きみこむ日記

  2008年1月〜6月
                                                 
                                                 



   6・30

   早いもので6月も終わり。 2008年の前半が終了ですね。
   個人的に、今年は人生で一番忘れられない6月になりそうです。


   実は、以前からこの日記にもたまーに登場していた
   私の婚約者氏が6月7日早朝に病気で亡くなりました。
   直接の死因は食道の静脈瘤破裂です。
   昨年春、親戚兄姉に紹介して双方のお墓参りも一緒にすませた後
   夏に体調を崩して入院。 その後静養に努めては来たのですが
   7日は突然の吐血に救急車での搬送も間に合いませんでした。


   翌日彼の弟さんが喪主を務めて葬儀が執り行われ
   私の手元には写真と身の回りの品と、ご実家が遠くて
   なかなか会いに行けないからと分けて頂いた小さなお骨が残りました。


   それから今日まで3週間ちょっと。彼が私の実家から歩いて3分の場所に
   借りていたマンションの片づけや、あれこれの後始末も済み
   私と両親の生活は一応の落ち着きを取り戻しています。


   ホントは、こういう重たい話を趣味サイトの日記に書くのはどうかと
   ためらう気持ちもあったのですが、2人で東京や大阪にも遠征観劇に出かけたりして
   一部の観劇友達に面識があること。 また面識はなくとも、これまで祝福メール等の
   お心遣いを頂いた皆さんに対して事実を伏せたままではいけないと思い
   こうしてご報告させていただく次第です。
   突然の話でびっくりさせてごめんなさい。



   彼が亡くなって 「あんな良い人を失うなんて・・」 と私のまわりで
   一番嘆いたのはうちの母でした。
   愛情深くて気持ちが優しいだけでなく、男性にしては珍しいくらい笑い上戸の彼を
   とても気に入っていたからです。
   食事会で母はレンズがピンクのハート形になったジョーク用メガネをかけて待ちかまえ、
   これまた期待を裏切らず涙目になって笑いころげる彼の姿に、心底嬉しそうでしたっけ。


   途中ブランクを挟みながらも10年を越える長いおつき合いでしたので
   書き始めると思い出は尽きません。 
   乗り物から目にする風景や店先のちょっとした品など、あらゆるものが
   過去の記憶と結びついて、自分ってこんなに記憶力が良かったかなと思ってみたり。
   同時に親しい人を亡くした時の気持ちは、実際に体験してみないと
   わからないものだとつくづく感じています。
   小説や映画で見る“人の死”は、当たり前だけどやっぱり架空のものとしての
   受け止めしかしてなかったのですね。



   ただ、これだけは誤解をおそれず書いておきたいのですが
   現在の私は涙に暮れる毎日を過ごしているわけではありません。
   胸が詰まって食事がノドを通らなかったのも、夜眠れなかったのも
   最初の5日間だけ。 
   今は食事も睡眠もちゃんと取れますし、テレビを見て普通に笑ったりもしています。
   道を歩くカップルや親子連れを見るのがつらいということもありません。
   (ただ仲の良さそうな老夫婦を見ると、お互いのああいう姿を
    見てみたかったなあとは思います)


   結婚相手の稼ぎをあてにできなくなった以上、これまでにも増して
   仕事を頑張らないといけないし、うちの両親の世話や
   雑事に追われていることもその理由のひとつです。


   でも、ホントの理由は別にあります。
   これまでほとんど人に話したことはありませんが、実は彼は霊感ともちょっと違う
   特殊な能力が強い人で、生や死、愛情や人生について
   沢山のメッセージを残してくれました。
   (本人は世間のスピリチュアルブームには全く関心がなかったので
    有名なテレビ番組もその関係の本もほとんど見ませんでしたが。)
   私自身にもそちら方面の感応力は全然ありませんので
   今となっては証明しようがないもの、確かめようのないことも多いのですが
   あれから色々調べて考察するに、もしかすると 「チャネリング」 という現象の
   一種だったのかもしれません。


   4年ほど前から、一定の条件が揃うと彼の態度や雰囲気、口調が微妙に変わり
   「愛のある老師モード」 というべき状態になりました。
   その時だけは私のことをいつものように下の名前で呼ばず、生徒みたいに
   苗字で呼ぶので、私も神妙になって会話をしたものです。
   ただ難しくて理解できないことも多く、彼自身には叱られたことがないのに
   老師モードになると時には 「まだ全然わかってない」 とか 「質問の仕方が悪すぎる」 と怒られたり。 


   こんなことを書いてもにわかには信じてもらえないと思うのですが、
   私自身の体験としては事実です。 
   最初の頃は、二重人格とか自作自演じゃないのかと疑ったのですが
   それでは説明のつかない不思議な出来事もいくつかありまして。


   ふりかえってみると、忘れないうちに書いて本にまとめたいと思うくらい色んな事がありました。
   全体のテーマは 「善をつらぬく」 「愛の本質を理解する」 「時間の意味を理解する」 だったかな。
   でも細かい内容に関しては正直いっていまだに納得いかない (というか私が理解してないだけ?) 点も
   あるので、皆さまには 「世の中にはそんな人もあるんだなー」 という参考程度に読んでいただく方が
   あるいは良いのかもしれません。


   脱線しそうなので話を戻すと、人生の伴侶と死別したにもかかわらず
   私が早く気持ちを立て直すことができたのは、彼が亡くなって5日目に
   体験したことがきっかけでした。


   一日中雨だった6月11日の夕方の話です。
   直後のショックは薄らいだものの、最愛の彼がいない人生をこれからどうやって
   生きていけばいいのか。 子供も授からなかったし、両親だけは無事に
   見送ったとしても、どうやってその後の孤独に耐えればいいのか。 
   病気その他の事情で、仕事をやめざるを得なかった彼の生活を支えるため
   私の大して多くもない貯金はあらかた使ってしまったし、
   自分の行く末を考え始めたら、どんどん悲しみや喪失感が押し寄せてきて
   気がつくと、一人ベッドで丸くなって涙をこぼしていました。


   ひとしきり泣いた頃、耳ではなく頭の中に老師モードの彼の声がしました。
   「○○(私の苗字)・・。」 
   聞こえるまま、というか後半は文字も一緒に浮かんできたのですが
   めそめそ泣きながらもそれを声に出してみる私。
   「しっかりしろ、 しっかりしろ。」 2回繰り返して、最後にはっきり言葉が伝わりました。

   「ここに いる。」


   ここ、というのは部屋という意味ではなく、私の胸の中心のことだとわかりました。
   というのも彼がかつて、魂や守り神さまは人間の胸 (心臓という意味ではありません) に
   入るんだよ、と言ったのを思い出したからです。
   昔から真にお守りになるのは、胸に下げるペンダントやロザリオや数珠だし
   男女を問わず胸元が開いているファッションに惹かれるのは、そのせいだとも。


   冷静に考えれば、崩壊しかかっている自分の心を助けるために
   私自身の無意識が都合良くそう言わせたのではないか。 
   そういう解釈も当然あると思います。


   ともあれ、その瞬間に私の気持ちは変わりました。
   うまく言葉にできないのですが、ほっとする温かいものが広がって
   涙が止まり、暗黒のトンネルから救われたような気がしたのを覚えています。


   数分後、ふらふらとパソコンの前に座ってなんとなく劇団四季の公式サイトを見ると、
   ちょうど10分後に始まる地元のラジオ番組に 「ライオンキング」 ムファサ役の
   内海雅智さんが登場するという案内が出ています。
   録音したくなって、急いで機材を用意してから放送を聞きました。


   インタビューは短いもので、入団の経緯や王の威厳と父の愛情を
   同時に表現する難しさなどを内海さんがお話していらっしゃいましたが
   最後の曲目紹介で納得しました。  
   タイトルが 「お前のなかに生きている」 だったからです。


   単なる偶然かもしれません。 
   でもその瞬間の私にはなによりもありがたく、必要な偶然でした。 
   しみじみと感謝をしながら聞き、その晩から食事も睡眠も普通に取れるようになって
   心配していた両親がようやく安心したようです。



   もちろん、今でも解けない謎は沢山あります。
   たとえばどうしてこのタイミングで彼が去ったのか。 
   飲み込みの悪い生徒にあきれて帰っちゃったのかなあと思うこともありますし
   「講義の時間は終わり。これからは実技の時間だよ」 と言われてるように感じることもあります。
   果たされなかった約束も両手で足りないくらいありますし、日常の小さな事柄については
   あれもこれも聞いておけばよかったと思うことばかり。


   ですが、それを言っても仕方のないことなのですね。
   今後の仕事について、彼が亡くなる数日前にアドバイスしてくれた事柄もありますし
   まずは家族を大事にしながら宿題に取り組んでみるつもりです。




   すっかり長くなりました。 
   折があれば、また思い出話などさせていただくかもしれませんが
   基本的にはこれまで通り 「ミュージカルへの愛と小ネタあふれるファンサイト」 をめざして
   趣味や芸術を語る日記のスタンスに戻ることになると思います。


   こんな風に書いても、たぶん掲示板へのカキコミやメールを下さる皆さまに、
   お気遣いさせてしまうと思うと申し訳ないのですが
   そんなわけで、私自身のミュージカルへの愛や新しいものへの好奇心といった
   気持ちはなんら変わりません。
   変わるとすれば、これまで以上に舞台芸術にふれられるありがたみとか
   喜びや感動が倍加するかもしれませんね。
   よかったら、これまで通り楽しくおつき合い頂ければ幸いです。




   いつもとは趣の違う日記になりましたが、
   ここまで読んで下さってありがとうございました。



   沢山の愛情と、智恵と勇気を与えてくれたあなたに感謝しつつ。




   6・28

   今週のレディースデーに映画 「幻影師 アイゼンハイム」 を見てきました。
   映画館に足を運ぶのは3月の 「マイ・ブルーベリー・ナイツ」 以来で
   かなり久しぶり。 独特の雰囲気がとっても懐かしく思えました。


   映画は19世紀のウイーンを舞台に、皇太子レオポルドの婚約者ソフィを
   めぐって、天才イリュージョニスト・アイゼンハイム (エドワード・ノートン) が
   紡ぎ出す幻想的なミステリー。
   実はアイゼンハイムがまだ貧しい家具職人の息子だった頃に
   淡い恋に落ちた相手が、公爵令嬢のソフィ (ジェシカ・ビール) で
   ずっと互いを思い続けていたという設定です。


   15年間世界中を放浪してイリュージョンの技を身につけ
   名前を変えて戻ってきた彼に、職務を越えた興味を示すのが王宮付きの
   ウール警部(ポール・ジアマッティ)。
   謎めいた男アイゼンハイムと、その才能に惚れ込んでつい色々と
   彼のことを心配してしまうウール警部のやりとりは
   スーザン・ケイ女史の 「ファントム」 に出てくるエリックと
   ペルシャの警察長官・ナーディルみたい。
   手品好きのウール警部が、アイゼンハイムと初めて出逢った時
   ちょっとしたタネを教えてもらって喜ぶシーンは可愛かったです。


   この作品はアイゼンハイムがイリュージョンを武器に、傲慢で冷酷な皇太子から
   愛するソフィを救い出すトリックが最大の見せ場。
   皇太子に別れを告げに行ったソフィは、翌朝川で死体となって発見され、
   やがてアイゼンハイムの 「死者の霊を呼び出すショー」 に
   ソフィの霊が出るという噂で街は持ちきりになります。
   さてソフィは本当に皇太子に殺されたのか? 


   正直言って、ストーリーそのものは展開が見えるし
   タネのあるイリュージョンという設定なのに、明らかに画面はCGで
   ややSFチックになるのが難点だったものの、全体の雰囲気は
   とても楽しめる作品でした。
   これはミステリーというよりは、ラブストーリーが主題なんですね。


   悪役的扱いですけど、皇太子レオポルド (マイヤーリンクっぽい風景も
   登場するし、あきらかに皇太子ルドルフをイメージした人物) 役の俳優さんが
   すごくハマッていたし、ウール警部役のポール・ジアマッティさんの
   哀愁ある演技も自然で良かったです。


   ただ、個人的にはソフィがもう少し 「守ってあげたい」 雰囲気の女性だったら
   さらに良かったかな。 ジェシカ・ビールさんだといかにもアメリカ人的で
   この役柄には健康的すぎる気もしました。


   勝負はもちろんアイゼンハイムの全面勝利、
   ラストシーンですべての謎が解け、思わず笑い出すウール警部。
   ここで一緒に 「やられたー」 って笑えるかどうかで、評価の分かれる
   作品だと思います。 
   エドワード・ノートン氏の繊細な雰囲気が魅力的な109分でした。



   6・23

   1回飛んでしまいましたが、昨日の 「篤姫 第25回・母の愛憎」 話。
   タイトル通り、本寿院さまと大久保フクさんが大活躍でしたね。
   特にラスト近く、息子の 「鬼になりもす」 を聞いたフクの表情は
   時代を動かす人物の母なら、さもありなんと思わせる気迫に満ちて
   とても良かったです。


   でも、やっぱり個人的な感動ポイントは
   篤姫と家定のラブストーリー部分でしょうか。
   引き離されて初めてわかるお互いへの想いが
   徐々に高まり、ついに結実する流れがよくできていましたね〜。
   「御台はどこじゃー!」 と家定が子供のように叫ぶところは
   先日NHKの雑誌で見たインタビューで、宮崎あおいさんが
   マイ・ベストに選んでいたシーンでしたっけ。
   

   「そちがおらぬと面白うない」
   「まるでこの世から色が消えてしまったようじゃ」


   家定の告白とやっと出会えた優しい笑顔に、思わず涙ぐむ篤姫のいじらしさはもちろん
   政治的な心配をしながらも、同じ女性として愛情深く見守る
   幾島の様子にも胸が熱くなりました。
   (ただ本寿院さまに滝山、お志賀の方までがすぐ後ろで見ているなんて
    大奥にしてはえらく狭い感じではありますが・笑)


   このところ視聴率も好調だそうですし、なぜかちょっとラテン系の
   劇中音楽もヒートアップしていくのかな。
   家定と篤姫の絆が今後どう描かれていくのか、ますます目が離せません☆



   6・21

   美しい庭のある、古風な生活スタイルで知られた
   絵本作家 ターシャ・テューダーさん(92歳)が18日、アメリカ・バーモント州の
   自宅で亡くなられたそうです。
   

   今月初めに地元デパートでターシャさんの展覧会が開催されていたのですが
   忙しくてどうしても行けなかったことが、つくづく残念。
   個人的には10年ほど前、書店で 「ターシャ・テューダーの世界」 という写真集を見たのが
   最初の出会いだったと思います。 
   「赤毛のアン」 を彷彿とさせる自然への感謝と愛、そして平和にあふれた静かな生活に 
   現代のアメリカにもこんな女性がいるんだなあと、びっくりしましたっけ。


   時代に左右されない「良心」を感じさせる沢山の絵本を残し、
   綺麗に生きること、丁寧に生きることの大切さを教えて下さったターシャさん。
   心からご冥福をお祈りいたします。



   6・19

   先週から私の地元では 「恋を何年休んでますか」 という
   テレビドラマが再放送されています。
   もとは2001年に放映された作品だそうで、私はリアルタイムで見てないのですが
   山口祐一郎さんが飯島直子さんの夫役でご出演なんですね。


   役名が一郎さんなので 「いっちゃん」 と呼ばれていますが
   相変わらず若いな〜山口さん。
   昨日の回では、せっかく飯島さんが甘いムードを演出しようと
   ホテルに部屋を取ってくれたのに、ベッドで丸くなって寝てました(笑)。


   ドラマ自体は小泉今日子さん、黒木瞳さん、飯島直子さんの家庭が
   倦怠期とか元カレとか不倫疑惑なんかで、あれこれ波立つ様子が
   描かれてるんですけど、女優さん達があまりに綺麗で生活感が薄いです。
   男性陣も仲村トオルさん、伊藤英明さん、宮沢和史さんと全体に
   若くてカッコ良いので、そのせいもあるのかなあ。


   結末はなんとなく想像がつくタイプのドラマだけど、
   山口さん目当てのささやかな楽しみができました♪



   6・14

   外出先から戻った夕方、岩手・宮城内陸部での地震発生を知りました。
   山間部を中心にいまだ多くの被害が出ているとのこと。
   当該地域の皆さまにお見舞い申し上げます。



   6・11

   ようやくひと息ついています。
   珍しく日記をお休みしてる間、身辺に大きな出来事があって
   ばたばたしておりました。
   しばらくはこの状態が続きそうなので、サイトオープンから4年半の間
   毎日更新を心がけてきたこの日記も今後は不定期になりそうです。
   いつも立ち寄って頂いている皆さまもいらっしゃるのにごめんなさい。


   遠征と観劇は時間が許すようになれば、と思いますが
   こちらもたぶんしばらく予定は未定状態かな。
   ただ、書きかけになっているコンテンツもありますし
   ミュージカルやオペラ座への愛は変わりませんので
   リンダ・ハワード女史のページも含めて
   長ーい目で見てやって頂ければ幸いです。
   身辺の出来事については、ここで書かせて頂くのはまだ早いので
   いずれの機会にと思っております。


   さて、今日になってようやく録画を見ました 「篤姫 第23回・器くらべ」。
   将軍候補の2名の対比がなかなか面白かったですね。
   今回も暗ーい場所が多くて顔をちゃんと映してもらえない(笑)慶喜と
   見事な菊花をバックに、眼差しもきりりと爽やかな慶福。
   慶福役の松田翔太さんは松田優作さんの息子さんでしたっけ。
   ちょっとセリフが硬いけど、あどけなさの残るプリンスの気品は
   十分に感じられました。


   家定と五目並べをする篤姫の場面、急に家定が非常にまともになって
   物足りないような気もしますが、2人の結婚生活の短さを思えば
   こういう穏やかなひとときこそが貴重なのかも。
   篤姫の笑顔が可愛いかったなあ♪ 



   6・7

   諸事情あって、3日ほど日記をお休みさせていただきます。
   皆さまどうぞ素敵な週末を。



   6・6

   マツケンさんの華麗なフライングが話題のミュージカル 「ドラキュラ伝説」。
   12日からはいよいよ東京公演が始まりますね。


   本日付のフジサンケイビジネスアイ紙に、チケットプレゼント企画が
   掲載されていました。
   17日13時、同日18時30分、19日18時30分の3公演に
   5組10人をご招待だそうです。
   希望者は往復ハガキに
   住所・氏名・連絡先・希望公演を明記の上
   〒100−8079 (住所不要) 産経新聞社事業局 「ドラキュラ」 係へ。


   どこにも応募締切日が書いていないので、ご興味のある方は
   できるだけ早めの応募をお勧めいたします(^^)。



   6・5

   時々見ているNHK衛星映画劇場。
   今月末に映画 「リトル・ダンサー」 が放映されるそうです。


   これはロンドンで大人気のミュージカル 「BILLY ELLIOT (ビリー・エリオット)」 の
   もとになった2000年制作のイギリス映画ですね。 
   イギリスの炭坑町に育った少年ビリーが、父から薦められたボクシングではなく
   クラシック・バレエの魅力に目覚めていくという物語。


   「ビリー・エリオット」 は今年、アメリカでも舞台版が上演されるようですが
   聞くところによると、日本では子役の夜間就業時間の壁があって
   なかなか上演にこぎつけないとか。 
   名作と名高い映画 「リトル・ダンサー」 、いずれ実現するかもしれない
   舞台観劇の予習として(笑)楽しむのも良いですね♪


   ・6月30日(月) 21時〜22時51分
    NHK・BS2 「衛星映画劇場 リトル・ダンサー」


   ※ちなみに、23日(月)13時〜には、ロン・チャニー主演の
   「オペラの怪人」(1925年・アメリカ) の放映も予定されています。 



   6・4

   もう先月のことになりますが、書き忘れていた遠征のこぼれ話。

   午前中に時間ができたので、神保町の古本屋街へ行ってみました。
   約15年ぶりでしたが、ブックオフなど最近の新古書店とは
   また違う、昔ながらの落ち着いた雰囲気が楽しいです。


   さて、ある店に入って棚を眺めていたら、古い映画パンフレットに混じって
   「キネマ旬報」 のミュージカル映画特集号を見つけました。
   特集企画は 「その道のプロ100人が選ぶミュージカル映画」。
   俳優や作曲家、映画監督ら芸能関係者100人のアンケートとランキングが掲載されています。


   ベスト3は 「ウエストサイド物語」 「サウンド・オブ・ミュージック」
   それから 「くたばれ!ヤンキース」 だったかな。 
   あとは 「マイ・フェア・レディ」 「バンドワゴン」 「王様と私」 
   「南太平洋」 等がベスト10入りしていたと思います。


   アンケートには劇団四季代表の浅利慶太さんと日下武史さんのコメントもあって
   浅利さんは 「ウエスト〜」 を、日下さんは 「くたばれ〜」 を推していたのが
   なかなか興味深いところ。 日下さんの選出理由には楽曲よりもドラマ性を
   重んじて選んだというコメントが出ていましたっけ。


   まあ見事に古い作品ばかりだなあと思いつつ
   奥付を見たら昭和43年(1968年)8月号増刊。 今からちょうど40年前の号ですか。 
   40年前といえばロイドウェバー卿は20才。  「ジーザス」 で鮮烈なデビューを飾るのは
   まだ数年先のことだし、古典のイメージがある 「コーラスライン」 も生まれていない頃なんですね。


   それにしても、ベテランファントム俳優の高井さんや村さんだってまだ小学生なのに、
   浅利さんや日下さんは現役演劇人として、すでにこういう雑誌に名前が
   出てたんだなあと、当たり前ながらキャリアの長さを実感しました。


   ちなみにこの雑誌は現在1500円の価格がついていまして、迷って結局買わなかったのですが
   こういう出会いは一期一会ですし、老後の楽しみに(笑)連れて帰れば
   良かったかなあと今でも思っているところです。



   6・3

   海外テレビドラマでも人気だった、インガルス一家の
   懐かしい物語 「大草原の小さな家」 がミュージカルとして
   復活するという記事を見かけました。
   しかもテレビ版でローラ役だったメリッサ・ギルバートさんが
   ローラの母親役を演じるそうです。


