ポイントだったかな。


     正統派のベッドシーンも豊富ですが
     ラウルの部屋の隣で、「声を聞かれたくないなら、口をしっかり覆っておいてくださいね」 と
     言いつつ絶対声が抑えられないようなことをするとか、どんだけエロティックな御仁なんだ。


     その頃、怪人はというと・・・・・・すみません、聞かないでください(笑)。



     さて、残るはラウルの攻略仕上げです。
     ミュージカルでもおなじみの子爵さまですが、この人を最後にしてよかったよ。
     バッドエンドのバッドぶりはもう伝説レベルでした・・。





     6・29

     いつのまにやら2ケタ回になっちゃいました。

     きみこむのオペラ座乙女ゲーム 「PersonA」 日記 その10。

     

     ラウル攻略の仕上げです。
     グッドエンド2つはすでに終わってるので、残りはバッドのみ。
     今回ばかりは心の準備をしていただいた方が良いかも。


     このルートとにかく病んでます。 
     ラウルだけじゃなく、時にクリスも病んじゃうので、まさにどこを切ってもヤンデレルート。 
     なにしろ 「あの男はやめとけ」 と警告する怪人が、至極まともに
     見えるんですから、ホントすごい☆


     バッドエンドの始まりは、不幸な事件。
     クリスがなかなかラウル一筋にならず、「好き」 とは言ったものの
     気持ちをふらつかせているうちに起きた出来事が、ラウルをおかしくする原因になります。


     クリスが音楽の天使様から 「今日は特別なレッスンをしよう」 と
     催眠術の中でキスされて夢うつつのまま、半ば強引に抱かれてしまうのですが
     それをラウルが目撃してしまうんです。


     普通なら中に飛び込んで止めるところでしょうけど、
     クリスの声が拒んでる様子ではなかったので (催眠術のせいだけどラウルは知らない)
     ショックを受けて逃げ帰ってしまうラウル。


     でもここ一応ベッドシーンではありますが、イラストはなく文章もあっさりめで
     また18禁ダシにされてる怪人の扱いにはやや不満な私。
     どうせバッドエンドの引き金になるのなら、音楽の天使様の
     とろけるようにセクシーな 「特別レッスン」 ぶりも
     ちゃんと描写してほしかった気も致します。
     

     それはさておき。


     この後、表面上は優しくて明るい幼なじみの恋人だけど、少しずつラウルの言動が
     変になるのがこわかったな〜。
     折しも怪人からの手紙がアパートに届いたことから、ラウルに勧められて
     シャニー家の屋敷に移るクリスですが、普通にお茶を飲んでいたのに、
     オペラ座の話題になったとたんにラウルがいきなり激昂したり、はずみでクリスの指に
     こぼれた紅茶用ミルクを指ごとしつこく舐めたり。 


     そんな感じなので、このルートの18禁場面には、甘さと恐さがつきまといます。
     クリスの両手首を強引に頭上でひとまとめ、怪人との記憶がよみがえって乱暴をいやがるクリスに
     かまわず空いてる手で執拗に愛撫しながら


     「クリスティーヌ、僕とはいや?」
     「ごめんね、でもこうしないと、きっと君は誰かのところに行ってしまうんだろ?」
     「あれ、君は強引なのが好きなのかと思ってたのに違うんだね」
     「ね、ちゃんと言って? 僕が欲しい?」
     「クリスティーヌ・・・言って、クリスティーヌ」
     「君のすべてが欲しい。 体だけじゃなく、心もすべてが」
     「そんな目で見られたら、がまんできなくなる」
     「まだ終わってないよ」


     終盤にいくにつれ、言葉責めもどんどんエスカレートしますし
     グッドエンドルートでの、あの初々しいベッドシーンはいずこって感じですな〜。


     終わった後、擦れて赤くなったクリスティーヌの手首の痕を愛おしそうに何度も撫でながら
     「僕がつけた痕は、すべて消えなければいいのに」 と、つぶやくラウルは
     声優さんのわざと抑揚のない演技もあいまって、サイコホラーそのものです。


     しかし魅力という点では心が荒んでるラウルの方が、声に切ない艶と
     一種の凄みがあって、妖艶な色気も5割増し。 
     明るいお日さまの笑顔は見せかけで魂は闇の手に堕ちてるという、二重人格ぶりを
     声優さんが見事に演じてくださったと思います。


     全部が異常なのではなく、ラウルがいつも通りの純粋で優しい笑顔をちゃんと見せるから
     クリスも不安を感じつつ
     「あれは気のせいだったのかも」 「大丈夫、いつものラウルよね」 と、自分に言い聞かせて
     さらに事態の悪化を招くんですね。 このへんコワイけど、流れがよくできてるなあ。


     途中でレミィから 「あまり彼の言うことを信用しすぎない方がいい」 と忠告されたりもするのですが
     結局ぎりぎりまで、ラウルを信じてしまうクリス。


     最終的にたどりつく結末は、どれもクリスだけを求めるラウルが大暴走です。


     結婚を反対したフィリップに、ラウルが手作りの料理を差し入れて、
     フィリップの身体が弱っていく毒殺未遂疑惑の中、クリスを屋敷に軟禁して
     「君を一生離さないから。 小鳥みたいに逃げようとしたら羽根を切り落とさなきゃ」 とラウルが微笑むエンド、
     結婚してシャニー家を出て二人で暮らすものの、ラウルの異常に強い嫉妬心に
     クリスが不安を隠しきれないエンドってのもありました。 


     でも、なんといっても最悪度マックスの結末は
     あまりにも激しい情交に気を失っているうちに、クリスがウェディングドレスを着せられ
     真夜中の教会に連れて行かれる場面。
     優しくベールをかけてあげながら (ここ、ミュージカル版と似てるのがちょっと面白い)
     ラウルが二人だけの結婚式を申し込みます。 

     「断るなら、このまま君を殺して僕も命を絶つよ」 


     さらりと言ってるけど、目は本気。
     しかもラウルのマントは誰かの大量の血で汚れているし (これ実はあっさり始末された怪人のもの)、
     思わず恐怖に後ずさりしたクリスに、躊躇なくラウルの軍刀が。 

     薄れゆく意識の中でクリスが耳にするのは、ラウルが自身に刀を突きたてる音と
     「これで僕たちは一緒にいられる。  心から愛してるよ。 ずっと、永遠に」
     と、優しくささやく声だった・・・・・・というわけで、そうです。まさかの無理心中エンドでございます。


     いやービックリしました。
     原作やミュージカルではクリスのために最後まで命がけで頑張るラウルが
     愛情が発端とはいえ、まさか直接クリスに手を下そうとは☆


     クリスが死ぬバッドエンドは他のルートにもありますが、闇組織の追っ手に撃たれたり
     剣で戦うレミィをとめようとして怪人に誤って刺されたりで、怪人だって
     決して故意じゃありませんでしたからね〜。


     いやはや、恋愛の明と暗という点で、まことに衝撃的なラウルの専用ルートでした。 


     それにしても、このゲームがきっかけでオペラ座に興味を持ち、ミュージカルをご覧になる乙女ユーザーさんが
     もしいらっしゃったら、ラウル子爵にどんな先入観を持たせてしまうのかと、
     そこだけはちょっと気になるわ(笑)。



     さて、これで終了かと思いきや、実はキャラクターの専用ルートは終わっても
     「Others」 ルートというのが残っておりまして。
     要するに番外編なのですが、中身をありていに言えば 「クリスをはさんだ三角関係対決」。
     ジェラシーありーの背徳的な展開ありーの、18禁サービスルートみたいです。
     はー乙女ゲームって色々と濃いな〜。


     というわけで、
     ここまで来たら気分はもう 「ポイント・オブ・ノーリターン」、
     よかったら、いま少しおつきあいくださいませ。





     7・8

     きみこむのオペラ座乙女ゲーム 「PersonA」 日記 その11。

     


     Othersルートは三角関係に重点を置いたストーリー展開で、組み合わせは二つ用意されています。
     今日はまず、 「リシャール vs レミィ」 の上司×部下編の感想を。
     (かなり好みのわかれそうな18禁展開がありますので要注意)


