きみこむ日記
2009年7月〜12月
12・31
今年も最後の日記になりました。
恒例によりまして、個人的な総まとめをしてみたいと思います。
昨年に比べると、遠征は少なかったのですが
観劇の本数自体は増えました。 地元の博多座と福岡シティ劇場に
ハマる演目が来てくれたことが大きな要因だったと思います。
というわけで、もう一度見たい舞台のベスト3は、通った回数にほぼ比例して
1位 ダンス・オブ・ヴァンパイア(博多座)・・キャストはもちろん、客席から売店スタッフさんまで
劇場が一致団結したお祭り騒ぎは忘れられません☆
2位 ミス・サイゴン(博多座)・・組合せによって全く違う物語の印象が興味深かった作品。
毎回泉見トゥイの報われぬ純愛に涙。。。
3位 ソング&ダンス55ステップス(福岡シティ劇場)・・演目の魅力+某ファントム俳優さんのおかげで
過保護な父兄会はいつも大にぎわい(笑)。
今年は大阪名古屋各1回の遠征に終わったため、オペラ座が全然入らなくてごめんなさい。
でも大阪公演の千秋楽、名古屋公演の開幕に5000回記念、と関連ニュースは
いろいろありましたね。
残念ながら、今年も新ファントムの誕生はお預けでしたが、ソング&ダンスで
予行演習はばっちりだと思うし、ぜひ来年は芝ファントムにお会いしてみたいものです。
次は映画のベスト3。
1位 グラン・トリノ・・客席一同、号泣ものの結末にやられました。
2位 セブンティーンアゲイン・・見た目はセクシーで魅力的なザック・エフロン君なのに、
中味はおっさんというギャップに大ウケ。
3位 天使と悪魔・・大がかりなセットとCG、ユアン・マクレガー氏の丸っこい瞳に乾杯☆
今年劇場で見た映画は、Livespireを入れて14本。 その中でダントツに
良かったのが洋画 「グラン・トリノ」 です。
エンドロールが流れる中、隣の席の女子高生2人が
「やばい、クリント・イーストウッドやばい・・」って言いながら泣いてましたっけ。
次点は 「ハリー・ポッター 謎のプリンス」。
えー、ただひたすらアラン・リックマン氏を拝みに行くのが目的だったので
映画の出来は二の次ですスミマセン。
毎年のように新作が公開されるミュージカル映画。 今年は 「マンマ・ミーア!」 が
上映されましたね。 日本ではそうでもなかったけど、アメリカでのヒットは凄かったのだとか。
「おくりびと」 はご存じアカデミー賞受賞作ですが、私は前年の9月に
試写会で見ていたので、今年のランキングには入れませんでした。
マイケル・ジャクソンさんの死去にともなって急きょ公開された 「THIS IS IT」 は
年明けに見にいくつもりです。
来年は 「オペラ座の怪人」 の続編がロンドンとブロードウェイで
スタートしますし、四季の新作 「サウンド・オブ・ミュージック」 に
ミュージカル映画 「ナイン」 、それから石丸幹二さんの
映画初出演作 「時をかける少女」 も公開を待っていますね。
いずれも3月から4月にかけての登場で、なにかとにぎやかな春になりそうです。
行く年に感謝を、来る年に希望をこめて。
では皆さま、どうぞ良いお年をお迎え下さいませ(^^)。
12・29
ようやく休みに入りました。
観劇もぼちぼちしてるし、書きかけのレポもありますので
少しでもアップに向けて頑張りたいと思っております。
先週末、小劇場の演劇をよく見ている友達と一緒に
地元劇団の観劇に行ってきました。
非・売れ線系ビーナスの 「千鳥ケ池」 は初演時
地元で多くの演劇批評を発表していた
故・北島直樹氏が 「年間ナンバー1」 と高く評価した
作品だそうで、今回の再演はホントに嬉しい♪
千鳥ケ池は福岡県内に実在する池です。
白蛇の化身が人間の男と夫婦になったものの、
「鶴の恩返し」 同様男が約束を破ったために、池へ帰っていき
それ以来、池は人間を拒むようになり、身を投げても決して死ねないという伝説に
ヤマタノオロチと草薙の剣がモチーフとしてからめられています。
−いつも風が吹き抜ける里にある薄暗い池。
カエルの声だけが響くさびしい場所に、
かつて 「物語」 と 「現実」 の境があった。
草薙の剣は、一度暴れだせば世界に無風の凪(なぎ)を起こし、
百鬼夜行を呼び出して物語と現実の境をぼやけさせてしまう魔剣。
それを使って都合の悪い存在を物語に閉じ込め、世を平定しようとするミカドの陰謀、
事実を暴こうとする青年・伊織と謎の少女・千鳥の恋などが描かれます。
主軸の物語が複雑で、謀略の展開にわかりにくい面もありましたが
脚本演出の田坂哲郎さんが持つ、言葉への繊細な感覚はしっかり感じられました。
「物語が現実を覆う」 というフレーズには、大きな圧力による規制や事実の隠蔽への
シニカルな視点も当然含まれているのですが、いたずらに社会派をきどらず
あくまで情緒的に表現しているのが、田坂さんらしくて良かったなあ。
もちろん真面目なだけでなく、コミカルな脱線シーンも一杯でした。
里に来た目医者が、戦いで傷ついた青年の目を手術する場面で
突然、聞き覚えのある音楽が聞こえたと思ったら
黒マントの男が出てきて片手で顔を覆って叫びます、
「オペの怪人だー!」 で、出たーーー(笑)
そのまま宝塚 「ベルサイユのばら」 の有名なナンバー 「愛ーそれは甘く〜♪」 の
もじりで 「オペーそれはつらく〜♪」 と、手術間中歌い続けるアヤシイ男。
「♪愛、愛、愛〜」 のサビは 「♪オペ、メス、汗〜」 でした。
これだけでも可笑しいのに、手術が終わって去るマント男の
捨て台詞が 「ミュージカルの宝石箱ー!」 って、ホントに油断もスキもない(笑)。
さて物語は白蛇の魔物だった千鳥が草薙の剣を抱いたまま去り、
伊織が池のそばに残されて終わります。
客演の俳優さんが多いせいか、発声や滑舌にはかなりばらつきがあり
そのへんもったいない気もしますが、若いパワーに圧倒されるのが
心から楽しく感じられる観劇となりました。
12・26
仕事関連の忘年会が続いてちょっぴり寝不足です。
なかなか日記が更新できずごめんなさい。
もう1週間ちかく前になりますが、今日は東京遠征のお話を少しだけ。
福岡では雪の予報が出ていた19日の土曜日、
帝劇 「パイレート・クィーン」 を見てきました。
先に観たお友達から話を聞いていたので、ある程度想像はしていましたが
いやー山口さんの若き青年ぶりが衝撃的でしたね〜。
冒頭ティアナンが登場してすぐ、船ではしゃいだように走り回りながら
高い音階で歌う場面があるのですが、目が慣れるまで
歌詞と物語がまったく頭に入ってきません☆
全体にトートやクロロックなどゆったりした役柄が多いせいもあって
(バルジャンは結構アクティブですが)
山口さんのちょこまかきゃぴきゃぴ風の動きが珍しい〜。
男勝りな恋人が変装して船に入り込んだのに気づく
「グレイス、きみかあー」 とか、「編み物してるきみなんて、想像できない」 は
おっとり優しい青年声でウケますし、今井さん演じる族長に指示されて返す
「ハイッ!(にっこり)」 の無邪気な言い方が面白くてたまりません。
もちろん歌の本領発揮シーンもたっぷりありましたよ。
グレイスが父の許しを得て船に乗れることになり、ティアナンと
永遠の愛を誓う 「今 ここから」 デュエットはとても良かったです。
あんなに個性的な声同志が、うまく重なり合うのがなんだか不思議。
山口さんの声が保坂さんの声を抑えつけず、優しく包み込むように
聞こえるのが綺麗さのカギなのでしょうか。
それにしても、山口さんは自信満々の人外や権力者、恋される役が多い中、
殴られて倒れたり、恋が実らず暗い顔をする役ってホント貴重だなあ。
恋に浮かれる序盤が一変、グレイスの政略結婚後それでも彼女のそばにいて
守り抜こうとひとり誓うナンバー 「君のそばで」 はプログラムに歌詞が出ていました。
「愛など捨てていけばいいんだ」 だなんて、ベタだけどぐっと来るじゃありませんか。
2幕最初の頃だったか、下手端寄りに立つティアナンが
他の男の妻になったグレイスをじっと見つめる場面や
後半で自分と引き替えに投獄されたグレイスを助けて欲しいと願う
伏し目がちの表情は、独特の翳りがあってなかなか良かったと思います。
と、山口さんの話ばかりになってますが、他キャストの皆さんも
ベテラン揃いで安心して見ることができました。
涼風さんの豪華なドレスと、石川さんのやや時代劇風コミカル場面、
今井さんのあったか父娘愛に、宮川さんの完膚無きまでの悪役演技など
見どころは満載。
ストーリー展開は若干薄いというべきか、感情の掘り下げが少なくて
物足りない面もありましたが、それをおぎなってあまりある楽曲の良さと
アンサンブルさんのコーラスの美しさ、アイリッシュダンスの迫力のおかげで観劇後の
個人的な満足度は高かったです。
笛を多用したメロディアスな音楽は、日本人に好まれる曲調ではないかな。
「ミス・サイゴン」 「レミゼ」 ほどの衝撃度ではなかったけど、別の意味で
クセになりそうな不思議な作品でした。
12・22
ドラマ 「JIN−仁」 話の続き。
以前の日記にも書きましたが、このドラマの大きな特徴は
絶妙キャスティングと、ひたむきな登場人物達の描写に
あったのではないかと思います。
中でも内野さんの坂本龍馬は、リアルな男っぽさと
情の深さに人懐こい可愛げが加わり、こりゃ女はもちろん
男も惚れる男だよね、と大納得。
いやー内野さんの演技力はまっこと凄いです。
好きな場面は沢山ありますが、10話で刺客に襲われる前、竹林で
仁に呼ばれて振り返る龍馬の表情が絶品でした。
たんに笑顔で振り返るだけでなく、あの返事とうなずきに
昔の人の感じがよくでてるなあとつくづく感心。
内野さんの龍馬はいつも顔が近かったけど(笑)
仁先生のこと、ホント大好きだったんですね。
仁を慕う女性二人は牡丹とたんぽぽのように見事に対照的で、
しかもそれぞれ気持ちのまっすぐなところに好感が持てました。
(ただ未来という本命のおかげで、いつも片想いなのが切ない・・)
そういえば地元新聞のドラマ評に 「現代に戻っても戻れなくても
仁には恋があるのがうらやましい」 とありましたっけ。
あの写真がなくなったということは、結局未来は仁と出会わない運命を
歩む (すなわち手術の失敗もない) ということなのかなあ?
そう考えると、仁も結局10年来の恋が実らなかったわけで切ないですよね。
と、こうしてあれこれ思い出してみると、
いまいち座りのよくなかった最終回のおかげで
微妙な後味にはなりましたが、「JIN−仁」 はやっぱり
個人的に今年一番のドラマだなあ。
勝海舟や医学所の面々など、脇役のすみずみまで
キャラクターがはっきりしてて楽しめたし。
加えてなにより秀逸だったのは、昔と今の東京で同じ風景が
重ね合わされるオープニングテーマ。
仁という現代人がその風景に存在することで
私たちが今立っている 「ここ」 と 「江戸時代」 が
たしかに地続きなんだと実感できるといいますか。
そういう意味で、ドラマ公式サイト(現場レポートページ)にある、
丈の合わない着物を着た仁が背中を向けて
江戸の町を振り返ってる写真が、何とも言えない雰囲気があって好きです。
風景や時代の呼び名が変わっても、生活している人々の思いや愛情の本質は変わらない。
龍馬や咲が言っていたように、(あるいは洪庵にも同じ意味のセリフがありましたが)
目に見える姿は変わっても、中に息づくものは同じなんだと
このドラマは繰り返しメッセージを送っていたような気がします。
さて、試練につぐ試練でほとんど出ずっぱりだった
南方仁役の大沢たかおさん。
以前から映画やドラマで大活躍ですが、なぜか
私にとっては悪役のイメージが強い俳優さんでした。
もちろん好青年もたくさん演じていらっしゃるのですが
記憶に残っているのは残忍な役柄の方なんですよね〜。
「美しい人」 のDV夫に、数年前に深夜のテレビで
見かけた映画 (たぶん 「イントゥ・ザ・サン」? ) の悪役ヤクザはとくに印象的。
白スーツ姿に髪をオールバックにした大沢さんが、日本刀を振りまわして
誰かを刺したり長い足で激しく蹴りを入れたり。
最後は自身も主役から日本刀で成敗されちゃうのですが、
その暴力的な極悪非道ぶりときたら、甘さのあるマスクがよけいに酷薄な印象を強めてて
思わず身震いするほどでした。
なので、今回の爽やかで温厚な南方仁役を観て、
「あーこんなに優しい声で話す人なんだー」 と再認識。
きけばFMラジオの人気番組 「ジェットストリーム」 も今年から
担当していらっしゃるそうですし、私が知らなかっただけで
声の良さにも定評のある方だったのですね。
再演が予定されているミュージカル 「ファントム」 では
前回以上に歌に力を入れるとのこと。
仁効果もあってチケットは前回以上の争奪戦になりそうですが、
ぜひ今後も良いお仕事を続けて頂きたいものです。
映画化の噂もちらほらあるらしい 「JIN−仁」。
ファンを裏切らない今後の展開に、心から期待しております♪
12・21
昨夜のドラマ 「JIN−仁」 にはビックリしましたね〜。
最終回なのに終わってないというか、意地でも終われなかったというか(笑)。
これで続編なりスペシャル版があるとしたら、キャストは変えないで
欲しいけど、主要登場人物は売れっ子の俳優さんばかりだし
スケジュールを押さえるのが難しそう。
しかし、最初はちゃんと11回で完結する予定だったのが、あまりに
評判がよくて惜しくなっちゃったってことなのかなあ。
原作は全く読んでないので、あくまで個人的な想像ですけど、
やっぱりドラマ脚本は途中で変更されてそうな気がします。
というのも、放映がはじまってすぐの頃、なにかで見かけた
プロデューサーさんのインタビューで、謎のポイントのひとつが
「なぜ仁が江戸に来て最初にかかわったのが、橘家の人々だったのか」
にあるという話がありまして。
もちろん第一には、仁が江戸でひとりぼっちでは後の展開が難しくなるから
ということでしょうが、それ以上の意味があるとするなら
苗字は違うけど、橘家ののちの子孫が仁ってことではないかな、と。
仁は恋人・未来の先祖や子孫ばかりを気にしていたけど
実は自分の先祖を助け、自身の存在を確定させるために
ホルマリン君 (遺伝子とか生命力の象徴?) に
タイムスリップさせられたってことじゃないんでしょうか。
そうすれば咲たちが仁に抱く、並々ならぬ親愛の情 (遠いけど子孫だから) と
仁が咲にあまりにも恋愛感情を抱かない理由 (遠いけど身内なので) が
説明しやすくなると思ったんだけどな〜。
(もしも原作で、そのへんがすでに明らかになってたらごめんなさい)
結局、今回のドラマ版では橘家の必然性には全く触れられませんでしたし
タイムスリップの謎も、包帯をまいた男の正体もわからないまま。
続編があれば嬉しいけど、正直言って肩すかしにあった感もいたします。
でも改めて録画を見直してみると、結末の不透明さを除けば
最終話も皆さんの熱演と魅力が光るドラマに仕上がってますね。
とくに内野さん演じる龍馬の自由奔放ぶり (仁先生になつきすぎて、ほとんどセクハラですが・笑) と
包容力のある男前ぶりは、ホントに素晴らしいです。
・・と、このドラマについては、書き始めるといろいろ語りたくなっちゃうので
ごめんなさい、続きは明日に譲らせて頂きます。
実は週末 「パイレートクィーン」 観劇をしてきたので、そのお話も近いうちに。
12・18
最終回が迫るドラマ 「JIN−仁」 、今日はTBS電波ジャックのために
主演の大沢たかおさんが、いくつかの番組にご出演だったようです。
私は朝、みのもんたさんの番組で偶然見ることができました。
大沢さんが、ボードに貼ってある紙をめくりながら読み上げるんですけど
「仁ブーム到来!」 とか 「経済効果抜群!」 といったあおり文句を
恥ずかしそうにぼそぼそ読むのが、素人さんみたいで面白ーい。
続いて、やきとり仁というお店があると書かれたボード紙をめくり
「やきとり?」 ってとまどいながら読む大沢さん(笑)。
ところで大沢さんといえば、コピット版 「ファントム」 が来年再演だそうですね。
東京公演が赤坂サカスてことは、TBSがドラマの成功に気をよくしての
大バックアップ!って感じでしょうか。
まだ全キャストが発表されていないのですが、個人的には
前回ルカス・ペルマンさんを起用したシャンドン伯が気になるな〜。
番組宣伝では、ちょこちょこ最終回の場面が流れていましたが
ドラマ版は原作とは設定が違うし、まったく想像がつきません。
結末がどうなるのか、ホントに楽しみです。
12・15
クリスマスカテコの誘惑に負けて、
まーた福岡 「ソング&ダンス 55ステップス」 の
チケットを追加してしまいました。
おかげで今年のイブは劇場でジーザス・クライスト=スーパースターです(笑)。
さて今日は観劇そのものではないのですが
遠征のちょっとしたこぼれ話を。
博多から名古屋まで、新幹線で3時間半かかるので、