   記事には彼女の顔写真が掲載されていますが、ローラの面影が懐かしいな〜。
   「大草原の小さな家」 は1970〜80年代に日本でも放映され、その後何度か
   再放送されましたから、ご覧になった方も多いと思います。
   特に、ハンサムで誠実な父さんと愛情深い母さんが娘たちを育てながら
   開拓時代をたくましく生き抜く様子は、今も心に残っています。


   舞台版演出を手がけるのは 「リトル・マーメイド」 フランチェスカ・ザンベッロさん。
   音楽は映画 「ショコラ」 やディズニーアニメ 「美女と野獣」 の
   スピンオフ 「ベルのすてきな贈り物」 を担当したレイチェル・ポートマンさんだそうで
   あたたかい物語が期待できそうですね。


   今後、ブロードウェイに進出するかどうかは出来次第みたいですが
   初出版から75年以上たっても、愛され続ける原作の魅力は失われないでしょうし
   ぜひミュージカル版も成功して欲しいなあと思います。



   6・2

   昨日の 「篤姫 第22回・将軍の秘密」 は、歴史の風向きの変化を見せる回でした。


   水戸嫌いに取り囲まれた大奥で、慶喜を次の将軍に推す
   密命を果たすのはかなりの至難。 そんな状況下、篤姫と幾島が頼りにする
   老中・阿部正弘の運命が大きな主題でした。


   草刈正雄さんといえば元々は資生堂のモデルご出身。
   ハーフらしい西洋風の面差しで人気はあったものの、俳優としては 
   失礼ながら美貌がリアリティのじゃまをするというか、どんなドラマでお見かけしても
   ちょっと浮いてしまう印象がありました。


   でも今回の阿部役は、整った容貌に穏やかで清潔な人柄が感じられたし
   草刈さん独特の語り口も、人物に深みを与える効果があったのではないでしょうか。
   史実の阿部老中も、男ぶりと朗らかな人となりが大奥の女性達に
   好かれたそうですから、とても良いキャスティングだったと思います。
   もう今後は登場しないのかと思うと本気で寂しい。


   それに面会の場面での慶喜の照明の暗さや、斉彬公と尚五郎の面会の夕陽など
   今回は特に光の使い方に目をひかれましたっけ。 


   で、キビシイ内容ばかりで今週ギャグは封印・・かと思ったら、篤姫が家定に
   お渡りを願い出る場面の本寿院さま、「もう慣れたわ」 には
   なんだかほっこり癒されたな〜(笑)。


   さて、タイトルになった将軍の秘密。
   最後の10分でうつけの仮面を脱ぎ捨て、何度も命を狙われ
   誰も信じられなくなった悲痛な心情を吐露する家定さまに胸がジーン。
   同時に、すべてをさらしてくれたからには妻として全力で支えますという
   篤姫の決意の表情も良かったです。


   まだまだ前途は多難そうですが、今和泉の父母のような夫婦めざして
   篤姫さま頑張れ!と、言いたくなる結末となりました。
   いや〜いつもながらインパクトすごいです堺さん☆



   6・1

   日にちが飛びましたが5月23日の 「ルドルフ」 観劇話の続き。

   物語展開や演出には「?」という点があったものの
   魅力的な場面もいくつか心に残りました。


   まずマリーと友人のラリッシュが洋服屋で買い物をしながら
   女性達10人以上と歌い踊る 「美しき戦争」。
   「アイーダ」 で、アムネリスが 「おしゃれは私の切り札」 と歌う 
   楽しいナンバーがありますが、あれに似た感じでしょうか。
   (男を攻め落とすなら ドレスに靴に香水で酔わせて
   心を奪う きっと勝つわ!)って感じの歌詞がなんとも痛快☆ 
   女らしい甘さのある香寿さんの声が生き生きと響いて、ピンクやパープルのドレス姿で
   女性達がフェンシングをするようなダンスも良かったです。


   フランツとルドルフ親子に溝が深まる描写は1幕から始まります。
   そのまま終幕まで、首相ターフェのさしがねもあって
   ずっとわかりあえない状況が続くのが切ないんですよね。
   ルドルフが子供頃の思い出を歌で語りながら、イスに座る父の手に
   自分の手を重ねようとしたのに、すっと身を引かれて傷ついた目をする場面は
   母からも父からも距離をおかれている孤独を感じました。


   しかし、フランツの立場からすればどうしてルドルフが
   伝統を重んじるやり方にことごとく反発するのかよくわからず
   怒りや悲しみがつのる一方。 
   フランツ役の壌晴彦さんの演技が重厚で素晴らしく
   「どうして、お前は育てられたように生きられないのだ!」 と
   なじるシーンは迫力満点でした。


   音楽については1回ではとても覚えきれないのですが
   マリーとルドルフが初めてワルツを踊るシーンで歌う
   「踊っていただけますか」 の井上さんのフレーズが綺麗だったな〜。
   大きなソロとしてはルドルフが演説する 「明日への階段」 が一番印象に残りました。


   あと、ナンバーとして耳に残ったのはルドルフの妻ステファニーが
   皇太子夫妻としての義務を、夫への怒りを持って歌う 「それは私」。
   メロディラインが日本の歌謡曲みたいで、もとは英語かドイツ語で書かれた
   曲なの?ホントに?って感じ。 
   知念さんを拝見するのはレミゼ以来だと思うのですが、威厳のある冷たい外見に
   内心の激しさを秘め隠したステファニー役は、声も美貌も知念さんに
   ピッタリだったのじゃないでしょうか。


   公式サイトで配信されたトークショーの動画でも、井上さんや新納さんが言っていたように
   ステファニーは立場をふまえて、至極もっともなことを言ってるわけですし、
   夫の死後も、恥をかかされるばかりで気の毒な女性だったんでしょうね〜。


   それにしても、正妻と愛人がサシで勝負する(☆)場面、ステファニーが聖書の言葉をたとえにして
   マリーに身を引く潮時だと告げる時のセリフ 「聖書、お読みになったことは?」 って、
   つまり (不道徳で不躾なあなたなら読んでなくても不思議はないけど)
   という痛烈な皮肉なわけで、容赦のないステファニー攻撃にちょっとウケました☆


   それから、なんと言っても今回最大のブラボーだったのは岡ターフェですよ。
   正直言って、アンジョルラスよりもジャベールよりも好きです。
   2幕冒頭でルドルフの悪夢に現れる 「命令次第」。
   「叫べ わめけ 苦しむがいい お前の運命 私のものだ」 の
   雄々しい歌声がホントに楽しそうでしたねー岡さん。


   ・・と、なんだか主役のお2人そっちのけの話題ばかりで申し訳ない。
   井上さんと笹本さんももちろん良かったのですが、個人的には予想の範囲内に
   収まっちゃったといいますか、どうにももったいないなあと思いました。
   ただ、これは演出とか脚本によるものかもしれないのですけども。


   トークショー動画で香寿さんが仰っていたように、どうしても 「エリザベート」 ルドルフの
   イメージがあるし、今回の井上ルドルフ像をどのへんで着地させるかは
   きっとすごく難しかったのでしょうね。
   マイヤーリンク事件を純愛の結果ととらえるのは悪くないと思うけれど、
   個人的には 「エリザベート」 ルドルフからは離れて欲しかった気もします。


   たとえば娼婦館で飲んだくれて女遊びをする場面だって、今作のルドルフなら
   もっとリアルに、情けなく描いても良かったのではないかなあ。
   井上さんも、そろそろ王子様キャラでない大人の男ぶりを、
   セクシーさも含めて発揮できるお年頃だと思いますし。
   (って、これは単に私がオバサン目線なだけ?・笑)


   さて、そんなこんなでたどり着いた結末について。


   ハンガリー独立に関して仲間の裏切りにあい、最後の希望を失ったルドルフと
   お金のための結婚話を振り切ったマリーは巡り会った駅で死を決意します。
   最後に正装して出かけた舞踏会で、堂々と長い口づけを交わす2人。 
   驚く周囲の人たちにラリッシュの心配顔や、フランツ、ターフェほか色々な人たちの
   思いが交錯する場面のセリフはよく聞き取れなかったけど、ここではそれが狙いだったのかも。


   やがて喧噪がやみ、優雅なワルツが流れる中で2発の銃声が響きます。
   2人が倒れ、空っぽになった森の絵の額縁。
   冒頭と同じに、別の小さい箱型の額縁からファイファーが出てきて
   「ウイーンのテーマ」 を歌い、白い羽根を空にまく、というラストでした。


   なかなか綺麗なラストでしたが、視覚よりも死の場面に流れるワルツの終わりが
   静かな悲しみと物語の余韻を感じさせて胸にずっしりと来ました。
   こういう時こその生オーケストラ、素晴らしかったな〜。



   さて早いもので、「ルドルフ」 は今日が千秋楽ですね。
   スタッフとキャストの皆さん、ホントにお疲れさまでした。
   音楽にも登場人物にも魅力が一杯ですし、「エリザベート」同様、
   再演を重ねながら進化する “伸びしろ” がまだまだ残されている作品だと思います。 


   ぜひまた、いずれ新版として再演の運びになりますように。
   ターフェ様の魅惑の ドSソング(笑)に再会出来る日を、楽しみにお待ちしております☆



   5・31

   ゲキ×シネ同様、全国での映画館上映が始まっている
   音楽座ミュージカル 「メトロに乗って」、とっても評判が良いみたいですね。 
   ただ全国といっても限られた上映館数なのがとっても残念。
   ミュージカルの魅力を比較的低料金で味わえるチャンスだし
   どしどし宣伝して欲しいものです。


   ところで、朝日新聞の会員ページで、全国共通鑑賞券の
   プレゼント企画が案内されているようです。
   30組60名にプレゼントですが、ネットでの応募締め切りが
   6月1日(日)ということですのでご興味のある方はお早めに☆

   朝日新聞 アスパラクラブ (応募には無料の会員登録が必要です)
   http://aspara.asahi.com/metro/login/metro.html



   5・30

   5月18日のこの日記で話題にした、イギリスのオペラ歌手ポール・ポッツさんの
   半生が映画化されるというニュースを読みました。


   映画は携帯電話の販売員をしながらオペラの勉強をしていたポールさんが、
   オーディション番組で一夜にしてスターになるまでを
   子供の頃から振り返って描く成功物語になるとのこと。
   公開時期は未定ですが、脚本家は選定済み。 
   主役は本人が演じるのかなと思ったら、オーディションで選ぶそうです。


   それにしても 「ブサイク歌手 ポール・ポッツ〜」 のタイトルといい
   本文といい、そう何度もブサイク言うなー(笑)って感じの記事ですね〜。
   映画公開はまだ先になりそうですが、6月5日(木)に 「奇跡体験! アンビリバボー」 で
   ポール・ポッツさん特集が放映されるそうで、まずはこちらが楽しみです♪



   5・29

   今日は観劇話をちょっとひと休み。
   ゲキ×シネに関する情報を。


   今月から始まったゲキ×シネの全国ツアー。
   トップバッター作品の 「メタルマクベス」 を見に行きたいと思いつつ
   東京遠征や大阪遠征とはうまくスケジュールが合わない私。
   九州にツアーが来る秋までお預けになりそうです。


   さて、そのゲキ×シネ 「メタルマクベス」 の
   全国共通鑑賞券プレゼント企画を見かけました。
   映画作品を紹介する 「ムービーウォーカー」 のサイトで
   10名にプレゼントだそうです。
   (締め切りは6月4日受付分まで有効)

   「Movie Walker」 オフィシャルページ
   (応募には無料の会員登録が必要です)
   http://www.walkerplus.com/movie/shishakai/geki-cine4_k/



   5・28

   「ルドルフ」 観劇話の続き。


   今回 「レベッカ」 観劇の翌日に観たせいもありますが
   あらためて帝劇の舞台の大きさ、客席からの遠さを実感しました。
   あれだけの空間をどうやって埋めるのかというのは大変な問題ですね。


   「ルドルフ」 美術担当は松井るみさん。 「ペテン師と詐欺師」 をはじめ、
   「スウィーニー・トッド」 「トゥーランドット」 など
   宮本亜門さんの舞台美術も色々と務めていらっしゃる方みたいです。


   冒頭のマイヤーリンクでの心中は四角に切り取った森の絵の中で行われるし
   過去にさかのぼった宮廷シーンは、黄金色の巨大な双頭の鷲に
   抽象的な花がデザインされた黄金のプロセニアムアーチがあしらわれて、
   まるで西洋の絵画に入り込んだよう。


   絵画的といえば、ルドルフの部屋やマリーの部屋等の壁が
   巨大なイタリア絵画のコピーになっているのも珍しかったなあ。
   ひとつはウフィツィ美術館収蔵のウルビーノのビーナスだなあと思った記憶が
   ありますが、あとは何の絵だったのかな?


   全体に大がかりなセットが多くて、見ごたえがありましたが、
   特筆すべきはルドルフを乗せた馬車が疾走するシーンの照明。
   いくつもそそぐシャワー状のライトが、回転するように舞台をなめていくので
   スピード感があってとても良かったです。


   衣装は狂言回しの手品師ファイファーをはじめ、主人公以外は緑や赤、紫や紺の
   暗くてときにはキツイ色合いのものが多かったのが特徴的ではないでしょうか。
   ルドルフは青か黒、グレー、マリーは基本的には赤い衣装の場面が主だったけど、
   最初の出会いは2人とも白。 ラストのマイヤーリンクも白の簡素な寝間着姿(?)になるので、
   このへんはルドルフとマリーの内面を表現しようとしていたのかもしれません。


   でも、心中シーンはせっかく高さ3メートル横幅6メートルくらいの額縁の中に入ったのに、
   最初にマリーが地面に倒れ、ルドルフも頭を撃ってそのそばに倒れちゃうって、
   絵画として見たてるにはあまりに美的でないというか、普通すぎるような。
   レ・ミゼのアンジョルラスみたいに逆さ吊りとは言わないけれど
   2人の最期が額縁の中で 「絵になる」 さまを見せてこそ完成する
   この美術セットだったのではないかなあ。


   ファイファーがテーマとして繰り返し 「ここはウィーン ウィーンらしさ見てみな」 と歌うのだから
   たとえばウイーン出身の画家グスタフ・クリムトの 「接吻」 みたいな退廃の美や
   陰鬱な死のエロティシズムを、ラストで感じたかった気がします。
   今回の井上ルドルフだって 「エリザベート」 に出てくる母に見捨てられた
   可哀想な少年を表現するだけではないはずですし。


   というわけで、終わりそうで終われない 「ルドルフ」 レポ(笑)。
   日付が飛ぶかもしれませんが、近日中にその3へ続きます。 



   5・27

   遅くなりましたが、「ルドルフ ザ・ラスト・キス」 の観劇話その1を。


   この作品は開幕前から、題材はもちろんのこと
   井上芳雄さん、笹本玲奈さん、岡幸二郎さん、浦井健治さんら
   東宝ミュージカル常連キャストさんに、ワイルドホーン氏の音楽も楽しみにしていました。


   で、観劇してみての感想なのですが
   率直にひと言でまとめるなら 「エリザベートって、よくできてるんだなあ」。


   初めて 「エリザベート」 を観たとき、わかりにくい部分もあるとは思ったものの
   史実の皇后の人生に擬人化した死 (トート) という虚構をうまくからめることで
   哲学の趣や演劇的な面白みを増幅させた脚本に感心した記憶があります。
   トートのキスが死をもたらすというロマンティックな約束なぞは
   いかにも舞台映えのする 「仕掛け」 ですよね。


   そういう意味で、「ルドルフ」 は演劇としての仕掛けがあまり感じられないのが
   一番もったいない点だと思います。
   物語は、妻との関係が冷え切っているルドルフがマリーと出会い恋に溺れる場面と
   政治的な理想を持ちながらも、フランツ皇帝や首相ターフェにうとんじられて挫折する場面が
   若干のエピソードを含みながら、交互に表現される構図。 


   もちろん大筋としてはそうならざるを得ないのでしょうが
   せめてどうやって恋に落ちるかという場面に、ドラマティックな演出とか
   破滅を予感させる伏線が欲しかったな〜。


   今回の舞台では、舞踏会で2人が出逢うと白いライトが当たり、
   一目惚れ状態ですぐに好意を持ってしまうし
   次にスケート場で会ったら、スパイをまくために恋人同士のふりをしながら
   あっというまに恋も最高潮。


   マイヤーリンクの心中に関しても、冒頭で先に見せてしまうので
   ラストで同じ心中シーンを繰り返してもさほどの衝撃がなく、
   やっぱりもったいないなーという気がしました。


   なぜ、他の女性ではなくマリーこそが運命の人なのか? という問いに答えるために、
   なにか特別なエピソードが必要だったのではないでしょうか。
   たとえば不倫に胸を痛めるマリーが、ルドルフとのキスをずっと拒んでいたけれど
   心を決めた時に与えた口づけが文字通り 「ラスト・キス」 になるとか、
   2人に共通する 「終末への想い」 が前半で表現されるとか・・。


   と、いきなりあれこれとシロウト考えを述べてごめんなさい。
   決して嫌いな作品じゃありません。 再演されたらまたぜひ観たいと思うのですが、
   ここ数日、なんとももどかしい思いにとらわれているのも確かです。 


   全体的は印象はこんな感じでしたが、明日は心惹かれた場面や
   俳優さんのことなど、もう少し語らせて頂きたいと思います。
   なんだかんだ言いながら、実は結構ハマッてるような気もする私(笑)。



   5・26

   昨日の 「篤姫 第21回・妻の戦」 は、色々な女心が描かれた回でした。


   冒頭から物思いにふけりつつ、お茶とお菓子を頂く篤姫に続いて
   本寿院様はじめ女性4人が膝をつきあわせて
   お菓子を食べながら姫の髪型をどうするか相談する場面は面白かったですね〜。


   皆が天井を見上げるとほわほわーっと出てくる空想シーンは
   民放ドラマでときどき見かけるコメディ手法だけど、
   まさか 「×」 「○」 まで出てくるとは☆


   NHK大河としてはやりすぎという気もしないではないけど、
   その後の、篤姫におしゃれをさせて喜ぶギャラリーの様子などは
   女性脚本家らしい描写ではなかったでしょうか。
   主人に似てきたのか直情型の幾島や相変わらずクールな滝山、
   本寿院と仲良しでお人好しそうな歌橋、とそれぞれのキャラクターが
   明確なのが良いと思います。


   さて周囲の思惑をよそに、篤姫が考えているのは家定自身のこと。 
   「うつけの仮面の下にあるものを、もう一度確かめたい。」
   最初は探求心がメインだったけど、側室お志賀との面会後は
   そのあたりが微妙に変わってきたのが、細やかな表情でよくわかりました。
   今回はメイクも変わって、ホントに篤姫が綺麗だったなあ。 


   お志賀役の鶴田真由さんも、ふんわりとつかみどころがないのに
   時にどきっとするほど色っぽく、正妻の立場から見たら
   「ああいうのが一番コワイのよー」 って言われそうなキャラクターにピッタリです。
   (先日見てきたばかりの 「ルドルフ」 を思い出しちゃいました)


   先週ほどガツンと面白さにやられる内容ではありませんでしたが、
   思い出すとあとからじわじわっとくる、そんな第21回でした。

   次週はずばり 「将軍の秘密」 だそうで今後の展開が楽しみです。



   5・25

   遠征2日目は 「ルドルフ」 観劇。
   たまたま私が行った23日から、舞台写真集が発売開始だったので
   開演前に購入しようとしたら 「販売は終演後になります」 とのこと。
   なぜ?と思ったら、どうも現物の劇場到着が遅れてたようです。


   終演後に入手した別冊プログラムは600円。 
   全体的には 「レベッカ」 舞台写真の方が出来が良いような気もしますが、 
   「ルドルフ」 は登場人物が多い&大舞台に大セットで見えないところが
   多かったので、別のありがたみがありますね。


   黄金色の双頭の鷲、額縁やイタリア絵画をあしらったセットに
   とりどりの衣装など、家に帰ってからも飽きずに眺めてしまいます。
   そんなわけで、観劇の感想より写真集の話が先になっちゃいますがお許しを。


   岡幸二郎さん演じるオーストリア首相ターフェが、
   皇太子の恋人になったマリー・ヴェッツェラを部屋におびきよせて
   「私たちは野心家同士。 さあいくら欲しい?」 と、金で解決しようとする場面があります。
   自分達の愛は本物ですと抵抗するマリーを、歌であざ笑いながら追っかけ回す岡さんの
   コートさばきとステッキ扱いのスマートさは、さすが元ジャベール(笑)。


   別冊プログラム 「私のお気に入りの1枚」 は、この場面です。
   床に倒れ伏したマリーの片手をねじり上げて立つ
   ターフェの写真ときたら、不謹慎ながらサディスティックで美しい〜☆


   今回の岡さんは謀略でルドルフを追いつめる(というより追い払う)悪役的ポジションなんですね。
   きっちり着込んだ黒スーツ+黒ロングコートが長身に映えるし
   クールな美貌と腹黒さの対比も良かったです。
   いやーこういう雰囲気をかもしだせるミュージカル俳優さんは
   やっぱり貴重だなあとしみじみ。 


   ご本人も派手な見せ場と、作りこみがいがあるルックスのターフェは
   演じていてとても楽しいのではないでしょうか。


   ただ、惜しむらくは岡さん自身のブログにもあったように
   ターフェのナンバーがカットされていること。
   どんな内容の曲かはわからないけど、
   再演の折には、ぜひ復活をお願いしたいところです。


   ついつい岡ターフェ話で長くなりました。
   本編の感想は、1日飛んで27日付の日記に譲りたいと思います。



   5・24

   観劇話の続き。
   「レベッカ」 22日ソワレ終演後にファン感謝デーとしてトークショーが開催されました。


   まず執事フリス役の松澤重雄さんが、劇中そのままに銀のお盆に
   水の入ったグラスを載せて登場です。
   丁寧にご挨拶をした後、シルビア・グラブさんと吉野圭吾さんのご紹介は
   「今日のゲスト、放火魔とタカリ屋です(笑)。ではどうぞー」 でした。
   松澤さんの司会は初めて見ましたが、丁寧な言葉遣いに
   穏やかな人柄や細かい気配りが感じられて、とっても良かったです。