     このルートはもともとリシャール専用ルートからの派生で、終始一貫して
     リシャールの好感度を上げる行動を選択していると通常は入らないのですが
     レミィからのアプローチにも積極的に応えると、対決場面が増えてくる仕掛けになってます。


     兄妹話は全く出てこず、怪人も途中退場してしまうので (このゲームでは不憫なことに
     怪人は結構簡単に退治されちゃうもので)、本編とは全く別世界の番外編って感じかな。


     リシャールとレミィは絶対的な上下関係があるので、基本的にクリスにもレミィにも
     命令できるリシャールがなにかと有利。
     ですが、秘書として細やかな心遣いを見せて、確実に点を稼ぐレミィも負けていません。
     リシャールがクリスを食事に誘って、デザートのチョコレートケーキで懐柔しようとすれば
     レミィはカフェでチェリーパイをご馳走するし、とっておきの紅茶専門店で茶葉を選んであげたり
     美味しい淹れ方の伝授をしたり。


     しかしこのルートのクリスは無防備・無邪気・無自覚な 「三無主義」 の天然小悪魔。
     美味しい淹れ方を習ったからとリシャールに紅茶をふるまってレミィをほめたり、
     レミィと歩く道の途中で転んだ拍子に、胸元のリボンがほどけてレミィを赤面させたり。
     しまいには怪人騒動で疲れているリシャールが支配人室で横になっているのに
     ブランケットをかけてあげるだけでなく、そばで朝までうたたねして
     翌朝リシャールから、からかい半分に
     「俺に襲ってほしくてあんなところで寝ていたのか?」 と耳元で熱っぽく囁かれてます。


     そのうち楽屋のランプが切れて、オイルを補充に来てくれたレミィと
     うす暗い中でキスできそうな雰囲気を作ってしまうのですから、
     そりゃーもう男性二人は気が気じゃないよね。
     いかにも恋のさや当てルートらしく、男性二人の会話があるのがちょっと面白かったです。


     リシャールがランプの一件の後、レミィを呼び止めて
     「おまえ、クリスティーヌに惚れてるんだろう?」
     「リシャール様、決して私は・・・」
     「まだそうやってごまかすのか? 正直に言ったらどうだ」
     「いえ、そのようなことは」
     「あいつは俺のものにする。 おまえは指でもくわえて見てろ」


     宣戦布告したらアグレッシブなリシャールの性格上、行動は早いようで
     さっそくクリスを支配人室のソファに誘い込んでの18禁場面になります。


     「俺以外の男を見るな」
     「いやなら抵抗すればいいだろう」
     「やめてもいいのか」
     「もっと声を聞かせろ」
     「クリスティーヌ、俺のものになれ・・・っ」
     「おまえをもう、手放せそうにない」


     これだけでも結構濃厚ですが、このルートはこれでは終わりません。
     楽屋に戻ってきたクリスを、レミィがジェラシーにさいなまれつつ待ち構えていて。


     「お姿が見えなかったので」
     「リシャール様の香りがします。 支配人室で何をしてらしたのですか?」
     「もう限界です」
     「あなたが好きです。 あなたをリシャール様にも誰にも、渡したくない・・!」
     「どうか私を拒まないでください」


     もちろん三無主義のクリス、全く拒まないのでそのまま続けて18禁場面へ。


     連続は別にいいんですけど、問題はこの時の体勢ですよ。
     ミュージカル版でもおなじみ楽屋の大鏡に向かい、床に座ったレミィが
     クリスを後ろから抱きかかえる姿勢で膝に乗せ
     すべてを映してみせながらの大胆ベッドシーンでした。


     「リシャール様にどこをさわられたんですか」
     「すべて私が清めてさしあげます」
     「しっかり見ていてください」
     「リシャール様と私とどちらが感じますか?」
     「本当は、ずっと前からこうしてあなたを抱きたいと思っていました」


     この方秘書なので言葉は丁寧ですけど、行動は超過激。
     声優さんがやや低めの声で、粘着質な印象の切なさ、狂おしさを
     上手に表現してらしたと思います。 
     しっかし、この場所は怪人のお家の玄関先ですからね〜。
     鏡の向こうで怪人が正座してたらどうするんだ(笑)。


     そんな感じで両方に身体に触れることを許してしまったクリス、
     どちらを選ぶのか、その後、決断を迫られます。
     最終的な結末は3つ。


     1番目はリシャールを選んで、
     「俺がここまで女に入れ込むとは・・」と、感嘆させながらも
     「愛してる」 と言われて幸せになるエンド。


     2番目はレミィを選んで
     「すべてが愛おしい」
     「クリスティーヌ、何があっても私が守りますから」 と、誓わせて幸せになるエンド。


     で、3番目は自分の気持ちがよくわからないから、とどちらも選ばないでいると
     数日後にリシャールの屋敷に呼び出されて迎えるエンドです。


     クリスがリシャールの待つ部屋に入ると、不思議な味の紅茶を勧められます。
     飲んでいる様子をじっと見つめているリシャール。


     「思ったより、即効性があるんだな」


     はい、2度あることは3度ある、またまた催淫剤を使った18禁場面でございます。


     リシャールが 「おまえは気持ちをさらけ出せばいいんだ」 と言いつつ、クリスを
     抱き上げてベッドに運び愛撫しますけど、なんだか怪人の時よりお薬の効きが良さそうな?


     「ふ、いい反応だ」
     「そんなに焦るな。ちゃんと触れてやる」
     「早く・・なんだ? どうしてほしいか口にしてみろ」
     「そのじれた目にもそそられるな」


     と、そこへノックの音が。
     意味深に笑うリシャールが、「レミィ、入ってこい」 と呼び入れるので
     ライバルに見せつけるのかと思ったら、

     「おまえも加わるか?」


     ・・・えーっ 支配人様、ささ3Pですか〜!  ささ3Pですってどうしましょ奥さま☆


     私もビックリしてますけど、当然レミィもビックリしますよね〜。
     クリスの雰囲気がいつもと違うのにも気づいて、さらに動揺するレミィ。


     その様子に冷たく笑いながらリシャールが 「どうする」 「ずいぶん悔しそうだな」
     と、挑発するのでとうとうレミィもベッドのそばに。 
     リシャールに抱かれながらもレミィの名前を呼ぶクリスの姿を見て、ついに
     ベッドに片膝をついて、彼女の胸に唇を寄せて・・・・。


     いやー、もう書くのも恥ずかしいぐらいの濃厚な18禁展開でした。
     (レミィだけがきっちり秘書の制服を着たままというところが、またかえって淫猥で)
     しかし 「レミィ、悪いがこいつは俺のものだ」 って、しっかり牽制するのを忘れないところが
     ボスのリシャールらしいなあ。
     基本的に自分のものだけど、彼女の喜びが増すなら、部下にもおこぼれぐらい
     分けてやらんでもないって感じなんでしょうか。


     ラストは官能の嵐の中で、クリスのモノローグがつづられます。

     「これは現実? それとも夢? もっと二人がほしい。
      快楽の淵に身を沈めて、この部屋から出ようなんて考えられなかった」 


     というわけで、エンドタイトルもズバリそのまま 「快楽の淵」 の巻でした。 



     もうひとつの対決ルートも、別の意味で熱い展開になりそうです。
     なにしろ、シャニー家兄弟はクリスティーヌがホントに大好きですものね。


     コンプリートまであともう少し、頑張れクリス頑張れ自分(笑)。





     7・17

     きみこむのオペラ座乙女ゲーム 「PersonA」 日記 その12。

     

     Othersルートの続き。
     今日は 「フィリップ vs ラウル」 の兄弟編です。
     (好みの分かれそうな18禁展開がありますので要注意)


     前回はリシャールがはっきりした物言いをする人物だったせいか
     対決もどこかカラっとしてましたが、フィリップとラウルだと体面とか色々あって
     腹のさぐりあいが多そうな対決って感じでしょうか。