今回図書館で借りたロマンス小説を持参しました。
タイトルは 「危険すぎる恋人」(リサ・マリー・ライス著)。
内容をよく知らないまま借りてきたのですが、
読み始めてみたら思わぬところに 「オペラ座の怪人」 の名前が。
2ヶ月前に20歳の弟を亡くして悲しみに沈むヒロインが、
イブの夜を一緒に過ごすヒーローからピアノを弾くよう頼まれます。
ピアノの譜面台に載っていたのは、弟が亡くなる直前まで
繰り返しせがんで聴きたがった 「シンク・オブ・ミー」。
「ときどきは 私を思い出して」 という歌詞をなぞるうち
突然一陣の風が彼女の周りに吹きわたり・・・
「なにかがやってきた − そして去った」
涙と共に、愛する弟との永遠の別れを実感するヒロイン。
物語の本筋とは直接関係ないのですが
NYのマジェスティックシアターで 「オペラ座の怪人」 を家族で
鑑賞したという話も出てくるし、過去の幸せな日々の象徴として
この演目が位置づけられているのでしょう。
ロマンス小説の出来としてはごく普通のレベルだと思いますが
作者のオペラ座大好きぶりも伺えるし、なによりオペラ座遠征の
読み物として、個人的にはとっても嬉しい偶然でした。
(その後に続く超ホットなベッドシーンのおかげで
ミネラルウォーター飲むのにむせ返りましたが・笑)
12・12
仕事の合間を縫って福岡ソンダンに通い、テレビドラマに
楽しくハマッているうちに、気がつけばもう12月も中旬。
明日は 「オペラ座の怪人」 5000回記念公演に
日帰りで遠征して参ります。
今回の楽しみはなんといっても
初・名古屋ミュージカル劇場、初・笠松クリスに初・ペガサス(笑)。
以前に比べるとなかなか行けないオペラ座観劇なので、
あの独特の空気に浸れるだけでも幸せです。
では5000回目のアプローズを見届けに、行ってきまーす☆
12・9
昨日、母が見たいというので一緒に地元映画館に行って来ました。
お目当ては 「シネマ歌舞伎 野田版 鼠小僧」 です。
数年前収録された作品だそうですが、今週限定でアンコール上映されまして。
私は歌舞伎俳優さんのことはあまりよく知りませんが
主役の勘三郎さんは、精力的に色んなチャレンジをなさっているんですね。
野田秀樹さん作演出の 「鼠小僧」 は、ケチに 「ど」 がつく棺桶屋の三太が
亡くなった兄の金をきっかけに、泥棒稼業に手を染めた顛末を描く物語。
歌舞伎といっても現代劇の演出がされているので
セリフに今の言葉が混じったり、歌舞伎ではありえないような
ドタバタコメディ場面があったり。
なかなか面白いけど、これって正統派の歌舞伎ファンの皆さんの
評判はどうだったのかなあ。
鼠小僧と騒がれても、盗んだ金で施しをする気持ちなんて
まったくない三太。 それでも不幸な境遇の少年につい情をかけ、
年も押し詰まったある夜約束してしまいます。
「待ってな。明日の夜、屋根から大判小判を降らせてやるからな」
「明日は何日だい?」
「師走の二十四日だ」
「ありがとう、さんたのおじさん!」
・・もしかしたら、これをやりたいがための舞台だったのでは(笑)。
ラストシーン、追いかけてきた岡っ引きに斬られ屋根の上で息絶えた三太と
何もしらず夜空を見上げる少年のバックに流れるメロディは
尺八二重奏による 「ホワイトクリスマス」 。
決して後味の良い舞台とは言えませんが、和洋折衷の面白さと
歌舞伎俳優さん達の底力を楽しめる作品ではありました。
たまには趣味の違う人につきあうのも良きものナリかな。
12・6
ドラマ 「仁−JIN」 9話直後で頭がぐるぐるしてますが
週末の福岡 「ソング&ダンス 55ステップス」 話を少し。
1日から始まった特別カーテンコール、1回だけの予定が
先に見てきた観劇友達の 「とにかく凄い!」 コールに背中を押されて
4日ソワレと5日マチネの999回&1000回観劇してきました。
12月に入ってキャストはシンガー3枠に田中彰孝さん登場。 加えて
てっきり東京WSSと思っていた萩原さんのとんぼ返り登板もあり、
開幕からまだ2週間ちょっとなのに、なんだか目まぐるしいこってす。
さて本編はキャスト変更に伴って担当曲にも異動あり。
「ビーアワゲスト」 冒頭のソロは金久さん、「スターライト・エクスプレス」の
ラスティ枠は田中さん。 服装も薄手のパーカーみたいな上着に変わってます。
しかしこの田中さんと高井さんのデュエット、マイクがハウリング起こしそうなほどの
大声量対決になってて、思わず吹き出しそうになってしまいました。
とくに高井さん、たぶんキーもぴったりで歌いやすいんだと思いますが
青少年相手に、あんな支配的ドSな歌いっぷりで良いのでしょうか(ほめてます)。
歌詞は 「心を静めて 見つめてごらん」 なのに、全然静まってないし(笑)。
田中さんの 「ラム・タム・タガー」 は、不良少年が背伸びして突っ張ってみたけど
大人の女性には全然相手にされず・・って感じが面白かったです。
ふと 「新・三銃士」 のダルタニアンが浮かびました。
今回なんといっても一番嬉しかったのは金森ユダの 「スーパースター」 に再会できたこと。
歌い始めからとばしまくりですが、間奏の時に金森さんが目を閉じて両手を広げ
再び目を開けたら、その表情は完全にどこかイッちゃってるユダそのもの☆
あの視線の先にはエルサレムと、彼が地面をのたうちまわるほど愛した
ジーザスが見えてるんだと思ったら、鳥肌が立ちました。
ホント凄いです金森さん。
熱気と興奮おさまらぬ本編終了後、金森さん、木村さん、高井さんが
中央に歩み出て、1000回達成のご報告。
それに応えるお客様の拍手に、木村さんの目が涙で一杯になってて、こちらも胸がじーん。
特別カテコの3曲は 「ハレルヤ」 「シング・シング・シング」 「ザ・ヴォールツ・オヴ・ヘヴン」
いずれも 「オーバー・ザ・センチュリー」 に登場した曲ですね。
井上さんの力強いソロから始まったゴスペル調 「ハレルヤ」 も良かったし
セクシーなダンス満載の 「シング〜」 も素晴らしかったです。
(そういや皆の背中の上を泉さんが走った時、すぐ後ろのお客様が 「あらあら・・」 って
ビックリしてましたっけ)
特別カテコのラストはキャスト全員での 「ザ・ヴォールツ・オヴ・ヘヴン」。
うろ覚えですが、悲しみや苦しみを乗り越えて歩んで行こう、
扉を開く時が来た、皆で輝く明日をつくろう・・てな感じの前向きな歌詞が
締めくくりにふさわしかったと思います。
常日頃から思ってはいるのですが、この演目を観て
改めて 「ミュージカルファンになって良かった」 と心底思いました。
キャスト変更も多い中、本編と別にあれだけのボリュームを準備して下さった
カンパニーの皆さんホントに大変だったと思います。
客席がなかなか埋められないのが地元民として
申し訳ない限りですが、四季とミュージカルへの愛を
さらに深めてくれるスペシャルな6日間をありがとうございました。
というわけで、気がつけばまた年末のチケットを追加してしまいました。
こうなったらファンの私たちも
「年末年始休まず営業」 で行きますか(笑)。
・12月 5日(土)マチネ
(通算1000回記念特別カーテンコール) 当日の出演者
【ヴォーカルパート】
金森 勝 高井治 田中彰孝 井上智恵 鈴木ほのか 木村花代
【ダンスパート】
金久 烈 萩原隆匡 鎌滝健太 斎藤准一郎 徳永義満 前田順弘
新庄真一 君島龍矢 花島佑介
泉 春花 加藤久美子 須田綾乃 駅田郁美 今 彩乃 徳江みさほ
原田麦子 柴田厚子 岡村美南 小菅 舞 (敬称略)
12・3
もう先月の話になりますが、映画 「曲がれ!スプーン」 を見てきました。
「サマータイムマシン・ブルース」 で注目を集めたヨーロッパ企画の
舞台を映画化したものです。
四国にある小さな町のクリスマスイブ。
本物の超能力者たちが密かに集まる喫茶店に、超常現象番組を担当する
ADの女の子・米(よね)が偶然たどりつく・・というお話です。
主役の長澤まさみさん以外は、小劇場系の俳優さんが中心で
喫茶店内での会話の長さは、やっぱり舞台脚本なんだなあと納得。
5人の男達は、透視、テレパシー、念動、テレポーテーション(正確には5秒だけ時をとめる)
と、それぞれすごい能力の持ち主なのに、テレビのスイッチを
離れたところからONにする (でもリモコンより時間かかる)とか
シャンパンのコルク栓を手を触れずに抜くつもりが、力加減がうまくいかず
瓶ごと破裂するとか、なんだかどれも 「今ひとつ感」 があるのが面白いです。
たしかに、特殊能力がひとつだけあるからって世界征服とか
急に大それた事はできないよね(笑)。
超能力を持ってはいても、あくまで一市民として平和に地味に暮らしたい。
そんな願いを持つ彼らにとって、マスコミは最大の天敵。なので
最初はカメラを手にまぎれこんできた米を避けようとしますが
彼女の 「世の中の不思議を、奇跡の存在を信じたい」 という純粋な
気持ちに動かされていきます。
ホントいうと超能力とUFOとサンタクロースは、次元の違う話だとは思うのですが
クリスマスイブに超能力者たちが起こす 「奇跡」 としてはああいうラストもアリなのかな。
大爆笑というよりは、クスクス笑えて最後はちょっぴりほのぼの・・な小ネタを楽しめる映画でした。
この作品、もとは 「冬のユリゲラー」 というタイトルだったそうで、
ユリ・ゲラーとかスプーン曲げ、流行ったよねと当時のブームを懐かしく思い出しました。
そういえばちょうどその頃だったか、子供の私も友達と
テレビに影響されてやってみたことがあります。
それはESPカードの代わりに、トランプを使い2人一組になって
1人が 「ハートの3・・ハートの3・・」 とかテレパシーを送ってみるという遊び(笑)。
何度かやってみると、やっぱり素質のある人っているもので
Kちゃんという女の子は、子供でもわかるくらい的中率が高かったですね〜。
しかも3人一組になって、2人が同時にKちゃんに向かって念じるのもOKでした。
で、Kちゃんによれば、私が送る数字は他の人よりはっきりわかるそうで、
彼女とさほど仲良しってわけではなかったのですが、
(そういうのはあんまり関係ないんだなあ) と思った記憶があります。
私自身は全然トランプの数字がわからなかったし、もちろんスプーンも曲がらなかったけど、
不思議なことを試すわくわく感は、映画の米ちゃんと同じでよーくわかるなあ。
来年2月にはヨーロッパ企画による本舞台が
地元で上演されるのでぜひ行ってみようと思っています。
あの映画版のラストが、舞台ではどんな風に表現されるのかかなり楽しみ♪
11・30
このところ仕事の関係で朝5時半起きなので
眠気に負けて、日記の更新がなかなかできません。
あー思いっきり夜更かししたい☆
そんな中、先週土曜日は2回目の 「ソング&ダンス」 観劇してきました。
全国公演が決まって、その準備も兼ねているのか
担当もちょこちょこ変わってる模様です。
「スターライト・エクスプレス」 で少年パートを歌ったのは
金森さんではなく厂原さんでした。 「ビーアワゲスト」 の最初に
ソロを歌うのもそうですよね?
「トプシータービー」 では、天井での逆さまダンスはなし。
仮面男さんが下手側の壁を半分くらい登っただけで終了でしたが、
演出変更のためなのか、機材トラブルなのかはわからず。
それからとくに印象に残ったのは、「オペラ座の怪人」 のバレエ。
こちらも福岡ソンダン新登場キャスト、金久烈さんが男性パートを担当なさったのですが
背が高くて手足が長いので、あのタイツ姿の衣装が映えるし
クリス役の女性とのバランスもいい感じで、とっても良かったです。
今まで想像しなかったけど、面長で目元の涼しげな男っぽいラウル・・ってのも結構アリかも。
あっと、もちろんシンガーさん達も文句なしに良かったですよ。
個人的にはなんといっても、金森さんの七変化が面白かったです。
この方、首や肩がほっそりしているせいか、どことなく
なまめかしい色気があって、いつもジャコウネコとか珍しい外国の
野生ネコを連想してしまいます。 エビータ、金森チェはないのでしょうか。
金森チェと男性ダンサーさんの軽く背を丸めた 「野良猫」 ポーズがすっごく
似合ってて好きなんだけどなあ。
さて、我らが高井さんは今回も真面目にコミカル演技に取り組んでいらっしゃいました。
ガムラン演奏にも参加してらっしゃるのをお友達から聞いて初めて知りましたが
座ってから両手を合わせる仕草、高井さんだとお食事前の
「いただきます」 みたいで妙に可愛いです(笑)。
・11月28日(土)マチネ 当日の出演者
【ヴォーカルパート】
金森 勝 高井治 渡辺 正 井上智恵 鈴木ほのか 木村花代
【ダンスパート】
金久 烈 鎌滝健太 厂原時也 斎藤准一郎 徳永義満 前田順弘
新庄真一 君島龍矢 花島佑介
泉 春花 加藤久美子 須田綾乃 駅田郁美 今 彩乃 徳江みさほ
原田麦子 柴田厚子 小菅 舞 井上佳奈 (敬称略)
11・24
日曜日、「ソング&ダンス 55ステップス」 観劇に行ってきました。
開幕3日目にして早々とキャスト交代があり、
福井さんとWSS以来の再会はなりませんでしたが
初見の演目をしっかり楽しむことができました。
「ミュージカルの宝石箱」 という名の通り
想像以上に沢山の演目からのピックアップで、まさに
劇団四季ミュージカルの集大成って感じですね。
シンガーさん、ダンサーさんいずれも良かったけど
井上さんはやっぱりエビータ、鈴木ほのかさんはアムネリスの
「愛の物語」 が良かったな〜。 単なる歌詞ではなく、言葉のひとつひとつに
感情が感じられる鈴木さんの歌はとても魅力的でした。
お久しぶりの木村花代さん、ナラにマーメイド、ソフィにシラバブと
ちゃんとそれぞれ違う顔で見せる技巧にあらためて感心。
ほっそりしたドレスを着こなすビジュアルも可愛いかったです♪
男性シンガー1枠は金森さん。
闘志満々のパワーが感じられる井上アイーダに対して、
金森さんのラダメスが繊細で優しい少年みたいに見えるのが新鮮でした。
「ノートルダムの鐘」 のカジモドは、虐げられておびえる仕草が
涙が出るほど切ないのに、後半 「飛躍に向かって」 でウインクを飛ばしながら
歌う金森チェは男っぽくて格好いい〜☆
福岡マンマミーア以来の渡辺さんは3枠で登場でした。
担当ナンバーが少し変わっていると聞きましたが、ジーザスやキャッツ等
とにかく華やかな曲が多いような。
キャッツ・タガーナンバーはロック風シャウトとコメディに加え
恥を捨て去ったナルシストセクシー光線が必要な曲ですが
まだそのへんの遊び心というか、余裕はこれからといったところでしょうか。
でも、雌猫に無視されて 「えぇーっ」 ってなるところはかなり笑いを取っていましたね。
そして2枠はわれらがファントム俳優、高井さん。
冒頭からご挨拶もあって、とにかくオペラ座ファンとしては再会が嬉しい限りです。
まずはお友達から 「手に汗握りますよ〜」 と聞いていた 「チムチムチェリー」。
高井さんが縄跳びみたいに縄を扱う振付に、お客様もハラハラドキドキで
運動会を見にきた過保護な父兄状態です(笑)。
「ドレミの歌」 でコミカルな演技をする高井さん、日頃誇り高いファントムで
見なれているだけに、なんだか可笑しいやら気の毒やら。
もちろん、歌はいずれも素晴らしかったですよ。
オペラ座で余裕しゃくしゃくは当然として、
圧巻なのは金森さんと歌う 「スターライト・エクスプレス」 。
スカイブルーのジャケット姿で両ひざをつく金森さんの可憐さもさることながら
高井さんの 「おまえが 力を信じて」 歌い出しの圧倒的な迫力ときたら
劇場すべてを支配する歌声とは、まさにこれ!って感じです。
このナンバーを聞くためだけにでも、通う価値はあると思いますホント。
それから福岡WSSですっかりファンになった萩原さん、
ダンスは小さなところまで動きが決まってて、つい目を奪われてしまいます。
ボクシングシーンでは丸メガネのレフェリー役になり、豪快に
ぶっ倒れたりしていらっしゃいました。
萩原さんに限らないけど、終盤になってから激しいタップがあったりして
ハードな演目ですが、苦しい顔を見せずに踊るダンサーの皆さんは凄いですね。
ラストは大盛り上がりのカーテンコール。
両袖寄りに広がるとき、鈴木ほのかさんに銃で撃たれるマネをされて
高井さんが (うわーやられたー) というおふざけジェスチャーをするのが珍しい〜。
ちなみに1回目はピストルで、2回目はマシンガンで撃たれた模様です(笑)。
いやー想像以上に楽しい演目で、ついチケットを追加してしまいました。
年末年始の忙しいときなのに、いったい何回通うことになりますやら☆
・11月22日(日)マチネ 当日の出演者
【ヴォーカルパート】
金森 勝 高井治 渡辺 正 井上智恵 鈴木ほのか 木村花代
【ダンスパート】
朱 涛 萩原隆匡 鎌滝健太 斎藤准一郎 徳永義満 前田順弘
新庄真一 君島龍矢 花島佑介