   公式サイトでツボを押さえた動画が配信されているので
   付け加えることは多くないのですが、メモから少し書いておきます。
   トークは基本的に、松澤さんが用意した紙を見ながらの質問形式でした。


   それぞれの役づくり、苦労や工夫は? という質問に対して吉野さん、
   「あまり出ないので、できるだけ印象に残るように・・」
   出番が少ない前半は、楽屋でモニター画面(?)を見ながら他の人のパートをずっと歌ってるそう。
   吉野さん 「誰がいつ倒れても良いようにね。」
   松澤さん 「いつも 『チェックメイト!』 って言ってるけど、ちひろさんの役も狙ってるんですか(笑)」
   (※ちなみに 「わたし」 がマキシムとチェス遊びをする時のセリフ)


   ダンヴァース夫人役のシルビアさんにとって
   「レベッカ〜」 の曲は同じメロディに歌詞が5パターンくらいあって
   間違えないようにするのが一番の苦心。(稽古場ではごっちゃになっていたとか)
   それから顔の表情を止めておくのが大変だそうです。
   シルビアさん、とくに表情が豊かな方だからなおさらかも。


   松澤さんが常々感心してるのは、シルビアさんの頭の格好のよさ。
   「頭蓋骨にかなりホレてます。」
   「顔はほめないのに頭蓋骨だけほめるんですよねー(笑)」


   3ヶ月公演も折り返しを過ぎて変わった部分は?という質問もありました。
   吉野さんの答えは
   「毎日違いますね。 周囲の人の演技が変わると
    変な言い回しになって、ちょっとなまってたり(笑)」
   で、ファヴェルの不思議なセリフ回しは裏で皆にマネされてるそうです。


   途中で失敗談に話が移り、
   ファヴェルがウイスキーをひと口飲んで歌い出すのに、気管に入ってしまって
   無理矢理歌い出したもののへろへろの音程になったとか、そんな話もありましたっけ。


   後半は飛び入りで演出の山田和也さんが登場。
   シルビアさんと吉野さんがソファから立ち上がり、場所をあけて 「どうぞどうぞ。」
   山田さんも恐縮して 「いえ、そちらこそお先にどうぞ」 と、三人で気を遣ってごちゃごちゃしてたので
   松澤さんが 「さっさと座ってください(笑)。」


   山田さんが加わって、正面奥にかけられた額の話題がありました。
   額縁だけで絵が入ってないことについて、タイトルロールが姿を現さないことと
   うまくからめれば良いと思ってああしました、という感じのお話だったかな。
   「ラスト本物の火で燃やそうかと思ったんだけど、お金がなくて(笑)。」 
   うーん、日本の消防法では制限も多いですしね〜。


   あとは発売になったばかりの新プログラムのPRがあってゲスト3人は退場です。 
   最後に、ひとり残った松澤フリスからお別れのご挨拶。
   「わたくしは屋敷の戸締まりをしてから休ませて頂きます。 
    それでは皆様、おやすみなさい。 (大拍手)」


   ・・と、こんな感じで終了でした。
   シアタークリエ初のトークショーということで、終演直後でお疲れのところ
   司会の松澤さんにゲストの皆さん、スタッフさんも大変だったと思いますが、
   ちょっとした裏話や苦労談を知ると、さらに作品やキャストさんへの親近感がわくものですね。
   素晴らしい舞台に加え、楽しいイベントに感謝です♪



   5・23

   1ヶ月ぶりの東京は爽やかな五月晴れ。
   まずはお仕事、てことで以前から持っているビジネス資格を
   維持するための研修を受けてきました。


   さて夜は 「レベッカ」 観劇。
   2回目なので細かい部分も落ち着いて見ることができて良かったです。
   でも今回はシルビアさんのダンヴァース夫人になんだかすごく
   感情移入してしまいました。
   考えてみれば 「わたし」 に冷たくあたるのも、単に性格的にいじわるだからじゃなくて
   レベッカへの崇拝の念が強すぎて、他の女主人を認められないのが主な理由ですよね。
   (仮装パーティの一件は確かにひどいけど)


   ダンヴァース夫人が後半レベッカの遺品を捨てられてショックを受けたり
   「レベッカ あなたなしで生きるなんて」 と歌う場面を見ると
   彼女の行動は、決してほめられたことではないにせよ
   その末路にあわれさを感じます。


   山口さんのマキシム、1ヶ月前より歌も演技も抑え気味になってたような。
   ソロになると、どうしても独特の姿勢が目立つけど
   前半で 「きみは幸せかな?」 と若い妻を気遣う場面などは
   声の優しさ、甘さが自然に増してて良かったな〜。
   夏以降は 「エリザベート」 で、普通の人間の扮装はしばらく見られなくなりますし
   端正なスーツ姿や珍しい結婚指輪姿をしっかり楽しんで参りました。


   大塚さんはソロに始まりソロに終わる大変な役だと思いますが、
   声もよく出ていて素晴らしいです。
   カテコの最後、「わたし」 とマキシムが残って一緒に下手奥に去るのですが、
   コールが繰り返されるたびに、スーツと赤いワンピース姿の山口さんと大塚さんが
   腕を組んだまま律儀に深々と頭を下げるので、なんだか新婚旅行に
   出発するカップルが親戚友人に見送られてるみたい(笑)でもありました。 


   というわけで、今日はこのへんでごめんなさい。
   遠征話は明日に続きます。



   5・22

   このところご無沙汰続きの東京ですが
   23日まで仕事がらみで一泊出張して参ります。


   で、初 「ルドルフ」 と 「レベッカ」 観劇の予定。 
   ホントは 「赤毛のアン」 と迷ったのですが
   トークショーのおまけ戦略にまんまとつられて
   行ってきまーす♪



   5・21

   ここ数年、ミュージカル映画の制作がさかんですが
   今夏に日本で公開される 「アクロス・ザ・ユニバース」 も
   公開館は少ないながら注目作のひとつではないかと思います。


   この作品はビートルズナンバーを使ったミュージカル映画で
   監督は 「ライオンキング」 でおなじみスーザン・ストローマンさん。 
   ストローマンさんは映画版 「プロデューサーズ」 監督が記憶に新しいところですし
   たしか 「スパイダーマン」 のブロードウェイ版も手がけていると
   思いますが、こんなところでもご活躍だったのですね。


   物語は1960年代を舞台に、リバプール出身の青年ジュードをとりまく恋や青春のあれこれ。
   予告編を見ると、色が綺麗でファンタジックな印象もあるかな。
   ビートルズについて、私自身は有名曲なら知ってるかなあという程度ですが、
   歌詞とセリフがうまくからめてあったり、ビートルズにまつわる人物や場所も
   どんどん出てくるそうなので、ファンの方には感涙モノではないでしょうか。


   ちなみに、この映画でジュード役を演じているジム・スタージェスさんは、
   ブロードウェイ版 「スパイダーマン」 でも主役を務めることが発表されています。
   映画 「ラスベガスをぶっつぶせ」 のベン役もありますし、
   これからに期待が集まる俳優さんなのですね☆

   映画 「アクロス・ザ・ユニバース」 公式サイト
   http://across-the-universe.jp/



   5・20

   元・劇団四季の光枝明彦さんの公式サイトで
   10月に開催されるjpさんのイベントが発表になっていました。


    「IL MUSICALE」

    日時  10月1日(水)、2日(木) 18時〜
    場所  東京 銀座ブロッサム
    出演  光枝明彦さん、 今井清隆さん、熱海将人さん、谷口浩久さん
         笠島俊秀さん、浦壁多恵さん(10/1)、今泉りえさん、高島みほさん
         angelaさん、白龍王子さん 他


    料金・問い合わせ先等は未定。 詳細は今後の発表待ちみたいですね。


   案内文によれば歌あり、踊りあり、マジックあり。日頃の舞台とはまた違った
   姿をご披露いたします、とのことです。 
   これってもしかして、タナボタ企画みたいな 「日頃の願望叶えます(笑)イベント」 なのでしょうか。
   個人的にはぜひ美形の “キーヨ姐さん” 復活なんか期待したいな〜。



   5・19

   昨日の 「篤姫 第20回・婚礼の夜」 は、コミカルシーンありロマンスありの回でした。


   庭でかくれんぼをする家定に遭遇して以来、「公方様はうつけ者」 の噂が気になる篤姫。
   幾島は滝山に、篤姫は阿部にとそれぞれ疑問をぶつけてみるのですが
   ここですぐに同意させない展開は、なかなか良かったのではないでしょうか。


   畏れ多くも公方様のことを・・という建前ももちろんあると思いますが
   斉彬公が感じていたように、人によって受け止め方が違う
   複雑で謎めいた人間像を描くのに効果があったような気がします。
   結局のところ、篤姫が自分自身で行動して感じるしかないと
   決心する流れにもつながったと思いますし。


   お雛様のような婚礼の衣装や、御台所となってからの打ち掛けの豪華さなど
   見どころはあれこれありましたが、今回一番ウケたのは
   なんといっても家定にせがまれた篤姫が寝床で昔話をする場面。
   「昔々、夫婦のねずみがおりました」  「うん」
   「夫のねずみは相撲が好きで」  「ふむ面白そうではないか、それで」
   「・・・・・・ZZZ・・・・」  「えぇーーっ」 
   寝つきの良すぎる篤姫も可笑しいけど、家定さま渾身のツッコミに思わず大笑い☆


   終盤カモ?を追い回して池に落ちそうになった篤姫を、家定が
   さっと抱きとめるシーンは、まるで少女マンガみたいなロマンティックさでしたね〜。 
   それまでの子供みたいなキンキン声が一変 「あぶないではないか」 と
   低い声でたしなめる大人っぽい雰囲気に
   篤姫も一瞬でフォーリンラブ(笑)って感じでしょうか。


   もはやNHK大河ドラマとは大きく一線を画した
   時代劇テイストのトレンディドラマになりつつある 「篤姫」。
   ファーストレディ編も波乱の幕開きで、ますます楽しみです♪



   5・18

   2日ほど前の新聞に
   「世界を席巻する英国の新人歌手 ・ 名オーディション番組の申し子」 のタイトルで
   37才のイギリス人男性ポール・ポッツさんが紹介されていました。


   日本でもユーチューブではかなりの有名人だったそうですが、
   あいかわらずナローバンド通信の私は、全然知りませんでした。
   ポール・ポッツさんはイギリスのテレビ番組 「Britain's Got Talent」 で
   昨年6月に優勝するまで、オペラの勉強をしながら
   携帯電話のセールスマンをしていたという無名の存在だったとか。 


   公式サイトのオーディション動画を見ると
   外見もごく普通で、華やかな雰囲気にはほど遠いポールさんが登場した時
   審査員たちも最初は乗り気のない表情をしているのがわかります。
   でも、彼が 「トゥーランドット」 を歌いだすや、伸びやかなテノールで会場を包み
   熱狂的な歓声とスタンディングオーベイションを浴びる様子は感動的ですね〜。


   単に歌がうまいというだけでなく、内気で何事にも自信を持てなかった彼が
   自分への誇りを取り戻していく過程に、視聴者の熱い支持が集まったのではないでしょうか。
   審査員の絶賛コメントに、はにかんだ笑顔をこぼれさせるポールさんを見ながら
   クリスティーヌが歌の才能を花ひらかせた瞬間って、こんな感じなのかなあと思ってみたり。


   ビジネス的に言えば、このオーディション番組が
   出場者の人生を折り込んだドキュメンタリータッチの構成であること、
   優勝から間をおかないうちにCDデビューを実現することで
   熱の冷めない大ヒットにつながったと記事は分析しています。


   結果としてデビューアルバム 「ワン・チャンス」 は初登場から3週連続で全英1位。
   他に13カ国で1位、すでに全世界で250万枚というオペラの新人歌手としては
   異例の売れ行きを記録したというんだからスゴイ。
   日本でも昨年秋にCDが発売されただけでなく、先月東京で初リサイタルも
   開催されていたとは知りませんでした。


   このアルバムには彼を一躍スターにした 「誰も寝てはならぬ」 はもちろん
   オペラ座ファンにはおなじみの 「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」 が収録されててちょっと嬉しい。
   「音楽の天使」 への感謝や優しさを体現する歌声に魅了されつつ、
   今後もオペラ歌手ポール・ポッツさんに注目して行きたいと思います。


   ポール・ポッツ公式サイト(BMG JAPAN) 
    ・デビューアルバム 「ワン・チャンス」 試聴可
    ・「Britain's Got Talent」 優勝の様子も動画配信中 
   http://www.bmgjapan.com/paulpotts/



   5・17

   初演の好評を受けて、夏に再演が予定されている 「宝塚BOYS」。
   原案作者である辻則彦さんのブログで、この作品が
   少女マンガ化されることを知りました。
   「月刊プリンセスゴールド」 6月16日発売号から連載開始だそうです。
   プリンセスといえばその昔、青池保子さんや細川智栄子さん、中山星香さんらの
   作品を読んでいた頃が懐かしいわ〜。 


   今回の 「宝塚BOYS」 作画を担当するのは小宮なつさん。 
   辻さんのブログに1枚だけ掲載されていますが、この美麗なイラストは
   葛山さんか吉野さんあたりのキャラクターかしら。


   連載開始号には山路さん、吉野さん、瀬川さんによる座談会記事も
   掲載されるそうですし、来月は久しぶりに少女マンガ雑誌を手に取ることになりそうです。


   辻則彦さん公式ブログ 「岸部のアルバム」
   http://applause.cocolog-nifty.com/



   5・16

   NHK 「スタジオパークからこんにちは」 に
   三谷幸喜さんが出演されました。


   新作映画 「ザ・マジックアワー」 キャンペーン中の三谷さんですが、
   最近の三谷家の問題は飼っている犬1匹と猫3匹の高齢化だそうです。
   それぞれ人間でいうと50代から80代ということで
   「ペットが自分の年齢を追い抜く瞬間って、イヤなものですね。
    あーこれで 『さん』 づけしなきゃいけないのかなと(笑)。」


   本題の映画の話は、現場作りのプロフェッショナルについて。
   「みんなのいえ」 「有頂天ホテル」 でも扱ったように、大工さんやホテルマンのような
   プロフェッショナル集団に子供の頃から憧れていたという三谷さん。
   映画や演劇もそれぞれの分野のプロが、ひとつのものを作り出すところに
   たまらない魅力があるそうです。


   プロの技の例として、マジックアワーで作った街のミニチュアとか
   波止場のシーンで、海面のゆらめきを海の無いところで表現する
   鏡を貼ったアタッシュケースに水と蛍光灯が入っている小道具などの
   紹介がありました。
   色々な工夫があるものなんですね〜。


   番組では他に、毎日ご自分で朝食に作って食べているという
   「目玉焼き丼」 の実演もありました。
   可笑しかったのは、目玉焼きと一緒に焼くハム。
   三谷さんが 「ハムは2枚使います。 朝はやっぱり2枚は食べたいですよね」
   と言いつつ、まず1枚を小さなフライパンに敷いてから卵を割り入れて・・・。


   もう1枚はいつ焼くの? と思いつつ見ていたら
   「で、もう1枚のハムはここで。」 と料理の最中に折りたたんで
   もしゃもしゃ食べちゃう三谷さん(笑)。
   2枚重ねると厚すぎて目玉がうまく焼けないからだそうですが、
   丼に使わないんなら、スタジオで2枚用意してもらう必要ないじゃんと思わず大笑い☆


   いやはや真面目な表情のまま、いつも何かしら笑わせて下さる三谷さん、
   作品にもいつも 「愛しさ」 があるのは素晴らしいことですね。
   来月の新作映画が、ますます楽しみになりました♪



   5・15

   東京のディー・ブレイン証券が、ミュージカルを応援する
   私募ファンドの募集を始めたそうです。
   対象はブロードウェイをめざして大阪でトライアウト(試演)中の 「TRIP OF LOVE」。
   先日 「くいだおれ」 看板人形の観劇でも話題になった作品ですね。


   今回の募集は、事業主体であるアメリカの投資組合が組成したファンドで、
   一口日本円で約250万円からのスタートだそうですから、
   これはなかなか大きな投資ですな〜。


   で、肝心の作品の評判はどうなんでしょう?
   「TRIP OF LOVE」 は不思議の国のアリスをモチーフに
   60年代の音楽とダンスで綴る作品だそうです。
   テーマは面白そうだけど、聞くところによると事前にパンフを読む以外
   日本語での案内は上演中一切ないとのこと。
   せっかく1ヶ月以上も日本で公演をするのに、物語や歌詞の意味が
   わからないままというのは、えらくもったいないような。


   トライアウトは変更が多くて、対応しにくいのかもしれないけど
   日本のお客様にも投資を呼びかけるのなら、制作者側には作品の全容を
   できるだけ細かく伝える義務があると思うのですけども、いかがでしょう☆



   5・14

   ホンダが作った2足歩行のロボットASIMO(アシモ)が
   13日夜、アメリカで開かれたデトロイト交響楽団のコンサートで
   オーケストラの指揮者をつとめたという記事を見かけました。


   これはホンダが楽団の青少年向けの教育支援プログラムに協力していることから
   実現した企画みたいですが、指揮を担当した曲が良いです。
   ミュージカル 「ラ・マンチャの男」 の有名ナンバー 「見果てぬ夢」 は
   アシモそのものが技術者の見果てぬ夢を叶えた存在ですし
   このコンサートにピッタリなんじゃないでしょうか。


   たしか雑誌記事で読んだのですが、20年以上前、中途入社したばかりの技術者が
   窓もない小さなロボット開発室に入ったとき、本棚にあったのは
   鉄腕アトムのマンガと四谷シモン氏の人形だったそうです。


   「見果てぬ夢を見て  たとえ目標が どんなに遠くても」
   「いつも志高く生きよう  届かぬ星を この手につかもう」 


   一歩踏み出すのに30秒もかかっていた1号機から
   幾多の試行錯誤をくりかえし、今や軽快に走ったり指揮棒を振ることも
   できるようになるとは、夢への挑戦が生み出した技術の進歩は
   ホントに素晴らしいと思います。


   それにアシモくん自身もこの企画は嬉しかったんじゃないのかな、
   なんといってもデトロイトは、大先輩ロボコップの地元ですしね(笑)。



   5・13

   地元で放映された 「ライオンキング」 ミニ番組に
   村俊英さんが出演されました。


   この日のテーマは 「スカーが語る音楽の魅力」
   女性アナさんの紹介に続いて、映像はピアノの音が聞こえるリハーサル室の入口。
   中に入ると、一人でピアノを弾いている村さんの後ろ姿が。
   そういえば村さんはお姉さんと一緒にピアノを習ったことが
   声楽の道に進むきっかけだったと何かの記事で拝見しましたっけ。


   白とブルーの細いストライプのシャツにベージュのコットンジャケット、
   下は黒か紺みたいで、初夏にふさわしい爽やかな服装の村さん、
   きちんと決められた脚本があるようで、丁寧にライオンキングの音楽の魅力について
   説明して下さいました。 
   内容は 「バラエティに富んだエルトン・ジョンの曲が沢山使われています」
   「南アフリカのリズムやズールー語が特徴です」 と、こんな感じ。


   それからスカーの役柄の説明もありまして
   「王国を乗っ取ろうとするひねくれ者。 反抗的で邪悪な心をもち、誰にも愛されず
   理解されない悲しい面があるけど、本当は愛に飢えている寂しがり屋なんです」。
   うーんオペラ座ファンとしてはどうしてもファントムとダブるな〜。
   舞台映像は村スカーがナラに迫っていやがられるところ、ムファサの影に怯えて 
   「そう、いや、そう、いやーー」 って錯乱中という情けない場面中心(笑)でした。 


   でもラストは、カメラ目線もしっかり
   「魂をゆさぶる音楽を体感しに、劇場にお越し下さい。
    スカーのナンバーも迫力満点です!」 と力強くニッコリで、とっても良かったです。
   久しぶりにお話しする村さんの姿を拝見できて、前回のイベントに
   参加できなかった分がちょっぴり癒されました♪



   5・12

   昨日の 「篤姫 第19回・大奥入城」 は、色んな予兆がつまった回でした。

   まず大きなトピックスは篤姫の江戸城入城ですが、朝、係の者が声をかけるまで
   姫は布団から起きてはいけないとか、横になったままで髪をすく儀式があるとか
   大奥のしきたりが細かく出て面白かったですね。
   ちょっとソフィア・コッポラ監督の映画 「マリー・アントワネット」 を思い出しました。


   中でも、焼いた鯛をひと口ごとに新しいものに交換するなんて、
   安全性とか色んな意味があったのでしょうけど、姫が鯛を気に入って
   10口も召し上がっちゃったら、鯛も10匹必要になるってことですよね。
   (でももしかしたら、残りを下の者達が十分食べられるようにという配慮もあったのかも)


   尚五郎は小松家の若き当主となり、お近さんとも夫婦円満で幸せ一杯・・かと
   思いきや、まだまだ胸のうちには人生への物足りなさがある様子。
   こちらの動向も気になるところです。


   人間関係もこれまでとはすっかり様変わり。
   高橋英樹さんの出番が少なくなったのは寂しいけれど
   美貌が際だつ稲森いずみさんや、お馴染み家定さまと生母さまなど
   得たいの知れない人物も出そろって、これから何かが起こりそう。


   それにしても今回のラスト、かくれんぼで庭を走り回る将軍・家定と
   篤姫の出会いは衝撃的でした。
   それまでしっとりと乙女らしい夢を見ていたのに、目の前の異様な光景に
   幾島とともに呆然という幕切れは、ややマンガチックで笑ってしまいましたが
   よくできていたと思います。
   さて、あれからどうやって篤姫が精神的に立ち直っていくのか、
   家定のうつけ話の真偽と共に要注目ってとこかな。



   5・11

   今日は母の日。
   昨日街の中心部まで出たら、人気の花屋さんが
   人混みで大変なことになっていました。


   ところで、母親が主役のミュージカルといえば 「マンマ・ミーア!」ですが 
   アメリカでの公開が7月に迫り、映画版の公式サイトもできているようです。
   メリル・ストリープさん演じるドナは舞台の感覚からすると、ヘアスタイルなど
   ちょっと大人っぽすぎる気もしますが、ソフィの女の子は可愛いし
   サム役の元007、ピアーズ・ブロスナン氏は相変わらず魅力的ですね〜☆


   日本での公開は秋か冬になるのでしょうか。
   透明感のあるブルーが綺麗な、マンマ・ミーアが懐かしくなりました。


   「MAMMA MIA!」 英語版オフィシャルサイト(音楽が出ます)
   http://www.mammamiamovie.com/us/index.html



   5・10

   季節が逆戻りして寒ーい1日。 
   私も冬支度の復活でやや丸くなってます。


   さて、ニュースによれば学研が子供向けの学習雑誌 「科学」 と 「学習」 のうち
   不振の 「学習」 休刊を検討しているとか。


   久しぶりに学研の名前を見ましたが、懐かしいですね〜この雑誌。
   うちは最初は両方、小学校の後半は科学だけ取っていましたが、
   あの付録教材の数々は今でもハッキリと覚えています。
   実際に聴けるラジオや顕微鏡、自分で印画紙を現像するカメラ、ミジンコの飼育セット、
   恐竜の骨格模型、エレキギターみたいな音が出る電気楽器等色々ありましたが、
   私が一番ハマッたのが2年生か3年生でついてきた 「花の色水セット」。


   内容はプラスチックでできた小さな楕円形の白いすり鉢3個に、木製すりこぎ棒がひとつ。
   それに試験管が3本ぐらいとスポイトだったでしょうか。
   別になんのことはない、花や葉っぱをすりつぶして出た色つき汁を
   試験管に集める、というだけのものです。
   でも本誌に掲載された写真は、数人の小学生が実験室で
   色水が入った巨大なフラスコやビーカー、ありえないほど沢山のコスモスに囲まれて
   実験中という雰囲気のもので、これがなぜか私の憧れナンバー1に(笑)。


   一方 「学習」 で一番役に立った付録は、都道府県がとりはずせる地図型パズルかな。
   何度も遊んだおかげで、しまいには県の所在地はもちろんのこと
   シルエットだけで県名がわかるようになりましたっけ。


   少子化の影響があるとはいえ、良質の学習雑誌が減るのは寂しいことですね。
   「科学」 の連載が大好きだった、学習マンガの神様・内山安二先生が亡くなってもう6年。
   内山先生の訃報に触れた時もそうでしたが、じんわりと時代の移り変わりを感じるニュースでした。



   5・9

   秋に上演されるミュージカル「CHICAGO」の
   主役3人の扮装写真と他出演者のお名前を 「シアターガイド」 誌で見ました。


   ロキシー  米倉涼子さん ヴェルマ  和央ようかさん  ビリー  河村隆一さん
   田中利花さん、大澄賢也さん、金澤博さん、黒須洋壬さん
   原田薫さん、H.Masuyamaさん 他だそうです。


   看守のママ役に田中利花さんってのははすぐ想像がつきますが、
   大澄さんは・・最初に死んじゃうヒト?
   あとは初めて見る方もあって雰囲気がよくわかりませんが
   金澤博さんは大沢たかおさん主演の 「ファントム」 にアンサンブルで
   ご出演だった方ですね。国立音大声楽科出身だそうで、金澤さんがエイモスかな?