     これはひとえにフィリップの、本音を見せない性格によるものだと思うな〜。
     なので、最初からラウルがすごーく警戒してる模様。


     そのへん序盤の会話にも如実に表れております。

     「兄さん、ひとつ聞きたいことがある。 クリスティーヌに近づく理由を教えてくれ」
     「なんのことかな? 私はただパトロンとして、彼女に期待しているだけだよ」
     「嘘をつかないでくれ。 兄さんのことはわかっているつもりだ。 なにか企んでいるんだろう?」
     (フィリップ、意味深に笑いながら) 
     「なるほど、たしかに私のことをよくわかっているようだ」


     このルートのフィリップは政略結婚に備え、互いに恋愛感情を持たない
     婚約者エレーヌがいるせいか、結婚と恋愛は別モノと考えてる節があります。
     その恋愛だって当初はラブ・アフェア(情事)に近いものだったようですが
     クリスティーヌの人柄に接するうち、徐々に本気でのめり込んでいく、という流れになってるみたい。


     基本的なストーリー展開は、だいたい予想通りだったかな。
     フィリップが観劇に誘ったり花束を贈ったり、こまごまとプレゼントをして
     積極的にアプローチすれば、ラウルは乗馬に散歩、時には広場で屋台の揚げ菓子を食べたりと
     アウトドア中心のほのぼのデートで応戦。
     専用ルートと印象はさほど変わりませんが、さやあてメインだからなのか
     クリスティーヌが二人から手を握られたり、指先や頬にキスされる場面が多かったような。


     もちろんこちらでもクリスは無邪気、無防備、無自覚の三無主義。
     やがて前回同様3つのエンドに向かうことになります。
     今回はまず一番重たそうな3つ目のバッドエンドに挑戦しました。


     クリスティーヌが二人に惹かれながらも心を決めきれないうちに、フィリップはエレーヌと結婚。
     それを機にクリスもラウルと結婚して、シャニー家の屋敷に住むことになります。
     ですが、結婚式の翌日からラウルは軍隊の遠征で留守にすることに。
     クリスを妻にできたものの、いまだ不安が消せないラウルは出かける前に
     「お願いだ、何があっても兄さんの元へは行かないでくれ」 と念を押し、クリスも大丈夫よと微笑みますが。


     その夜、寝室に忍んできたのはやっぱりあの人、ってことで18禁場面になります。

     「愛しいあなたに触れたくてたまらなかった」
     「いけないことだとわかっています」
     「どうか、今夜だけでいい」
     「愛しています」


     いくら愛してると言われても、もう人妻なんだしラウルのためにも絶対拒否すべきなんだけど
     ここで拒めない状態に追い込まれるのがバッドエンドのお約束ってわけで、
     暗い寝室の壁に背中を押しつけられ、立ったまま彼を受け入れてしまうクリスティーヌ。


     数日後ラウルが戻ってきますが、首筋のキスマークから何が起きたか察知され
     激しいジェラシーに突き動かされての18禁場面。


     「この痕は誰がつけたの?」
     「どうして震えてるの?」
     「もう二度と過ちを繰り返させないようにしないと」
     「しっかり君の身体に教えなきゃ」
     「クリスティーヌ、僕だけを見ていて」
     「まだ終わってないよ」


     純粋で優しいラウルを苦しめていることを自覚し、罪悪感で胸を痛めながらも、
     同時に二人から求められることへの欲求が止められないクリスの最終モノローグは

     「心の奥底で渦巻くほの暗い気持ちに、自分でも気がついていた・・・」


     てわけで、若干病んでるのは実はクリスの方だった?というエンド3でした。
     催淫剤や催眠術といった強制力の言い訳がないだけに、背徳感が強くて
     18禁サービス展開とはいえあまりにラウルがお気の毒。 
     うーん、ドラマとしてはアリでしょうけど、これは相当きつい印象のエンドでしたね〜。



     さて残りはあと二つ。 

     まずラウルが勝利するエンドです。
     先ほどとはうって変わって、ラウルは怪人と戦う場面もありクリスを守って大活躍。
     一緒に昔のアルバムを見ながら思い出話に花を咲かせたりして、
     フィリップさんも素敵だけれど、やっぱり一緒にいて心が安らぐのは
     ラウルだわとクリスもちゃんと感じてくれたようです。


     このルートの18禁場面は馬で遠乗りに出てにわか雨にあい、ずぶぬれになった二人が屋敷で
     一緒にお風呂に入るという (しかも誘うのはクリスから) 初めて同志にしては
     なんだか珍しい設定でした。 


     「好きだ」
     「ごめん・・・止められそうにない」
     「見せて、クリスティーヌ」
     「もっと君の声をきかせて」
     「ずっとこうしたかった」

   
     若くて体力があるとはいえ、お湯の中でなんてホントのぼせそう・・・なのはさておき
     背景の絵がローマ風呂か温泉みたいな大浴場になってるけど
     時代考証はOKなのでしょうか。  
     もしかしてお風呂に入ると、例のローマ人技師みたいに現代にタイムスリップとか?(笑)。


     最終結末はラウルのプロポーズを受け、シャニー家を出て二人で
     幸せに暮らす・・という至極順当なものでした。
     やっと心底嬉しそうなラウルの笑顔を見ることができて、なんだかホッとしたなあ。



     一方、フィリップが勝利するルートでは、当然ながらクリスは途中揺れながらも
     フィリップひとすじです。


     フィリップの方も同じことで、怪人騒動に疲れたクリスが夜半に部屋を訪ねてきても
     紳士的にミルクティーをふるまって、深夜に女性といるのに (何もしないで) ゆったり過ごすのは
     初めてとぼやいています。
     無邪気に 「そうなんですか?」 とクリスに聞かれて
     「ええ、いつもならもう共にベッドの中でしょうね」 と艶めいた雰囲気でにっこり。
     顔を赤くしたクリスに
     「先ほどから、私がどれだけ自分を抑えているかおわかりですか? そんなに無防備にしないで下さい」
     と、半分本気でお願いしてて、ちょっとウケました。


     ただ、対決ルートなのでライバルのラウルも積極的。
     ラウルが庭園でクリスの肩を抱き寄せているところを、フィリップが我慢できずに引き離し
     自室に呼び入れて愛の告白、そのまま18禁場面になります。


     それにしても、フィリップがクリスを思い通りに扱う手練手管はスゴイといいますか
     最年長者はやっぱり違うと感心してしまう展開でして。


     「あなたのことになると、私は自制できなくなる」
     「愛しています」
     「抑えないで、ラウルに聞かせてやればいい」
     「では、私の熱を鎮めていただけますか」
     「ふふ、こわい・・ですか?」
     「最初は手でさわってもらえますか」
     「今度はその可愛らしい唇を使ってもらえませんか?」
     「大丈夫ですか、ゆっくりでいいのですよ」


     えーと初めての女の子相手に、あれこれ教えこむ気満々ですよね伯爵さま?