泉 春花 加藤久美子 須田綾乃 駅田郁美 今 彩乃 徳江みさほ
原田麦子 柴田厚子 小菅 舞 井上佳奈 (敬称略)
11・20
このところ、テレビや映画話が増えていますが、
今日は少女マンガの話題です。
いわゆる 「花の24年組」 の一人でもある漫画家・萩尾望都さんの
デビュー40周年を記念した原画展が、来月東京で
開催されることを知りました。
私は比較的初期の作品しか読んでいないのですが
「トーマの心臓」 「ポーの一族」 に出会った時の
衝撃は忘れられません。
いつだったか、たまたま読んだ他の漫画家さんの作品に
失恋した主人公が傷心のあまり 「牧師になりにボンに行く」 と言うセリフがあって、
やっぱりみんな知ってるんだよなあと感心したこともありましたっけ。
会期が短い上に、東京のみの開催なのがちょっと残念ですが
限定のグッズ販売や、縁の深いスタジオライフ俳優さんのご挨拶などもあって
なかなか楽しそうな展覧会です。
お近くの皆さま、もしよかったら足を運んでみられてはいかがでしょ。
萩尾望都 原画展公式サイト (12月16日〜23日まで 西武池袋本店にて)
http://www.hagiomoto-gengaten.com/index.html#info1216
11・17
すっかりドラマ 「JIN−仁」 にハマッています。
聞けば視聴率も2週連続で20%を超えて絶好調とのこと。
その理由は色々あるのでしょうけど、やっぱり脚本の良さと
キャスティングの絶妙な具合が一番ではないでしょうか。
内野さんの坂本龍馬は、破天荒だけど粗暴ではなく
なんともいえない愛嬌がある魅力的な人物ですね。
とくに第6話で仁の手を握って 「わしゃ心配なんぜよ!」 と熱っぽく
語りかけるシーンは、彼の情の深さが感じられてとっても良かった。
土佐弁を駆使して、コミカルもシリアスも自由自在の演技はさすが、
(知らないはずなのに) 本物の龍馬を見ているような気持ちになります。
それにしても内野さん、仁と話す時いっつも顔近すぎ(笑)。
大沢たかおさん演じる南方仁は真面目で爽やかな好青年。
現代からタイムスリップしても 「プロ野球どうなったかなー」 とか
「ビール飲みたいなー」 てなことは言わせず(笑)、毎回真摯に
医師として患者に向き合わせる脚本が素晴らしいと思います。
仁が恋人を助けるはずの手術を失敗したことで深い苦悩を抱えている人物・・という設定が
存分にいかされているのでしょうね。
それに、手術のときはきりりと精悍なのに、日常ではあどけない笑顔を見せたり
時折スキだらけになるところがたまりません☆
女性陣も綾瀬はるかさん、中谷美紀さんらいずれも余人に換えがたい
キャストで、こんなにすみずみまで楽しめるドラマは
個人的には 「篤姫」 以来。
第6話は 「平成22年」 の刻印がある10円玉が登場するという
衝撃の終わりでしたし、今から日曜日が待ち遠しいな〜。
「仁」 と同じく毎週見ている 「新・三銃士」 ですが、後半20話以降は
三谷オリジナル色が濃くなる 「大人向け」 シフトなんだとか。
ますます私のテレビっ子化が進みそうデス。
11・13
めずらしく某懸賞でチケットが当たりまして、
Livespire 「君の心臓の鼓動が聞こえる場所」 を見てきました。
キャラメルボックスの作品を見るのは3回目ですが
これが一番この団体らしい作品なのかな。
スケジュールの都合で朝一番の回しか行けなかったので
映画館は私を入れた女性3人で貸切状態。
お客さんが少ないのはもったいないけど、
抹茶ラテを片手にゆったり鑑賞することができました。
主人公の根室典彦は41歳の脚本家。
若手小説家と小さな共同事務所を作ってテレビドラマの脚本を書いています。
テレビの華やかなイメージとは違い、根室自身は
どちらかというと地味な男。
本当は小説を書いて自分の本を出す夢があるのですが
まじめな性格が災いして(?)便利屋としていいように使われている模様。
でもそういう生活を10年続けて、もう半ばあきらめてるって感じでしょうか。
そんな根室の家に、北海道から突然訪ねてきたのが
14年前、離婚のために5歳で別れた娘のいぶき。
いぶきは自作の小説を出版するため、編集者の知り合いを紹介してほしいと
いうのですが、真の目的はどうも他にありそう・・・という話。
ほぼ出ずっぱりの西川浩幸さんは、さすがの安定感で
根室を演じていらっしゃいます。
いぶき役の黒川智花さんはこれが初舞台だそうで、それを思えば
充分に好演してると思うのですが、個人的には大声でどなるような台詞が続くと
やや疲れる気もするな〜。
たぶん思ったことをずばずば言う女の子、という性格づけなんだと思うけど
実の父親と会話するのに、なぜそんなに挑戦的なの?と
不自然に感じられるところもあり。
根室の事務所で働く乙女チックなメタボ青年とか
冷静な推理を展開する偏差値の高そうな小説家の砂川、
酒豪で強引な性格が妙にリアルな女性プロデューサーの奥尻など。
脇を固める登場人物たちのキャラクターがはっきりしてて楽しかったです。
それに根室の元妻・明子を演じた温井さん、出番は少ないながらも
あいかわらずしっとりした美人ぶりが素敵でした。
印象に残った場面のひとつは、根室が明子とのなれそめを振り返るシーンです。
ふたりは就職先で出会うのですが、実は以前に学食で会ったことがあると
根室が明子に告げるやりとり。
「あのとき僕は、きみの隣でライスを食べてました」
「ライスだけ?」
「いえ、醤油ライスです(笑)」
見た目はさえないし、要領よくお金持ちになるタイプでもなさそうだけど
根室の気持ちの優しさが見えてくるエピソードはどれも良かったなあ。
同じ塾の講師に就職し、合宿で熱を出して倒れた明子のかわりに
黙って1日12時間教壇に立ち続けた話や、根室がいぶきと鬼ごっこをして遊んだ
至福の時間を思い出す独白も。
しかし、あらためて考えてみると
胸に夢を秘めながら、ちょっと小心で情けないところもある男が
周りの状況に振り回されつつも懸命に生きるという設定は
男性の脚本家が好む題材なのでしょうか。
それに良い話ではあるけれど、この作品はミュージカルにはならなそう。
常日頃ミュージカルを見ていると、あんがいこういう平凡な
男の主人公って少ないなあと思いました。
・・というかミュージカルの登場人物が皇太子とか天才音楽家とか
ドラマティックすぎるだけ(笑)?
結末の詳細を書くのは避けますが、ハッピーエンドは確実なのでご安心を。
「愛情は、与えたところに還ってくる」
昔どこかで読んだ言葉を思い出した、じんわりあったかい作品でした。
Livespire 「君の心臓の鼓動が聞こえる場所」 出演者
黒川智花 西川浩幸 大森美紀子 岡田さつき 菅野良一
大内厚雄 前田綾 岡内美喜子 温井摩耶 三浦剛 筒井俊作
實川貴美子 阿部丈二 (敬称略)
11・10
日曜日に東京から帰ってきました。
福岡もそうですが、東京はあたたかい・・というより暑かったです。
おかげでヒートテックはいまだデビューを果たせず。
寒がりなので暖かいのは歓迎ですが、11月としてはあまり異常で
ちょっと心配になってしまいます。
東京では昼間仕事関係の勉強会に出席して、夜は
「ドリーミング」 を見てきました。
メーテルリンク原作 「青い鳥」 でよく知っている作品ですが
四季の舞台として見るのは初めて。 客席は親子連れが一杯でした。
さて本編は豪華なセットに歌とダンスのレベルが揃った
予想以上に贅沢な舞台。 それに、原作の古風なセリフがかなり引用されているせいか
これって子供さんは理解できるのかなあと、心配になるような部分もありました。
例えば森の場面だったか、ずっと昔からという意味で
「開びゃく以来」 なんて言葉が出てきましたっけ。
キャストの皆さんはいずれも適材適所で、安心して見ることができました。
とくにミチルの岸本さんの可愛らしさは、大人が演じてるのを忘れるほどだし
田中チローのいじらしい忠犬ぶりにも、思わずほろり。。。
「光」は過去に村田恵理子さんも演じた役ですよね。 沼尾さんの歌声を聞きながら
やっぱりクリスティーヌ女優さんは、どの演目でも歌の頂点的存在になるんだなあと感心☆
赤い衣装が印象的な「火」の本城さん、出番も歌も少なくて
ちょっともったいなかったけど情熱的な歌い方はピッタリだったと思います。
あれを若き日の山口祐一郎さんも演じたんだと思えば、
いろんな意味で感慨深いな〜。
チレットはこの劇の中では、飼い主の命を狙う悪の手先的存在で
猫好きには納得いきませんが(笑)、林さんはとても魅力的に
演じてて良かったです。
全編通して原作をかなり忠実に描いている感じでしたが
あらためてこうして見ると、「青い鳥」 は今でいうスピリチュアルな作品なんですね。
メーテルリンク氏は単なる童話作家ではなく、哲学者であり詩人であり、
ノーベル文学賞も受賞したベルギー最大の文豪。
子供向けの戯曲という形をとってはいますが、生死や魂の世界を探求した「青い鳥」は
「死後の存続」 という著作も残しているメーテルリンク氏の、空想ではなく
感覚的な実体験が描かれている、という説もあるのだとか。
文学に限らず音楽や絵画といった創作のインスピレーションは
どこか別の世界から 「やってくる」 ものだという芸術家も多いし、
1908年当時に (ガストン・ルルー 「オペラ座の怪人」 と、ほぼ同時期)
これだけの作品が世に出て、そして今でも愛されているというのは
オペラ座同様、様々な源泉になり得る魅力の存在故でしょう。
せっかく見つけた青い鳥が飛び去っていくラストの意味は
子供さんには理解しにくいものかもしれないけど、
大人になった自分にとっては、色んなことを考えさせてくれる結末だと思います。
あくまで私見ですが、青い鳥はよく言われるような 「幸せ」 の
象徴ではなく、「真理」 を表現しているんじゃないのかな。
大切なのは物事の奥深くまで見つめる目 (帽子のダイヤモンド) を持ち、
つねに真理を追い求めること。 幸せ 「のみ」 が人生の目的ではない。
そんなこともメッセージに含まれてるような気がします。
子役さんが多くて地方公演は難しそうな演目ですが、機会があれば
またぜひあの世界に浸ってみたくなる、複雑な味わいの 「ドリーミング」 観劇でした。
・2009年11月7日(土)ソワレ 当日のキャスト
チルチル 大徳朋子 ミチル 岸本美香 犬のチロー 田中彰孝
猫のチレット 林 香純 パン 白瀬英典 火 本城裕二 水 柏谷巴絵
牛乳 市村涼子 砂糖 塩地 仁 光/隣の娘 沼尾みゆき
ベリリューヌ/ベランゴー 光川 愛 母親チル/夜の女王/母の愛 白木美貴子
父親チル 田代隆秀 祖母 斉藤昭子 祖父/カシの大王/時の老人 田島亨祐
【男性アンサンブル】
小原哲夫 深堀拓也 伊藤綾祐 嶋野達也 加藤 迪 沢樹陽聖
文永 傑 小林嘉之 亀山翔大 沖田 亘
【女性アンサンブル】
細見佳代 河内聡美 鈴木真理子 山中由貴 脇野綾弓
中村友香 海野愛理 猪爪明子 松尾千歳 加藤あゆ美
桜 小雪 木許由梨 (敬称略)
11・6
気温変化の激しさのせいか、昨夜はなんだか
早々に眠くなって9時半から寝てました。
もしかすると今年冬眠するのだろうか自分☆
さて、明日は久しぶりに仕事の関係で東京に行きます。
夜は時間ができそうなので、四季の舞台を観るつもり。
名古屋にもまだ行けてないけど、東京での観劇チャンスは
少なくなっていたので素直に嬉しいです。
ではでは、そんなわけで行ってきまーす♪ (もちろんヒートテック君もお供しますぞー)
11・3
昨日から木枯らしが吹いて寒くなりました。
さっそく去年買い損ねていた、ユニクロのヒートテックを初購入。
夕方で時間がなかったこともあって
あまりよく考えずにタートルタイプを買って帰ったのですが、
これってやはり下着なんですよね?
うーん下着だと思うと外から見えるような着方には抵抗があるし
かといってタートルネックのセーターを重ねると、首元がモコモコしそうだし・・
と、着こなしにちょっと悩んでおります。
タートルタイプのヒートテックをお持ちの方、どんな風に使って
いらっしゃるのか教えて頂けると助かります<(_ _)>。
話変わって。
今日は午前中時間が出来たので、Livespire企画として公開されている
演劇集団キャラメルボックスの 「すべての風景の中にあなたがいます」 を見てきました。
ホントは 「This is It」 と迷っていたのですが、映画館の前まで来たら
「本日 『This is It』 は機材トラブルのため上映中止」 の張り紙がありまして。
今回のLivespireは1時間程度の短い作品が二本立てで
上映されているのですが、私は時間の関係で見たのはこの1本だけ。
1週間限定公開のせいかほとんど宣伝されておらず
(なにしろ地元映画館の公式サイトにも直前まで掲載されていなかった)
1000円で東京の演劇を観られる機会なのに、もったいない限りです。
さて本編のストーリーは、ある夜イラストレーターの滝水がSF小説家の友人・加塩を
訪ねてくるところから始まります。
滝水は数ヶ月前、登山の途中に1度だけ出会った女性が忘れられず
加塩に相談に来たのですが、話をするうちに滝水が会いたいと願う
女性・沙穂流は27年後の未来に住んでいることが明らかになっていきます。
つまり滝水は山中でタイムスリップしていたというわけ。
「嵐になるまで待って」 で知った細見大輔さんに再会できたのは
嬉しかったけど、前作の二枚目イメージが強いせいか、どうもコミカル場面に
違和感があるな〜。 なんというか四季の佐野さんがお笑い芸人役を
演じるような感じと言えばわかって頂けるでしょうか☆
あ、もちろんコミカル場面が面白くなかったというわけではありませんよ。
きっちり滝水役の俳優さんと息のあった演技を見せて下さいました。
短時間にこだわったせいか、人物の心理や展開がやや説明不足だったり
タイムスリップ物としてのツッコミどころは多々あるのですが、
作品のテーマである 「人の想いは時空を超える」 という部分には
まったく異論ありません。
それに冒頭に出てきた加塩の部屋から、一切大きな場面転換なしで
山の洞窟や滝水の家、沙穂流の両親宅の前などあらゆる場所を
表現してしまう演出等、四季や東宝とはまた違う面白さは充分堪能できました。
もうひとつ加えるなら開演前、俳優さん達が小学生の姿で一列にならび
童謡を歌いながら観劇の注意事項を伝える趣向は楽しかったです。
あれはぜひ四季でもやって欲しいなあ。
「桃太郎」 の曲で 「♪切ーりましょう切りましょう お腰につけた携帯を
恩着せがましく切りましょうー♪」 とかね(笑)。
Livespire 「すべての風景の中にあなたがいます」 出演者
岡田達也 温井摩耶 岡田さつき 細見大輔 左東広之
多田直人 久保田晶子 稲野杏那 (敬称略)
10・30
皆様こんばんは。 すっかりテレビっ子のきみこむです。
最近目がひりひりするのは、テレビや映画の見過ぎですねたぶん。
でも、11月に入るともう一本見たいドラマが始まるんです。
それは岡田浩暉さんがご出演の昼ドラ 「Xmasの奇跡」。
公式サイトによれば、岡田さんの役柄は高橋かおりさん演じる主人公の恋人・浩志。
ドラマは交通事故で亡くなった浩志が、別の青年の身体を借りて
彼女のもとへ戻ってくるファンタジーだそうです。
こういう設定は他作品にも時々ありますけど、なによりレミゼのマリウスで
大好きになった岡田さんに、久しぶりに再会できるのが一番嬉しい♪
本放送開始前に、30分の特番も地方局で予定されているようですし
まずはこちらをチェックしてみようかな。
10・27
昨夜 「エルコスの祈り」 モニター観劇に行ってきました。
会場は親子連れで一杯、休演日ということもあってか
ロビーでは 「ウェストサイド物語」 出演中の俳優さんの姿もちらほら。
市民会館の広い客席が8割以上は埋まっていました。
この作品を見るのは初めて。 ファミリーミュージカルなので
ストーリーは単純だし結末も、えーそれで丸く収まっちゃうの?という
感じですが、子供達の笑い声が響く独特の雰囲気は楽しいものです。
主役のエルコスは先週末まで京都 「美女と野獣」 で
ベルを演じていた鳥原さん。
さすがに声がお疲れの様子でしたが、演技が細やかで楽しいです。
目がパッチリして可愛いのに 「わかりやした!」 って言う時の
ガニ股演技が思いきりよくて会場も大爆笑でした。
最初は冷たい印象だった悪役3人組ダニエラ、パルタ、ダーリーも
後半にいくにつれどんどん見どころが増えて楽しそう。
個人的にはマイナーなアレンジがきいた 「国民体操」 が面白かった。
ただ、振付や物語の起伏という点ではちょっぴりダレる面もあり
「人間になりたがった猫」 などはその点良くできてるんだなーと感心しました。
そういえば、鳥原さんが抜けた後の 「美女と野獣」 はどなたがキャスティング?