   先月、大阪公演の詳細も発表になったようですし(11月4〜6日 梅田芸術劇場)
   オペラ座との抱き合わせ観劇を計画するかどうか考え中です。
   いつのまにか公式サイトもできていたようですが、日本人キャスト版なのに
   写真は海外キャストさんばかりなんですね。
   どの程度期待して良いものやら、正直ちょっぴり悩むわ〜☆

   日本版 「CHICAGO」 公式サイト
   http://www.chicago2008.jp/


   5・8

   今日はファントム俳優・村俊英さんのバースデーですね。 
   お誕生日おめでとうございます。
   福岡出身の村さんが地元で誕生日を迎えるのは
   かなりお久しぶりなのでしょうか?


   2003年オペラ座福岡公演は8月から翌年3月でしたし、2004年の福岡ジーザスも
   5月下旬開幕ですから、それ以前の出演歴はよくわかりませんが、
   もしかしたら1996年のオペラ座まで遡るのかもしれません。


   ファントムとしての舞台出演は昨年2月から1年以上もご無沙汰ですが
   東京では未登場ながら、今年は新役 「ライオンキング」 スカーで
   会えるのがファンとしては嬉しいところです。


   で、個人的に今後ぜひお願いしたいのが 「ソング&ダンス」 のシンガー枠。
   「ソング&ダンス」 は新作準備中という話もありますが、
   前回のバージョンでも良いので 「マダム・ギロチン」 (チェスの馬が出てくる曲)とか
   「ミスター・ボージャングル」 を、ぜひ村さんで拝見したいな〜。


   来週の 「ライオンキング」 ミニ番組に村さんがご登場という話ですし、
   まずはますますお元気で、誰にもまねのできないビタースウィートな美声を
   これからも、私たち観客に聞かせていただきたいものです。
   (もちろん、クリスを愛おしむあまりメロメロのスキだらけになっちゃう(笑)
    村ファントムの復帰も、心からお待ちしておりますよ☆)



   5・7

   2日ほど前の新聞で 「医師になった元タカラジェンヌ」 という記事を読みました。
   東京出身の銘苅(めかり)美世(みよ)さんは現在32才。
   16才で宝塚音楽学校に入学、宝塚歌劇団員になって初舞台から3年あまりで退団、
   大検に通って後、3年半のチャレンジを経て東海大学医学部に合格したという
   変わった経歴の持ち主なんですね。


   受験のきっかけは歌劇団時代に慰問で訪れた老人ホーム。 
   そのころ見た 「老人介護に協力する医師」 の不足を嘆く新聞記事もあって、
   「じゃあ、私がそういう医師になろう」 と思ったのだとか。
   普通に高校に通った人でも、20才を過ぎてから医学部受験を思い立つのは
   大変なのに、思っただけでなく実行しちゃうところがスゴイな〜。


   ご本人曰く、宝塚音楽学校でも歌劇団でもどちらかといえば地味な存在だったそうですが
   (大学時代に面と向かって 「宝塚にいた子ってどの子かな」 と聞かれたことも)
   銘苅さんがホントの存在感を発揮するのはこれからなんじゃないのかな。
   それに情熱と努力を継続するために、宝塚時代の経験が
   きっとすごく役に立ったんだろうなあと思います。


   この4月から念願叶って医師としての勤務が始まった銘苅さん。
   「宝塚は私の土台をつくってくれた。 回り道をして本当によかったと思います」
   という言葉と、丸顔におっとり優しい笑顔の写真が印象的な記事でした。



   5・6

   1日遅れましたが、すっかり恒例になった 「篤姫 第18回・斉彬の密命」 話です。


   篤姫が薩摩藩の江戸屋敷で過ごした日々は約2年。 
   ドラマでは1ヶ月ほどなので、そんなに長く待機させられてたのかーと驚きましたが
   その間に結ばれたであろう、人々との絆が描かれてて良かったです。


   とくに母上である英姫との別れは、ようやく心身共に隔たりなく語らう様子や
   「息災でな」 という口ぶりに、英姫の気難しくてクールな仮面の下にある
   愛情が感じられましたし、御台所の大役を背負う若い篤姫への思いやりが伝わりました。
   それにしても、この場面で英姫が着ていた衣装の素晴らしかったこと☆
   色合いは控えめながら、白地に金糸銀糸の光沢が上品かつ豪華な趣をそなえて
   さすがの貫禄でした。


   それから、尚五郎がお近と会話をするシーンも良かったですね。
   やっと男として守るべき対象を見つけた充実感が
   「あなたが良いのです。」 と、愛情をそそぐまなざしにあふれて
   尚五郎がぐっと大人びて見えました。立派に成長してくれて母は嬉しいぞ(笑)。 


   さて次週からはいよいよ大奥編。
   これまで以上に山あり谷ありの人間模様になりそうですが
   篤姫と幾島がどのようにこれを乗り越えていくのか
   興味深く見守りたいものです。


   ところで今週末のNHK 「土曜スタジオパーク」 は 「篤姫」 特集。
   ゲストは将軍・家定役の堺雅人さんだそうです。 役作りのことなど裏話が楽しみ〜♪

     ・5月10日(土)14時〜15時
      NHK総合 「土曜スタジオパーク あなたの声にこたえます」



   5・5

   今日は地元ネタですが、福岡の演劇批評誌のお話。

   昨年秋に受講した扇田昭彦氏の劇評ワークショップで
   演劇批評を中心にした季刊誌 「N.T.R」 (New Theatre Review) の
   編集長・柴山麻妃さんとご縁ができました。


   「N.T.R」 は1999年に福岡の演劇シーンを活性化することを目的に創刊され、
   現在は博多座1階の紀伊国屋書店や博多駅交通センター内の紀伊国屋福岡本店その他で
   販売されています。(定価420円)
   ワークショップに参加する前から何度か書店で 「N.T.R」 を手にしていたので
   柴山さんにお会いできた時には、内心ひそかに感激しておりました☆
   そんないきさつがキッカケになり、先週発売になった最新号(28号)に、
   私も拙いながら 「ライオンキング」 福岡公演についての劇評を投稿させて頂いております。


   投稿の対象になるのは、過去3ヶ月に福岡県内で実施されたパフォーミングアーツのみ。
   大阪や東京での観劇ばかりで、地元演劇界になんら貢献していない自分の状況は
   申し訳ないのですが、「N.T.R」 はA5サイズの個人発行誌でありながら
   毎号地道な取材やインタビュー特集でしっかりと 「読ませる」 内容が詰まった雑誌です。
   (個人的には、柴山さん家の息子さん(3才)がミュージカルにハマる道のり(?)を見守る
    巻末のレポがとっても楽しみ♪)


   柴山さんはじめ他の方の興味深い批評も掲載されていますので
   もし機会がありましたら、書店で手にとってみていただければ幸いです。
   批評の投稿も募集中とのことですので、地元の演劇ファンの皆さま
   ぜひよろしくお願い致します(^^)。

   季刊誌 「N.T.R」 公式ページ
   http://www2.saganet.ne.jp/cgi-bin/takuri/ntr/index.html



   5・4

   地元では今日まで 「博多どんたく」 というお祭りが行われています。
   今年は東京ディズニーランドのミッキーマウスがパレードに参加することになり
   桟敷席も例年以上の売れ行きだったとか。


   ところで、東京ディズニーランドといえば25周年イベントのことが
   最近テレビや新聞でもよく報道されていますね。
   実は私のディズニーランド体験は22年前の春、1回だけです。


   当時のディズニーランドはオープンして丸3年。
   JR舞浜駅はもちろんのこと、オフィシャルホテルもほとんど無し。 
   シンデレラ城ミステリーツアーも、ビッグサンダーマウンテンもキャプテンEOも、
   スプラッシュマウンテンもスターツアーズもありませんでした。


   名前を聞くと(あぁそれはあったなあ)と思い出すアトラクションは
   カリブの海賊、イッツ・ア・スモールワールド、蒸気船と鉄道、ジャングルクルーズ、魅惑のチキルーム   
   ホーンテッドマンション、スペースマウンテン、エレクトリカルパレードぐらいでしょうか。
   オールナイトのカウントダウンも始まってないし、年間パスポートもなかったんじゃないかなあ。
   チケットは 「ビッグ10」 という小さな手帳みたいなもので
   必要な分をちぎり取って使うタイプだったと思います。


   今でこそ、ファストパスその他で効率良く楽しめるし、またアトラクション数が倍増して
   そういう方法が絶対必要な状況なのでしょうが、私が行った日は日曜日でしたが
   2時間待ちとかそんなレベルではなかったような気がします。  
   (ただスペースマウンテンだけは別格でした)


   初めてのディズニーランドはとにかく広くて色の洪水がめまぐるしく、
   まだ地元の友達は誰も行ってない時期の貴重な体験だったのに、
   私がはっきり覚えているのは、ホウキとちりとりで踊るように掃除する男性と
   「イッツ・ア・スモール・ワールド」 だけ(笑)。
   いずれまた機会があれば・・とも思うのですが、22年前の記憶しかない私なぞは
   アトラクションを制覇するどころか、入口にもたどりつけないんでしょうね〜。


   どんたくパレードで手を振るミッキーマウスご一行様を見ながら、
   「♪せーかいはひーとつー」 と歌うお人形さん以外の思い出も欲しいものだと
   つくづく感じたひとときでした。。



   5・3

   4連休の初日、あれこれたまっていた用事の片づけで過ごしました。
   さて最近、テレビで見るのを楽しみにしてるのは缶コーヒー 「ルーツ」 のCM。


   坂口憲二さんが広告の企画マンで、「わんわん王国」 の仕事に取り組んでいると
   課長が来て、社長の可愛くない犬を使えとか専務が好きなネコも出せと
   無理難題をおしつけるという内容のアレです。
   「ボク、明日からバカンスじゃない?」 って笑顔でウインクする
   軟弱そうだけど、妙にキュートなオジサマは三原康可さんとおっしゃる
   48才のミュージシャン兼俳優さんなのだそう。


   細身のスーツがよく似合ってすらっとしてるなあと思ったら、
   身長187センチでなんとパリコレモデルの経験もあり。
   三原さんは帝国劇場 「イーストウィックの魔女たち」 (2003年版)にも
   出演されていたそうで、色んなところでミュージカルに関連した方と出会うものです☆

   JTビバレッジ CM情報
   http://www.jti.co.jp/softdrink/cm/index.html



   5・2

   今日も遠征話の続き。
   20周年記念特別カーテンコールについて書かせて頂きます。
   

   本編が終わって、いつも通りのカテコで幕が下りたら、すぐに幕の隙間から
   小泉フィルマンと寺田アンドレの2人が登場。
   20年を迎えたご報告と感謝のご挨拶がありました。
   寺田さんの 「皆さまへ、心ばかりの贈り物を」 の言葉から特別カーテンコールのスタートです。


   星空を背景に、音楽は 「オール・アイ・アスク・オブ・ユー」 の伴奏が。
   バレリーナ6人が内側を向いた輪になって、花びらが開いていくような振り付けから
   始まったダンスがとても綺麗でした。
   いったん暗くなってバレリーナさんが退場した後、
   ルフェーブルさん、レイエさん、メグにマダム、カーラにピアンジと
   主要人物がリレー形式でオペラ座の歴史と感謝の言葉をつなぎながら登場。
   (内容は、たぶん四季公式サイトに翌日出た文面そのままだと思います)
   20年の間にのべ20都市、4503回もの公演が行われたのですね。
   最後に奥からラウルとクリスが登場して、岸さんの 「本日はありがとうございました!」 で一同礼。


   ファントムを除く10人が幕の前に勢揃いしたところで。
   「あーこりゃ素敵なパーティ」 のお馴染みのフレーズから 「マスカレード」 が始まりました。
   いつのまにか客席通路に、アンサンブルさん達がちらばって笑顔で歌のサービス。
   (聞けば2階席にも来て、握手して下さった俳優さんもあったそうです)


   やがて閉じていた幕が開くと、
   下りてくる 「オペラ座の怪人20th ANNIVERSARY JAPAN 2008.4.29」 の看板と共に、
   中央に立つのは高井さんお一人。 
   マスカレードのフィナーレを全員が華やかに踊る中、高井さんは特に手振りをするわけでも
   お辞儀するわけでもなく、しかもファントム役そのままに無表情なものだから
   まるで悪いことをして立たされているようで、気の毒やら可笑しいやら☆


   ラストは下手、上手、中央とそれぞれに一同で礼をして終了となりましたが、
   それからがやっぱり長くなりますよね。
   何度か繰り返されるうちに、珍しく幕の隙間から高井ファントムお一人が登場って
   こともありました。 「お、もしかしてご挨拶あり?」 と思ったら、やはり無言のままお帰りに(笑)。
   

   うーん、あれってミッキーマウスみたいに 「ファントム扮装のまま話すべからず」 という契約でも
   あるのでしょうか。 カテコは出演者が客席と感謝を交換する場でしょうし、
   言葉が無理なら、せめてほんの少しでも笑顔を見せて頂きたいなあ。
   そそくさと幕の向こうへ戻る高井さんに、それでもどっと暖かい笑いが起きたのは
   シャイな人柄を知るファンの愛情ゆえかもしれません。



   さて終演後、オペラ座ファンの皆さんのお茶会に参加してきました。
   ある方のご好意で、過去の貴重なミュージカル雑誌を見せて頂く機会がありまして
   じっくり読む時間がなくて残念でしたが、市村ファントムに山口ラウル、デビュー当時の
   石丸ラウルや長ラウルの写真に 「若ーい」 「メイクが濃ゆーい」 「痩せてるー」 と皆でワイワイ。
   とくに 「ジーザス・クライスト=スーパースター」 の山口ジーザスや喜納シモンが
   コード付きマイクを握って歌う写真は
   個人的に初めて見るものだったのでビックリです☆ 



   20年前の 「オペラ座の怪人」 をご覧になったお客様にとって、現在のオペラ座は
   どんな印象なのかなあ。 同様に、10年後20年後にオペラ座を知るお客様へ
   この20周年がどんな記憶として語られるのだろう?
   ・・・と、あれこれ感慨にふけったアニバーサリーな1日でもありました。


   てなわけで色々ありましたが、まずは20才のバースデーおめでとうございます。
   これからもあなたの物語に涙し、胸を熱くするひとときがずっと過ごせることを
   心から期待しておりますよ。   親愛なるオペラ座のファントム殿。


    ・2008年4月29日(火)マチネ  「オペラ座の怪人」 大阪公演キャスト

   ファントム 高井 治   クリスティーヌ 木村花代   ラウル子爵 岸 佳宏
   カルロッタ 種子島美樹   メグ・ジリー 宮内麻衣   マダム・ジリー 秋山知子
   ムッシューアンドレ 寺田真実   ムッシューフィルマン 小泉正紀   ピアンジ 半場俊一郎
   ムッシューレイエ 斎藤 譲   ムッシュールフェーブル 勅使瓦武志   ブケー 岡 智


   【男性アンサンブル】
   増田守人  畠山典之  見付祐一  柏田雄史  佐藤季敦  町田兼一  金本和起


   【女性アンサンブル】
   阿賀佐一恵  小野さや香  田窪万里子  是澤麻伊子  吉田郁恵  梅崎友里絵
   峰岸由佳  村瀬歩美  木村智秋  白澤友理  鈴木友望  松ヶ下晴美       (敬称略)



   5・1

   仕事の繁忙期も一段落ついてホッとしたのか
   今日は朝ごはんの後また寝て、起きたらもう夕方。。。


   さて、昨日の続きです。
   29日のオペラ座観劇、主要キャストのうち3人が初見でした。


   ルフェーブル役の勅使瓦さんは、「アイーダ」のファラオ以来かな。
   オークショナーが独特の節回しなんですね。たまたま前方席だったので
   品物が売れるかどうか目を配ったり、微笑んだりする細やかな表情もよく見えました。
   ルフェーブルになってからも、「その娘なんです!」 と力説したり
   嬉しそうなアンドレさんの様子に 「はっはっは」 と笑ったりする
   元気なキャラクターが面白かったです。


   斎藤譲さんは、いつがデビューだったのかよく知らないままですが
   山路和弘さん似のすらりとしたレイエ役はなかなか新鮮ですね。
   警官役のくるくる長髪がフランス人っぽくて、よくお似合いに。


   そして、1月のデビュー以来、長期連投中の岸ラウル。
   開演前、先に観劇したお友達から
   「母のように広ーい心で観た方が良いですよ」
   と言われていたので、かなり覚悟していたせいか
   声の出し方があまり美しくないのは残念だけど
   演技の方は 「案外いけるんじゃない?」 というのが正直な感想です。


   もちろん石丸さん、佐野さん、柳瀬さんといったベテラン先輩ラウルの
   気品やスマートさにはまだまだかなわないけど
   クリスへの恋心や、恋人を大事にしようとする姿勢が見えるのは
   良いところなんじゃないでしょうか。


   屋上で 「だれ? 今のは」 と怯えるクリスの手を片手で握り、安心させるように
   反対の手で小さくぽんぽんと叩いてあげる様子とか
   キスした後クリスの髪を撫でる仕草は、繊細で良かったと思います。
   クリスの前でひざまづいた後 「言って ふたりの愛の誓いは」 あたりの
   嬉しそうな笑顔が 「君がすべて」 で真剣なまなざしに変わるところなどは
   ずいぶんと先輩ラウルのご指導を受けたんじゃないのかな〜。


   ただ、怒っているときに、片頬をゆがめるようになさったり
   子爵様にしては乱暴な感じになるのが惜しいので
   そのへんは今後に期待、ってところでしょうか。
   あの丸顔が外見的にラウルのイメージにはちょっと・・という向きもあるようですが
   基本的に丸いモノ好きの私には(笑)、そう大きな問題じゃなかった気がします。
   (それに大衆演劇っぽい濃いめメイクも、それなりに味わいがありましたし)


   舞台全体としては、たしかに消化不良の部分もあったけど
   3ヶ月ぶりのオペラ座観劇はやっぱり楽しかったなあ。


   家の事情その他で、最近は観劇回数が減ってることもあり
   舞台を観たりお友達と観劇話をするひとときが
   自分にとってどれほど貴重かを、あらためて実感する遠征でもありました。



   4・30

   ようやく出張から帰ってきました。
   今日はオペラ座20周年観劇話その1を。


   劇場に行ってみてびっくりしたのは、開場30分前の
   正午すぎにはもう100人近い行列ができていたこと。 
   ロビーをぐるっと1周して階段にまで列が伸びていたためか
   予定を繰り上げて、12時15分に開場となりました。
   入口で配布されたのは、マスカレードにファントムのマスクが重なった
   ホログラムのメモリアルポストカード。 最近ホログラムがマイブームなんですね四季さん(笑)。
   (このカードは4月29日のみの配布だったようです。)


   開場後はさっそく記念グッズ売り場の前に列ができましたが
   テディベアのみ希望のお客様は別枠での販売。 さすがによく売れていたみたいで
   一人で2体3体と買っている方もお見かけしました。
   私自身はあれこれ迷ったあげく、バッグチャームのみでショッピング終了です。
   キャストボードのそばには、赤いバラのスタンド花が出ていましたっけ。