     極めつきが、後ろから抱き寄せるようにして自分の膝にクリスティーヌを座らせながら
     フィリップが言うこのセリフ(直截的表現でごめんなさい)。

     「このまま、ご自分でいれてください」


     クリス 「自分で・・・って、 そんな・・・・できません」   
     そりゃそうだ、初めてなのにハードル高すぎてクリスも困っちゃうよね。


     しかし、口調は丁寧だけど行動は大胆な伯爵さま、許してくれるはずもなく
     「私が欲しくありませんか?」 と、耳元で熱っぽく囁かれ、
     戸惑いながらもクリスが腰を後ろへ進めて。


     「さあ、そのままゆっくりいれてみて下さい」
     「大丈夫、私が支えますから」
     「ゆっくり・・・・そのまま・・・」
     「バックオーライ」


     うそです、バックオーライは言ってません(笑)。
     なんだか自動車教習所の車庫入れ訓練みたいだったもので、ついつい。スミマセン☆



     そんなこんなでしっかりと愛を確かめ合った二人、フィリップは婚約を即日解消します。
     「あなたが私を本気にさせたのです」 と言わせて、これでプレイボーイも年貢の納めどきですな。
     クリスもようやく幸せに・・というエンドでした。




     というわけで、
     番外編まで濃い展開てんこもりでしたが、これでゲーム本編は無事終了。
     いやーかなり長い道のりでしたけど面白かったな〜。


     ミッションコンプリート! 撤収! と行きたいところですが、予約特典で同梱されてきたドラマCD2枚や
     アンケートお礼でもらった音声プレゼント、それから音楽や背景についてなど
     ゲーム初心者としてもオペラ座ファンとしても、まだまだ感想を書き足りない感じ。


     こぼれ話的なツッコミも含めて(笑)、あともう少し、楽しくおつきあいいただければ幸いです。
     




     8・11

     きみこむのオペラ座乙女ゲーム 「PersonA」 日記 その13。

     

     本編攻略が終わって、ちょっと間があいてしまいましたが
     ゲーム全般の感想を少し追加したいと思います。


     今回初めてこういうゲームをやってみて、一番びっくりしたのはテキスト(文章)の多さ。 
     これが平均的な量なのか、初心者の私にはわかりませんが、
     ちゃんとテキストを読んでいくとひとつのルートがエンドを迎えるのに
     私のスピードでは2〜3時間かかりました。 


     そんな分量のテキストが5人の攻略キャラクターそれぞれにあって、リストに載らない即終了エンドも
     含めると結末は30以上あるので、まー時間がかかるかかる。


     ただ、既読テキストをスキップする機能もついてるので、後半は
     かなり時間短縮できるようになったけど、それでも当初は目が疲れて死にそうに☆
     その上、途中の選択肢が20〜30は存在するので、一応メモを取りながら進めるのですが
     どこで前回と違う結末に分岐してるのかがわからなくなって、大混乱。


     世の中のゲーマーさんたちは、ほんの数日でこういうのを網羅するそうですから、
     色々コツはあるんでしょうけど、まっこと凄いものです。
     「PersonA」 についても、発売後わずか1週間ほどで全ルート、全イベントが
     綺麗に整理された攻略サイトがネット上にできまして、日記の後半戦でとても重宝しました。
     作って下さった方、ホントにありがとうございます。
     あれがなかったら、オペラ座地下の迷路ならぬ
     ゲームの樹海であっという間に遭難してましたよ絶対。


     さて、システムについてはこのくらいにして
     まずは平和的に 「良かった探し」。

     なんといってもこのゲーム、背景の絵がどれも綺麗でしたね〜。
     オペラ座のホワイエ、クリスの楽屋、シャニー家やリシャールの執務室にパリの風景など
     どれも調度品まで繊細に描かれていて、とても良かった。
     ラウルの部屋は明るいブルー、フィリップはワインレッド、リシャール家の客間は渋いグリーンと
     インテリアもキャラクターごとに違った色合いで楽しませてくれました。


     もうひとつ良かったのがBGM。 効果音とは別に音楽が流れるのですが
     クラシカルなムードを感じさせる、落ち着いた曲が用意されています。
     「オペラ座の怪人」 は歌が大事なモチーフの物語ですが、クリスもカルロッタもファントムも
     声優さんは実際には歌いません。
     ですが、パイプオルガンやヴァイオリンの音色でかなり雰囲気は出せたんじゃないかな。


     声優さんの演技は脇役に至るまで、どのキャラクターも大満足。
     実際に口にするのははばかられるような甘いセリフや激しいアクション、
     18禁場面での過呼吸になりそうなほどリアルな声色など、
     プロ演技の凄さには感嘆しきりでした。


     とくに怪人役の声優さんは、他のCDでも18禁場面を聴いたことがありますが
     声のコントロールと息遣いの上手さが際立ってたと思います。
     他の声優さんだと、全力疾走のような苦しさが主成分だけど
     この方はかすかに笑みが交じるというか、好きな女性を
     自分の腕に抱く幸福感とか愛おしさが感じられて良かったな〜。
     (それだけに、怪人自体の扱いには色々と残念感がありますが
      くわしくはまた項目を改めて。)


     それから、この日記中ではセリフをほとんどピックアップしませんでしたが、
     クリスティーヌ役の声優さん、可愛いのに子供っぽすぎず
     適度に甘さや品も感じられる、とても魅力的な声でした。


     ミュージカル版で見てもクリスティーヌってホントに難しい役どころだと思うけど
     このゲームのクリスは、女性が聞いても素直に好感の持てる演技が
     素晴らしかったと思います。
     リシャールにからかわれて口をとがらせたり、ラウルと子供時代にもどったように
     笑いあうコミカル演技も可愛いらしくてツボでした。


     と、良かったところも多かった一方で、ツッコミどころも結構ありまして。


     まずはテキストの時代考証。 
     歴史小説を読むわけじゃないから、あまり細かいことを考える必要は
     ないのかもしれませんが、他の言い回しもあるよね?というところがちらほら。


     たとえば、ペルシャ人のダロガがクリスにオペラ座で初めて会う場面。
     付き人のリュカに 「彼女が可愛いからって手を出しちゃだめだよ」 とからかわれて返す
     「おいおい、それじゃ、セクハラおやじみたいじゃないか」
     ・・って、19世紀末にセクハラ?(笑)。


     衣装で気になったのは、下世話ですがクリスの下着。
     18禁場面で目にするのを避けられないアイテムだけど、ドレスの下はいつも
     現代風の小さいパンティってのはどうなんだろう。
     時代的にはドロワーズでしたっけ、長めの半ズボンみたいな下着、もしくは
     日本の昔の女性もそうだったように、ペチコートを重ねただけで
     下履きは使わない・・というあたりが妥当なんでしょうか。


     せっかくなら、こういうところも時代の雰囲気を出して欲しかった。
     もしかして、下着を実際に近いものにすると絵もテキストも
     手間がかかるってことで却下になったのかなあ。


     ドロワーズの腰ひもをほどいたりする描写が興ざめなら、
     もう潔く下履きは無し(実際、平民の女性はそういうことも多かったようです)。

     そのかわりペチコートをむせ返るほどのレースで飾って、
     ウブそうな若造組 (もちろんラウルと怪人) を柔らかい泡のようなレースの波で
     溺れさせちゃうとか(笑)。


     これが女性馴れしてそうなフィリップやリシャールなら、どんなにボタンやリボンが多くて
     複雑な下着でも、キスなどしながら手際よくさばきそうだし
     秘書のレミィは事後にやおら白手袋を取り出して、ちっちゃいボタンをとめたり
     コルセットの紐を綺麗に結び直したり、すごく丁寧に身支度を手伝ってくれそう。


     振り返ってみれば下着に限らず、もっとキャラクターごとに美味しい設定が
     できるはずなのに惜しい!って場面が結構多いんです、このゲーム。


     なんだか書き始めたら止まらなくなりそうなので、今日は一旦ここまで。
     続きはまた次回に譲りたいと思います。





     8・23

     きみこむのオペラ座乙女ゲーム 「PersonA」 日記 その14。

     


     今日はゲーム全般の感想の続きと、読者向けおまけ要素のお話です。
     まずは、ツッコミ話からで恐縮ですが、システム面で最大の残念点について。


     このゲーム、開始するとまず最初にヒロイン名を入力する欄が開きまして
     初期設定の 「クリスティーヌ・ダーエ」 を好きな名前に
     変えることができます。
     たとえば、私が 「きみこむ」 で登録すれば、テキストも全部変更になり
     プリマドンナをめざすのも、怪人やリシャールに歌のお稽古でしごかれるのも全てきみこむさん。
     試しに1回だけ設定してみましたが、物語の前半はともかく
     恋愛場面は相当恥ずかしくて、お終いまで見ていられませんでした☆


     乙女ゲームでは当たり前の仕様なのかもしれませんが
     オリジナルの物語ではなく、有名な原作があるオペラ座ならクリスティーヌにする人が
     圧倒的に多そうな気もするなあ。
     ですが、システムの問題はここじゃありません。