と思って公式サイトを覗いたら、今週は坂本里咲さんがベルなのですね。
ビーストが佐野さんとなら同年代だけど、飯田洋輔さんとの組合せだと
後輩くんとの微笑ましい恋人同志、美女と野獣というより
「美女とウリ坊」 って感じかしら(笑)。
10月26日(月) 「エルコスの祈り」 当日の主なキャスト
エルコス 鳥原如未 ストーン博士 岡崎克哉 ジョン 鈴木智之
ダニエラ 菅本烈子 パルタ 丹下博喜 ダーリー 川口雄二
理事長 鈴木周 セールスマン 神保幸由 (敬称略)
10・24
テレビ話の続き。
「JIN−仁」 は初回から緊張感を持続しながらも、ムダのない展開と
出演者の熱い演技が魅力的で心から楽しんでいます。
原作マンガは未見なのですが、単に現代の医師が
江戸時代にタイムスリップしてとまどうだけでなく
当時の医術をまのあたりにすることで、先人の苦労や工夫の上に
自分達の安全便利な生活が成り立っていることに気づく・・という
主人公のモノローグが凄い。
第2回では江戸に流行り始めたコレラの治療法を尋ねられたものの、
歴史を変えることを恐れて一度は 「知らない」 と答える南方仁。
でも苦しむ患者たちを前に、身を寄せている武家の娘・咲から
「医者が人を助けてはいけない道理があるのですか」
となじられ、ついに腹を決めます。
それまでの苦悩が一変、精力的に治療に取りかかる仁の姿には
見てるこちらも胸が熱くなってしまいました。
細菌感染の観念がない時代に、仁の説明があまりに
すんなり下町の人たちに受け入れられるのはご愛敬ですが、
医師としての良心というか、本能にさからえないあの気持ちこそ
名前の通りの 「仁」 なんですね。
「医は仁術」 という言葉にも使われる 「仁」 は
辞書では 「思いやり、いつくしみ、優しさ」 等とあるものが多いのですが
個人的には、以前孟子の言葉として書物で見かけた
弱い者、苦しむ者を 「放ってはおけない」 気持ちという説明が
一番しっくり来るような気がします。
つまり誰が得をするかとか、義務があるとかそんな理屈は抜きにして
手を差し伸べてしまう、その心が 「仁」 なんじゃないのかな。
しかし良心からしたこととはいえ、仁の行動が歴史を変えてしまう可能性は
確かにあるし、今後の展開が気になるところです。
(まったくの余談ですが、PCで 「仁とは」 の検索をかけたら
「痔とは、 ではありませんか?」 って聞いてきたYahoo君のお節介にはウケました)
話変わって 「相棒シーズン8」。
及川光博さん演じる新相棒は
キザなようで嫌味がなく、完璧エリートのようでいて死体が苦手とか
ヘタレ要素もちゃんとあり。右京さんと微妙に近いキャラながら
独自路線を歩んでてなかなかチャーミングですね。
第2回の 「さよならバードランド」 はなんだかわかりにくい話だったけど、
湯あたり場面の色っぽさに免じて許します(笑)。
次回は草笛光子さんがご出演とのこと。
予告編から察するに神戸くんメインの巻になるのでしょうか。
かなり楽しみです☆
10・23
日記を書こうと思いつつも、ここ2日ほど
目がひりひり痛むので、仕事以外のネットをお休みしていました。
やっと今日は復活してきたので映画とテレビの話題を。
先週末から公開が始まった映画 「悪夢のエレベーター」 見てきました。
内野聖陽さんが派手なチンピラ風扮装をしているポスターを見かけますが
この映画、謎とき要素があってネタバレ厳禁だと思われますので
残念ながらストーリーを語ることはできません。
でも内野さんはほぼ出ずっぱり、さっすがうまいな〜と感じさせてくれる
役柄であることは間違いないです。
モト冬樹さんはじめ一緒にエレベーターに閉じこめられる皆さんも演技が細かくて
どんどん引き込まれていきますが、一番の怪演を見せるのは
マンション管理人役の大堀こういちさん。
生理的に嫌悪感を感じさせるあのキャラクター作りは凄いです。 ホント夢に出そう。
目をそむけたくなるような流血場面もあるので、万人におすすめできる
作品ではありませんが、いろんな意味で衝撃度は高いと思います。
サスペンスコメディっぽいけどかなりブラックなので、そのへんご注意って感じかな。
さて内野聖陽さんといえば、個人的にマイブームなのがテレビドラマ 「JIN−仁」 。
昨日の 「はなまるカフェ」 に内野さんがゲスト出演で、たまたま途中から見ておりました。
同じTBS局なので、しっかりドラマのお話もしていらしたみたいです。
共演している武田鉄也さんの竜馬好きは有名ですが、やはり撮影の合間に
竜馬について熱く語っているんだとか。
そのことについて内野さん
「坂本竜馬についてひとつ質問したら100ぐらい答えが返ってくるので
最近はあえて質問しないようにしてます(笑)」
土佐弁を肌で感じるため、高知へでかけて朝まで飲み屋でねばった話や
大沢たかおさんとは同い年なので、「うっちー」 「たかおちゃん」 と呼び合って
仲良くしてる話、劇中で履く雪駄の鼻緒が切れたので自分でちくちく縫って
修理した話など、内野さんの色々な面が感じられる楽しいインタビューでした。
書き始めると 「JIN−仁」 はもちろん、 「相棒」 のテレビ話もしたくなっちゃったので、
続きはまた明日に譲らせて頂きます♪
10・19
週末、劇評ワークショップで知り合った観劇友達と
地元の劇団 「万能グローブ ガラパゴスダイナモス」 の
「馬鹿やろう、そこは掘るな」 というコメディお芝居を観てきました。
結成5周年を記念して、地元の劇団としては異例の(?)
1ヶ月ロングラン公演を実現している人気団体です。
(以下ネタバレありの感想ですのでご注意)
上演場所は商店街の中にある小さな劇場。
教室より少し広いくらいの部屋に、折りたたみイスを
階段状に設置した地続きの舞台でした。
演者のスペースはちょっとした洞窟みたいになってて
岩壁や地面がよくできてたな〜。
物語は結婚を機に売れないお笑い芸人をやめようとしている若者・セイタロウが
元相方のジョニーと婚約者を連れて、練習場所にしていた思い出の
洞窟を訪れ、シャベルを手になにやらモメているところから始まります。
5年前にお笑いコンクールでもらった準グランプリのトロフィーを
決別宣言代わりに埋めようとしているのですが、未練たっぷりのジョニーに阻まれて
なかなか埋めることができません。
そのうち、洞窟内で彼らの人前結婚式を請け負っているウェディングプランナーや
セイタロウの中学時代の同級生たちが集まってきて、いつものようにコメディ場面が
展開されるというお芝居です。
この劇団の作品を見るのはこれで3回目。
初めて見た 「ひとんちで騒ぐな」 が今のところは
やっぱりマイベストですが、今作は目の付けどころがまず良いなあと思います。
「掘る」 という作業には、「埋める」 って作業がつきものだし、
そこには無邪気な砂遊びはもちろん、死体を埋めるサスペンスチックな想像もできるし
温泉に油田、あと徳川幕府の埋蔵金とか(笑)イマジネーションが広がりますよね。
今作の 「掘る」 は過去の思い出に向き合い
「埋める」 ことで覚悟を固め、その地面を蹴って未来へ歩み出す。
格好良くいえばそんな感じを伝えたかったんじゃないかな。
でも、この団体の面白さのキモは、そんな真面目な解釈は脇へ置いて
そこへたどりつくまでの会話の楽しさにあります。
セイタロウとチヅルが相手の努力がたりないと口論する場面でも
「共に歩き、共になんとかってほら、あの着ぶくれみたいな名前の歌手が歌ってたじゃん!」
あーコブクロね(笑)。
ぼそぼそしゃべりが何ともとぼけた味わいで笑いをとっていたジョニー先輩、
大事なツッコミ役になる同級生のショウゴとセキ、ストーカーチックな演技に笑ったクジと
俳優さんたちはますますの充実ぶり。 欲をいえば、群衆で終わらないように、
ショウゴとセキの性格設定の違いがもう少し知りたかったかな。
(久しぶりの再会なのに、セイタロウが彼らの近況を尋ねないってのも不自然だし
どんなサラリーマンになったかで彼らの思いも変わりそう)
セイタロウの初恋の相手でもある同級生パーコ、婚約者のチヅルと
ウェディングプランナー・イマムラさんを演じた
女優さん3人も自然なセリフが明瞭で、とても良かったのですが
機関銃トークを連発するイマムラさんは、もう少し作りこんでほしい
美味しいキャラクターだった気がします。
ただ声を大きくするんじゃなく、柳原可奈子さんみたいに特定の職業が持つ匂いで
暑苦しいテンションを表現できると、さらに面白かったかも。
セイタロウ役のどん太郎さんは、私が観たどの作品でも結局は
彼の成長物語が主題なんじゃないのかなあと思える存在感。
マンガチックな声がすごく演劇的なんですが、優柔不断で流されやすい
ヘタレ青年ぶりはとっても身近で。
ご本人がどんな方なのかは全然知らないのですが、いつも舞台の上では
役柄の人物として呼吸しているところが素晴らしいと思います。
ただ、疑問が残ったのが終盤の大事な場面で
パーコの一言をきっかけに掘り出した中学時代のタイムカプセル。
中にあった10年前のしけたえびセンベイを食べて、埋め戻して終わり???
えびセンベイは確かに文化祭の思い出の品なのですが、
亀裂の入ったセイタロウとチヅルの仲を修復し、パーコの秘密に
関係するものがあの中から出てこないと、あそこで掘り出す意味がないような。
なんでも変化するのが当たり前だよってことを、伝えるためだったのかなあ。
さて物語の後半では、集まった同級生の中に一人
すでにこの世のものではない人が混じりこんでいることに
観客が気づくよう仕掛けられています。
でもセイタロウがそのことに最後まで気づかず、その人物と
普通に言葉をかわし、「またね」 って手を振って
別れていくというラストは不思議な余韻があって、なかなか良いですね。
最後に洞窟に残ったその一人が、どんな仕草や表情をみせるのかによって
ずいぶん印象の変わる幕切れだと思いました。
個人的にはここで、もうひとつはっとする驚きが欲しかったけど
(たとえば中学時代に解けなかった謎の答えとか
セイタロウ達に生まれるであろう子供の性別を口にするとか)
それはもう贅沢な蛇足ってヤツかな。
ともあれ、笑って笑って最後にちょっとしんみりほっかり。
迷いながら歩き続ける若者達への、共感と愛情が感じられる作品でした。
しっかり年中行事になりつつあるガラパ観劇、来春の次回作が楽しみです。
・万能グローブ ガラパゴスダイナモス (公演は31日まで)
http://www.galapagos-dynamos.com/index.html
10・16
昨夜、急に思い立って 「ウェストサイド物語」 観劇に行ってきました。
今週はアニタに樋口麻美さん、アクションに大塚俊さんが登場、
イベントの翌日だったせいかお客様が少なくてもったいなかったけど、
初日とはまた違う雰囲気が面白かったです。
とくに、樋口アニタは役柄のイメージにピッタリで良かった。
「アメリカ」 もそうですが、ベルナルドに対しても
明るくて色気と情のある “からかい上手さん” ですね(笑)。
(でもこれで加藤敬二さんのベルナルドだったら
「クレイジー・フォー・ユー」 がだぶりそう)
大塚さんもずいぶんお久しぶりです、アッシュ系ブロンドを
リーゼントにして個性的なアクションを演じていらっしゃいました。
個人的には、西尾さんの方が短気な熱血アクションに合ってる気もしますが
大塚さんのなんというか、ちょっぴり粋な遊び人風ダンスを
堪能できたのは嬉しかったな〜。
福井さんのトニーは、やっぱりバルコニー場面が好きです。
「大好きだよ!」 の一言にマリアへの想いが一杯つまっていて
あれを聞くだけで涙がでそうになってしまいます。
今回も色んな意味で目が離せなかったのが萩原ベルナルド。
登場の山場は前半で終了しちゃうし、舞台に出てる時は
踊ってるかケンカしてるかどちらかという役ですが、
萩原さんは動きが綺麗なんですよね〜。
アニタからのハンカチにキスする仕草も決まってるし。
それに、ドックの店で侮辱されて黙っている時の
静かな殺気が身体から立ちのぼる風情がたまりません☆
萩原ベルナルドが表現するマイノリティの怒りは
甘さのある荒川リフと、ちょうど良い対比になってるんじゃないでしょうか。
公演も残り3週間ちょっと。
結末は暗いけど、独特の魅力がある作品ですね。
スケジュールぎりぎりと言いつつ、またキャスト変更があったら
ついつい劇場に足を運んでしまいそうな予感です。
♪トゥナ〜イト♪
・2009年10月15日(木) 福岡公演ソワレ 当日のキャスト
【ジェット団】
リフ 荒川務 トニー 福井晶一 アクション 大塚俊 A-ラブ 大塚道人
ベイビー・ジョーン 新庄真一 スノーボーイ 澤村明仁 ビッグ・ディール 上田亮
ディーゼル キム スホ ジーター 長谷川浩司
グラジェラ 駅田郁美 ヴェルマ 村上智 クラリス 井上あゆみ
ポーリン ソン インミ エニイ・ボディズ 木内 志奈
【シャーク団】
マリア 高木美果 アニタ 樋口麻美 ロザリア 鈴木由佳乃 コンスェーロ 村上絵里子
テレシタ 高橋亜衣 フランシスカ 井藤湊香 エステラ 八鳥仁美
ベルナルド 萩原隆匡 チノ 畠山典之 ペペ 水原俊 インディオ 神谷凌
アンクシャス 徳永義満 ファノ 内御堂 真 ニブルス 玉城任
【大人たち】
ドック 石原義文 シュランク 勅使瓦武志 クラプキ 荒木勝
グラッド・ハンド 長谷川浩司 (敬称略)
10・12
今日からNHKで人形劇 「新・三銃士」 が始まりました。
このところ三谷幸喜さんご出演の事前特番がずっと続いていましので
ようやく本編にたどりついた感じです。
第1回目は、父ベルトランを殺された青年ダルタニアンが
銃士の仲間を集める使命をおびてパリに出発するところまで。
ベルトランの声は西田敏行さんが担当していらっしゃいましたが
いまわのきわに息子に言い残す言葉が
「みんなは一人のために、一人はみんなのために」 という
有名なフレーズなのは当然ですが、
「歯、みがけよ」
「風邪の予防には手洗いだ・・・最低でも30秒・・・長いぞ・・」 ってのはどうなんだろう(笑)。
初回にしてはシリアスな内容なので、三谷さんとしても
なにか笑わせないでは終われないって感じだったんでしょうね〜。
タイトルは知っているものの、デュマの原作を読んだことがないので
どんな展開になるのか純粋に楽しみです。
10・9
台風が過ぎたら、一気に秋が深まったようで
朝晩はカーディガンと温かい飲み物が
セットで欲しい感じになってきました。
さて、先日ある本に出会いました。
青森でリンゴ農家を営む木村秋則さんの
「すべては宇宙の采配」 です。
木村さんは農薬や化学肥料を使わない独自の
自然農法によるリンゴ栽培に成功した方で
その過程も興味深いのですが、ところどころで
登場する竜やUFOとの遭遇話には不思議が一杯。
個人的には 「言葉の持つ力」 のくだりが
一番納得できたかな。
おごらず謙虚に、そしてひたむきに
ご自分の使命に挑む姿に色々なことを教えられた本でした。
秋の読書にオススメです。
お供にはぜひ美味しいアップルティーをどうぞ(^^)。
10・6
今日、申し込んでいた 「エルコスの祈り」 観劇モニター当選の
メールが届きました。
観劇できるのは嬉しいのですが、会場が福岡シティ劇場ではなくて
仕事場から距離がある場所なのがちとツラいところ。
当日はどうにか仕事を早めに片づけてマッハ2で行かなくては☆
さて先週末、映画 「男と女の不都合な真実」 を観てきました。
キャサリン・ハイグル&ジェラルド・バトラー主演のラブコメディです。
ストーリーはいたって簡単。
地方のテレビ局でプロデューサーとして
働くアビーは、理想の男性を夢見ながらも
なかなか努力が実を結びません。
そんな折、視聴率が低下してきた担当番組の救世主として
上司の強い後押しで登場したのが、下品だけれど
的を射たコメントで大人気の恋愛カウンセラー・マイク。
マイクは最初、番組の質が下がるといやがるアビーに
避けられているのですが、彼女の隣に越してきた
医師・コリンとの仲をとりもっているうちに、
徐々に2人の距離が近づいて・・・という話です。
大筋はある意味ラブ・ロマンスの王道なのですが、
Rー15指定という下ネタ満載がこの作品のウリなのかも。
でも、結果的には下ネタは会話の内容が中心で
映像としては普通の洋画よりむしろ大人しいくらい。
マイク役のジェラルド・バトラー氏は、セリフは結構キワドイけど
(たとえば冒頭、アビーに仕事のことできつく言われて
「女性上位は好きさ」 って笑うところとか)
全く下品には見えないのが面白いなあと思いました。
あれは、いつもどことなく漂う善人オーラと
人なつっこい瞳のせいなのかな。
映画 「オペラ座の怪人」 とは全く違う役どころですが
表情の細やかさにはうまい俳優さんだと感心させられます。
キャサリン・ハイグルさんはラブコメ映画にはよく出てる方だそうで
バイブレーター付きパンティをはいたコミカル場面の
体当たり演技には笑いました。
それから、最初の頃しか出てこないけど
アビーが飼っている猫ちゃんもなかなかの演技派です。