   さて、肝心の本編はといえば。
   日本初演から20年という節目の公演でしたが、残念ながら高井ファントム歌の方は不調ぎみ。
   比べる対象が間違ってるとお叱りを受けそうですが
   東京公演2006年5月13日でしたか、ソワレから村ファントムに突発交代した
   あの絶不調マチネよりはそれでもマシだったと思います。
   (だから良かったというわけではありませんけども、程度でいえば
    個人的には昨日が底とは思えなかったので)


   しかしアニバーサリーに期待されるものの大きさは通常公演の比では
   ないでしょうし、あの状態で大きなソロに挑むのはすごいプレッシャーだったでしょうね〜。
   たしかに高音は厳しかったけど、中低音は相変わらず雄々しい魅力に満ちてるので
   はらはらしながらも内心 「ホント良い声だ」 と、感心する自分もいたりして。


   そんなわけで、1幕の地下場面は独特の仕草を堪能しましたし、
   アンマスク場面で高井ファントムが 「クリスティーヌ・・」 とささやきかける声の
   繊細さも印象に残りました。
   ここファントム俳優さんによっては訴えかけたり、感嘆のつぶやきに聞こえることも
   あるのですが、高井ファントムの優しく切ない言い方は
   「夢見る 密かに」 の歌詞によく合っていたような気がします。


   2幕の墓場シーンは休憩後で高音部が少ないせいか、帝王度もやや復活って感じだったかな。 
   座席位置の関係もあったと思いますが、墓場でクリスと声を合わせる 
   「エンジェル・オブ・ミュージック 私の 大切な人」 に迫力があって良かったです。
   
   
   そんなこんなで低空飛行気味にたどりついた終盤。 
   残念だったのは、とにかく無事に終わることを念頭に置いているのか
   ファントムとしての恋情や焦り、怒りなどの表現がほとんどなかったこと。
   妙なたとえですけど、クリスからのキスは 「レミゼ」 でジャン・バルジャンが
   司教に赦される以上の衝撃があると思うし、心の中で何かが崩壊するさまは
   ぜひ見せてほしいものでございます。


   ・・と、高井ファントムについて書いているうちに日付が変わりそう。
   ごめんなさい、他のキャストさんの感想は明日書かせて頂きます。



   4・29

   いよいよ迎える 「オペラ座の怪人」 日本初演20周年。
   「10年ひと昔」 なら20年は 「ふた昔」 でしょうか。 
   その頃もう社会人になっていた自分を思うと、軽くめまいがしますが(笑)
   20年の重みを、大好きな演目で振りかえる幸せをかみしめつつ
   大阪遠征に出かけて参ります。


   福岡に戻ったらすぐに仕事が待っているため
   この日記でご報告できるのは、30日の夜になるかもしれませんが
   まずは3ヶ月ぶりのオペラ座との再会を楽しみに
   記念日公演を目と心に焼きつけて来るつもりです。


   オペラ座ファンの皆さまとの再会にも心躍りつつ、
   ではでは、行ってきまーす☆



   4・28

   昨日の 「篤姫 第17回・予期せぬ縁組み」 は、思いがけない展開続きの巻でした。


   尚五郎が念願叶って江戸で仕事を開始!と思ったら
   小松先生の死去にともなう小松家への養子話で、薩摩へとんぼ帰り。
   加えて、せっかくあつらえた篤姫の嫁入り道具が
   揃ったその晩に大地震で壊れてしまうなんて、
   史実とからめてのフィクションも含んでるとは思いますが
   いやはや大変な45分間でした。


   それにしても、いくら小松家が絶やすには惜しい名家であるとはいえ
   殿様が 「養子に行ってくれ」 と家臣に言えるって
   なんともスゴイというか、現代の感覚とはまったく違うのですね〜。
   於一を島津本家の養女にする時もそうでしたが
   本人の意志や望みとは別のところに、「家」 としての政略的な考えが入り込んで
   人生を変えてしまう。 そんな時代だったのだといえばそれまでですが、
   色々と考えさせられるところです。


   でも、そんな不便を感じる反面、身命を賭して仕事に取り組む
   若者の情熱や志が描かれる場面には
   私たち子孫はどうなんだろう?と、恥ずかしく思う部分もあります。


   今回、大久保利通が尚五郎を送りだす時にかけた言葉
   「どうぞ よかお働きを。」 に、単に禄や地位向上のためでなく
   国を良くするとか世のためになる、というニュアンスが感じられて
   ふと 「自分はよかお働きをしてるだろうか・・」 と反省してみたり。


   来週は薩摩屋敷編もラストになりそうですし、
   とうとうカステラにまで及んだ家定さまのハンドメイドぶりはもちろん
   英姫さまと篤姫の関係が、どんな変化を見せてくれるのか
   ますます楽しみです。



   4・27

   もうすぐ5月。 白や濃いピンクのつつじが美しい季節ですね。 
   母の日も近くなって、雑誌やネットでの特集をよく見かけますが
   ワインでおなじみメルシャンのサイトでは 「お母さんの笑顔に乾杯」 と題して、
   温泉旅館の宿泊プレゼント懸賞が実施されているそうです。 


   各地の温泉旅館でお風呂に入ってゆったりしたら
   夕食にメルシャンのワインを提供して頂けるという素敵な企画は嬉しいですね。
   締め切りは5月12日。
   競争率はかなり高そうですが、お母様のためにチャレンジしてみてはいかがでしょ♪

   メルシャン・母の日キャンペーン
   http://www.mercian.co.jp/enjoy/mstyle/20080401/campaign.html



   4・26

   土曜日ですが、朝5時起きで宮崎に出張してきました。
   今週は東京と熊本にも行っていましたし、来週は大阪遠征と北九州出張で
   移動&移動の毎日になりそうです。


   さて、たぶん関東地区だけだと思いますが
   ジェラルド・バトラー氏主演の映画 「オペラ座の怪人」 が
   日本テレビで28日深夜・2時29分から放映されるそうです。
   オペラ座日本版上演20周年に合わせた放映だとしたら、
   なかなか粋なことをなさいますね日テレさん♪


   今回は字幕版みたいですが、いずれ週末のゴールデンタイムに
   放映されることになったら、どなたが吹き替えを担当するのでしょう?
   以前、映画 「アマデウス」 サリエリを劇団四季の日下武史さんが演じたことが
   あるそうですし、万が一にでもファントム俳優さんが吹き替えて下さったら、
   これこそ永久保存版なんだけどな〜☆



   4・25

   今回の東京遠征で、初めて有楽町イトシアに行きました。
   お目当ては、昨年あちこちのサイトやテレビで話題になっていた
   「クリスピー・クリーム・ドーナツ」。


   さすがにオープン当初ほどの激混みはしないみたいですが
   それでも80人ほどは行列していたかな。
   並んでいるところから、ガラス張りでドーナツの製造過程を見ることができました。
   幅広いコンベアーで運ばれた沢山の丸い生地がコーンスターチのプールを
   ぷかぷか浮かんでは流れていき、シロップをかけて出来上がる様子は面白かったのです・・が。


   前知識がなくて知りませんでしたが、並んでいる間に
   揚げたてのドーナツをひとつずつ無料で配って下さるんですね。
   ふわっと頼りない生地を、砂糖の衣が氷山のごとくおおう頭が痛くなるほど甘いドーナツに
   内心 「しまった、これは私には無理・・」 と思いましたがもう後の祭り。
   当然食い逃げ状態は許されず、お姉さん達がテキパキ働くレジカウンターへ
   さっき見たドーナツと同じように流されていく私(笑)。


   ま、自分の口には合わなくても、お土産にすればいっかと思い直し
   いくつか違う種類のドーナツを選んで買うことにしました。
   帰ってから 「日本では東京でしか買えない、すごーく貴重なドーナツなんだよ〜」
   と盛大に恩を着せて食べさせた成果もあり、家族には好評でひと安心。


   単に薄味&みっしり固めドーナツ好みの自分とは合わなかっただけなので、
   甘いモノがお好きな方には、おすすめできるスイーツだと思いますが
   アメリカの味覚ってやっぱりスゴイと実感したドーナツ体験ではありました。



   4・24

   「レベッカ」 観劇話の続き。


   「わたし」 役を務める大塚ちひろさんは 
   「ダンス・オブ・ヴァンパイア」 サラが印象に残っていたのですが、
   今回の舞台はホントに良かったです。


   身よりのない、内気な若い女性の 「わたし」。
   ハンサムな大富豪と結婚するシンデレラ・ストーリーのはずが、
   前妻の影とダンヴァース夫人の憎悪におびえて1幕からぽろぽろ泣き通しです。 
   あんなに毎公演泣いてたら、心身ともにさぞ大変だろうと思うのですが
   この前半があるから、マキシムとの絆を確信してから 「わたし」 が
   強く逞しくなる変化が伝わってくるのですね。


   レベッカを筆頭にダンヴァース夫人やマキシムの姉ベアトリス、
   ヴァン・ホッパー夫人から 「わたし」 まで、女性の色々な性質の強さを
   実感する一方、男性陣はなんとなく弱い人物ぞろい(笑)。
   その最たる存在がマキシムだと思いますが、
   これもレベッカという女王の不可思議なパワーに操られていたという
   構図を強化するためなのでしょうか。 


   山口祐一郎さん演じるマキシムはてっきり青年だと思っていたら
   原作をぱら見したところによると、42歳だそうで。
   (ちなみにレベッカは36歳。 原作内ではジョークで 『36歳のお婆さん』 とか言われてます)
   舞台版の設定がこれとまったく同じかどうかはわかりませんが、21歳の「わたし」とは
   けっこう年が離れた夫婦ってことなんですね。


   1幕始まっても、なかなか歌わない山口マキシムですが、扮装は端正なスーツ姿の連続で
   目の正月です。 偶然に 「わたし」 が自分に恋していることを知った時の優しい微笑みや
   「気をつけてお嬢さん」 とおどける場面、結婚後にスーツの上着を脱ぎ、
   くつろいだ感じで暖炉の前の 「わたし」 とチェスをする様子が良かったな〜。
   ヴァンホッパー夫人とのやりとりも、想像以上にコミカルで笑えました。 


   でも物語が進むにつれて、突然怒り出して 「わたし」 を突き飛ばしたり、なんだかワケの
   わからない男になっていくマキシム。 昨日の日記で書いたように心の秘密を吐露するソロは
   歌のキーも高いので大変そう。 
   余計なお世話ですが、バルジャンみたいに小道具を持たせるとか
   あの独特の手の動きが単調に見えないよう、演出の方で工夫してあげて欲しかった気も。



   ・・うーん書き始めたら結構あれこれと感想が浮かびますなー。
   見終わった直後は、サスペンスのネタも知ったことだし、リピートするほどじゃないかなと
   思ったのですが、あとからじわじわ来る作品なのかもしれません。
   なにしろシルビアさんの 「レベッカ 愛されてた」 のフレーズは
   頭の中ぐるぐる度も最強ですし、1度は見て損のないミュージカルだと思います。


   今回一番の思い出は、1幕最後にダンヴァース夫人の悪意がいやというほど
   明確になる場面がありまして、休憩に入った途端に客席の周囲から
   「こわー」 の声が山のこだまみたいに聞こえたことかな(笑)。



   4・23

   忙しいと言いつつ、無理矢理入れこんだスケジュールで
   東京に 「レベッカ」 観劇の日帰り遠征してきました。
   今日は簡単な印象を。


   シアター・クリエも初めてでしたが、噂にたがわずホワイエが狭いです。
   エレベーターを降りてホワイエに出ると、目の前の床面積は
   横幅の狭い25メートルプール1個分って感じかな。
   右手にはグッズ売店と、立って飲食する壁向きカウンター。
   突き当たりは軽食販売所で、左手が四季劇場でも見かける一方通行トイレ。
   休憩時はトイレ待ち行列が空間の半分を占める大混雑でした。


   でも天井の低さを別にすれば、個人的には自由劇場のホワイエよりは
   スッキリした印象でしたし、銀座という場所を考えると狭さは仕方ないのかも。
   逆に、帝劇や日生劇場ホワイエの広さの方がいまや珍しいのではないでしょうか。


   と、劇場の話ばかりになっていますが、肝心の本編は
   映画も原作も未見なので、サスペンスのドキドキ気分を存分に楽しむことができました。
   公式サイトでも繰り返し流れる 「レベッカ」 は、ダンヴァース夫人の
   亡き女主人への崇拝というより妄執ともいうべきナンバーなんですね。


   プログラムに 「影たち」 とクレジットされている、この曲の(レベッカ・・)という囁き声が
   「エリザベート」 のトートダンサーみたいに禍々しくまとわりついて 「わたし」 を
   怯えさせる描写が面白いなあと思います。
   音楽的には、2幕最初のダンヴァース夫人と 「わたし」 の息詰まる対決シーンと
   プロローグ&エピローグで流れた 「夢にみるマンダレイ」 のメロディラインが好みでした。


   マキシムの長いナンバーは 「凍りつく微笑み」 というレベッカの死を語る重要な独白ですが、
   歌の途中に、ささやき声とセリフと怒鳴り声が代わるがわる入ってくる、
   エキセントリックで難しい曲でしたね〜。 
   夫婦の会話が妙に生々しい歌詞はともかく(笑)、できれば山口さんの
   美声に安心してゆっくり浸れる曲が、あと1曲は欲しかった気もします。
   今回は歌よりも山口マキシムの白スーツあり、タキシードあり、腕まくりして乱れたシャツ姿ありの
   ビジュアルが一番の楽しみどころかも☆


   ただ、レベッカの真実がわかってくる終盤は良かったけど、クライマックスの火事は
   やや迫力に欠けていたかな。 舞台だから本物の火を使うわけには
   いかないのでしょうが、マンダレイの最期はもっとドラマティックに決めて欲しかった。
   もともとマンダレイの大邸宅ぶりを表現するには、クリエでは劇場が狭すぎるということも
   あるのかもしれませんが。


   というわけで、今日はここまででごめんなさい。
   感想の続きは明日に譲りたいと思います。



   4・22

   地元テレビ局で、21日夜から 「ライオンキング」 のミニ番組が始まりました。
   今回は第1回ということで、シティ劇場でのお客様の様子から始まり
   舞台映像をバックにまずは女性のナレーションでストーリー紹介。
   ムファサは内海さんが多かったかな。 ヤングシンバは竹内君が
   メインだったような気がします。


   最後に私服姿の田中彰孝さんが、シンバを演じるにあたって
   「これはシンバが王になるまでの物語ですが、ひとりで成長するわけじゃなく
    家族や幼なじみとの愛情や友情が支えになっていると思っています。」
   って感じのミニインタビューが。
   爽やかな笑顔の決めポーズもあって、なかなか良かったですねー田中さん。


   ほんの3分くらいの番組ですが、そのうち村さんもインタビューに
   登場して下さると嬉しいなあ。 
   現在放映中のLK 「心にドン!」 CMナレーションの裏話なんて聞きたいです♪



   4・21

   昨日の 「篤姫 第16回・波乱の花見」 は、ドラマとしての見せ場が一杯の回でした。
   満開の桜のお庭を背景にすると、高橋英樹さんのお殿様姿が
   よく映えて綺麗だったな〜。
   昼間の華やかさと、夜桜を前にしみじみ英姫と語らうシーンとの対比も良かったと思います。
   夫を深く慕いながらも、自らのコンプレックスで女性としての
   痛みや悲しみを隠し続けてきた英姫さま。 女性としては胸にぐっとくる
   場面ですし、余さんの目元の演技はさすがでした。


   一方、肝付さぁについてはあれから1年以上たってるはずなのに
   まだふにゃふにゃしてるのか君は?って感じですが(笑)
   お近さんにカツを入れてもらったことだし、そろそろ本格的に
   薩摩藩士の道を立派に邁進して欲しいものです。
   でも、来週江戸で篤姫に再会したら、やっぱり瞳うるうるになっちゃうんだろうなあ。


   そして、今回のツボはなんといっても家定様とおせんべい。
   先週の炒り豆に続き、今週は手焼きせんべいに挑戦とは、
   家定さまもマニアックというかなんというか(笑)。
   熱すぎるせんべいに腹を立てて走り去る様子も可笑しかったのですが
   縁談に承諾した時の 
   「うるさーい!」 「ははーーっ」 の絶妙なタイミングに思わず大笑い☆
   「篤姫」 は、こういう小道具の使い方がこれまでの大河とは違う
   コミカルさを演出しててホントに楽しいです。 
   お醤油をたっぷり塗った、手焼きせんべいが恋しくなりました。



   4・20

   毎年のことながら、忙しかった4月も残りあと10日になりました。
   へたばりモードで休養中の週末です。


   昨日の夜、テレビで映画 「パイレーツ・オブ・カリビアン」 放映してましたね。
   実は一度も見たことがないので、楽しみにしていたのですが
   前半だけで力尽きて、 「ブロードキャスター」 に鞍替えしてしまいました。


   スパロウ船長の、顔は綺麗で優雅なのに変なクスリでもやってそうな(笑)キャラクターは
   なかなか面白かったんですけどね〜。
   普通の海洋アクション映画だと思っていたせいもあり、CGの骸骨が
   大暴れみたいな場面にどうもついて行けなかったと言いましょうか。


   同じCGによる映像効果でも、たとえば 「グリーンマイル」 みたいに
   人間ドラマの骨組みがしっかりした上での超現実は
   違和感も少ないのですけども。 ま、これは単にファンタジーが
   肌にあわないというだけですねたぶん。


   そうそう、「グリーンマイル」 といえば、5月にはこの「土曜プレミアム」枠で
   テレビ放映されるようで、CMが流れていました。
   死刑囚コーフィが最後の願いに、ミュージカル映画を見る場面があったこの作品
   トム・ハンクス氏の名演も久しぶりに見るのが楽しみです。



   4・19

   6月に公開される三谷幸喜さん製作の映画 「ザ・マジックアワー」。
   公式サイトで三谷さん初のブログが始まっているそうです。
   4月8日からスタートで10日あまりしかたっていないのに、すでに投稿は50以上。
   超多忙の毎日でしょうに、三谷さんてばマメだな〜。


   ちょっとしたスナップ写真でもお芝居してたりして、サービス精神旺盛な
   三谷さんらしいブログがなかなか楽しめますね。
   それにしても、あの 「探偵ナイトスクープ」 でネタを投稿して
   採用されたそうですが、一体どんな内容なんでしょう? 
   ご本人も出演の5月30日放映分は要チェックです♪

   三谷ブログ
   http://blog.magic-hour.jp/index.php?mode=category&aim=BBB0C3ABA5D6A5EDA5B0&offset=10

   映画 「ザ・マジックアワー」 公式サイト
   http://www.magic-hour.jp/index.html



   4・18

   女優の藤原紀香さんが、来年1月に日生劇場で上演される
   ブロードウェイ・ミュージカル 「ドロウジー・シャペロン」 (演出・宮本亜門)で
   ミュージカルに初挑戦するという記事を見かけました。


   これは2006年にトニー賞を受賞している人気作ですが、
   最近はミュージカルに進出してくる俳優さんが多いなあ。
   「ファントム」 の大沢さん、「SEMPO」 の吉川さん、「シカゴ」 の米倉さんと
   すぐに数本思いつきますが、いずれもいきなり主役ってのが
   正直ミュージカルファンには納得いかない部分でもあります。
   チケットを売る方としては、テレビタレントさんを使う方が
   一般客への知名度効果も期待できるからってことなんでしょうね〜。


   上演時期からすると 「ミス・サイゴン」 「ラ・カージュ〜」 
   「エリザベート」 組のいずれも参加が難しそうですが、共演者はどうなるのでしょう?
   ブロードウェイ版の公式サイトを見ると、結構人数が多い上に歌と踊りが
   一杯の作品みたいですし 「シカゴ」 同様、こちらも続報が気になります。
   冒頭から出てくるミュージカル好きの男役に石丸幹二さん・・だったらスゴイのですけども☆

   The Drowsy Chaperone 公式サイト(英語)
   (「Video」ページで舞台動画を一部見ることができます。)
   http://www.drowsychaperone.com/tour/tour_home.php



   4・17

   4月にしてはちょっぴり肌寒くなった雨の一日、
   山口へ日帰り出張して来ました。
   新山口駅前の山口グランドホテルは、いつもランチバイキングを
   楽しみにしているお店です。


   7つのメニューからメイン料理を選んで、あとはパンにオードブル、サラダ
   デザートと飲み物があれこれ自由に選べて、どれも美味しい!
   食べ過ぎると午後から声が出にくくなるので、量をセーブしなくちゃならないのがツライわ〜。
   JR佐世保駅前の自然派レストランも忘れがたい味ですし
   こういう楽しみがあれば、出張もまた良きものでございます。


   さて、話変わりまして。
   ミュージカル女優の島田歌穂さんが今月25日に本を出版されると聞きました。
   タイトルは 「私の祖母は『101歳のお嬢さま』」。
   福家書店・銀座店では、GWにサイン会が開かれるとか。
   新CDも対象になるそうですし、ファンの方が沢山いらっしゃるんでしょうね。
   パワフルで楽しい101歳のお嬢さまのお話、拝見するのが楽しみです。



   4・16

   地元では桜の花びらが散り、葉の緑色が目立つようになりました。
   そんな中、母を送る車中で 「今年も西公園には行かなかったね」 という話に。


   西公園というのは、3000本の桜の名所として知られる福岡市内の小さな山のこと。
   今でも桜やツツジだけでなく松や椎が群生して、頂上にある光雲神社を中心に
   自然の趣を残している場所です。
   戦前のある時期、母の両親はこの中腹に茶店を出していたそうで
   桜の頃には家族ともども茶店の小屋に泊まり込んでいたのだとか。


   「でね、3歳か4歳だと思うんだけど、西公園で妙なものを見たのよ」と、母。


   家族がまだ寝入っているある日の早朝、幼い母が茶店の外に出て
   桜の木のそばの土にしゃがみ小用を足していたのだそうです。
   (昔のことで小屋の中に下水施設はなく、少し歩いた先にある花見客用の便所に
    ひとりで行くのは怖かったらしい)