     実は、声がですねー名前部分はまったく出ないんです。


     画面下に表示される文章にはたとえばメグの 「クリスティーヌ、カフェに行かない?」 という
     セリフがあったとしても、聞こえてくる声優さんの声は
     「・・・無言・・・、カフェに行かない?」。
     クリス自身が支配人室に呼ばれ、ドアの前で名乗る場面でも 「・・・無言・・・です、入ります」 
     って、あなたはいったい誰?(笑)。


     第三者的な会話は 「クリスティーヌが歌ってる」 → 「彼女が歌ってる」 とか
     言い換えもされていますが、面と向かって呼ぶとか距離がある中で
     呼びかける場面はやっぱり不自然。


     さらに微妙なのは18禁場面ですよ。 
     どの男性キャラにとっても、愛しいクリスティーヌをついに、この腕に! という感激シーンですが
     いくら脚本に書いてあっても名前は呼べません。
     次善の策として声優さん達はため息や、弾む息遣いでその空間をうめていらっしゃるのですが
     名前を連呼する傾向が強いラウルの18禁場面なんて
     文章だと 「・・クリスティーヌ言って、クリスティーヌ」 と、愛の言葉をせがむはずが
     「・・・はぁはぁ 言って、はぁはぁはぁ」 って喘ぎ声だらけ(笑)になっちゃってます。


     うーん、ユーザーが変更した名前を声優さんが呼べないのはわかるけど、
     やっぱりデフォルトの 「クリスティーヌ」 は声なしでは無理があるんじゃないかな〜。
     せめて、ラウルとなら 「ロッテ」 という昔のニックネームがあるんだし
     ダロガがクリスティーヌのこと 「お嬢ちゃん」 って呼ぶみたいに、「マイ・エンジェル」 とか 「マドモアゼル」 とか
     「私の歌姫」 とかなんでもいいから空白にならない呼び名を考えて欲しかった気がします。
     ベッドの中だけで呼ばれる名前があるなんて、それはそれで色っぽいしね♪
     
     
     ところで、このゲームは購入者や購入後のアンケートに答えたユーザーに
     声優さんによる声のプレゼントがありました。
     その中でもシステムボイスは、なかなか面白かったです。


     これはWindowsの起動、終了、エラー、メニュー選択、実行、新着メール受信、ごみ箱を空にする
     といったPCを使えば必ず出てくる動作の音を、キャラクターの声に置き換えられるというもの。
     ちゃんとそれぞれの性格を反映してまして、たとえば、Windowsの起動なら

     怪人・・ 「来たのか。始めよう」
     フィリップ・・ 「こんにちは。貴女にお会いできるなんて、今日はいい日ですね」
     ラウル・・ 「やあ、また君に会えてうれしいよ」  
     と、こんな感じ。

     ちなみに厳しい歌の先生である支配人様からは
     リャール・・ 「今ごろ来たのか、遅いぞ」  
     はい、のっけから怒られてます(笑)。


     他にもリシャール先生の暴言は短いセリフでも結構強烈でして
     エラー時のボイスは

     怪人・・ 「なにかがおかしいようだ」
     フィリップ・・ 「不具合があるようですね。いったいなんでしょうか?」
     ラウル・・ 「あれ、ちょっと変だな。でも、きっと大丈夫だからあわてないで」

     と、優しい雰囲気で来たのに

     リシャール・・ 「ふん、バカめ」

     だんだん罵られるのが快感になりそう(笑)。


     あと 「ごみ箱を空にする」 動作ボイスも、それぞれの性格が出てて楽しめたなあ。
     
     リシャール・・ 「おまえごときが、俺にこんなことをさせるとはな」
     ラウル・・ 「うん、それじゃあ捨ててくる。 ちょっと待ってて」
     怪人・・ 「捨てていいんだな。 わかった、捨てておこう」
     
     と、案外素直でマメな怪人も可愛いし、おっとり優しい口調の

     フィリップ・・ 「よろしいのですか? では、メイドに捨てるよう言っておきます」

     これにはさすが伯爵さま、とウケてしまいました☆


 
     というわけで、今日はここまで。

     怪人について語ろうと思いながら、ついつい他の話題も書きたくて
     書き始めると長くなってしまいます。 
     ホントにこのゲーム、楽しかったので感想ネタが尽きないな〜。
     また次回、よかったらおつきあいいただけると嬉しいです。





     9・9

     きみこむのオペラ座乙女ゲーム 「PersonA」 日記 その15。
     


     今日は予約特典で頂いたドラマCDのお話です。


     昨今のエンタメ予約事情には疎い私ですが、今はいろんなものが特典についてくるんですね。
     早期予約値引だけじゃなく、本の著者からのメッセージペーパーやCD、DVD、イベント参加券に
     アーティストの楽屋訪問券が当たる特典もあるとか。


     この 「PersonA」 では、予約する販売元によって数種類の特典が用意されていました。
     私はメーカー元である美蕾の公式通販を利用したので、受け取ったのは
     怪人、フィリップ、リシャールが出てくるドラマCDと
     全男性キャラによるメッセージボイスCDの2枚です。


     ドラマCDは30分弱の中に、ドラマが2本。
     こういう特典は初めてなので、ゲームの後日談とか日常のお稽古エピソードとか
     ほんわかしたものを想像して聞き始めたら、これが全編18禁場面☆
     女優さんは出てこず、男性声優さんがユーザーを
     クリスに見立てて呼びかける一人芝居になってました。


     1本目の「誰にも渡さない」 は、クリスの楽屋に訪ねてきた
     フィリップの挨拶から始まります。


     まずはお稽古は順調ですか、とか公演の時に花を届けたいけど何がいいですかといった軽い世間話。
     なんでもいいですと答えたらしいクリスに、
     「では赤いチューリップを贈りましょう。  花言葉はご存じですか?」
     って尋ねたあと、トーンをぐっと抑えて 「愛の告白です。 ふふ」 と、
     耳元で甘く囁いてます。 フィリップお兄様、プレイボーイぶりは健在のようで。


     そろそろお稽古の時間ですね、じゃあこれで。とフィリップが出て行ったとたん、
     楽屋に響く、地を這うような低い声。

     「今の男はなんだ」 


     なんだ、と言われましても・・・・と、クリスが答えたかどうかはわかりませんが
     のっけからジェラシー全開の怪人が有無を言わさず抱き寄せたようで
     展開早く、そのまま18禁場面へ。


     「私がこわいのか」
     「ああ・・(ため息)、夢にまで見たおまえの肌だ」
     「私の証しをつけておこう。 決して消えないように」


     怪人の方が嬉しさに舞い上がってるようで、クリスの胸の可愛らしさを
     ほめたりしながらキスの雨を降らせてます。
     それにしても、キスマークをつける音がリアルだな〜。。
     こういう音、声優さんは自分の手の甲や指の付け根に唇をあてて出すそうですが
     怪人役の声優さん(表名義は近藤隆さん)は、他のドラマCDで聞いてもキスが多めな気がするなあ。
     たまに嬉しそうにキスを 「んーまっ」 って感じでやるのは、この方独自のアドリブなのでしょうか。


     わずか6分程度のベッドシーン、どんどん段階を進めて行きますけど、
     ビックリするのは時間が短いわりに怪人のセリフが多いこと☆


     「眉を寄せて気持ちいいのか」
     「ちがうのか」
     「それではお前の身体に直接聞くとしよう」
     「本当はもっと触れてほしいんじゃないのか」
     「蜜が外にこぼれていやらしい眺めだ」
     「抵抗するな」
     「お前の力では私には叶わない」
     「どこがいい」
     「私がいくらでも感じさせてやろう」
     「おまえはとても淫らだな」
     「こんな姿を見ていいのは私だけだ」
     「私はいつもおまえとともにある」
     「忘れずに覚えていろ」


     これでもピックアップしてるセリフは全部じゃありませんし、まだ前半戦です。


     「おまえは誰のものか、その体に刻みつけてやる」
     「わかるか (嬉しそうに笑う)」
     「私を受け入れて離さないぞ」
     「おまえの望み通り、いくらでもくれてやろう」
     「気持ち、・・・いいんだ・・ろう?・・(激しい息遣いのせいでどんどん息が上がってくる)」
     「いいと言え」
     「おまえのその美しい声で、はしたない言葉をいうんだ」
     「(上ずった声で感に堪えないように) いい声だ・・」