後半はちょっと理屈が勝ってしまうし、ラストもやや強引だけど
レディースデーに楽しむ、軽い食前酒としてはオススメです。
なにしろおつまみは恋する元ファントム俳優さんですしね。甘いぞ〜♪
10・3
博多座からヴァンパイアご一行様が出発するのを
待っていたかのように、千秋楽の夜から降りだした雨が
ずっと居座ったこの1週間。
今日は久しぶりに、からりと晴れてくれました。
さて昨日、父を知人宅まで送った車中での話。
FMラジオのスイッチを入れたら、若い男性の声で
安蘭けいさん主演のミュージカル 「AIDA」 を観たという話題が。
思わずボリュームをあげてみると
どうも伊礼彼方さんと食事に行く仲の方らしく
「伊礼くんのラダメスが格好良かった」 と感心した様子。
しかも、それだけじゃなくて
「僕もぜひミュージカルをやってみたいと思いました」 という発言も
飛び出したので、「これは誰???」
家に帰り着いてから、時間帯をたよりに担当者を
調べてやっとわかりました。
声の主は歌舞伎役者の尾上松也さん。
現在24歳の人気若手俳優さんで、NHK・FM 「邦楽ジョッキー」 の
8代目パーソナリティを務めていらっしゃるんだとか。
ちょっと調べてみたら、12年ほど前に舞台 「スタンド・バイ・ミー」 で
ジャニーズの男の子達と共演するなど、歌舞伎以外でも活躍なさった方なのですね。
歌舞伎俳優さんとミュージカルの縁といえば、 「ラ・マンチャの男」 が
一番に浮かびましたが、最近は歌舞伎の枠を超えてテレビドラマや
映画、一般演劇の舞台に出演する方も多いですし、松也さんの
希望が叶う日も、案外そう遠くはないのかも。
178センチの長身と独自の経歴をいかし、ぜひミュージカルの舞台にも
挑戦して欲しいなあと思ったことでした。
9・30
「ダンス オブ ヴァンパイア」 千秋楽観劇話の続き。
本編はホントにアドリブ満載だったので
印象に残ったものをもう少し書いておきたいと思います。
まずシャガールがマグダを台に乗せて隠れる場面で
布をかけ終えるのがぎりぎりになりまして。
可笑しかったのは、後ろをむいたまましのび足で入ってきて
「誰もいませんよ」 って、念を押すアルフ君(笑)。
次は、杭を打つ場所を確認するやりとり、
「6番目と7番目の間です」
「何の?」
「・・・・・・・・・なんでしたっけ?」 泉見アルフのまさかのボケに
(おいおい☆)って全客席がツッコんだ心の声が聞こえました(笑)。
あと、ヘルベルトがお風呂場の前で華麗な側転を2回披露したり
「パラダーイス!」 のあと、「ね? ね?」 と
妙に同意を求めてたのにも笑ったな〜。
もちろんお遊び一杯の本編に続くフィナーレは
いつも以上の盛り上がりでした。
ダンサーさん達の動きにも気合いがびんびん感じられて
とっても良かったです。
フィナーレ終了後についても少しだけ。
まずは駒田さんより
「無事に千秋楽を迎えました。 ありがとうございました」 のご挨拶の後
博多座10周年を記念したプレゼント抽選会。
サイン入りポスターはロビーで引き替えでしたが、サイン入りプログラム+うちわは
この日もくじを引いた俳優さんが直接デリバリーってことで、客席一同わくわく♪
前楽で泉見さんが2階席を引き当てた時も盛り上がりましたが、
吉野さんが引いたのがさらに上をいく3階席だったので
キャストの皆さんも大爆笑。
「吉野くん届けに参りまーす!」 駒田さんの宣言で
走り出す前に、念入りにストレッチしてスタッフさんの先導で3階へ。
「着きましたー」 「帰りますー」の報告も可愛いです。
でも、やっぱり終演直後の3階席ランニングはきつかったのか
舞台に上がる階段の途中で
「父上ー」って言いかけてまるでコントのように
ドテッとつまづいちゃった吉野さん。
駒田さんからも 「プチショートコント、いかがでしたでしょうか」って
綺麗にまとめられていましたが、最後の最後まで
笑いの神様に愛された吉野ヘルベルト、もう最高です♪
続く抽選で石川さんは1階センターの後方、山口さんの担当は
1階上手サイドブロックの後方席となりました。
私の席はこちらに近かったので、山口さんが男性スタッフさんに
導かれながらニコニコ悠然と歩いてくるお姿もよく見えました。
当選した女性のお客様に、学校の先生が賞状を渡すみたいに
手をピンとのばしてハイ!って授与する伯爵様が微笑ましかったわ。
で、山口さんは帰りも通路席のお客様にハイタッチしながら (されながら?) の
ご帰還だったので、駒田さんが丁寧にアナウンス。
「はい、踊り子さんに手を触れないでください(笑)」
ひとりひとりのご挨拶の内容は、たぶん公式サイトで動画が
アップされると思うのでそちらでチェックして頂くとして。
ラストは山口さんのハイテンション絶叫型ご挨拶でした。
「本日はまことにありがとうございましたー」 「楽しかったでーす!」
「博多大好きー!」 「また来るぞー!」(大拍手)
挨拶の後はフィナーレの音楽が再び流れて
もう一度、客席キャスト全員で踊り納めです。
その後、アルフの終演アナウンスはもちろん、博多座スタッフさんの
追い出しアナウンスが2回繰り返されてもまだ拍手は鳴り止まず。
順番はよく覚えていませんが、
途中、指揮の西野さんを中央にした、山口さん、石川さん、大塚さん、泉見さん
5人でのカテコもありました。
次はオーケストラメンバー、それから黒Tシャツ姿のスタッフさん達も登場して
気がつけば舞台の上が満員電車状態に。
その真ん中で一番背の高い山口さんが
こちらに背を向けて、交通整理をしてたのが印象的でした。
最後に客席を向いて拍手をおさめ、山口さんがひとさし指をそっと口の前に立てて
静かにしてね、のサイン。
何だろうと思ったらキャストスタッフ一同から、私たち観客への拍手のプレゼントが。
言葉での説明は何もなかったけど、
「ダンス オブ ヴァンパイア」 は、他の演目以上に
観客が参加して作られる作品ですもの。 この空間を分かち合い
一緒に作品を育てたことへの感謝の気持ちを表してくださったんですね。
最後に細やかな心遣いにふれることができ、とっても幸せで温かい千秋楽でした。
地元民にとっては夢のようだった素晴らしい1ヶ月に、心から感謝です。
9・27
個人的な博多座通い強化月間の総仕上げ。
「ダンス オブ ヴァンパイア」 大千秋楽に参加してきました。
入口に満席御礼の札が出て、客席では博多座男性スタッフさんが
「今日は超満席ですので、早めにお席におつき下さい」って
繰り返しよびかける大盛況。 スウィーツのお店も賑わっていた模様です。
さて本編は楽限定バージョンでお遊びが一杯。
セリフ中心のコミカルシーンでは、ほとんどアドリブが発生してたんじゃ
ないでしょうか。
サラがアルフの顔にスポンジを押し当てる場面、
大塚サラが、メイクが取れそうなほど大胆にぐりんぐりんこすりつけるので
アルフ君の 「スポンジ最高!」 は窒息寸前(笑)。
お城ではヘルベルトがカバンには目もくれず、いきなりアルフに
正面から抱きついたので泉見アルフが凍りついていました。
それに博多弁サービスも多かったなあ。
クコールがアルフをなじる場面は 「このばかちんが!」 と言いながら
お玉じゃくしでスープを投げつけ、最後にはクコール自身が
スープを頭からかぶって 「あっつー!」 と言いながら走り去るという新パターン。
霊廟で袖に来たアルフレート君も 「はずかしかー」 「でも、できんとよ」
思わず教授が 「はぁ?(笑)」
ヘルベルトがアルフレートに本を渡す時の 「とっとーと」(取ってるよの意味) も
楽は 「好いとうと♪」 って博多弁での熱いラブコール。
いつも教授に撃退されちゃうヘルベルト、今日だけは
「そんな小さい十字架なんか!」 とパワーアップしてたけど
すかさず教授と助手が身体全体で十字架を作り
二人で両足揃えてぴょんぴょん跳ねるので、客席もあまりの展開に大爆笑です。
「ああっ身体が勝手に〜〜」 って言いつつ、同じポーズをしながら
はけてくヘルベルトも可笑しかったけど、残った二人のヘトヘトぶりにもウケました。
いや〜娯楽性の高い演目とはいえ、こんなにすみずみまでお祭りモードの千秋楽って
珍しいんじゃないだろうか(笑)。
もちろん昨夜同様ソロナンバーの完成度も高かったです。
なかでも泉見さん渾身の 「サラへ」 は、ご本人もラストで涙があふれる大熱唱。
博多座ではシングルキャストでの1ヶ月、ご挨拶でも仰っていましたが
ホントに青年アルフレート君と二人三脚で頑張ってきた感じだったんでしょうね〜。
なにしろ、最初から最後までほぼ出ずっぱりに近いうえ、冬服姿で走ったり
歌ったりするのはさぞ大変だったでしょうけど、マリウスやトゥイとはまた違う
泉見さんの新境地を開いてくれた役柄だったと思います。
今後も、泉見さんにはバラエティに富んだ役に挑戦していただきたいものです。
と、思い出せば色々と書いておきたいことばかり。
公式ブログでカテコ動画もすぐアップされそうですが、感想の続きは
また後ほどの日記に譲りたいと思います。
9・26
ラストスパートを迎えた博多座 「ダンス オブ ヴァンパイア」
前楽ソワレ公演に行ってきました。
約1週間ぶりでしたが、見るたびにアドリブ増えてますね〜。
お城で伯爵様がわが息子に指を咬まれたり
クコールがアルフをなじるのに 「すかーん」 って博多弁が飛び出したり。
かなり自由度の高そうな助手と教授の会話も、どんどん変わってます。
霊廟 「できません!」 後のやりとりは 「じゃどういうつもりなんだ?」 に対して
「わからないです!」 「答えになってないだろ」 が多かったけど、
今日のアルフレート君
「(棺桶ふたつを指さして) だって死んでるんですよ!」
と、さらによくわからない答えになってました(笑)。
ヘルベルトの牙から救われた後のアルフレートは
「決まってるじゃないですか、ぅえ〜ん(泣)」 って大泣き状態です。
教授に 「ほら、涙をふけ」 って、しましまマフラーで涙を拭いてもらうので客席から笑いが。
でも屋上に上がって鏡の話をする時まで泣いてるので、しまいに教授から
「なんで泣いてるんだ?」 と、あきれられていましたっけ。
全体にコミカルな部分に力が入っていましたが、シリアスなナンバーも素晴らしかった。
とくに山口さんの墓場でのソロ 「抑えがたい欲望」 は、
これまでにもまして感情が盛り上がった雰囲気ではなかったでしょうか。
「乾ききった胸は 飢え続ける」 から、ちょっぴりセリフ的になるあたりまでの
ふり絞るような声は、これまで6回の観劇で初めてだったような。
「神に なるのだ」 のロングトーンは完全にショーストップの大拍手ですが
感無量の面持ちで微笑みをうかべ、いつもより長い時間
その拍手をあびていらっしゃったように思います。
後ろの方で誰かが 「泣いてる・・?」 って囁くのが聞こえたけど
たしかに万感胸に迫るって感じだったなあ。
カテコでは1日早く楽を迎えた知念さんからご挨拶。
皆さんが雪を盛大にまいてあげていましたね。
山口さんが両手に盛り上げて運んだ雪を、雪玉のように固まりのまま
知念さんの頭に載せてあげてたのが微笑ましかったです。
色っぽいというよりは可憐で清潔感のある可愛さで、毎回アルフレートを
めろめろにしていた知念サラ、私も大好きでした。
10周年プレゼントとして案内された、サイン入りパンフレットの抽選会は
クジを引いた俳優さんが当選者の席まで届けてくださるという何とも贅沢な企画です。
泉見さんが引いたのは2階席だったのでこれは無理かなと思ったら、ホントにまさかの出前配達☆
で、汗だくの泉見さんが客席から戻るのを見ながら、駒田さんが一言。
「あ、2階のお客様、泉見くんの汗でそのへん滑りますので気をつけて(笑)。」
さていよいよ明日は大千秋楽。
私も、最後までヴァンパイア達の舞踏会を楽しむべく
モラルもルールもまっぴらなお城に行って参りまーす。
9・23
一昨日 「ウェストサイド物語」 福岡公演・初日に行ってきました。
映画はずっと以前にさらっと見たことがある程度、
四季演目としては初見です。
ダンス中心の作品というイメージがありましたが、歌を聴けば
音域やリズムの幅が広く、いずれも難しそうなナンバー揃い。
これは俳優さん達もお稽古が大変なんだろうなあ。
トニー役の福井さんは福岡 「アイーダ」 以来でしょうか。
まっすぐな声と真面目で誠実な雰囲気は、ちっとも変わりませんね。
ラダメスでもそうでしたが、恋におちてからの正直で無防備な様子には
青年らしい初々しさがありました。
バルコニーのマリアに 「大好きだよ!」 と笑顔を見せる場面では
福井トニーのまぶしいほどの純粋さに胸を打たれ、
自分の日頃の不純さを反省した私(笑)。
対するマリアはジーザス以来の高木さん。
結構セリフが多い役で、日本語がたどたどしい場面もありましたが
歌になると綺麗なソプラノで、クリスティーヌ女優さんの
本領発揮というところでしょうか。
ラスト、ピストルを握って全員に向かって叫ぶシーンは
緊迫感があって良かったです。
リフはベテランの荒川さん。 冒頭から激しいダンスが続きますが
若手に混じって歌って踊って、しかもそれなりに可愛いってのはスゴイ☆
トニーに聞かれて、ダンスパーティは 「10時!」 って、顔の前で
両手をパーに広げてみせる子どもっぽい仕草にちょっとウケました。
それから個人的に特筆すべきは、ベルナルド役の萩原さんです。
私はたぶん 「キャッツ」 で1度見ただけの俳優さんですが
今回のベルナルドとっても良かった。
長めの髪をオールバックにした、シャープな横顔。
口数は多くないけど、冷たさの奥に熱さを秘めた威厳があるというか。
黒と紫の細身のスーツ姿にも独特の色香が感じられて、
なるほど人気があるのも納得って感じです。
女性陣ではちょっとお姉さんだけど、細やかな演技がうまい団アニタに
ダンスが上品で素敵だった高倉グラジェラ。
2役やっているとあとで教えてもらってビックリした
ジーター&グラッド・ハンドの長谷川さんなど、もう一度じっくり見たいなあと
思える俳優さんが一杯でした。
そうそう、6年前には福岡オペラ座アンサンブルでおなじみだった
西尾さんの成長ぶり&存在感にも感動したな〜。
「夢醒め」 はじめ色々な舞台を経て、ダンスはもちろんのこと
セリフ声も良し、歌も良し、演技も良しの素晴らしい中堅俳優さんになられたんですね。
ジェット団参謀としての活躍に、後半エニイ・ボディズを認めてやる場面など
見どころ満載のアクション役を生き生き演じていらっしゃいました。
(でもキャストの皆さんが笑顔になったカテコでも、コワイ顔のままだった西尾さん、
福岡オペラ座当時の仏頂面を思い出して妙に懐かしかったわ・笑)
というわけで、博多座通いもあるし 「ソング&ダンス」 もあとに控えてるから
見る前は正直1回で良いかなと思っていたのですが、
予想以上に深く味わえて、後をひきそうな予感の
初 「ウェストサイド物語」 観劇でした。
・2009年9月21日(祝) 福岡公演初日 当日のキャスト
【ジェット団】
リフ 荒川務 トニー 福井晶一 アクション 西尾健治 A-ラブ 大塚道人
ベイビー・ジョーン 新庄真一 スノーボーイ 澤村明仁 ビッグ・ディール 上田亮
ディーゼル キム スホ ジーター 長谷川浩司
グラジェラ 高倉恵美 ヴェルマ 井上あゆみ クラリス 駅田郁美
ポーリン ソン インミ エニイ・ボディズ 木内 志奈
【シャーク団】
マリア 高木美果 アニタ 団こと葉 ロザリア 鈴木由佳乃 コンスェーロ 村上絵里子
テレシタ 高橋亜衣 フランシスカ 撫佐仁美 エステラ 八鳥仁美
ベルナルド 萩原隆匡 チノ 畠山典之 ペペ 水原俊 インディオ 神谷凌
アンクシャス 徳永義満 ファノ 内御堂 真 ニブルス 玉城任
【大人たち】
ドック 石原義文 シュランク 勅使瓦武志 クラプキ 荒木勝
グラッド・ハンド 長谷川浩司 (敬称略)
9・20
♪もう誰にも 止められない われらは 止まらなーい♪
5回目行ってきました。 20日ソワレです。
前回はロングトーンにちょっぴりかすれが入ったりしてましたが
山口さんの歌声は17日より調子が良かったように思います。
たまたま席が伯爵登場通路だったのでマントの裾がふわっと
足元に触れていったのですが、想像より布が軽かったな〜。
1幕お城でヘルベルト登場の直後、伯爵が背を向けたまま
右手を挙げ、犬の影絵みたいに中指と薬指の間を 「ぱく・・ぱく・・」 って
開けたりとじたりしながら移動するのを初めて見ました。
客席からもクスクス笑いが漏れていましたが、
あれは楽週用サービスなのでしょうか。
クコール劇場は、ふわふわしたネズミ(?)の
ぬいぐるみを取り出して 「アンラッキーちゃんです(笑)」
名前を呼んであげて下さい、せーのってことで
客席一体となって 「アンラッキーちゃーん!」
と、なんだか幼児向け番組みたいなノリで可笑しかったです。
2幕であれ?と思ったのは、教授とアルフが城の屋上で
伯爵と対決するシーン。
「死ぬほど安全だ」 と言ったとたんのクロロック登場に
うわーっとなった後、アルフはずっと失神して仰向けに倒れてましたが、
これ、いつもでしたっけ?