   桜と葉が半分ずつくらいになった若木の上の方には、なぜか薄いレースのような
   雲が一切れひっかかっており、その光景を見上げながらしゃがんでいた
   母の視界を、さーっと横切ったのはなんと一匹の白キツネ。


   「それ犬じゃないの?」 と思わず聞き返しましたが、身体つきが犬とは全く違うし
   甲高くひと声 「ケーン」 と鳴いたのだそう。
   細い若木の枝の間をすり抜けるように飛んで行った白キツネは
   そのまま見えなくなり、驚いてその場から動けなくなった母は
   「出しっぱなしの小さなお尻が冷えてねぇ(笑)。」


   その後、自分が見たものを周囲の大人に言えないまま時は過ぎ
   今から10年ほど前に私の姉を連れて、西公園に出かけた母が
   思い出の場所の少し奥で見つけたのは
   やはりというべきか、お稲荷さんの祠だったそうです。


   小さいとはいえ山ですから単に野生のキツネが住み着いていたのか、それとも
   昔から白狐が信仰の対象になっているのは、それなりに意味があるものなのか。
   話を聞くだけの私には想像するしかありません。
   でも、ここはもともと 「荒津山」 という黒田藩の城を控えた霊山だったそうですし
   今と違って闇が深かった昔には、もっと色々なことがあったのかも。


   葉桜の枝に薄い雲が一切れ引っかかっているってのもなんだかユーモラスで
   以前母から聞いた不思議話のあれこれを、また改めて思い出したひとときでした。


   ※2006年3月15日〜18日の当日記には、母方の祖母が体験したという
   不思議な聞き書き話を 「きみこむ家版・遠野物語」 として掲載しています。



   4・15

   NHK 「スタジオパークからこんにちは」 松坂慶子さんご出演の回を観ました。
   松坂さんはこの日、赤のお洋服でさすが女優さんらしい華やかさ。
   さっそく 「篤姫」 の幾島役の名場面からトークが始まり、
   懐かしい 「愛の水中花」 を歌う映像のご披露もありました。


   松坂さんによれば、もう長く女優をやっているけど、この年になって
   新境地を開ける役に出会えたのはホントに嬉しいとのこと。
   幾島は文武両道なんでもござれのスーパーウーマンですが、
   ご本人は正反対のおっとりタイプで、娘2人のお母さんとはいえ
   料理の腕前も 
   「家族に一番評判が良いのは電子レンジで作った目玉焼き(笑)。」 だそうです。


   でも、NHK入口に置いてある花の寄せ植えを行き帰りに眺めては
   声をかけたりするそうで、純粋で優しい女性なのですね。
   昔、別の番組で松坂さんは超がつくド近眼でメガネをかけずに
   やってしまった大失敗が山ほどあるという話を聞いたことがありますが、
   そんな話もなんだか微笑ましく感じられるのは、邪気のないお人柄のせいかも。


   番組のラストは視聴者からのリクエストにこたえて
   なぎなたを篤姫に指南した時のかけ声 「きえーーい!!」 で締めとなりました。
   篤姫と苦楽を共にして、ご自身も成長を見せていくであろう松坂さんの
   幾島を、これからも楽しみにしております♪



   4・14

   昨日の 「篤姫」、タイトル 「姫、出陣」 はどこに出陣?と思ったら
   斉彬公の父・斉興と側室お由羅の屋敷でしたね。


   「お由羅騒動」 の発端として歴史にその名を残したお由羅役の
   涼風真世さんと、長門裕之さんのコンビがお似合いのタヌキ夫婦(失礼)って感じで
   面白かったです。
   たしか前回登場の時は、殿さまの背中にお灸をすえてあげてましたっけ?
   お由羅が生薬らしきものをごりごりと薬研(やげん)ですり潰している様子は、
   呪詛はともかく、毒を盛ったりできる人物だということを
   暗示していたのかなあ。


   歴史的にも真偽のほどは確かではないらしいですが、
   「水戸黄門」や 「遠山の金さん」 みたいに最後に 「ははーっ」と
   相手を平伏させる爽快感が今回の肝だったので、これはこれで良かったと思います。
   史実はともかく、連れて行った西郷の使い方もうまかったのではないでしょうか。


   それからご出演情報があった元・四季の光枝さん、
   孝明天皇にアメリカとの条約について報告する家臣の役でしたが、
   残念ながらお顔ははっきり見えず。
   あとで録画をもう一度再生、光枝さんを探せ状態(笑)でした。


   個人的には余貴美子さん演じる英姫と篤姫の関係が
   最初は分家の娘と見くびっている風だっただけに
   今後どんな風に変化していくのか、とっても楽しみです。



   4・13

   先月、この日記で 「ラブレター占い」 をご紹介しましたが、
   以前からあった自動生成ゲームでちょっと雰囲気が似ているものを知りました。


   「クサイせりふジェネレーター」 は告白編、クリスマス編、卒業編、ウインタースポーツ編など
   10のシチュエーションで相手を悩殺するセリフを自動的に作ってくれるんだそうです。
   男性女性どちらの性別でもOKとのことで、ためしにファントム俳優さん3人の
   名前をお借りして女性のセリフを作ってみました。


   まずは、告白編。 


        リップクリーム塗りすぎちゃったなぁー。 俊英さんさぁ、キスしていい?


   うーむ告白にしては積極的すぎですが、クリスからのキスがそういう理由だったらと思うと
   ちょっぴり泣けます(笑)。
   続いて、デートの王道とも言うべき映画編はこんな感じ。 


        ポップコーンをつかむどさくさで、正幸さんの手に触れたかっただけ。


   こちらは初々しくて可愛いなあ。 ついついポップコーンをおかわりしそう。
   最後は同じく映画編から、シャイなあの方へ贈るセリフができました。


        この映画のチケットは、治さんにもぎって欲しいの。 タイトルは 「あなたが初恋」。


   ・・・いやーこちらまで恥ずかしくなってしまいますが、なかなか良くできてますね。
   他愛ないお遊びではありますが、実はメモっておくといざという時使えそうな(笑)セリフの数々、
   日曜日のお遊びを楽しんでみてくださいまし♪

   クサイせりふジェネレーター
   http://serifu.mag2.com/index.php



   4・12

   12月から上演が予定されているミュージカル 「ラ・カージュ・オ・フォール」。
   主演の市村正親さんが、93年から15年にわたって再演、再々演で務めてきた
   ザザ役を今公演で卒業するというニュース記事を読みました。


   個人的には映画版のみで日本版は未見のこの舞台、
   鹿賀さんの 「ジキル&ハイド」 同様、今回がファイナル公演となるのですね。
   有名なナンバー 「I am What I am」 は、テレビで一度だけ
   市村さんが披露するのを拝見したことがあるのですが、
   すごく楽しそうに歌っていらっしゃいましたっけ。
   (この曲オネエ版 「マイ・ウェイ」 というか、誰が歌ってもかなり高揚しそうですね)


   ところで、次回再演の折にはどなたがザザ役を引き継がれるのかも気になるところ。
   岡幸二郎さん、今井清隆さん、石川禅さん・・と色んな方の顔が浮かびますが
   まずはラストとなる市村ザザを、私もぜひ堪能したいと思っています。



   4・11

   来月から公開される映画で楽しみにしてる作品があります。
   それは 「幻影師 アイゼンハイム」。


   19世紀、ハプスブルク帝国末期のウィーンといえば、
   ミュージカルファンにとっては「エリザベート」!となりますね。
   当時の世相を背景に、皇太子の婚約者とされた女性の謎の死にからんで
   天才ともてはやされたイリュージョニスト(奇術師)が登場する物語だそうで。


   主役は演技派で知られる「真実の行方」のエドワード・ノートン氏。
   あっと驚くイリュージョンも登場するみたいですし、できるだけ知識を入れずに
   劇場で衝撃を味わいたいものです。

   「幻影師 アイゼンハイム」 公式サイト
   http://www.geneishi.jp/trailer.html



   4・10

   県外に出張して、家に帰ってきたら福岡ライオンキングの
   延長決定案内ハガキが届いておりました。
   ハガキのシールを開けると、中には会報誌アルプにも登場した
   九州出身俳優さん5人のサインとメッセージが。
   村俊英さんは 「街の元気に負けんごと頑張ります。応援して下さいネ。」 
   って、悪役なのにちょっぴり可愛い(笑)。
   田中彰孝さんの福岡弁全開のコメントは 「九州の方はあったかいけ ばり好いとうと」。
   (「ばり」 は 「すごく」 という意味) 皆さん、なかなか達筆でビックリ。


   福岡ライオンキングはプレトークイベント、サンプラザでのイベントは四季公式サイトで
   発表になっていますが、これ以外にもキャナルシティ博多の12周年とからめた
   イベントが予定されているようです。 (ローカル限定情報でごめんなさい)
   キャナルシティのサイトによれば、ティモン&プンバァのオブジェが運河内に登場するほか
   ディズニー公式携帯サイトとの連携で、グッズや待ち受け画面も当たるとか。
   村スカーが福岡にいらっしゃるうちに、できれば私も観劇したいな〜☆



   4・9

   今朝の新聞で、新発売になる幼児向け早起き促進オモチャを見かけました。
   外見は戦隊モノに出てくるような、赤とイエローの腕時計タイプの
   「コマンドレシーバー」 とヘルメットのセット。
   毎朝セットした時間になると、太陽戦士司令官の「起田朝一(おきたあさいち)」から
   目覚ましの指令が届きます。 
   太陽戦士チャレンジャーである子供はレシーバーをつけ、ヘルメットをかぶらねばなりません。


   次は 「太陽エナジーチャージを始める。日の当たる所へ行け!」 という指令を受けて
   ベランダや庭で10まで数えるトレーニング(英語ほか数カ国語あり)。
   トレーニングが終わると司令官から 「また明日会おう」 という励ましと終了の合図で
   翌日の早起きに備えるんだそうです。


   対象年齢は3〜6歳、まーまんまとだまされそうなお年頃(笑)ですが、
   小さな男の子が、はりきって指令官とトレーニングする姿を想像すると
   可愛くて笑ってしまいますね。
   「太陽戦士がんばれ!」 とか 「今日も守ってくれてありがとう太陽戦士!」 と
   声をかけるお母さんやお父さんの演技力も試されそう。

   写真はこちら↓ 「起きろ!朝いち番 太陽戦士チャレンジャーキット」 トイざらス
   http://www.tco.jp/product/product_detail.aspx?skn=274159&pin=800&top_id=001



   4・8

   関西地区でケーブルインターネット接続サービスを
   提供しているZAQさんでは、創立10周年を記念して
   接続会員を対象に、 「オペラ座の怪人」 大阪公演への
   無料招待キャンペーンを開催しているそうです。


   対象公演は6月7日マチネ。
   それにしても貸切で1000名をご招待ってのは太っ腹な企画ですな〜。 
   関西地区の皆さま、もしご家族やご親戚・ご友人に会員さんが
   いらっしゃったら、チャレンジしてみてはいかがでしょ♪

   くわしくはこちら↓ZAQ
   http://zaq.ne.jp/10anniversary/



   4・7

   昨日の 「篤姫」 は予想通り、今和泉の父上の死で涙涙の回でした。
   長塚京三さんはさすがベテラン、病気で弱っている様子は
   演技と思えない迫力でしたね〜。
   まさか斉彬公がお忍びでお見舞いに立ち寄るとは
   思いませんでしたが、分家でもあるし篤姫の実父として
   特別な存在だったという設定なのでしょうか。


   忠剛が亡くなる前日に、庭で 「於一はわしの子じゃ」 と呟く場面では、
   いくら家の誉れとはいえ、ホントは可愛い娘を手放したくなかった父の魂の叫びが
   聞こえるようで、思わず胸が一杯になりました。 


   それから、回を重ねるごとにうまさに感心するのが
   西郷役の小澤征悦さん。 指揮者の小澤征爾さんの息子さんですね。
   NHK朝のドラマ 「さくら」 で好きになった俳優さんですが、
   難しい薩摩弁をこなしつつ、情熱と正義感にあふれる若者を
   演じるごく自然な表情は素晴らしいです。 今回は感激にうわずった声が妙にツボ(笑)。
   小澤さんは来年の大河 「坂の上の雲」 にもご出演が決まっているそうで
   これからどんどん表に出てきて欲しいなあ。


   来週の予告編は細切れ状態で何が起こるのやら、よくわからない
   雰囲気でしたが、元四季の光枝明彦さん登場という話ですし
   また日曜日を楽しみに待ちたいと思います。


   あと 「篤姫」 関連だけではないと思いますが、松坂慶子さんが
   来週の 「スタジオパークからこんにちは」 にご出演だそうです。


    ・4月14日(月) 13時05分〜 NHK総合 「スタジオパークからこんにちは」


   番組予定表を見ると、18日(金)は同番組に筧利夫さんがゲストで
   予定されているようですし、こちらもぜひチェックせねば☆



   4・6

   2日前の話になりますが、第33回菊田一夫演劇賞が
   発表になったそうです。 


   ・菊田一夫演劇大賞

     「Endless SHOCK」 スタッフ・出演者一同
     (「Endless SHOCK」の高い舞台成果に対して)


   ・菊田一夫演劇賞

     涼風 真世さん
     (「マリー・アントワネット」のマリー・アントワネット、「イーストウィックの魔女たち」の
      ジェーン・スマート、「モーツァルト!」のヴァルトシュテッテン男爵夫人の役の演技に対して)

     井上 芳雄さん
     (「モーツァルト!」のヴォルフガング・モーツァルト、「ウェディング・シンガー」のロビー・ハート、
      「ロマンス」のチェーホフほかの役の演技に対して)

     堀内 敬子さん
     (「コンフィダント・絆」のルイーズ、「恐れを知らぬ川上音二郎一座」の伊東カメの役の演技に対して)

     鈴木 裕美さん
     (「宝塚BOYS」と「ハレルヤ!」の演出の成果に対して)


   ・菊田一夫演劇賞特別賞

     堺 正章さん
     (永年の舞台の功績に対して)


   受賞された皆さん、おめでとうございます。 
   井上芳雄さんは2回目?と思ったら、あれは読売演劇大賞でしたっけ。 
   「Endless SHOCK」 は未見なので何とも言えませんが、評判の良い舞台ですし
   スタッフ全員への賞ということで喜びもひとしおではないでしょうか。
   個人的には 「宝塚BOYS」 演出の鈴木裕美さんの受賞が嬉しいです。


   ところで昨年は笹本玲奈さん、大竹しのぶさん、村井国夫さんらが受賞したこの賞、
   東宝さんの主催ゆえ仕方がないところですが、歴代の受賞記録を見るとどうしても対象舞台や
   俳優さんが片寄っている感は否めないような。
   過去には劇団四季全体として 「キャッツ」 他のミュージカル実績に対して受賞しているようですが
   個人の劇団員さんは対象にならないのかなあ?


   菊田一夫賞に限らず、たとえば10年にわたって 「ジーザス・クライスト=スーパースター」 の
   主役を深めてきた柳瀬大輔さんあたりは公的な評価を得られるポジションにいると思うし
   劇団☆新感線やキャラメルボックスなど、演劇人気を牽引している団体はいくつもあるのに、
   こういう演劇賞とは案外縁が薄い気も致します。


   日本でトニー賞のような賞システムが無理なら、せめて四季さんの内部だけでも
   ファン投票で四季賞を与えるイベントをやったらどうかしら。
   劇団が作品主義を標榜しているのはわかるけど、具体的な評価は俳優さんの励みにもなるし
   何よりお客様が何を望んでいるかが劇団側にもわかる利点があると思うのですけどね〜。


   先頃亡くなった立岡晃さんにしても、ファンに愛された役者人生を何らかの形で
   ねぎらい感謝したい。 菊田一夫賞を見ながら、ふとそんなことを思いました。



   4・5

   中国版のオペラ座の怪人といえば
   レスリー・チャン主演で製作された映画 「夜半歌声」。
   その後台湾で連続ドラマとしてリメイクされ、BIGLOBEのストリーム動画サイトで
   第1話を無料で見ることができるそうです。


   うちのPCはブロードバンド回線じゃないので、動画はスムーズに見られないのですが、
   ちらりと覗いてみた感じでは、オープニングの映像がなかなか綺麗です。
   「オペラ座の怪人」 という物語は劇場にマスク、謎の男、歌姫との恋など
   魅力的なキーワードがちりばめられてて、ホントによくできているんですね〜。

   BIGLOBEストリーム
   http://broadband.biglobe.ne.jp/program/index_china.html?movieid=799149&bgt=MI799149&ac=4&bgf=EXT4



   4・4

   今月シアターテレビジョンを契約したものの、実はまだ1回も観てません。
   仕事が忙しいせいもあるのですが、見れるのが両親がいる
   居間のテレビだけなので、なかなかタイミングが合わないんですよね〜。
   ゆっくりシアテレ鑑賞できるのは、一体いつになるのやら☆


   さて、新聞でちょっと珍しい懸賞を見かけました。
   ジュース 「トロピカーナ」 を発売するキリンと、キャンプ用品のコールマンが
   コラボレーションした企画で、今年の夏に北海道、北軽井沢、宮崎の
   コテージを40日間貸切プレゼントというキャンペーンだそうです。


   当選者は各地で1組6名まで、コールマンからキャンプ用品のプレゼントもあるようですが
   うむむむ子供はともかく、普通の大人が40日間も仕事や家を離れてコテージにいられるのかなあ?
   自然を撮るカメラマンとか、カンヅメで作品を仕上げたい小説家とか
   (って、「女神の恋」の山口祐一郎さんっぽい?) 趣味と実益を兼ねる人でないと難しいかも。


   私自身はまったく非力なインドア派、自然より街に親しみたい方なので(劇場もあるし)
   40日も人里離れたコテージでは暮らせませんが、自然と一体になった生活に
   憧れるという方は運試ししてはいかがでしょう。 (結構当選確率が高かったりして)

   「自然100%ひと夏独り占めキャンペーン」
   http://www.coleman.co.jp/topics/tropicana_2008/index.html



   4・3

   新入社員の入社シーズンになり、
   私の仕事も繁忙期を迎えています。
   連日のように1日中立ちっぱなしの研修は正直キツイけど、
   新人さんのキラキラしたエネルギーをもらえるのは楽しいものです。


   ところで就職活動でおなじみ株式会社リクルートが
   演劇データベースのサイト 「演劇ライフ」 を
   今月から本格的にスタートさせたそうです。
   コンテンツや投稿はまだ少ないようですが、
   坂元健児さんのインタビューは、ミュージカルファンには
   ちょっと嬉しいところ。


   坂元さん流ノドの鍛え方として、カラオケで1日中歌うという話が出ていますが
   そういえば村さんも以前、テレビ特番でしたか、
   カラオケボックスでずっと歌ってるって話がありましたね〜。


   私たちシロウトが発声法をきちんとしないでマネをすると、
   声が出なくなってしまいそうですが、ノドも筋肉である以上は
   上手に運動させて鍛えることが大切なのかも。
   体育会系の鍛錬で磨かれた、坂元さんのパワフルボイスに
   久しぶりにどっぷり浸りたくなりました。

   演劇ライフ (舞台用語集も面白いです。香盤表の由来、初めて知ったわ〜☆)
   http://engekilife.com/



   4・2

   時々拝見している元四季俳優・港幸樹さんのブログ。
   久しぶりに読んだら、数日前の記事に
   ソロライブで 「オペラ座の怪人」 ナンバーを
   一緒に歌うゲストさんのお話が出ていました。


   今回のクリスティーヌ役には、カルロッタでお馴染みだった
   岩本潤子さんをお招きするのだそうです。
   オペラ座はもちろん、「美女と野獣」 京都公演のポット夫人や
   「壁抜け男」 公務員役などで、美声を楽しませていただいた岩本さん。
   四季の舞台で会えないのは残念だけど、港さん同様
   外の世界で実力を存分に発揮して頂きたいものです。
   ご活躍をお祈りしておりますよ♪

   港幸樹さん公式ブログ 「徒然日記」
   http://blog.goo.ne.jp/thanksmybrother



   4・1

   今日から新年度。
   色々なものが始まる季節でもあります。
   だからというわけでもないのですが、うちの父が居間のテレビで
   加入してるスカパーに、「シアターテレビジョン」 を
   今月から追加してもらいました。


   契約者が私でないので手続がちょっと面倒でしたが、
   それもこれも、5月に放映される今井清隆さんとブラッド・リトル氏のコンサートのため♪
   いつまで契約を続けるかは未定ですが、このコンサートだけはしっかり見なくては。


   ところで、5月といえば
   待望の名作映画 「ジーザス・クライスト=スーパースター」 が
   NHKハイビジョンで放映されることが決まったそうです。
   テッド・ニーリー氏のカリスマ・ジーザスにまた会えるのですね(感涙)
   DVD未発売作品ですし、未見の方はこの機会にぜひぜひ☆


     ・5月9日(金) 22時〜23時48分 NHKハイビジョン
     ハイビジョン金曜シネマ 「ジーザス・クライスト=スーパースター」 (1973年)



   3・31

   昨日の 「篤姫」 は、なんだか展開が早かったですね〜。
   薩摩を出発したと思ったら、30分もしないうちに京都、江戸に
   着いちゃいました(笑)。
   しかし実際には2ヶ月以上かかったそうで、
   これがわずか150年前の日本だと思うと、飛行機で
   鹿児島−東京を1時間40分で結べる現代とは、隔世の感があります。


   物語の方は篤姫と幾島の関係が確かなものになる序章という感じで良かったです。
   大変失礼ながら松坂慶子さんは昔から演技が上手い女優さんでは
   ありませんが、この幾島は当たり役になりそう。
   武士道や忠義心というと、時代劇では男性ばかりがクローズアップされますが、
   菊本をはじめ女性たちの使命感や覚悟が描かれるのは
   なかなか興味深いところです。


   それにしても、家祥役の堺さんは毎度ながらスゴイなあ。
   新しい奥方を迎えることを勧められて
   「わしの欲しいのは新しき火鉢じゃ」 には思わず笑ってしまいましたが
   「よいな、かっかっかであるぞ。」 の目つきには
   他愛ない言葉の裏に色々含みがありそうで、目が離せません。