     息が乱れ、声もかすれて、これが声優さんがなんの動作も伴わないでやってる演技だと思うと
     圧巻という他はありません。 フィニッシュもキスを繰り返しながら熱が冷めないままで。

     「おまえの声をずっと聴いていたい」
     「おまえだけを、愛してる」
      (次第にせっぱ詰まってくる) 
     「私だけを、見てくれ」
     「その瞳に・・私だけを・・・っ・・っ」


     やがて 「おまえは身も心も私のものだ。 その胸によく刻み込んでおけ」 の言葉を残して去る怪人。


     後から何も知らずにやってきたフィリップが、クリスの様子が違うのに気づき
     思わず嫉妬にかられて・・・という18禁展開は、もうこのゲームのお約束ですね。
     ラストはフィリップの
     「よりによって私のものに手を出すとは、命知らずな男だ」 という独白で締めでした。


     2本目のリシャール&怪人ドラマ 「狂気の薔薇」 も流れはほぼ同じ。
     リシャールが歌のお稽古中、席を外してる間に怪人がちゃっかりクリスをつまみ食い。
     戻ってきたリシャールが、気を失っているクリスを起こして何があったかを悟り
     「ほかの男になど渡すものか」
     「今日は俺の気が済むまでつき合ってもらうぞ」 
     「おまえのような女は俺が直々に躾けてやる」 となじりながら激しく彼女を抱く・・という展開でした。


     わずか28分の間に4ラウンドという18禁シーン大盛りのストーリーで、聴く方も大変でしたが、
     キャストの皆さん、迫真の演技お疲れさまでございます。


     振り返ってみるとこの特典ドラマCDの怪人、演技は最高なんだけどやっぱり最中にしゃべりすぎかなあ。
     でも考えてみれば、クリスと同じくらいの年齢なのに、上から目線の口調で頑張ってて
     そのわりに余裕がないというか、自分が先にヘロヘロになってるところがちょっと可愛くもありますね。

     もしかするとこのエリック、案外テンパりやすくておしゃべりな子で、図画工作の時間に先生から
     「口を動かさずに手を動かしなさい」 って注意されたクチなのかも(笑)。


     というわけで、今回はここまで。
     どこまで続くのか予定は未定ですが、次回はメッセージCDの感想を書きたいと思います。
     こちらもオマケにしてはしっかりした内容で、なかなか楽しめましたよ♪





     9・28

     きみこむのオペラ座乙女ゲーム 「PersonA」 日記 その16。

     


     今日は予約特典のドラマCD 「おはようボイス」 のお話。
     男性キャラによるおはようボイスって、目覚まし時計用のシステムボイスかな?と
     思っていたら、ずいぶん違いました。
     今回も女優さんは参加していない一人芝居なのですが、短いながらもちゃんとストーリーになってて
     それぞれのキャラクターらしいセリフで、クリスと暮らす雰囲気を楽しませてくれます。


     まずはラウル。 先に目を覚ましたらしい独り言からスタート。

     「ううーん・・ふぁ・・もう朝か。 今日も天気良さそうだな」
     「ん? ふふ、(ひとりごとで)まだ寝てる・・・可愛い寝顔だなあ」
    
     「あ、起きた? おはよう」
     「今日は仕事って言ってただろう? 早く起きないと遅刻しちゃうよ」
     「まったくもう仕方がないなあ、君は。 (叱ってるようで甘やかしてる風の言い方が可愛い)
      君にそんな可愛い顔で言われたら、強く言えなくなっちゃうだろ?」


     「じゃあもう少しだけゆっくりしてようか。 んー君は抱き心地がいいな」
     「朝は好きだけど、こういう誘惑もあるから困るなあ」

     今日が休みならいいのに、と言いつつ、ラウルがちゃんと起きて窓を開けてくれます。


     「ほら、今日もいい天気だ。 遠くまで空が澄んでる。」 
     「さあ今日も一日がんばろう」


     なんというラウルらしい、爽やかで理想的な新婚さんいらっしゃーい風会話でしょう☆



     理想的といえば、レミィも負けていません。 
     こちらは一緒には寝ていなかったようで、まず外からノックの音が聞こえて

     「おはようございます。 起きていらっしゃいますか」
     (歩いてきて、カーテンをあける音)
     「そろそろ御支度なさってください。 朝食の準備はもうできております」
     理想的な執事のお仕事に徹した起こし方です。

 
     まだ眠いとクリスがぐずるので、おめざにハーブティーを淹れてくれるのですが
     熱いままカップを渡したので、 「あっつー!」 となったらしく(笑)、なんとレミィが
     口でふーふーしてくれます。 
     子供でもないのにお茶を覚ましてもらうなんて、聞いててもなんか照れますな〜。



     お次は怪人。
     もう最初から最後まで優しくて甘ーい声がたまりません。
     ゲーム本編では基本悪役扱いで厳しい声色が多かったですが、このミニドラマでは
     クリスを甘やかすのが嬉しくてたまらない、メロメロ純情青年の一択です。


     「目が覚めたか。 ふ、まだ眠そうだな」
     「そう焦る時間でもない」
     「お前の寝顔は愛らしいな」
     「こうして髪をなでると気持ちいいのか、ならしばらくこうしていよう」 
     「夢の中でも私に同じことをされた? (嬉しそう) ふふ、夢の中の私もおまえが愛しくてたまらないようだな」


     「何を赤くなっている? そんな顔をされるともっと言いたくなってしまうな」
     「おまえがいれば、ほかにはなにもいらない。 おまえのためならなんだってできる」
     「そばにいるだけでいいのか?  おまえが心からそう思ってくれるなら、私は (囁き声で) それだけで十分だ」


     「さあもう少し眠ろう。 こうしてもう少しだけおまえとまどろんでいたい」
     「私はずっとおまえのそばにいる」
     「こうして強く抱きしめているから」
     「安心して眠れ、私の愛しいひと・・(キス)」


     あれ?おはようのはずが、最後はしっかり寝かしつけられちゃいました(笑)。

     中盤は寝起きにしてはちょっと重めのセリフだけど、このヘビーさが彼の味なんだろうなあ。
     クリスが低血圧だったら、ぽーっとしてて半分くらい忘れられそうですが
     その不憫さがまた可愛いというか、このゲームのエリックらしい気もします。



     一方、レミィの上司、リシャールは起きぬけから俺様キャラ炸裂中。

     「今日は休みだろう、おまえもゆっくりしていろ」
     「昨日も遅かったんだ、おまえもまだ眠いんじゃないのか」
     「なに? 俺のせい? 知るか。 おまえが俺を誘惑するからだろう」
     「耳元でそう騒ぐな、うっとうしい」


     「なんだ、人の顔をじっとみて・・俺の寝顔? そんなものを見て楽しいのか」
     「ふ、変わったやつだ」
     「メガネがないだけでそんなに違って見えるのか」
     「別におまえの好みなど聞いていない。 目が悪いからしてるだけだ」


     一見傲慢なだけみたいですけどリシャールとの組み合わせだと、クリスとの会話が
     よく見えるんですよね。 なんだろう、夫婦漫才みたいというか、結構好きですこの感じ。


     「朝食? そんなものはあとでいい」
     「休みの朝くらいおまえを独占させろ」
     「おまえはどうか知らないが、俺はおまえとのこういう時間が好きなんだ」
     「おとなしく俺の胸に抱かれていろ」


     ラストはちゃんとツンデレ彼氏で締めてくれました。 
     リシャールの口の悪さは一種の照れかくし、本心は愛情深い男性なので
     きっとクリスも子犬がじゃれつくように、こういうやりとりを楽しんでるんでしょうね。



     最後はフィリップ。
     さすがプレイボーイは常に抜かりなく、こちらも先に目を覚ましてて。

     「おはようございます。 ええ、ずっと寝顔を見ていました (キス)」
     「ゆうべのあなたも素敵でしたが、こういう無防備なあなたもそそりますね (キス)」
     「(囁き声で) このまま昨夜の続きをしたくなってしまう・・」