フィナーレはいつもながらの華やかさで、何度見ても楽しいです。
カテコがひと段落ついたところで、駒田さんからご挨拶と
ファイナルキャンペーンの抽選会がありました。
山口さんのサイン入りCDが3名に当たるということで
箱から座席番号を引くのに、山口さんがわさっと、ひとつかみ出したので
「はい取りすぎです」 って、冷静にツッコむ駒田さん(笑)。
で、この挨拶の途中、客席から男性らしい豪快な 「ハーックション!」
駒田さんが 「あ、大丈夫ですか?」 って即反応したのに
後ろで松澤さんがなぜかすごくウケてましたね。
まぶたの白銀ラメが、きらきらまぶしかったわ☆
9・17
9月も後半になりました。
振り返れば今月、「ダンス オブ ヴァンパイア」 のことしか
日記に書いていませんでしたが、今日は気分を変えて
「ダンス オブ ヴァンパイア」 のお話です(ダイハツ・タントのCM風に)。
4回目になった博多座観劇、17日マチネに行ってきました。
お友達3人と博多座近くでお昼ご飯を食べ、客席に入ったのは
泉見アルフの開演アナウンスが流れる開演5分前。
今日も学生さんの団体が入っていたようですね。
10代の若さで博多座の観劇を体験できるなんて、いーなー☆
さて、本編は公演も後半戦に入ったせいか
歌声そのものには疲れが感じられる部分もありましたが、
コメディ部分のアドリブは前回より増えていたような。
霊廟で棺桶を見つけた時の教授 「よーーーーーーーーーーし」 が
さらに長くなってるし、ハンマーを落とした後アルフの一言が
「できま!せん!!」 って、あまりにもキッパリしてたのが
個人的には一番可笑しかったです。
クコール劇場は、いつも通りにお掃除が終わった後、
うしろをむいて何かを顔に装着するクコール。
振り返ると 「博多にわか」 (漫才のような郷土芸能) のお面姿で地元民は大ウケ。
テレビで30年以上前から流れている 「博多にわか煎餅」 のCMソングを
「♪たまには ケンカに 負けてこい〜♪」 と、口ずさみながら去るという
超超ローカルなバージョンでした。
トークショーはいずれ公式サイトで動画がアップされると思うので簡単に。
大塚さん、吉野さん、安崎さん、阿知波さん&司会の駒田さんという
顔ぶれのトーク、前半は博多の印象と舞台の失敗談。
レベッカが泣きながら死んだシャガールに布をかけてあげるシーンで
うまく布が広がらず、開いた足の間に入りこんでフンドシ状になった(笑)とか
大塚さんが泉見アルフとのデュエットで、良い場面なのに何もないところで
つまずいて恥ずかしかったとか色んな話が出ていましたっけ。
吉野さんからはやっぱりというべきか(笑)お風呂場話。
博多座はシャボン玉のふきだす量がすごいので、口に入ったり
目に入ったり結構大変で 「ちっちゃいの、中ぐらいの、大きいの!」 と
言いつつシャボン玉に飛び込むのは 「小さい勇気がいる」 らしいです(笑)。
後半は質問コーナー。
シャガールが固まっている時に何を考えているか? には
安崎さん 「今夜はなにを食べようかなあとか(笑)。」
皆笑っていましたが、ちゃんと理由があって
変に他の人の演技に耳を傾けてしまうと、思わず笑ったり
反応してしまうんだそうです。 これには一同なるほど納得。
クコールもたまには素顔で出たくありませんか? という質問に
駒田さん 「稽古場なんかで、素顔でやるとなんか恥ずかしいんだよね〜」
特殊メイクと衣装すべてひっくるめてのクコールだからとのこと。
やっぱりセリフや演技だけでなく、最終的な切り替えスイッチは
外見が変わることで一気に押されるのかもしれません。
(ここでふと、燕尾服で舞台に立つとガラリと雰囲気が変わる
某ファントム俳優さんを思い出した私☆)
前回のトークショーに比べると、ちょっとおとなしめで真面目な印象でしたが
駒田さんのユーモラスかつ的確な司会進行のおかげで
時間内を守りつつ綺麗に着地って感じのイベントでした。
千秋楽まで残り10日を切り、いよいよラストスパートのTDV、
私もあと2回の観劇を、大事に大事にかみしめたいと思います。
あっと、その前に 「ウェストサイド物語」 福岡公演にも
もちろん行きますよ。
でも、うまく頭が切り替えられるかなあ自分☆
9・13
土曜日は雨模様でしたが、日曜日は爽やかな晴天の一日。
見上げると空がぐんと高くなってて、もう秋なんですね。
実は金曜日の夜、3回目の 「ダンス オブ ヴァンパイア」 観劇に
行ってきました。 はい、しっかり通ってます(笑)。
でも、博多座でこれが再度上演されるかどうかはまったく
わかりませんし、もしその機会があっても同キャストという
保証はありませんので、正直あとさき考えずって感じです。
トークショー後の平日ソワレとあってか、お客様はちょっと少なめ。
1階席は8割方入ってたようですが、2階は半分程度かな。
スイーツのお店もすいていたので、お弁当とデザートに
シナモンロールを買って食べました。 適度な大きさで食べやすいし
シュガーをまぶした甘めのシナモンが美味♪
この日は端寄りですが2列目の席だったので、細かい表情もよく見えて良かったです。
とくに今回は泉見さん演じるアルフレートの心情がびしびし伝わってきたな〜。
宿のお風呂場でサラに翻弄される表情も可愛いのですが、
(思わせぶりなセリフに、めまい起こしかけてるところとか・笑)
クロロック城で再会したサラに拒絶されたアルフレート、
「もう 戻らないの?」 の声が切なくて。
それでも一人になって彼女への想いのたけを歌う場面は
胸に手をあて、目をとじてかみしめるように
「すべて捧げよう この血さえも」 と誓う表情が素晴らしかった。
今期はよりコミカルな印象のアルフ君ですが、サラへの恋心は
前回より深くなってるんじゃないでしょうか。
物語としては皮肉な結末を迎えますけど、好きな人と永遠の
命を分かち合うのは、まさに 「悪くないねえ」 なのかも(笑)。
山口さんのクロロック伯爵は、ゆるぎない美声で
人外の魅力を存分に発揮していらっしゃいます。
この日は 「抑えがたい欲望」 のラスト 「この世界で 最後の 神になるのだ」 が
万感胸に迫った雰囲気で良かったな〜☆
ヘルベルトのお風呂場シーンは、浴槽に浸かって手で耳を作り
正面を向いてウサギさんのマネをしてるバージョンで登場。
そういえば、帰りにカップルのお客様が
「男の俺が言うのもなんだけど、足がつるっつるで綺麗だったねー」 って
ヘルベルトの美脚を絶賛してましたっけ。
順番が前後しますが今日のクコール劇場。
最初うちわでパタパタしてたけど、なかなかはかどらないので
ハンディ型の掃除機(?)を持ってきて、豪快に雪を吹き飛ばし、
「最初からこれにすりゃよかった」 と呟く・・という小ネタでした。
さてカテコの最後はクコール役の駒田さんからお知らせが。
「本日はご来場ありがとうございます、1万7千人のお客様(笑)。」
内容はチケット半券3枚で応募できるキャンペーンのお知らせと、チケット販売のご案内です。
終演後にチケットボックスを開けて、A席ご予約の先着50名様に特製えふカードを
BC席ご予約の方にはウチワをプレゼントしますのこと。
「今頃ウチワをもらっても、もう涼しくなるし(笑)という皆さま、サンマが美味しい季節になりました。
どうぞこれでサンマを思いきり焼いて下さい(笑)」
最後に駒田さんが 「あとで不思議な光景が見られるかもしれません」 と仰ったので
客席一同 (???) ってなったのですが、劇場出口でその意味がわかりました。
チケットボックス前にウチワを持った駒田さんが登場、握手サービスをしつつ
販促活動にいそしんでおられました。
もうスケジュールぎりぎりでチケットを増やせないのが残念至極ですが
休憩時間から終演後まで、駒田さんホントにお疲れさまでございます。
次の観劇はインターバルをはさんでのトークショー日。
後半戦に向けての盛り上がりにも期待です♪
9・10
先日 TDVトークショー即レポアップのために
久しぶりに集中力を目一杯使ったせいか
ここ2日は疲れてぺったんこになっておりました。
おかげで本編の話が遅くなりましたが少しだけ。
8日マチネは2階席で高校生団体と一緒になりました。
休憩時間は 「家族が死んだのに、すぐに杭で刺そうとするのは
無神経だよ」 「ヴァンパイアの方がかっこいいー(だからサラが正しい)」 とか
わいわいお話ししてて、教授&やアルフ君はやや不利な形勢。
で、学生さんたちに一番ウケていたのはやっぱりヘルベルトが
アルフレートに迫るお風呂場シーン。
まさかこんなに格調高い劇場で、男性のTバック姿が
出るとは思わなかったでしょうね〜☆
カテコでは2階席でも、お客様がしっかり統制された
ヴァンパイアダンスを踊りました。 振り返ると
驚いてボー然としてる高校生さんたち(笑)。
そりゃそうだよね、自分の周りが皆、普通の人間だと
思ってたら実は全員ヴァンパイアだったって感じなんだろうなあ。
この日のカテコでのサプライズは、珍しや山口さんが客席に下りてハイタッチ。
2階からはよく見えなかったけど、 「きゃー」 の歓声は
凄かったです。 たぶん 「♪真っ赤に 流れる 血がほしい♪」 を
お客様も一緒に踊る間中、ずっと客席通路にいらっしゃったんじゃないのかな。
まさに熱狂のおまつり騒ぎの中、最後はクコールが伯爵様を救出したようで、
二人で手をつないで舞台に駆け上がっていました。
2階席からは照明の美しさもよくわかるし、「悪夢」シーンで
アルフの化身が登場する瞬間、泉見アルフがシーツを頭から
すっぽりかぶる演出がある事など、初めて気がついた部分もいくつか。
それに元四季俳優・蔡さんのミストフェリーズを思わせるジャンプも懐かしかったし
色んな意味で、驚きとハプニング満載の楽しい観劇デーでした♪
9・6
「ダンス オブ ヴァンパイア」 観劇話の続き。
3年ぶりの再演、しかも地元での1ヶ月公演が実現して
とにかく再会できたことがなにより嬉しかったです。
なので冒頭、音楽の盛り上がりと共にタイトルが映し出された瞬間もう涙目(笑)。
伯爵、クコール、アルフレート、ヘルベルト、レベッカ以下
初演から引き続きの皆さんはさすがの安定感が素晴らしい。
今期の帝劇公演は観ていないので、そのへんの比較はできませんが
3年前からすると結構演出も変わってるんですね。
わかりやすくなった部分もある反面、記憶違いもあるかもしれないけど
全体に 「さりげなさ」 は減ってる感じがしました。
今期のカンパニーにこちらも徐々に慣れていくんだとは思いますが
どうしてもマイ初日は、初演との比較が中心になってしまいます。
特に、クロロック城で一同が顔を合わせる場面は
伯爵がクコールに頭でこづかれたり (これは初演後半からやっていたようですが)
ヘルベルトに手を噛まれそうになっていましたが、
できれば伯爵には、コメディ参加はしない神秘的な存在のままでいて欲しかったな〜。
初演のごく最初の頃、伯爵がクコールの頬を手の甲で愛しげになでる仕草とか
ヘルベルトとの意味ありげな視線のやりとりが、いかにも退廃的かつ妖艶で
大好きだったもので。
新キャストの中でも一番プレッシャーと闘っているであろう
アブロンシウス教授の石川さん。
早口ナンバーはもちろん、おとぼけぶりもキュートで
大役をそつなく演じていらっしゃいました。 が、伯爵との初対面ではやや動きすぎ?