   ところで家祥が豆を炒っていた手付きの焙烙(ほうろく)、
   ずいぶん久しぶりに見て懐かしかったです。 
   子供の頃、母が街路樹のそばで拾ってきた銀杏を煎るのに
   使っていたのを思い出しました。


   このドラマ、女性が書いてるからというわけではないのでしょうが
   かるかん饅頭、金平糖、黒砂糖菓子、ライチ、和菓子など食べ物が
   次々に登場するのも楽しいですね。


   来週は、いよいよ篤姫をこよなく愛する薩摩の父上に異変が起こりそうですし、
   また大判ハンカチを用意しておかなくては☆



   3・30

   地元は雨の日曜日。
   午後、NHKで放映された 「山川静夫の新・華麗なる招待席」 を
   ちらちら見ておりました。


   今回は最終回で、文学座の加藤武さんと文楽の竹本住大夫さんをゲストに、
   故人となった歌舞伎や演劇界の名人インタビューの総集編がありまして
   なかなか面白かったです。


   加藤武さんが大先輩の杉村春子さんから 
   「単調なセリフでしゃべっていたら、お客さんはすぐに飽きてしまう。
    声や呼吸にひっかかりを作れる工夫をしなきゃダメよ」
   と言われたという話に、竹本さんが
   「それはこちらの世界も同じです。 つまり、口と腹ですな。」 と
   答えていらっしゃいました。 
   特別美声でなくても、お客様に何かを訴えるためには、
   まずは技術を磨くこと、その先にあるのは最終的には人間性、
   というお話もありまして、なるほど納得という感じです。


   私は歌舞伎や文楽には詳しくありませんが、芸道に対する心構えには
   共通する部分が多いのでしょうし、何の道でもきわめるのには
   数十年、つまり人生のすべてをかけるくらいの時間が必要なんですね。


   最後のインタビューで 六世・中村歌右衛門さんが仰っていました。
   「80年たってようやく (ここまでできるようになったと思い) 涙がつーっと出ました。
    嬉しかったですよ。 でも、もう2度とはないかもしれません。」


   いわゆる芸道だけでなく、自分の仕事とか取り組んでいることに関しても
   色々なことを感じさせてくれる番組でした。



   3・29

   新聞で 「あなたが実際に体験してみたい運命的な出会いは?」 という
   アンケートの結果が紹介された記事を読みました。


     1位  旅先で出会った人と全然違う場所で再会
     2位  子供の頃に引っ越していった初恋の人と再会
     3位  飛行機の席で偶然隣り合った人が昔好きだった人
     4位  通勤でいつも会う片想いの彼が隣に引っ越してきた
     5位  雨宿りをしていたら傘を貸してくれた


   ドラマや映画で1度は見たことのありそうなシチュエーションですが
   ほかにも 「図書館で同じ本を借りようとして手が触れた」 という初々しいものや
   「一目ぼれした人が同じ部署に入社してきた」 なんて
   気が動転して、仕事どころじゃなくなりそうな(笑)出会いもあります。


   ロマンス小説はこういう 「ありえなさそうな」 出会いが
   ごく普通の世界なので(笑)、(なにしろ停電エレベーターに
   乗り合わせたら、必ず結婚まで行きますし) こういう空想もアリかなと
   思いますが、やっぱり現実となると難しいですよね。


   それでも高校時代、友達が習っていたピアノの先生は
   コンサートの客席で転んだ時に助け起こしてくれたのが
   今のダンナ様、という話を聞きましたし
   ロマンスの神様は、やっぱりどこかにいるのかも☆



   3・28

   博多座で 「ミス・サイゴン」 を成功させる会、略して 「博サイ会」 の
   会員証が届きました。
   おなじみヘリコプターのイラストがついたハガキの一部が
   名刺サイズの会員証になってまして、私の会員番号は170番台。
   たしか受付開始翌日に申し込んだのですが、予想以上に人数が多くてビックリ。


   で、会員証の横に 「点線より切り取り、ご利用下さい」 とあったけど
   会員特典は 「会員証」 「メルマガ」 「プログラムに名前印刷」 の
   三つだけなんですよね〜。 ま、会費も払っていない無料制度なんだから
   多くは望めませんが、なにか会員証を 「利用」 できるチャンスがあると良いなあ。

   (年配の関係者が多い劇場だけに、会の名前にちなんで
    劇場で白菜プレゼント!のベタな展開は、ありそで無さそでやっぱりありそう?)



   3・27

   ここ2日ほど、朝6時に起きて市外に出張仕事でした。
   ようやく一段落ついて夜、家に戻ったら観劇友達からメールが。
   「やっぱり続編やるらしい」
   60回目のバースデー記念ってことなのでしょうか、
   ロイド・ウェバー版の続編話のニュースが出たそうで。


   バラエティの記事を読むと、もう曲は仕上がってティム・ライス氏の歌詞を
   待っている状態みたいですね。 
   これってやっぱり前々からウワサのあった 「マンハッタンの怪人」 が
   ストーリーで行くのでしょうか。


   ファントムがアメリカに渡ってひと旗上げるっていう
   設定はまだ許せるものの、「マンハッタンの怪人」の、あの結末だけは
   正直言って変更していただきたいな〜。
   でないと今作でのクリスとファントムの、エロティックなのに超プラトニック・・みたいな
   絶妙な関係性が空中分解しちゃうような気がします。


   初演はまずはロンドンかな? ロイド・ウェバー氏ご自身も仰っているように
   続編は本編を越えられないものなのでしょうが、やはりファンとしては
   出来具合が気になるところです。

   Variety Japan記事 「あのオペラ座の怪人に続編?」
   http://www.varietyjapan.com/news/movie/2k1u7d0000000qft.html



   3・26

   昨年文学座で上演の後、NHKハイビジョンでも放映された
   「殿様と私」 が、今月末にNHK・BS2で出演者インタビューを交えて
   再び放映されるそうです。
   私はハイビジョンで放映されたときに観たのですが、ウワサにたがわず
   上品なユーモアとしみじみした哀愁があって良い舞台でした。


   この日は、長年にわたって舞台中継と対談を届けてきた山川静夫さんの
   「新・華麗なる招待席」 の最終回でもあるのですね。
   番組の後半では、過去の番組ゲストを振り返るコーナーもあるそうで
   こちらも楽しみです。


    3月30日(日)13時〜17時
    NHK・BS2 「山川静夫の新・華麗なる招待席
     文学座公演 殿様と私 〜殿、踊りましょうぞ〜」



   3・25

   実は今、これまでの人生で最大の肌トラブル中です。


   先月の日記でちょこっと触れた通り、なかなか治らない
   おでこと左頬の吹き出物で皮膚科に行きまして、クリーム状の塗り薬をもらいました。
   使い始めて1週間してそれがステロイドだったことを知り、
   用心はしていたのですが、良くなったかと思うと悪化。
   その繰り返しで、なんだか危険なことに。


   私はアレルギーは若干あるものの、アトピー性皮膚炎の経験もないし
   知識がなかったのであわてて色々調べてみると、
   ステロイド離脱は、なかなか難しいものなのですね〜。
   体質にもよるのでしょうが、1ヶ月半ほど使っただけで、
   こんなにバランスが崩れてしまうのであれば、子供の頃からの
   アトピー持ちさんは、どれほどのご苦労があるのだろうかと思います。


   一時は悪化したとしても、絶対にやめておかないと後が大変だからと聞いて
   ステロイドをやめてさらに1週間。
   現在、顔中に赤みのあるトラブル肌で、カサカサごわごわしてまして
   人前に立つ仕事の上に、悪いとわかっていてもメイクを避けられないので
   いやーホントに辛いです。


   食生活も睡眠もストレスも問題ないと思うし、サプリメントや漢方薬の
   お世話にもなってるんですけど、まだまだ道は遠いぞって感じでしょうか☆

   (なんか、こう、気合いを入れるために滝にでも打たれに行きたい気分・・・笑)



   3・24

   昨日の 「篤姫」 は、涙なくしては見られない薩摩との別れ編でした。
   斉彬公のはからいで、篤姫が今和泉の人々と別れを惜しむシーン、
   昔と同じに 「於一」 と呼んで手を握る父上の様子や、母上と篤姫が
   目を潤ませる姿には思わず胸がジーン。
   就職や結婚で実家を離れた経験のある方にとっては
   単なるドラマには見えない部分もあるのではないでしょうか。


   大久保利通の母フクからの贈り物のシーンも良かったです。
   フクが貧しい生活の中から、はぎれを縫って作った小さな手鞠は
   誰かのために祈ることの大切さを感じさせてくれました。
   今回、個人的にはなぜかあそこで泣けましたね〜。


   それから、お久しぶりで待ってましたの山口祐一郎さん。
   会見の場面だけのご出演でしたが、若くて目が綺麗な久光さまに大感心。
   篤姫との囲碁の話では、ふと陰のある表情なども見せて下さって
   ファンには嬉しいサービスショットでした☆


   桜島は数年前にぐるりと周遊観光したことがあるのですが、
   時に煙を吐き、角度や時間帯によって印象ががらりと変わる雄大な姿は
   いくら眺めても飽きないものがあります。
   ラストは夕陽に染まる桜島が篤姫の決意にオーバーラップする
   ドラマティックな幕切れでした。


   で、放映が終わったら、よく電話をかけてくる友達がいるのですが
   昨日は1時間たっても音沙汰なかったので、電話してみました。
   そしたら友達が出て 「ごめん、泣き疲れて寝てた。」 
   って、小さな子供ですかあなたは(笑)。



   3・23

   昨夜NHK・BSで放映された 「黄金の映画音楽館2」 を見ました。
   実は最初の20分ほど見逃してて、スイッチを入れた時は
   ちょうど新妻聖子さんが 「ロミオとジュリエット」 を歌ってる真っ最中。
   声の綺麗さと表情の豊かさは、さすがミュージカル女優さんって感じです。


   この番組、音楽の紹介と共に名画の予告編も流れるのですが
   司会で映画好きの小堺一機さんが興奮気味に語るのに
   同じく司会だった南野陽子さんとの温度差がちょっと可哀想だったな〜。
   映画 「追憶」 では、いかに主役が水もしたたるいい男だったかという話になっても
   小堺さん 「ロバート・レッドフォードだよ?!」 南野さん 「うーん・・」。


   たぶん、南野さんは古い映画はあまり観てないんでしょうね、あいづちも
   「ふーん」 が多くて流してる印象だし、西部劇の名作紹介では
   映像が出てるのに 「シェーン」 というタイトルがスムーズに出てこなかったり。
   メインは番組進行だから、みんな同じテンションである必要はないんだけど、
   もう少し映画に愛を感じる人を起用して欲しい気も。


   と、あれこれツッコミどころはありましたが、
   久しぶりにシルビア・グラブさんの歌が聴けたのは嬉しかったです。
   まずは秋川雅史さんとのデュエットで 「トゥルー・ラブ」。 2人が横並びじゃなくて
   シルビアさんのすぐ後ろに秋川さんが立つ、オペラ座の羽交い締めシーンみたいな
   異常接近にちょっとドキドキ(笑)。
   シルビアさんは映画 「華麗なる賭け」 から 「風のささやき」 のしっとりしたソロもありました。 


   それから、個人的に超感動だったのが 「夕陽のガンマン」 から
   エンリオ・モリコーネの名曲をナマの口笛で聴かせて下さったこと。 
   今はコンピュータ楽器の力で、色んな音を作り出せるのでしょうけど、
   歌声と同様、口笛も人間の息づかいにはかなわないですね。


   口笛の世界大会で昨年優勝した、分山貴美子さんという方は
   あとで調べてみたらプロの口笛奏者さんでした。
   なんとも言えず可愛い魅力のある方で、もう少しお話も聞きたかったなあ。


   ラストは 「マイ・フェア・レディ」 から 「ひと晩中踊り明かそう」 を全員で。
   ミュージカルファンとしては嬉しい選曲でした。
   次回は、さらなるミュージカル俳優さんのご出演を期待してますよ♪



   3・22

   今日の 「君の名は」


   「篤姫」を見るまで、瑛太さんを知らなかったうちの母に
   ドコモのテレビCMに出てる瑛太さんを差して、誰かわかるか聞いてみたら
   母の答えは 「実験に失敗した助手?」 だったこと。



   3・21

   さらに 「マイベストムービー」 の話です。すみません。
   テレビドラマ部門、劇場アニメ部門、テレビアニメ部門もついでに
   考えてみました。


   テレビドラマは、劇場公開映画以上に本数が多いから悩みますが
   マイナーなのを承知で1本あげるなら、70年代の終わりに
   放映されていたアメリカの青春コメディ 「ハッピーデイズ」。
   1950年代のアメリカを舞台に主人公の青年リッチーと家族、個性的な友人達の
   笑えて、しかも温かいファミリードラマでした。
   オープニング 「ロック・アラウンド・ザ・クロック」 の軽快なメロディが
   流れ始めると、わくわくしながらテレビの前に座ったものです。


   聞くところによると、この作品はアメリカ本土でも大ヒットして
   スピンオフが山ほどできたそうで、子供の私にはジュークボックスに巨大ハンバーガー、
   ジェリービーンズが珍しかったな〜。 
   主役を演じたロン・ハワード氏はその後、「コクーン」 「アポロ13」 「ビューティフル・マインド」等の
   映画監督となり、テレビシリーズ 「24−TWENTY FOUR−」 の製作総指揮も
   務めているわけで、いやはや凄い出世ですね。



   テレビドラマに比べると、劇場でのアニメ映画はあまり見ていません。
   東映まんがまつりとか、親に連れて行ってと頼んだこともないような。
   というわけで選択肢は少ないものの、マイベストに選んだのは
   個人的に大ハマリした、劇場版 「銀河鉄道999」。
   鉄郎のハンサムぶりにやや違和感があったけど、
   ゴダイゴの主題歌とともに、ラストの名場面がいつまでも心に残っております。



   最後のテレビアニメ部門は、かつて沢山の名作を家庭に
   提供してくれた世界名作劇場シリーズから 「赤毛のアン」 を選びました。
   あの絵柄は正直あまり好きではなかったのですが、
   オープニングとエンディングの曲と映像の見事さに、毎回見入っていましたっけ。
   クラシックのような厚みのある編曲、長い間奏が入った不思議な歌詞は
   当時としては、かなり大人っぽくて珍しかったのではないでしょうか。 



   ・・振り返ってみれば、どの作品も印象に残った要因は 「音楽」 でした。 
   セリフや演技など細かい部分は1度で記憶に残らなくても、
   テーマソングは耳にするチャンスが多いってこともあるのかな。


   さて、皆さまの 「心に残るマイベストムービー」 はどんな作品でしょうか。
   たまには思い出をたどりつつ、究極の一本を選んでみるのも楽しいですよ♪



   3・20

   昨年出産したお友達が久しぶりに福岡へ
   LK観劇に来るというので、キャナルシティへ会いに行きました。
   久々の再会も嬉しいけど、可愛い赤ちゃんと待望の初対面が叶って嬉しい♪
   結構長い時間、食事のお店にいたので大丈夫かなと思ったのですが
   姫様にはニコニコとご機嫌うるわしく、歯がためのおせんべいや
   ママの手提げのヒモなどをかじっていらっしゃいました(^^)。


   福岡シティ劇場の託児サービスは、併設されたホテルの一室を借りて
   プロの方が預かってくれるんだそうです。
   観劇中の赤ちゃんの様子も、メモできちんと連絡されているし
   こういうサービスはママにはホントにありがたいことですね。


   さて、昨日の話の続き。


   心に残るマイベストムービー、邦画はあれこれ迷ったのですが
   山田洋次監督作品 「幸福の黄色いハンカチ」 になりました。
   昨日の 「ジーザス〜」 同様、古い作品ですが
   子供の頃、鹿児島の小さな映画館で観た雰囲気と共に、忘れられないロードムービーです。
   ストーリーや演技もさることながら、この映画は音楽が良いんですよね〜。


   刑務所帰りの男(高倉健)が、妻がもう自分を待っていないかもしれないと
   いったんは車を止めますが、同乗した2人(武田鉄矢と桃井かおり)に励まされて引き返すシーン。
   ここで流れる音楽は、道は同じでも全く違うものが使われています。
   乗っている人間の不安や期待といった揺れる心情を
   音楽が巧みに盛り上げて行って、有名なラストシーンではもう大泣きでしたっけ。


   実はこの作品、アメリカでのリメイクが決定しているそうで
   2009年春の公開予定だそうです。 
   30年ぶりに蘇る 「幸福の黄色いハンカチ」、これも楽しみです。



   3・19

   CDやビデオレンタル店3900店が加入する業界団体、
   日本コンパクトディスク・ビデオレンタル商業組合が
   すべての映画作品から64000人に選ばれた
   「心に残るマイベストムービー」 の投票結果を発表したそうです。


     【外国映画部門】
     1位 「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」
     2位 「ダイ・ハード4.0」
     3位 「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」
     4位 「ショーシャンクの空に」
     5位 「スパイダーマン3」


     【日本映画部門】
     1位 「ALWAYS 三丁目の夕日」
     2位 「恋空」
     3位 「どろろ」
     4位 「ただ、君を愛してる」
     5位 「劇場版 HERO」。


     【TVドラマ部門】
     1位 「24−TWENTY FOUR−」
     2位 「プリズン・ブレイク」
     3位 「ハイスクール・ミュージカル」
     4位 「朱蒙〔チュモン〕」
     5位 「LOST」。


     【劇場アニメ部門】
     1位 「となりのトトロ」
     2位 「レミーのおいしいレストラン」
     3位 「風の谷のナウシカ」
     4位 「天空の城ラピュタ」
     5位 「ルパン三世 カリオストロの城」。


     【TVアニメ部門】
     1位 「DRAGON BALL」
     2位 「クレヨンしんちゃん」
     3位 「名探偵コナン」
     4位 「BLEACH」
     5位 「それいけ!アンパンマン」。


   さらに全作品中の最多得票作品として 「24−TWENTY FOUR−」 が
   グランプリを獲得したとのこと。シリーズ・レンタルで夢中になって観た方が
   多いってことなのでしょうか。
   一般の映画については案外最近の作品が多い気もしますが
   アニメについては、スタンダード強し、ですね。


   自分だったらどれに投票するかと考えてみたのですが、
   うーむマイベストってひとつに絞るのは難しい☆
   それでもあえて挙げるとすれば、
   洋画はテッド・ニーリー主演の 「ジーザス・クライスト=スーパースター」 かな。
   10年近く前、テレビで放映されたのを偶然観たのですが
   俳優達がロケバスでやって来るオープニングや、現代的な服装など
   それまでの宗教映画とあまりにも違う雰囲気にビックリ。


   それに、いつも遙か遠くの悲しみを見つめているような
   ジーザスの雰囲気と 「ゲッセマネ」 での激しいシャウト、
   マリアのハスキーで温かい歌声がホントに素晴らしかった。
   ミュージカルにハマるずっと前の話ではあるのですが、
   あの録画をきちんと取っておかなかったこと、今でも残念に思ってます。


   で、他部門は・・? と、考えていたらあれこれ浮かんで
   長くなりそうなのでごめんなさい、この続きは明日に譲りたいと思います。



   3・18

   SF映画や小説でおなじみの地球外生命、エイリアン。
   宇宙人はホントにいるのか?という疑問はいまだに解明されないままですね。
   3月20日から東京・お台場の日本科学未来館で、
   「エイリアン展」 というイベントが開催されるそうです。


   そういえば小学生の頃、雑誌でUFOや宇宙人の特集を読み
   夜トイレに行くたびに 「長時間いると、トイレごと宇宙人にさらわれる」 という
   まったく根拠のないウワサ話(笑)を信じて、急いで用をすませていましたっけ。


   この展示企画はもともとロンドンから始まり、アジア地区での展示は初めてだそうで
   公式サイトを見ると、なかなか本格的なものみたいで面白そう。
   東京遠征の時に、時間があれば覗いてみようかな。

   「エイリアン展」 公式サイト
   http://www.miraikan.jst.go.jp/j/sp/aliens/



   3・17

   昨日の 「篤姫」 は薩摩からの旅立ちを前に
   尚五郎が篤姫となった於一への想いをふっきれるか?という
   七夕の再会の巻でした。 ・・が、ちょっと設定には無理もあったかなあ。


   政治的な嫁入りが決まっている大事な姫と、恋心を抱いている男を
   2人きりにするなんて、いくら斉彬公が時代を先取りした
   感覚を持つとはいえ義父としてあり得ないし、
   明確な理由も言わずただ 「江戸へ行きたい」 若侍の志願を受けるために
   殿様みずからが会うのもリアリティに乏しいのではないでしょうか。


   ただ、そのへんに無理矢理目をつぶるなら(笑)、今回の瑛太さんの
   みずみずしい表情はとても魅力的でした。
   やや気が弱いけれど、まっすぐで素直な心を持つ尚五郎が
   遠くなった篤姫と自分の立場を思い、謙虚に頭を垂れるシーンは
   時代劇ならではの爽やかさがあって良かったです。


   終了後、お友達から 「橋を渡って火をかけた」 は
   オペラ座のセリフみたいでしたね、というメールが届いて、おーなるほど☆
   四季版の歌詞では省略されているけど、英語歌詞にはちゃんと出てきますよね〜。


   いよいよ来週は薩摩ともお別れ。 
   山口祐一郎さんのお殿様姿も久々に登場だそうですし、
   楽しみに日曜日を待ちたいと思います。



   3・16

   ネットニュースで 「中学生の技術・家庭 服は『作り方』から『買い方』へ」 という
   朝日comさんの記事を見かけました。
   大量消費社会に合わせて、以前はプラウスや和服などを作っていた家庭科の授業も
   コーディネイト術や洗濯表示の見方、ほつれの修繕など、作り方より 「買う目」 を養うことに
   重点が置かれてきたのだそうです。


   うーん確かに自分で洋服を作らなくても困らない時代だし、
   洗濯表示の見方は実際的で役に立つと思うけど、
   この時期に半強制的に体験しておかないと、一生服作りに
   縁がない人も多いのではないでしょうか。