     朝から色気全開キス音たっぷりの伯爵様、クリスを艶っぽい冗談で
     からかって楽しんでるようです。

     「はずかしい?そんなことを言わずに顔を見せてください」
     「逃げても無駄ですよ。 ふふふ、つかまえました。 こちらを向いて・・・そう・・(キス)」


     「もう朝食もできています」
     「一緒に食堂に行きましょう」
     「まだ二人でいたい? ええ、もちろんかまいませんよ」

     と、なったのに、その後が

     「今日はもう少しだけここにいましょう」
     「こうしてあなたを抱いていたい」
     「愛していますよ」


     で、終わりってのは、もったいなくないですか?
     フィリップのキャラなら、


     「では、今日の朝食は私ってことでいかがですか?」 
     「ええ、もちろんフルコースですよ (にっこり)」 
     「食前酒は甘いのがお好きでしょう?(キスの雨)」 


     って来るべきでしょここは!と思った私は汚れた大人です(笑)はい、スミマセン☆



     というわけで、今日はここまで。
     セリフは一部だけのピックアップですし、ダロガとリュカの分は割愛しているのですけど
     感想を書いてみると結構長くなってしまいます。  
     本編とはまた違うラブラブな雰囲気がとっても楽しいドラマでした。
     特に、幸せそうなエリックの様子には心が和むな〜。


     次回は 「おやすみ」 ボイスの感想です。 
     よかったら引き続きお付き合いいただけると嬉しいです♪





     10・19

     きみこむのオペラ座乙女ゲーム 「PersonA」 日記 その17。

     


     予約特典ドラマCDの続き。 今日は 「おやすみボイス」 です。
     どれも 「おはよう」 よりは短めですが、夜らしくしっとり穏やかなムードがなかなか良い感じ。


     まずはラウル。
     彼はいつも王道スタンダードな恋人ですね。
     安心して聞けます。


     「もうこんな時間だ。 そろそろ寝ようか」
     「あれ、どうかした? ああ、こうして一緒に寝るのにまだ慣れない?」 
     「たしかに、僕もまだ照れくさいな。 だけどこうして君がそばにいるとなんだかすごく安心するんだ」
     「そっか、君もそう思ってくれてるんだね。 嬉しいな」
 

     「え、でもまだ眠れそうにない? それなら、もっとこっちにおいで」 
     「愛してるよ、昔もこれからもずっと、君だけを愛してる (キス)」


     「大丈夫、ずっとそばにいるよ」
     「おやすみ」
     「君の夢の中で会おう」


     さすがラウル、最後まで爽やかでカッコいい〜♪



     一方、フィリップお兄様は、保護者モードが過ぎてしまうこともあるようで。

     「さあ、そろそろベッドの中に入って下さい」
     「今夜は昨日よりも冷えるようですよ」
     「ふふ あなたは素直ですね」
     「ん? いえ、子ども扱いなんてしていません」


     ちょっとクリスが拗ねてます。


     「そこまで疑うのでしたら・・・ 子ども扱いしていないことを身をもって証明しましょうか?」
     「ふふ、今さらあわてても逃がしませんよ」

     「子供はこんなに男を虜にするような表情は見せませんよ」 
     「(ささやく) さあ、もっとこちらに来てください」


     ラストは甘ーい声で、

     「言ったでしょう、身をもって証明すると」
     「夜は長いです(にっこり)」
     「今夜は寝かせませんよ」


     はい、フィリップ兄さんの策略に今夜もまんまとはまったクリスでした(笑)。



     次はレミィですが、彼のミニドラマは執事のお仕事に徹してて、
     やや真面目すぎるストーリーだったかな。
     ペルシャ人のダロガの方が面白かったので、こちらをピックアップ。


     ダロガは攻略キャラじゃありませんが、本編でもクリスを 「お嬢ちゃん」と呼んで
     可愛がるので、ドラマCDでは年の差カップルという雰囲気が自然な感じです。
     ダロガもクリスも晩酌で酔ってます。


     「あぁ〜飲んだ飲んだ、お嬢ちゃんとの晩酌はいいなあ」
     「お嬢ちゃんの作ってくれた酒のつまみは最高だったな。また頼む」
     「ん〜お嬢ちゃんが好きだぜ」
     「こんな風に毎日一緒にいられて俺は幸せもんだー(笑い声)」


     もうすっかり上機嫌の酔っ払いオヤジですね。
     しかし、一旦スイッチが入れば大人の男は侮れません。

     「ん、お嬢ちゃんの肌、ちょっと熱いな」
     「酒のせいか、それとも俺のせいだったりして?」


     「(声を低くして) ほら、顔見せてくれよ」
     「酒まだ飲み足りないんじゃないか?」
     「俺が飲ませてやるよ」 

     と、なんだか色っぽい展開に。


     「ん、ふ・・・はあ・・・ (口移しとキス)」
     「美味いだろう?」 
     「お嬢ちゃんの目、少しうるんで色っぽい」
     「いやらしいか? 俺はお嬢ちゃんの色っぽい顔が好きなんだ」


     「まあまあ、もう少しおじさんにつきあってくれよ」 
     「俺にとって最高の楽しみなんだよ」


     というわけで、「おやすみ」 というには早く、
     まだまだお酒と色っぽいじゃれあいが続きそうなダロガ編でした。



     お次はリシャールです。 彼のおやすみボイス、第一声はこれ。


     「おい、早く寝ろ。」


     決して修学旅行の引率の先生じゃありません(笑)、
     が、ここ聴くたびにフキ出してしまいます。
     ホント期待を裏切らないなあリシャール先生☆


     「明日も稽古があるだろう、睡眠はとれるときにしっかりとっておけ」
     「まだ眠れそうにない? なぜだ」
     「おれがそばにいるから? ほう、言うようになったな」


     (ベッドに入ってくる気配)
     「それは寝かせて欲しくないって意味か」 
     「いまごろ弁解したところでもう遅い」
     「それで隠れたつもりか」
     「もう寝る、だと? ただで俺が寝かせるとおもうのか」


     なぜかいつも軽く揉めてますな。


     「ほら、こっちをむけ」
     「今さら恥ずかしがるな」
     「そんなことを言ってもムダだ」 
     「黙らないのならお前の口をふさぐまでだ (キス)」 


     「・・やっと静かになったか」
     「目を閉じろ」
     「こんどはもっと気持ちのいいキスをしてやる」 
     「今夜は寝かせてやらないからな」


     早く寝ろって言ったのはリシャールなのにーというツッコミは
     無しの方向でお願いします。



     最後は怪人です。 全編とおして、優しくて穏やかな声が素晴らしい。
     ドアが開く音がするところから。


     「まだ眠れないのか」 (ベッドに腰掛ける)
     「明日も稽古があるのだろう?」


     早く休まなければつらくなるのはわかってるけど、眠れないと訴えるクリスに
     「そうか」 とうなずく声の調子が、すごく思いやり深い感じです。

     「では、おまえが眠りにつくまでこうしていよう」


     「どうした? 私に抱かれて眠るのはいやか」
     「ここには私とおまえしかいない、なにも恥じることなどないだろう」
     「私はおまえとこうしていると、(ささやき声で)優しい穏やかな気持ちになる」
     「おまえはちがうのか? 私と同じ、か。・・ そうか(嬉しそう)」


     「おまえからも私を抱きしめてくれないか」
     「眠っているときもおまえを感じていたいんだ」


     ラストはひたむきな様子で、エリックがささやきます。

     「夢の中でさえおまえを離したくない」 
     「おやすみ。 私の愛しいひと・・」



     なんだか、かえって眠れなくなりそうな雰囲気もありますが、ファントムとクリスが
     幸せでラブラブな生活を送っているという設定は、やっぱり理屈抜きに嬉しいよね。
     ドラマCDは、2枚とも無料のオマケとは思えないほど、時間もたっぷりだし
     声優さんの演技も素敵で、ホントに楽しめました。