市村さんは 「ミス・サイゴン」 でエンジニア競演を観たときにも
感じたことですが、とにかくムダのない動きが一番素晴らしかったんだなあと痛感しました。
やりすぎず間をはかって笑いを取るのって、ホントに難しいんですね。
同じく新参加の知念さんは、なにしろほっそり綺麗なサラで
外見がとても気に入りました。 もちろん大塚さんのみずみずしくて健康的なサラも良いけど
知念サラは、恋に恋する夢見がちな女の子っていう感じがよく出るんじゃないでしょうか。
泉見アルフレートとのデュエットがとても素敵でした。
それに、牙をつけた顔がまた猫みたいに可愛いので、アルフ君も色んな意味で本望でしょう(笑)。
博多座ではシングルの泉見さん、お久しぶりの再会でしたが
春頃に比べると頬がかなりシャープになっててビックリ☆
ちゃんと食べてます?って、思わず余計な心配をしてしまいそう。
トゥイを演じたのと同一人物とは思えない、可愛いヘタレっぷりを
発揮していらっしゃいました。
初演時よりも人物像を幼くマンガチックに固めてきた印象ですが
アルフは少し気が弱いだけで、物語の中ではニュートラルな位置づけの
青年だし、マリウスぐらいナチュラルでも良いのかも。
でも、霊廟であんまり教授に叱られるもんだから
「できません〜(泣)」 って袖にひっこんじゃったのには可愛くてウケました。
ヘルベルトの吉野さんは、あいかわらず独特の世界を展開中。
今回立派になったお城の風呂場では、けだるく浴槽から片手片足を
ひっかけるように出しているという
色っぽさ爆発(?)のご登場でした。
「ぼくたち友達になるべきだって、思うんだー」 と言いつつ、浴槽の縁に腰掛けて
子どもみたいに両足をブラブラさせる姿に、客席から笑いがもれます。
その後もマズイ本を咬まされて、男声で 「お゛えーーっ」 となったかと思うと
乙女チックな仕草で逃げるアルフをみて悔しがったり。
近くの席の年配の奥様が
「サービス満点ねえ・・」 って感心していらっしゃいました(笑)。
そうそう、サービス満点といえば、クコール劇場のご報告もせねばですね。
まずは2本のうちわで紙吹雪を丁寧にお掃除。
「クコール、頑張って!」 の声援に 「おまえも頑張れよ(笑)」 と軽く受けた後
上着を脱いで裏表を見せ 「♪ちゃららららら〜♪」 と、マジック大会の始まりです。
床にふわっと伏せた上着に忽然と出現したのは、誰かの靴。
ですが、よく見るとクコールが片足裸足だったので、「なーんだ」 と客席大笑い・・というオチでした。
フィナーレは、初演と違って客席にも (一緒に踊りましょ!) の積極的アピール。
この日は特に遠征客が多かったのか、見事に統制がとれたヴァンパイアダンスに
先頭に立った吉野ヘルベルトからも 「そうそう、上手〜♪」 と、おほめの言葉を頂きました。
ラスト、山口さん両手バイバイしながら袖に引っ込む寸前、
頭までぐらぐらするほど高速お手振りをして下さったので、客席から笑いが。
それを見て、これまた嬉しそうに笑う山口さんの明るい表情が印象的でした。
そんなわけで、新カンパニーで観終わった一番の感想は、
「やっぱり考えるより “感じる” 演目なんだなー」 ってこと。
本筋は他愛ないものだし、コミカル場面もけっこう下品でB級の匂いプンプン(笑)。
それでも、終わったあとに一種の爽快感が残るのは、スタインマン音楽のパワーが
色んなものを突き抜けさせてくれるからじゃないでしょうか。
次回観劇は初のヴァンパイア・トークショー日。
なんとなく収拾のつかないことになりそう(笑)な顔ぶれですが
心から楽しみにしております♪
9・5
予定していなかったはずなのに、2日前急に思い立って
博多座に電話予約した 「ダンス オブ ヴァンパイア」 マイ初日。
5日マチネに行ってきました。
劇場に入るとすぐ、公式ブログでおなじみコウモリのリー子ちゃんが
パタパタしていたり、登場人物の写真が飾られている独特の雰囲気に
3年前の帝劇を思い出されて懐かしい限り。
エスカレーターを上がりきったところには 「ようこそクロロック城へ」 の
看板が下げられていました。
それにしても、今回はスウィーツのお店攻勢がスゴイな〜。
もう吸血鬼の城というよりは超甘党の城って感じ(笑)。
「マリー・アントワネット」 あたりから、博多座に来るたびに出店が
増えているような気がします。
もしかしてマロンパイあるかも、とひそかに期待していた
人気のフランス菓子店 「16区」 は今回残念ながら出ていませんでしたが、
シナモンロール、塩生どら焼き、クロカント、メープル入りロールパン、クッキーにマカロン・・・と
1,2階合わせると通常のお土産店以外に10店舗以上あるんじゃないでしょうか。
アイスクリーム詰め合わせの 「アイス・オブ・ヴァンパイア」 とか
コウモリマークをそのまま型抜きしたクッキー等、演目にちなんだ
限定スウィーツが多いのも楽しいですね。
マカロン売り場だったかな、お兄さんが 「これは満月と血をイメージしておりまして・・・」
と丁寧に商品説明していらっしゃいました(笑)。
購入したパンフレットは2000円。
お稽古写真と舞台写真が出ていますが、
博多座には出演しない浦井さんの写真も結構入ってるので
内容的には帝劇版とほとんど変わらないのかも。
グッズはクリアファイルやTシャツ、ハンドタオル、トートバックに
コウモリ型携帯クリーナー等ですが、小さいニンニクがついた
キーリングは博多座への上陸はありませんで、これちょっと残念☆
と、今日はロビー話ばかりでごめんなさい。
本編の感想プチレポは明日に譲らせていただきます。
9・3
ずっと待ち遠しかった9月に入りました。
2日に開幕したばかりの 「ダンス・オブ・ヴァンパイア」
最新ニュースページが博多座サイトの中にできています。
さっそく初日カテコ動画もありますし、ちゃんと東宝ブログと
連動してるんですね。
リー子ちゃんは博多で迷子になっているのかなあ。
で、明日はテレビ放映もあるそうです。
劇場からの生中継で、泉見さんと吉野さんのご出演が楽しみ♪
・9月4日(金)17時10分すぎ〜(番組は17時30分まで)
テレQ番組 「ニュースファイン」 内
8・31
歴史的な選挙サンデーとなった30日。
「ライオンキング」 福岡公演・千秋楽に行ってきました。
(あ、投票は朝のうちに済ませておきました。今回は若い人が多かったなあ)
今期のLKは1年8ヶ月のロングラン、途中はどうなることかという
集客状況でしたが、ここ2ヶ月ほどのラストスパートはスゴイものがありましたね。
多少の中だるみはあっても、やっぱり広い世代に
愛されている演目なんだなあと感心。
さて、個人的にはお久しぶりの田中シンバ、
いつもながらパワフルな歌声が安心して聞けます。
でも、気がつけば演技では飯村さんのちょっと線の細いシンバが
自分の中でスタンダードになっているような。
なんというか、子供の頃にあれだけの心の傷を抱え
故郷を離れざるを得なかった境遇を思うと
シンバって、あまりのびのびした子じゃない気がするんですよね〜。
それはさておき、もう再会は難しいかなあと思っていたら
嬉しいご帰還だった村さんのスカー。
あいかわらず惚れぼれするような悪人声での 「覚悟しろ」 大熱唱でした。
他に再会が嬉しかった方といえば、プンバァの川原さんです。
登場してすぐ道でシンバを見つけた時の 「はら?」 のひと言で
笑いが起きるって面白すぎ(笑)。
池末さんのシェンジは初めてでしたが、セリフ回しが松本さんや孫田さんとは
あちこち違ってて新鮮でした。 本城バンザイとの相性が良さそうだし、
エドのキム・リュンホさんはずーっとテンションが変わらず高いのがスゴイ☆
特別カテコは 「サークル・オブ・ライフ」 をバックに、動物たちが
それぞれ中央に歩みでて笑顔でお辞儀。
勢揃いしたところで、珍しく村さんが代表でご挨拶なさいました。
内容はほぼいつも通りの御礼でしたが、前日はちょっぴり
言葉に詰まったと聞いていたので妙にドキドキしたわ〜(笑)。
最後は何度も繰り返されるコールで、客席も舞台も熱気が
なかなか冷めやらずといった感じでした。
田中さんと平山くんのシンバコンビが片手を挙げる 「ウォー」 ポーズをした時と
チーター役の女性 (ごめんなさいお名前はわかりません) が
袖に引っ込む直前に、綺麗に身体をのけぞらせた時は
客席からどよめきが起きていましたっけ。
これで九州弁バージョンはしばらくお休みになる 「ライオンキング」 、
またいつか帰ってきた時、劇中同様に子役さんの中からシンバやナラを
演じる俳優さんが誕生していたら楽しいなあと思います。
スタッフ、キャストの皆さん、
素晴らしい舞台と楽しい思い出をありがとうございました。
・2009年8月30日(日) 福岡公演千秋楽 当日のキャスト
ラフィキ 青山弥生 ムファサ 内海雅智 ザズ 雲田隆弘 スカー 村俊英
ヤングシンバ 平山祥 ヤングナラ 田上彩華 シェンジ 池末絵己子
バンザイ 本城裕二 エド キム リュンホ ティモン 江上健二 プンバァ 川原洋一郎
シンバ 田中彰孝 ナラ 熊本亜記 サラビ 渡邉万希子
【男性アンサンブル】
大辻賢吾 賀山祐介 山下啓太 山田真吾 川畑亮 阿川建一郎 大竹康平
小田春樹 キム キナム ユ スングク 藤原岳 平田郁夫 山本道
【女性アンサンブル】
佐伯真由子 小笠真紀 小林英恵 谷真梨子 池田祐子 鳥海いくえ
八鳥仁美 村上侑希 小島光葉 中村友香 小松陽子 猪狩あすか
【パーカッション】
村岡慈子 大里恭正 (敬称略)
8・28
昨日付の地元新聞夕刊に
「ライオンキング 残す足跡」 というタイトルの記事が掲載されました。
1年8ヶ月のロングランを経て、もうすぐ千秋楽を迎える
この舞台が地元の人に与えたものを探るという内容です。
まず取り上げられていたのは、前回の公演でヤングシンバを演じ
今回はアンサンブルとして参加している福岡出身の山本道さん。
当時300人の中から選ばれて舞台に立った感動を
胸に、現在はアンサンブルとして舞台を支えつつ
子役の指導にもあたっているのだそうです。
シンバ役の田中彰孝さん、ナラ役の熊本亜記さんも福岡シティ劇場での観劇が
ミュージカル俳優への道を志すきっかけになったんでしたよね。
そういえば、先日テレビで今村ねずみさんも
「子供の頃、北海道に来た劇団四季の『ウエストサイド物語』を観て
舞台への魅力にめざめました」 と仰っていましたっけ。
井上芳雄さんの福岡「キャッツ」話は有名だし、あんがいこういう芸能人の方は多いのかも。
続けて記事は、福岡県内の小学生が社会勉強の一環として
ライオンキング観劇を計画した話、観劇体験をもとに
地元の民話や歌を折り込んだオリジナルミュージカルを
創作した話題などを伝えています。
記事の最後は
「ミュージカル『ライオンキング』はいったん幕を引くが、
九州の地に記された足跡は消えることなく、いつまでも残り続ける」
という文章で結ばれていました。
この演目に限らないことだけど、プロによって毎日磨き上げられた生の舞台は
子供達の小さな心に沢山の贈り物を残してくれているのでしょうね。
かくいう私も 「オペラ座の怪人」ファンになって
ある意味人生が変わったクチですし、小さなところまで含めれば
劇団四季の地方ロングラン公演が与える影響は
はかり知れないものがあるんだなあと、あらためて感じた記事でした。
8・24
土曜日、外出の用意をしながらテレビをつけたら
ローカル番組で、ちょうど 「ダンス・オブ・ヴァンパイア」の
紹介が始まりました。 女性リポーターさんがインタビューするのは
終演直後で伯爵扮装のままの山口祐一郎さん。
こうして見ると、初演時よりもメイクが若々しくなってるのでしょうか。
単なるホラーじゃなくてコミカルな部分あり、華麗なダンスありといった
見どころについて、山口さんがにこやかにご紹介。
「楽しめる要素が多くて、ご覧になる方によってもとらえ方が違うと思います」
「5回7回と、繰り返しご覧になるお客様もいらっしゃるそうですね」
これを聞いて山口さんが深く一礼、
「この不景気な世の中に、ありがとうございます(笑)。」
ラストはカメラ目線でお茶の間へ
「楽しい作品ですので、ぜひ博多座へ足をお運び下さい。」 と、
無難なまとめで終了かなと思ったら、ちょっとしたサプライズがありました。
別れぎわ、リポーターさんがふと口にした
「お背はおいくつぐらいですか?」 の質問に
「このくらいですね!」 さっと手を取って立たせると
肩を抱き寄せて並んで立つ山口さん。
しかも、彼女の片手を包み込むように握り
「♪いけない〜理性を持て〜♪」 と、軽く歌いながら
サラよろしく顔を寄せる大サービス☆
突然の大胆コミュニケーションで、やや舞い上がった
リポーターさんの 「手があったかいですねー」 という感想に
「ええ肉体労働者なんでね」 と微笑みながら答える山口さんが
妙に面白かったインタビューでした。
8・21
マイケル・ジャクソンさん急死のニュースが
世界中を駆けめぐってからもうすぐ2ヶ月。
先月のものですが、アンドリュー・ロイド・ウェバー卿の公式サイトに
「Michael Jackson wanted to be the Phantom」
(マイケルジャクソンはファントムになりたかった) という
タイトルの記事がありました。
記事によれば、ブロードウェイで 「オペラ座の怪人」 を見た
マイケルジャクソンさんが、幻想的な舞台を気に入り
自身をファントム役に据えた映画作りをロイド・ウェバー卿に
持ちかけたみたいですね。
当時はこのミュージカルを映画化するのは早すぎるという
理由で実現しなかったようです。
まだ30すぎたばかりのマイケルさんが演じるには
若すぎるってこともあったのでしょうか。
でも、世間から正しく理解されない孤独な天才音楽家が
人目を避けて自分だけの王国を密かに作り上げるという流れには
マイケルさん自身と確かに重なる気がします。
もし映画が実現していたら、どんなミステリアスなファントムが誕生したのか
ぜひ見てみたかったなあ・・・。
記事はこちら↓
http://www.reallyuseful.com/news/andrew-reveals-that-michael-jackson-wanted-to-play-the-phantom
8・18
休み明けでなんだか慌ただしく始まった今週です。
今日は仕事の打合せで、地元のお客様企業を訪ねました。
初めて行ったのですが、普通の集合型オフィスビルなのに
入口のすぐ横に百貨店のような大きなショーウインドウがあり
中には立派な黄金の龍が2匹飛翔しているようなオブジェが。
へー珍しい飾りだなあと思いつつ
中に入って先方の担当者さんと打合せ。
帰りがけに 「あの龍の飾りは風水ですか?」 と聞いたら
「いえ、このビルを建てたオーナーさんが名古屋の人で、
あれは中日ドラゴンズの龍だそうですよ」 とのこと。
「さすが金のシャチホコといい、名古屋の方は
豪華絢爛な好みなんですね〜。」 と、笑い合って帰り
家でお客様の企業ホームページを見て、一種の引き寄せ(?)に納得。
スローガンの欄にこうありました。
「龍になれ 雲自ずから 集まりくる」
8・14
久しぶりに夏らしい晴天に恵まれたお盆中日。
うちは正式なお仏壇はないのですが、
諸事情でおまつりしている遠縁のお位牌に
母がお水とお菓子を供えながら言ってました。
「ご先祖様も暑いさなか帰って来るのは大変やろうねぇ。
やっぱりあちらも渋滞しとるやろうし。」
そだねーもしかしたら、あちらにも空港や駅があって
1年ぶりに会う子孫へのお土産買うのに混雑してるかも(笑)。
話変わって。
昨日の夜、仕事帰りに映画 「ナイト・ミュージアム2」 を観てきました。
2年前の前作が面白かったので、楽しみにしていたのですが
他作品同様、「2」 は 「1」 を超えられないもんだなあというのが正直なところ。
もちろん、米ワシントンにあるスミソニアン博物館の展示品が
動き出したり、ラリーが有名な絵画や写真に入り込んだりするCGは
スゴイのですが、技術に注力するあまり物語の骨格が細くなっちゃった感じでしょうか。
前作では大暴れする展示品たちとうまく付き合うため、夜警のラリーが
歴史を猛勉強し、彼らを理解することで信頼関係を築くという点が
単なるファンタジーと違ってて良かったんだけどな〜。
今作ではスミソニアン博物館で、世界征服の悪だくみをする3000年前の
ファラオ・カームンラーが蘇ってしまい、ラリーたちと対立することになります。
基本的にファミリー向けの映画なので、残酷な場面などはなく
ギャグもドタバタ中心でのどかなもの。
で、ちょっと面白かったのが、カームンラーのところに助っ人にくる悪役たち。
セサミストリートのオスカーとダースベイダーが登場するのですが
(これらも実際にスミソニアンに展示されています)
カームンラーは彼らを知らないのでけんもほろろ、シスの暗黒卿ダースベイダーに向かって
「喘息のロボットなんて、君は悪人としてのイメージをもう少し
考えた方が良いよ。全然悪辣には見えないな、それとも
もしかしてオペラ座の怪人なのか?」 ・・って、オペラ座の怪人は知ってるんだ(笑)。
作品全体では、 前作の魅力を超えるほどではなかったとはいえ
アメリカでは今も人気のある女性飛行家アメリア・イヤハートとラリーが
淡い恋心をいだくシーンはなかなか良かったです。
もう二度と蝋人形から蘇ることはないとわかっているアメリアが
ラリーを抱きしめて笑顔でささやく 「Have fun」 (日々を楽しんで) は
歴史上の人物達が、今生きている人みんなに伝えたい言葉なのかも。
ふとそんなことを感じた映画でした。 ファミリーにはお勧めです。
8・11
台風による水害報道が続いているさなか
今朝は静岡を中心とした大きな地震のニュースに驚きました。
先月下旬には山口・北部九州の水害、関東での竜巻や冠水被害もありましたし
日本の気候が確かにここ数年で変化しているのを感じます。
該当地区の皆さまにお見舞い申し上げます。
さて先日の 「漂流画祭」 話の続き。
演目の中で一番印象に残ったのは、擬人化かぶりモノで有名な「ギンギラ太陽’s」の
大塚ムネトさん作・演出による 「誕生の秘密 あるいは長距離ランナーの孤独」 でした。
暗い舞台にピンスポットがあたると、白い体操着に白の体操帽子姿で
正面を向いてランニングしてる男性(大塚ムネトさん)が一人。
もうずいぶん距離をこなしてきたらしく、彼は走りながらつぶやきます。
「・・いったい、いつになったら卵子にたどりつくんだ・・」
なーるほどそういうネタかいと客席も大笑い。
そのうち、舞台上に同じような扮装のライバルが3人現れ、
走りながら 「俺は母方の遺伝子を受け継いでいるから、勉強できるぞ」
「俺は父方の遺伝子のおかげで体力には自信がある!」
と、自分がいかに生まれる価値があるかを力説します。
可笑しいのはなぜか金髪で英語ナマリの3人目。
「オレはイギリス人の俺デース」
どうも祖父にイギリス人の血が混じっていたようで、生産主が
「午後の紅茶」 を好きなのはその遺伝子のせいらしい(笑)。
生き残り競争のライバルとはいえ、元は同じ人物。
途中で力つきて脱落していく 「俺」 たちに
(まだ生まれてないのに、「あー思い出が走馬燈のようにー」 って言いながら
去るのがまたシュール)
最初から登場していた一番平凡な 「俺」 が
「勉強ができる俺、スポーツ万能の俺、イギリス人の俺・・・・」
と、別れの声をかけるのが切ないなあ。
ラストは 「俺」 になれなかった 「俺」 たちのため、自分を励まし続ける最後の一人が
走りながら 「俺は、どんな俺になれるんだろう」 と夢想するという話。
終わってから 「下品ですみません」 と大塚さんが謝っていましたが、