     さて次回はゲーム本編に戻って、そろそろ感想の総まとめに入りたいと思います。





     12・16

     きみこむのオペラ座乙女ゲーム 「PersonA」 日記 その18。

     


     前回からかなり間があいてしまいましたが、久しぶりにオペラ座乙女ゲームのお話。
     改めて全体の感想と、日記作成の裏話などを。


     私は今回初めて乙女ゲームというものを体験したのですが
     終わってみて感じるのは、「オペラ座の怪人」 の物語設定って
     やっぱりすごーく魅力的なんだなあってこと。


     およそ100年前のパリ・オペラ座というクラシックかつ華やかな舞台と、地下の迷宮。
     マスクで顔を隠した謎の男と可憐な歌姫。
     音楽という魔力で彼女を引き寄せるものの、表舞台には出られない
     天才の苦悩と、対照的に明るい世界のすべてを持っている恋敵。


     乙女ゲームは複数の男性キャラと恋愛する必要があるので
     ファントムとラウルの要素を他キャラに分散させてはいますが
     基本的に、すべてこの三角関係から出発してるんですね。


     ただ、オペラ座ファンからすると、その分散のさせ方がな〜。
     というところも正直ありました。
     特に支配人のリシャールがプリマ・ドンナへの人事権を持っているだけでなく
     著名な作曲家でクリスに歌の稽古をつけられる人、ってのはちと盛りすぎなんじゃ?という感じ。
     できれば音楽の天使様のステイタスだけは守ってあげたかったです。


     物語構成に関して良かったのは、どのキャラクターも小さいエピソードが予想以上に入っていたこと。
     この日記ではほとんど割愛していましたが、たとえばフィリップルートで
     クリスがピクニック先で野生のリスに名前をつけるのに、
     しっぽが白いから 「シロ」 はどうでしょう? と、安直なセンスを披露してフィリップを笑わせる場面。


     それから、クリスがリシャールに徹夜でひざ掛けを編んでプレゼントした時
     「そんな暇があったら歌の稽古をしろ!」 と、叱られてしゅんとなっていたら
     しばらくしてむっつりした顔で、「ひざ掛けをさっさと寄こせ」 と取り返しに来る
     (しかもお返しに香水を買ってきてくれてる) リシャールルート等
     二人が心を通わせる流れはどれも、ほのぼのと和みました。


     ただ、メインキャラクターのはずの怪人についてはかなり微妙だったな〜。
     エンドも3つと少ないし、なにしろ他キャラルートでの害虫扱いぶりは
     もう撃たれるわ刺されるわ、ひどい時には後日談的に
     「地下で身元不明の死体が発見された」 の一文で済まされたり、
     悪役的設定は仕方ないとはいえ、ここまでくるとファンとしてはやっぱり悲しい☆


     ミュージカルや原作のファントムに比べて、このゲームのエリックは
     子供の頃からクリスを見守り、金銭的に援助もしてきた (しかも顔の傷はクリスをかばってできたもの)
     けなげな怪人なのに、他キャラルートではそのことにクリスが気づくこともなく
     怪人が退治されてめでたしめでたしなのが、かなり不憫な印象でした。
     予約特典ドラマCDで、二人のラブラブぶりがうかがえるエピソードがあって良かったわーホント。


     さて、全般の感想として避けて通れないのが18禁話。
     なにしろ乙女ゲーム初体験で比較対象がなく、よくわからない部分もあるのですが
     たぶん全体で40パターン以上出てくるラブシーンについては、
     満足と不満足、正直両方あるかな。


     よかったのは絵柄や色が綺麗で、登場人物の顔立ちが丁寧に描かれていたこと。
     個人的にはベッドでも怪人がずっと着衣だったのは、神秘性が失われなくて良かったと思います。
     映画版のジェラルド・バトラーみたいに、ドレスシャツの胸元をはだけるだけでも
     リアルすぎてちょっと恥ずかしかったもので。


     で、もうちょっと頑張ってほしかったのは、ラブシーンの文章表現。
     えらそうなことを言ってごめんなさい。 ロマンス小説読者歴25年、ラブシーンだけは
     一杯読んでるせいか、どうにも気になってしまいます。


     日記で掲載した分は良いところをピックアップしてるので、そうでもないと思いますが
     実際に膨大な文章を読むと表現が凡庸というか、同じような言葉の繰り返しが目立ちました。


     こまかい話で恐縮ですが、愛撫や体の部分を表す言葉が一番顕著だったかな。
     基本的にクリス視点なので、相手が変わっても同じ文芸的表現が出てくるのは仕方ないのですが
     ( 「私の蕾から蜜があふれて・・・」 というような文章)。
     男性キャラのセリフも、皆が皆 「蜜がこぼれてるぞ」 って、ハチミツ屋さんの社長みたい(笑)。


     それにですね、体勢のバリエーションはそれなりに豊富なのに、愛撫の順番はあまり変わらないんです。
     基本コースが キス→胸→下半身で、背中とか手足はおざなりなのはちょっと不思議。
     男性向けじゃないんだから、もうちょっと繊細な表現があっても良かったんじゃないでしょうか。


     少なくとも怪人だけは、「天才」 とは言わないまでも、彼らしい創意工夫が欲しかったな〜。
     たとえば官能的な音楽に香油、クジャクの羽根がふわふわついた扇子とか、口には出しにくいような
     ペルシャ仕込みの秘密兵器も色々(たぶん)ありますよね☆ 
     せっかくの 「オペラ座の怪人」 題材なら、こういう面でこそファントムの特徴をいかして
     乙女をときめかせて欲しかった気もいたします。




     とまあ、内容的な感想はこのへんにして、日記作成のちょっとした裏話など。


     以前、掲示板にも書きましたが、
     4月末からゲームの感想を書きはじめたものの、回を追うごとにどんどん多くなる
     18禁場面の扱いに (やりすぎかなあ、どうかなあ) と、毎回ドキドキしてました。
     でも、さすがオペラ座ファンの皆さんは大人の女性が多いので
     そのへんあったかく見守って頂いたようで、掲示板での
     励ましのお言葉がホントにありがたかったです。


     振り返ってみると、読んで下さった皆様からの反響が
     一番大きかったのは、7月8日付で掲載した、その11。
     番外編でリシャールとレミィが恋のバトルを繰り広げる、対決ストーリーでした。

     はい、やっぱりというか、これしかないというか(笑)
     レミィによる楽屋の大鏡プレイと、衝撃の主従3P回でございます。 


     この日記をアップしたのは土曜の深夜でしたが、日曜日には 主語も述語もなく
     「ハートマーク付の悲鳴」 のみのメールをいただきまして、
     (これだけで、なんの話題がわかるところもスゴイ)
     正直これは嬉しかったな〜。


     反響といえば、この乙女ゲーム日記がご縁で
     サイト開設以来、初めて海外在住のゲームファンの方からメールをいただきました。
     四季オペラ座の舞台はご覧になっていないそうですが、とっても達者な日本語で
     日記やサイトの感想を書いてくださって、こちらも大感激。
     (ちなみにお気に入りキャラはラウル、声はフィリップの優しさ、
      レミィの言葉づかいが丁寧な日本語を知る参考になるとか)


     思いがけず海外の方とメールのやりとりをすることになり、ホントに世界中に
     発信できるんだなあとつくづくインターネットの凄さを感じました。



     4月末から半年以上にわたって、色々な場面で楽しませてくれた
     乙女ゲーム 「オペラ座の怪人 PersonA」、追補ともいうべきファンディスク製作の噂もあるようです。
     実際にファンディスクが出るかどうかはわかりませんが、まずは再会を楽しみに
     18回にわたってお届けしたこのゲーム日記もひと段落をつけたいと思います。


     もしファントムとクリス、ラウルの甘ーいお話を読みたくなったら、
     ぜひこのゲームにチャレンジしてみてくださいませ。
     ハチミツ屋さんの社長も貴女をお待ちしておりますよ♪     


     皆様のあたたかい応援、ホントにありがとうございました。
     今後とも、よろしくおねがいいたします(^^)





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