お祭り騒ぎの底に 「死」 が通低音のごとく流れるこのイベントで
「誕生前」 を描いた作品には、笑いの中にどこか哲学的な趣が感じられました。
と同時に、観客の想像力のカギをうまく握れば、大きなセットや
CGがなくても退屈しないし、ほんの10分くらいの作品でも
深い印象を残せるんだなあと、つくづく感心。
その他、各劇団主宰者によるフリートークでは
劇団を立ち上げてすぐでお客さんがほとんど来ない頃、北島さんの好意的な劇評に
どれほど励まされたかといった思い出話が出ていましたっけ。
「漂流画報」 の実物を見ることができたのも嬉しかったですが、
彼が残したものは決してフリーペーパーだけじゃなかったことを
しみじみと感じた一夜でした。
8・7
今月初め、6月30日付の日記で話題にした
イベント 「漂流画祭」 に観劇友達と行ってきました。
これは福岡で劇評フリーペーパー 「漂流画報」 を発行していた
マヤ北島こと故・北島直樹さんを偲び
地元劇団や演劇関係団体が複数集まって企画されたものです。
追悼舞台ってことで、北島さんとの交流エピソードを
舞台化するのかなと思ったらそうではなく、各団体の主宰に追悼の
意図を委ねた短編作品集という感じでした。
途中フリートークなどもあって、内輪ネタOKの雰囲気は
プロ劇団の集まりというより高校の予餞会みたいで楽しかったです。
さて一番ビックリしたのは、劇団ぎゃ。を中心に女性ばかり十数人で
演じられた 「ゴルバチョフレーニンスターリン」。
怪しげな日本語をしゃべるロシア人女性歌手のミュージッククリップという
設定で、幕があくとクラブとおぼしき場所で音楽に合わせて踊る
ドレスやスーツ、ミニスカート姿のお客たち。
見ていると中央のお立ち台に上がって踊る女の子が交代したり、
カップルらしき2人の男女が抱き合ったり、別の場所で2,3人が口論したり。
セリフは消音状態でまったく聞こえず、時折通り過ぎる
バニーガール (これがロシア人歌手役?) と黒人MC風の人物が
歌うのみでして、正直いって見てる私達は最後まで 「これ何?」 状態。
ですが他団体の作品をはさみ、イベント後半で
「ゴルバチョフレーニンスターリン」 ドラマバージョンをご覧下さい。という
ナレーションで、もう一度全く同じ演技がくり返されてやっとわかりました。
前半で口パクしていたセリフを女優さん達がちゃんと話し、
今度は歌う人がボリュームオフになると、聞こえてくるセリフは
「えーえよくある異常なことなのよ、もうしょっちゅう!」
「クリスティーヌ・ダーエなら歌えるかもしれませんわ。」
「歌え、私のために!!」
って、これはおなじみオペラ座じゃありませんか☆
そっかーお立ち台でクリスと交代して怒ってたのはカルロッタで
カップルはラウルとクリス、口論してるように見えたのは支配人たちだったのね(笑)。
この企画、もしかして北島さんがオペラ座お好きだったことに由来してるのでしょうか。
それともホログラムみたいに角度によって見えるものが変わる
こういう演出手法がお気に入りだったのかな。
福岡で5年前に上演されたオペラ座のセリフ、すぐわかったお客様は
多くなかったかもしれませんが、個人的には思いがけないパロディに大ウケでした。
この他の演目も、時間的には短いながらどれも面白かったので
続きは次の日記に譲りたいと思います。
8・3
先週、映画 「ハリー・ポッターと謎のプリンス」 を見てきました。
なにしろ原作は未読、映画も1作目を字幕なしの副音声で
ざっと見ただけ。
あとはネットでちょこちょこ読みかじった知識のみなので
かなり推理力と洞察力が試される(笑)映画鑑賞でしたが、
なんとかついて行けました。
お目当ては今回も、主役そっちのけでごめんなさいのスネイプ教授。
冒頭で誓いを立てるシーンから、ハリーを吹っ飛ばして去る終盤まで
60代とは思えないアラン・リックマン氏の、甘くてなめらかな声の魅力には
ユナイテッドシネマのキャラメル・ポップコーンも勝てないと思います。
それに185センチという長身のおかげで、漆黒のローブをまとって
歩く姿がなんとも美しいこと。 あーあの演技力と官能的な声で
歌は吹き替えでも良いからファントムを演じてみて欲しかったな〜。
原作が完結したおかげで、スネイプ教授が胸に秘めている苦しい思いが
わかってみるとなおさら、アラン・リックマン氏の演技が
味わい深いものになりますよね。
で、私に限らずこんな風に感じる観客は多いようで
某動画サイトでは、スネイプ教授とオペラ座の怪人が融合された
映像が投稿されているんだとか。
(興味のある方は 「スネイプ先生がファントムに」 とか
「Phantom of Hogwarts」 あたりで探してみて下さい)
そういえば今月、ハリー役で世界的な人気を得た
ダニエル・ラドクリフ君のインタビューがBSで放映されるそうです。
いつの時点で収録されたものかはわかりませんが、
共演者の話題にもちょっぴり期待です♪
・「ダニエル・ラドクリフ 自らを語る」
8月18日(火)16時〜 NHK・BS2
7・29
10月から、及川光博さんを新キャストに迎えた 「相棒 シーズン8」 の
放映が正式に決定したというニュースを見かけましたが、
もうひとつ、10月放映開始を楽しみにしているドラマがあります。
日曜9時のTBS系ドラマ 「JIN−仁」。
これは現代に生きる優秀な脳外科医が、幕末の江戸にタイムスリップして
歴史上の人物とも関わりながら人々の命を救っていくという
「超歴史的スペクタクル&SFヒューマン」 ドラマだそうです。
ストーリーも面白そうですが、坂本龍馬役で内野聖陽さんが
ご出演ってのが、なんとも嬉しいではありませんか☆
主役の医師・南方仁役は大沢たかおさん、その恋人役を中谷美紀さんが
担当するそうで、ちょっと珍しい時代劇+SF仕立てのドラマに期待大です。
7・26
週末、「ダンス・オブ・ヴァンパイア」 目当てで
久しぶりに博多座のミニ番組 「ザ博多座」 を見ました。
舞台映像は今年のバージョンみたいですね。 クロロック伯爵が
降りてくるお城の階段が少し豪華になってるのかな。
キャストの皆さんのインタビューが少しだけ放送されました。
石川禅さんは初挑戦のアブロンシウス役について、
「大尊敬する市村正親さんから引き継いだので、緊張感を解き放つところから
始まった感じ。 やっと最近は、ひとつの役として平常心で
接することができるようになった」 のだそうです。
やっぱり当初はプレッシャーがすごかったんですね。
もちろん、山口祐一郎さんからお客様へのコメントもありましたよ。
「劇場にいるひととき、ちょっと元気になっていただければ良いな、
そのために7月8月ぐっと盛り上げて、9月は全員一丸となって博多座で・・」
と、ここまでは普通だったのに、突然かっと目をみひらき
アヤシイ手つきで
「元気のエネルギーを・・はぁ☆ぁ□@ぁぁあっ!!!」
画面に向かってハンドパワーを送りまくる(笑)山口さん。
その後、何事もなかったように
「ぜひ楽しみにして頂ければと思います (ニッコリ)。」
上品に締めくくる山口さんのギャップに、思わず大笑いでした☆
7・24
こうしてPCに向かっている最中も、どこか遠くから
サイレンの音が聞こえてきます。
夕方から福岡県内に降っている大雨について
お見舞いメールを下さった皆さま、お心遣いありがとうございます。
私の住んでいる地区は幸いとくに被害はありませんが、
市内でも川の氾濫にそなえて避難勧告が出たところがあるようです。
実は今日、仕事で小倉へ出張しておりまして
夕方5時過ぎに終わった頃はちょうど大雨。
まだその時点では新幹線も通常運行していたので
無事に帰って来ることができました。
その後7時頃には新幹線も博多−小倉間は、一時運転見合わせに
なりましたから、時間と共にどんどん雨がひどくなったようです。
数日前には山口で大きな水害が出ましたし、
最近の雨の降り方は、やはりちょっと異常ですね。
このぶんだと、梅雨明けはまだ先になりそうです。
(うちも含めて)九州・山口地区の皆さま、
お互い充分に気をつけましょう。
7・20
井上芳雄さんご出演のラジオ 「今日は一日シャンソン三昧」 を聴きました。
まずは、「エリザ」 から始まったミュージカル俳優としての
経歴紹介からスタート。
これまで外国人を沢山演じた井上さんですが
意外なことにフランス人の経験はないそうで。
たしかに 「レ・ミゼラブル」 には出演してないけど
「マリー・アントワネット」 があるよね? と一瞬思ったけど
そういやフェルゼンはスウェーデン人でしたっけ☆
シャンソンの本場フランスでは、アメリカやイギリスほど
ミュージカルが盛んでなく、またフランス製に限らずシャンソンが
登場するミュージカルも多くはないのですが・・という井上さんの前置きで
「ピアフ」 「ジャック・ブレルは今日もパリに生きて歌っている」 等の
ミュージカルナンバーが紹介されました。
直前にゲスト出演した平野レミさんの時間には、ご自身の歌が4、5曲かかったので
井上さんの歌も3曲ぐらいは聴けるかな、と思ったのですが
終盤までずっと井上さんが歌うナンバーはかからず。
その代わり、「キャッツ」 「エビータ」 の初演キャストでもある
エレイン・ペイジさんが歌う 「愛の讃歌」 や、ジャック・ブレル氏が歌う 「ラ・マンチャの男」等
珍しい組合せの曲を聴くことができました。
その合間に、司会者さんから井上さんへの一般的な質問も少しだけ。
「ミュージカル歌手として、声を大事にするためにやっていることは?」
基本的に毎日歌う生活なので、特別なにかをするというよりは
日常の中でつねに意識をして、クーラーのかかってる部屋では口をあけないようにしたり
飲みに行って大きな声を出さないようにはしているそうです。
後半部分の理由を聞かれた井上さん
「その時はアルコールで声帯が充血してるので、大きな声が出るんだけど
翌朝声がガラガラになってしまうから」 って、妙に実感を伴った(笑)答えでした。
さて、本題であるシャンソンについて井上さんのコメント。
「ドラマを歌うところがミュージカルと共通していると思う。 コンサートで使うために
演じながら歌える曲を探していたらそれがシャンソンだった」 というお話にはなるほど納得です。
ただ、個人的には独白中心のシャンソンより、コーラスから生まれるハーモニーとか
オーケストラのダイナミズムが味わえるミュージカルの方が、やっぱり楽しみの幅は広い気も。
それから、井上さんが先輩に勧められてシャルル・アズナブール氏の
コンサートに行って、感激したお話もあっていましたっけ。
発声練習やリハーサルで歌うことは一切せず
家から会場に到着したら、いきなり本番で歌うというアズナブールさんの
エピソードを紹介した井上さん、
「僕もいつかそんな風になりたいな(笑)と思いました。」
後半のオンエア曲は、フランス製ミュージカル 「ロミオ&ジュリエット」 から
「Aimer」 (今井清隆さんのCDにも収録されていましたよね)、それに
もとはフランス語で書かれ、イギリスで再製作された 「レ・ミゼラブル」 から
フランス語版の 「ピープルズ・ソング」 も。
井上さんも仰っていましたが、やっぱりもともとフランス語に合わせて作曲されたせいか
この 「ピープルズ・ソング」 はすごく耳馴染みが良いですね〜。
終盤になってからようやく、年末の舞台 「シェルブールの雨傘」 の話題に。
「やっとフランス人を演じます」 という井上さんですが、まだ実際の
お稽古は始まってないでしょうし、人物像のイメージ作りはこれからかな。
現在、今回の上演にむけて日本語歌詞を作り直しているところだそうです。
ラストで放送された、井上さんの 「シェルブールの雨傘」(英語) はスタジオライブではなく
8月1日に放映される BS番組 「映画音楽大全集」 からの音源だったようで
お客様の拍手が入っていました。
相変わらずトークが上手くて、そつなく品よくゲスト出演をこなした井上さん。
8月1日の放送で、もう一度じっくり 「シェルブールの雨傘」 を聴くのが楽しみです。
7・17
映画 「オペラ座の怪人」 でおなじみジェラルド・バトラー氏。
9月に公開される新作ラブコメディ 「男と女の不都合な真実」 に
ご出演だそうです。
公式サイトの作品紹介によると
テレビ局に勤めるキャリアウーマンのアビーが恋をしたのは、
隣人のハンサムで誠実な医者コリン。
コリンとの恋を成就させたいと願うアビーですが、なかなか進展せず
ついにある人物に相談することに・・・という物語なのですが
ジェラルド・バトラー氏が演じるのはこのお医者さんかと思ったら、
アビーに男性の扱い方をアドバイスする、下品な恋愛パーソナリティだそうで(笑)。
予告編を見ると、ちょっとふっくらした?って感じのジェラルド氏ですが
相変わらず人なつっこいグリーン・アイが懐かしいなあ。
バイオレンス場面はないはずの作品なのにRー15指定って
どんだけ下ネタ満載なんだ(笑)って感じですが、これはなかなか面白そうです♪
7・13
先週末、テレビではじめてハリー・ポッター映画 「賢者の石」 を観ました。
ファンタジーはあまりなじみがない方で、原作も未読ですが
個人的お目当てはスネイプ教授役のアラン・リックマン氏。
私がこの俳優さんを知ったのは映画 「スウィーニー・トッド」 の
悪役、ターピン判事役です。
第一印象は 「なーんて声のいい人なんだ〜」。
聞けばファンの間ではベルベット・ボイスと称されるほど
美声で有名な方だそうで、なるほど納得でございます。
さて楽しみにしていた 「賢者の石」 、始まったらすぐ
副音声に切り替えてアラン・リックマン氏のなめらかに甘い声を堪能。
声そのものも素敵ですが、彼のイギリス英語のアクセントがまた
上品でいいんですよね♪
とくに教室でハリーに語りかける 「ミスター・ポッター・・・」 の囁き声が
色っぽくてたまりません☆
「ラ・マンチャの男」 でピーター・オトゥール氏の英語を
聞いた時にも思ったのですが、リックマン氏も舞台俳優としての
キャリアの長さが、明瞭な言葉や発音の優美さにつながっているのかな。
それにしてもスネイプ教授、黒づくめにマントの服装で苦悩の色がにじむ
ミステリアスな黒髪の男性・・だなんてちょっと誰かさんを思い出すよね(笑)。
ネットで読みかじったところによれば、スネイプはハリーの亡き母リリーを
ずっと想い続けていたという設定だそうで、彼の切なくて一途な恋に
ますます親近感がわいてしまいます。
てなわけで
オペラ座はお休み中だし、ちょっぴり浮気心を刺激されるのも楽しかった
映画鑑賞のひとときでした。
7・10
昨日付の西日本新聞に、博多座 「ダンス・オブ・ヴァンパイア」 記者会見の
記事が出ていました。
制作発表そのものはあちこちで見かけましたが、別枠で
掲載されている山口さんのプチ・インタビューは、もしかしたら
西日本新聞さんで単独取材したものでしょうか。
東京での初演が成功したことについて
「成功したときはすぐ忘れ、失敗したときは歯をくいしばって
覚えておくんですよ。」 って表現はちょっと珍しいような気もします。
年数がたてば人も環境も変化するし、同じ作品の再演でも
気をひきしめて臨むという気持ちが
「前回はすてきな夢を見たな、でもあれは夢で現実は
そうはいかないのだから頑張るんだ」 というコメントに
表れているのかもしれません。
ロイド・ウェバーよりも誰よりも音符が多くて
「オーケストラの譜面が真っ黒」 なのがスタインマン作品の特徴だそう。
80年代らしい甘美な古くささが、麻薬のように沁み入る
あのナンバーは演奏する側、歌う側にとってはすごく大変なのですね。
最後に、先日西日本新聞に出た「博多座が赤字」 記事について
真顔で 「心配で眠れないくらいでした」 と山口さんが語ったと
インタビューでは伝えています。
単なるリップサービスだとしても、地域のファンとしてはなんとなく嬉しいですね。
山口さんはもちろん、大好きなミュージカル俳優さん達の舞台を
博多座で見ることができる日が、どうぞ今後も続きますように。
7・7
1ヶ月ほど前、久しぶりに枕を新調しました。
長年愛用した枕を替えるのは、ちょっと勇気がいったのですが
たまたま、家庭内のカビやダニ害に関するテレビ番組を
見たのがきっかけになりまして。
たいていのことは大ざっぱなO型の私ですが、
こと枕に関しては好みが細かく、出張先でも安眠できないタチなので
枕選びはかなり真剣な問題です。
最初は無印良品とかデパートの寝具売場を
覗いていたのですが、ふと思い出したのが1年ぐらい前に
福岡の中心部にオープンしたマクラの専門店。
店長さんらしい30代の男性が丁寧に説明して下さいました。
このお店の主力商品 「マイ枕」 は、各人の後頭部から肩、背中の
測定をもとに、中央部、左右とブロックごとの詰め物を調整する完全オーダーメイド。
価格が25000円と聞いて (えぇ〜☆) っとなりましたが、
1度作れば、永久無料メンテナンス権がついて
だんだんへたってくる詰め物をずっと調整してくれるんだそう。
洗濯機で丸洗いできるなら清潔に保ちやすいだろうし、
既成の安いものを買ってムダになるよりは良いか・・等々悩んだのですが
最終的には 「四季と東宝をマチソワ観劇して、帰りに晩ご飯を食べるのと同じ」 という
ミュージカルファンならではの物差しが決め手でした。
さて測定してから約40分かけて作ってもらったマイ枕、
その日の夜から使ってみたのですが、朝起きてビックリ。
1年前から続いていた右肩の痛みが、ひと晩で8割がた消えてるじゃありませんか。
いわゆる四十肩ってヤツかなと半分あきらめていたのですが、
どうも寝る時の姿勢が大きな原因だったようです。
(これまでの枕は上を向いて寝る分にはちょうど良い高さだけど、寝返りをうって
横を向くには低すぎ、肩に余計な負担がかかっていたらしい)
そんなわけで、あれから約1ヶ月。
枕ひとつで、私の睡眠の質もたしかに変わったような気がします。
なにしろ夜中に目を覚ますことがほとんどないので、朝が来るのがやたら早い(笑)。
ただし、詰め物の加減なのか夏場はちょっぴり暑苦しいので
今の季節はひんやり素材の枕カバーが欲しいかな。
肩こりや頭痛、首や腰の不具合があるという方、あんがいこういうところに
改善のヒントがあるかも。
まさに 「まくら、恐るべし!」 の体験でした。
※専門店は他にも色々あると思いますが
私が今回利用したお店 「マイまくら」 はこちらです、ご参考までに。
http://www.mymakura.com/
7・4
ここ3年ばかり、フリーランスとして不定期な
サイクルで仕事をしていましたが、7月から週に最低2日は
拘束される仕事が追加で新しく始まりました。
一種のプロジェクトなので、3年半ぶりに上司という存在もでき、
なんだか毎日が新鮮です。
そんな中、久しぶりにバーゲンに行ってきました。
夏のバーゲンに参戦するのは2年ぶりかな。午前中は比較的
すいていましたが、午後に入ってどんどんお店が混みはじめ
店員さんの呼びこみと買い物客の熱気の高まりに
「おぉーやっぱバーゲンはこうでなくっちゃ☆」 と、ひとりで興奮(笑)。
買い物自体は大してしなかったけど、こうして元気に生活して
夏のイベントに参加できるのも、ひとつの幸せなんだなあとつくづく思います。
ところで、今日初めてテレビCMを見た、映画 「アマルフィ 女神の報酬」。
サラ・ブライトマンさんもご出演なのですね。
映画の公開に合わせて、ラブソングを集めたサラさんの
公式アルバム 「アマルフィ」 (映画サントラとは別) が、
7月8日に発売されるそうです。
クラシックや賛美歌を含めてなかなか素敵なラインナップで、これ欲しいなあ♪