   私自身はというと、たしか中学2年でワンピース作成実習がありました。 
   母が洋裁のプロだったのに甘えて裁縫を全然やっていなかったので、
   もうホントに四苦八苦。 丸首に半袖のごく単純なデザインだったのですが、
   ダーツや袖付けの具合が悪いのか変なシワがどうしても消えず、
   半泣きになりながら眺めた水色のギンガムチェックの生地を
   今でもありありと覚えています。
   つくづくと母をはじめ洋服を作って下さる人のありがたみを感じましたっけ。


   洋服に限らず、若いうちに一からものを作ってみる体験は
   他人と同じものを買うだけじゃなく手を加えることで新しい魅力を
   表現したり、大切にものを扱う感性につながる気がします。


   大がかりな洋服は時間的に無理でも、最近若い人が好きな帽子なんかは
   多少サイズが違ってもかぶれるし、デザインする楽しさが広がりそうな材料なんだけどなあ。

   朝日comの記事
   http://www.asahi.com/edu/student/kyoukashow/TKY200803120166.html



   3・15

   博多座公演のために、毎月イベントが実施されている 「ミス・サイゴン」。
   3月は岡幸二郎さんとエレン役の浅野実奈子さんによるトークショーが
   発表されました。 ちょっと日程が近いけど、岡さんの登場となれば
   ファンの方も大集合になりそうですね。


    ・トークショー日時
     3月20日(祝) 19時〜19時30分
     天神ソラリアプラザ 1階広場ゼファにて


   ちなみに、イベントが開催される天神ソラリアプラザは7階に映画館がありまして、
   現在、ミュージカル映画 「ヘアスプレー」 が21日まで
   リバイバル上映されています。 (ローカル限定情報でごめんなさい)
   鑑賞料金は再映なので大人850円。 しかも、公式サイトからクーポンを印刷すれば
   さらに100円引きになるとのことで、なんともお財布に優しい企画ですな〜。
   私もトークイベントの参加は未定ですが、映画の方はなんとかヒマを見つけて行きたいものです。
   
   詳細はこちらでどうぞ。 ソラリアシネマ公式サイト
   http://www.fsc-ent.jp/_CINEMA_index.html



   3・14

   映画 「マイ・ブルーベリー・ナイツ」 試写会に行って来ました。
   試写会場は95%が女性、やっぱりジュード・ロウ氏めあての
   お客様が多かったのでしょうか。 
   パープルの色合いが美しいポスターが印象的だし、期待度はかなり高そう。


   この作品はNYでカフェを営むジェレミー (ジュード・ロウ) の店に
   失恋をきっかけにして通うようになったエリザベス (ノラ・ジョーンズ) が
   旅に出て、戻ってくるまでの心の成長の物語。
   彼女がカフェでいつも食べるのが、彼の焼くブルーベリー・パイでして
   大きなバニラアイスクリームが乗ってていかにも甘そう☆


   さてエリザベスとジェレミーは互いの心を意識しつつも
   彼女が失恋をふっきるために出た旅のおかげで、5600マイル離れて
   1年近くを過ごすことになります。
   なので、厳密にいうとラブストーリーではなく恋愛が始まるまでの物語って感じかな。 
   エリザベスが旅先で出会う男女のエピソードはもちろん、
   映像の処理にウォン・カーウァイ監督独特の色合いや雰囲気があって良かったけど
   現実味は薄くてビデオクリップみたいでもありました。
   主役にしては、エリザベスが傍観者的な立場になるシーンが多いのも
   観客との距離感が大きくなる原因でしょうか。


   とはいえ、初主演のノラ・ジョーンズ嬢とジュード・ロウ氏の魅力はたっぷり。
   とくにジェレミーの優しさと繊細さのある表情には、もうファンならメロメロって感じ(笑)だと思います。
   上映時間が90分あまりと短いし、感動した!泣けた!笑えた!という大きな動きはないので
   ジャズ中心のビタースウィートな音楽を楽しむ、粋なデザートって感じでしょうか。


   で、これからご覧になる方にひとつご提案。
   女性ならば1800円払ったつもりでレディスデーを利用して、
   残った800円で帰りにフルーツのケーキかパイと紅茶を頂く・・というはいかがでしょ。
   個人的には “マイ・ブルーベリー・ナイツの最も正しい楽しみ方” じゃないかと思います。
   
 
   いや〜ブルーベリーパイにバニラアイスがたっぷりと溶けかかる
   シーンを何度も見せられたひには、絶対に食べたくなりますってホント☆


   ※ちなみに、コラボレーション企画として、ブルーベリー・パイの発売を
   始めているホテルやレストランも結構あるようですが、
   全国規模のお店でいうと、エクセルシオール・カフェさんの各店舗にも
   ブルーベリー・ケーキが登場しているそうです。 近いうちに私も行ってみようっと。



   3・13

   今朝の地元新聞にカラーの大きな1面広告で
   宝塚歌劇団 雪組 「外伝 ベルサイユのばら ジェローデル編」 福岡公演の
   案内が出ていました。 宝塚公演にうとい私は知りませんでしたが
   これって、オスカルに求婚してすごい勇気を見せ、
   ショコラがぬるくて命びろいした(笑)ジェローデルを
   主人公にした新しいストーリーなんですね。


   マンガの中でちらっと登場したフェルゼンの妹ソフィアとジェローデルの
   恋模様が描かれるそうで、さすが池田理代子さんと宝塚さんは
   目のつけどころが良いなあと感心。
   公式サイトでは今日付で配役も発表されているようで
   オスカルやフェルゼンの登場は当然ながら
   ジャルジェ将軍にばあやのマロングラッセ、ブイエ将軍など
   懐かしい名前が一杯で嬉しくなってしまいます♪


   福岡では5月下旬の上演ということで、直近に 「ドラキュラ伝説」 福岡公演も
   あるし、日程がかなり厳しいのですが、魅力的な写真と設定に
   ついふらふら〜っとチケット予約してしまいそう☆



   3・12

   ネットニュースで、ソニーが映画館向けデジタル映像の配信業務に力を入れ、
   昨年上演された音楽座の舞台 「メトロに乗って」 を
   全国の映画館で上映するという記事を見かけました。


   まずは今年5月から、関東圏の映画館で上映、
   その後全国で順次上映する予定だそうです。
   秋本みな子さん、広田勇二さん、井田安寿さんほか実力派の
   キャストが揃ったこの舞台が見られるなんて、地方の民にとっては
   なによりの嬉しいお知らせですね♪


   映画館で舞台を観る企画はゲキ×シネやシネマ歌舞伎等で
   実績がありますが、今後こういう動きも加速していくということなのでしょうか。
   調べてみたら、もう映画館上映版の公式サイトもスタートしていました。
   詳しいスケジュールはこれからみたいですし、
   他の作品情報も含めて、発表を楽しみに待ちたいと思います。

   「メトロに乗って」 映画館上映特別版サイト
   http://www.metroninotte.jp/index.html



   3・11

   今日はちょっとしたお遊びを。
   簡単に作れるゲームや占いシステムで、ラブレター作成機能がある
   ページを知りました。 で、試しに作ってみたのがこれ。
   ファンにはおなじみミュージカル俳優さんからのラブレターです。
   ホワイトデーも間近ですし、甘〜い気分を楽しんで下さいね♪


   「ミュージカル俳優からのラブレター」 (リンクフリー)
   http://yan-cocktail.sakura.ne.jp/love/1206/



   3・10

   母のお供で市内の総合病院に行きました。
   月曜日だからしっかり待たされましたが、院内のBGMが
   キャッツの 「メモリー」 だったので、ミュージカルだ♪と
   ちょっと嬉しかったです。 ロイド・ウェバーの曲って
   気をつけてると、あちこちで耳にしますよね。
   (うちの近所のスーパーでは、エビータ 「アルゼンチンよ泣かないで」 が
    いつも流れてます。 なぜアルゼンチン?って気もしますが)


   さて、昨日の 「篤姫」 は大きな事件こそないけど
   本物の篤姫になっていく出発点を丹念に描いた回でした。
   あいかわらず厳しい幾島が琴に鼓、書となんでもござれの才女ぶりを
   発揮しても、篤姫は反発心ばかりでどうもテンションが上がりません。


   でも幾島の言うとおり、目的を共有できてないんですから
   そりゃ無理ってもんですよね〜。
   幾島の訴えに応じて、ようやく斉彬が篤姫に徳川本家へ嫁ぐ運命を知らせ、
   秘めた野心もしくは願いが、囲碁をきっかけに篤姫の中にも
   浸透していく流れがよくできていたと思います。


   それにしてもつくづく、斉彬役の高橋英樹さんは上手いな〜。
   時代劇のセリフ回しがハマるどっしりした風格と
   なんといってもあの、濃い眉芸! 
   どんな分野でもそうですが、第一人者というのは
   卓越した技術があるものですね。
   いやー高橋さんの主役オーラに終始圧倒された回でございました。



   3・9

   新聞に、gooランキングから 「書き間違いやすいカタカナ語は?」
   というアンケート結果が掲載されているのをみかけました。


   誤用の第1位はアタッシュケース。 
   これのどこが間違いなの?と思ったのですが
   本来は 「アタッシェケース」 というんだそうです。
   フランス語で大使館員のことをアタッシェ(attache)といい、彼らがよく使った
   箱形の硬い手提げカバンをアタッシェケースというようになったとか。


   ベスト5は以下 「誤・リラクゼーション→正・リラクセーション」
   「誤・ナルシスト→正・ナルシシスト」 「誤・エキシビジョン→正・エキシビション」
   「誤・アボガド→正・アボカド」 と続いています。


   なるほど色々あるものですが、個人的にいつも気になるのは
   模擬実験という意味で使われる 「シミュレーション」。
   テレビや雑誌でも時折、堂々と 「シュミレーション」 と間違って
   使われているので、いざ自分が使う段になると
   なんとなく心もとなかったりします。


   ランキング中で一番ウケたのが
   「フードプロセッサー」 の誤用例、「フードプロフェッサー」。
   でもキッチンに鎮座する小さなフード教授、ってのも
   絵本の題材みたいで可愛いかも♪



   3・8

   「オペラ座の怪人」 6〜8月分先行予約に参戦しました。
   今まで時計とにらめっこで10時ジャストにかけても
   初回通話が成功したためしのない私。
   ですが、今回初めてNTTのお姉さんの声を聞かずに
   予約電話につながってビックリ。
   ・・嬉しいけど、やっぱり売れ行き落ちてるんだな〜。


   東京公演でも開幕から1年3ヶ月目あたりだったかな
   2階はポツポツ、1階も後方ブロックは半分くらい?という日が
   ありましたから、いくら劇団きっての人気演目とはいえ
   ロングランの中だるみは避けられないところかもしれません。


   その後リハ見学含めて希望日を押さえることができたので
   10時10分過ぎには参戦終了。
   お昼頃に公式サイトを覗いてみたら、予想通り沢山残ってて
   ファンとしてはちと胸が痛むところ☆


   うーん、ここはひとつ 「マンマミーア」 にならって
   外部からサプライズ・キャスト導入! ってのはどうかなあ。
   もちろん、劇団内部からの新役デビューも大歓迎なのですが
   最近の動きを見ていると人手不足感もアリアリ、
   負担の大きい主要キャストさんをすり減らすような使い方は、
   劇団にとっても決してプラスにはならないと思います。


   コンサート形式でも良いからレミゼ20周年みたいに、
   過去のキャストが期間限定で登場する 
   「スペシャル・バージョン」 なーんて遊び心がアノ方にあると
   ホントに素晴らしいんですけども。

 
   さて皆様が企画担当者だったら、どんなスペシャルキャストを組みますか?



   3・7

   クラシック音楽が身近に感じられるような
   楽しい企画を届けてくれる番組 「題名のない音楽会21」 に
   アメリカから上陸中のパフォーマンスグループ
   「ブルーマン グループ」 が登場するそうです。


   ブルーマングループは
   言葉を話さず、ミュージック、アート、コメディを融合したステージで
   熱心なファンも多いパフォーマンス集団。
   1度写真を見たら忘れられないインパクトですが、活動については
   私も未見なので、週末の放映を楽しみにしています♪


    放送日時・・・3月9日(日)午前9時〜 朝日テレビ系列

   「題名のない音楽会21」公式サイト
   http://www.tv-asahi.co.jp/daimei/

   ブルーマングループ公式サイト
   http://blueman.jp/index.html



   3・6

   たまに各お店やサイトで実施されるチケットプレゼントキャンペーン。
   首都圏限定ですが、いなげやさんと江崎グリコさん共同の
   劇団四季 「ライオンキング」 東京公演プレゼント企画を見かけました。


   ポッキーなどグリコ製品を含むレシートで
   4月5日、もしくは4月12日のペアチケットが40組80名に
   抽選で当たるそうです。 締め切りは3月15日。
   くわしくは、いなげやさんのサイトをご参照下さい。

   いなげや公式サイト・キャンペーン
   http://www.inageya.co.jp/html/campain/cmp_top.html



   3・5

   昨日ようやく四季の会報誌 「ラ・アルプ」 が届きました。
   地元の民として今回の注目は、やっぱり 「ライオンキング」 九州人座談会。
   シンバ、ナラ、ティモン、スカー、プンバァ役の皆さんが
   福岡公演について語っていらっしゃいます。


   久しぶりに村さんの素顔&私服も掲載されていますが
   カジュアルだけど色味を深いパープル系でまとめてて、
   相変わらずお洒落さんだなあ。


   村さんは今回のスカーが初役ですが、ジーザス公演と併行しながらの
   準備でお稽古期間も短かったそうで、マスクの細かい機械操作を
   覚えるのに 「えーらい苦労したっちゃん」。
   うーむ、やっぱりそうか(笑)。
   初日はマスクが変なところで下りたりしてましたし、普通の舞台とは
   違う段取りが大変なんでしょうね〜。


   田中さんは地元出身なので、ついティモンたちの言葉に影響されるらしく
   村さんから 「この間、なまっとったろ?」 と指摘されるくだりには思わず大笑い。 
   もしかしたら名古屋や大阪公演でも、シンバ俳優さんは引っ張り込まれないように
   ひそかに苦労していたのかも。


   文中でも触れられていますが、個人的には川原さんのプンバァが話す
   おっとり優しい九州弁が好きです。 
   たとえば自分のことを男女兼用で 「あたきはね〜」 って言うのは
   もう現代はあまり使われない博多弁ですが、どことなく女性的で
   気の良い田舎もん、って感じがよく出てるんじゃないでしょうか。


   それにしてもこの文章、方言に赤で標準語のルビがついてますが
   ちょっと細かく振りすぎでは? 
   「うちたち→わたしたち」 とか 「えっ〜らい緊張した→すごく緊張した」 なんかは
   雰囲気だけで充分伝わりそうな気もするのですがいかがでしょ。 


   この記事に芝さんが間に合わなかったのはちょっぴり残念ですが、
   LK地方公演の最大の特徴でもある、ご当地バージョンで
   これからも沢山のお客様を楽しませて頂きたいものです。

   村スカー幻の福岡弁も、イベントなんかで拝めると嬉しいな〜♪



   3・4

   テレビを見ていたら10代の若さでプロゴルファーになった
   石川遼くんが家庭でどのように育ったのか、という
   話題が出ていました。


   朝食と夕食は必ず家族揃って食べる、とか必ずほめてから
   課題を与える、といった両親の言葉が紹介されていたのですが、
   面白いなあと思ったのは 「心・技・体」 のなかで
   鍛える順番は 体→技→心 だという話。


   なんとなく、まず心ありきという気がするのですが
   若い人に限っていえば、まず健康で充実した体があってこそ
   長時間の練習に耐えて技を磨ける。 
   勝負に勝ち続けるためのメンタルを考えるのは、
   それからだということなのですね。


   で、この話を聞いていたあるコメンテーターさんの言葉。
   「そういえば往年の名歌手・藤山一郎さんは生前 『よく心で歌うと言う
    歌手がいますが、それは技術がないからです』 と仰っていました」


   なるほど、もちろん最終的には両方必要なのですが
   気合いや情熱といった精神性だけを前面に押し出すのは
   ホントのプロではないということなのかもしれません。


   舞台でも主要な座を長く務める方には、まず確かな技術がありますよね。
   若さや美貌、特異なキャラクターの勢いだけに頼れる部分は
   案外わずかなんだなあと、あらためて感じたことでした。



   3・3

   昨日の 「篤姫」 は、いよいよ始まった於一と幾島のバトルが
   なかなか面白かったです。 
   人の上に立つ者がぼそぼそ呟くことがどうしていけないのか、とか
   幾島の言うことにはいちいち理屈が通ってはいるのですが
   基本的な人間関係というか、信頼関係がないから
   どうしても於一には反発心しか湧いてこないわけですね。


   それぞれが心を通わせた今は亡き人 (於一にとっての菊本と
   幾島にとっての郁姫) に触れられたくないという心情に
   この部分が結びついていて、単なるやんちゃ姫とうるさい教育係で
   終わらない描写が良かったと思います。


   それにしても、なぎなたの稽古場面の気合いには
   笑いましたね〜。 大河ドラマの主役女優さんとは思えない
   情けない声が可愛いやら可笑しいやら。


   こうしている間にも、歴史の歯車は確実に回りはじめ
   次期将軍・家祥のえたいの知れない様子が
   今後の展開に色々な不安と期待を抱かせてくれる幕切れでした。



   3・2

   仕事がらみで、キャリア向上に関する某大会に参加してきました。
   最初に大学の先生の基調講演があったのですが、
   これが学術的というか観念的でどうも実感に乏しく。


   ジョブ・ストレッチによる成長ロードマップとか、こういう分野に限らず
   最近は妙に英語表記が多いのも、個人的にはなんとなく違和感があります。
   チューター(個人指導員)とかインストラクターはともかく、先輩が新人の世話をする
   シスター、ブラザー制度なんて言葉があると知ってびっくり。
   それなら日本語で、姉御とか舎弟って言う方がちょっとシブイかも(笑)。



   3・1

   3月になって、仕事の繁忙期が迫ってきました。
   今のうちにあれをやらねばこれもやりたいーと
   頭の中だけはグルグルしてますが、どうなりますやら。 


   ところで、今月の末にNHK・BSで映画 「ピーター・パン」 が放映されるそうです。
   アニメではなく実写版なのですが、いつかはぜひ見たいと思っておりました。
   というのもこの映画、悪役フック船長の声を今井清隆さんが
   吹き替えなさってるんですよね〜。


   ミュージカル映画じゃないので、歌はないと思いますが
   悪役セリフで大暴れする今井さん、かなり楽しみです☆

      NHK衛星映画劇場 「ピーター・パン」 (2003年・アメリカ)
      3月31日(月) BS2 21時〜22時55分



   2・29

   アトリエ・ダンカンさんのHPで知りました。
   「Broadway Gala Concert 2008」 が今年も開催されるそうです。


   4月12日(土) 12時30分〜 18時〜
   4月13日(日) 12時30分〜   全3公演
   会場 青山劇場


   出演者を見ると、石井一孝さん、今井清隆さん、小西遼生さん、山崎育三郎さん
   大浦みずきさん、今陽子さん、島田歌穂さん、新妻聖子さん、マルシアさんほか
   ということで、さすが豪華な顔ぶれだなあ。 どんな企画になるのかワクワクですね♪
   (チケット発売は、各プレイガイドにて3月9日より)



   2・28

   このところ、なかなか観劇や映画に行けず、仕事と家事その他で
   あっという間に、♪1日が終わりゃ年をとーるー(byレミゼ) って感じになってます。
   せめてCDでも・・と思いはするのですが、忙しいと気持ちの余裕もなくて
   どうしても手が伸びず。  ま、こういう時期もあるってことでしょうか。


   ところで最近、落語のDVDやCDが店によっては
   演歌の10倍近く売れているという新聞記事を見かけました。
   来月発売の 「古今亭志ん朝全集」 DVDボックスは、
   31,920円という値段ながら予約段階で5000セットを突破して、
   大ヒットの予感なのだとか。


   この落語人気の背景には 「タイガー&ドラゴン」 「ちりとてちん」 といった
   テレビドラマが若い人を惹きつけていることがあるようで。
   なるほど、それに鶴瓶さんや志の輔さんのようにテレビで活躍しつつ
   噺家としての活動を忘れない方々の存在も、身近に感じられる要素かもしれませんね。


   子供の頃、家に 「古典落語」 という文庫本がありまして
   「時そば」 「もと犬」 「長屋の花見」 「酢豆腐」 「目黒のさんま」 等の名作を
   繰り返し読んだ記憶があります。 


   特に、神社の境内で飼われていた白犬が21日願かけ参りをした結果、
   願いが成就して人間になる噺 「もと犬」 なんて大好きでしたっけ。
   青年の姿になっても犬のクセが抜けず、ネコ相手にうなるし
   手に草履を履こうとして注意され、しまいには
   ご隠居さんちの玄関の敷居にあごを乗せて寝ちゃったり(笑)。


   肩の力を抜いて素直に笑える、こういう雰囲気が
   今の自分にも必要かも、と記事を読みながら思いました。


   扇子と手ぬぐいと1枚の座布団が作り出す小宇宙は
   どんなに時を経ても温かい、昔の人の情なのでしょうね。
   久しぶりに、落語の世界に触れてみようかなあ。



   2・27

   新アルバム発売を記念して、Yahoo動画サイトで今日から
   サラ・ブライトマン嬢のスペシャル動画配信が始まったそうです。
   「オペラ座の怪人」 は、映画版DVDにも特典でついていた
   例の物語仕立ての分です。 サラさんがオペラ座ナンバーを歌った動画は
   他にもあると思うんだけどな〜。


   個人的には、これもたぶん過去のものなのでしょうが
   「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」 の動画を見ることができて嬉しいです♪
   神秘的でセクシーで、どこか可愛らしい表情がある
   ロイド・ウェバー氏が愛でた世界の歌姫。 いつまでも輝いていてほしいと思います。

   Yahoo動画・サラ・ブライトマン特集
   http://streaming.yahoo.co.jp/p/t/00067/v03880/



   2・26

   第80回アカデミー賞・主演女優賞に 「エディット・ピアフ 愛の讃歌」 の
   マリオン・コティヤールさんが選ばれました。
   フランス人女優の受賞は実に49年ぶりだそうですが
   それだけのことはあった作品だと私も思います。


   身長も体格も顔もピアフとは全く違うのに、
   “奇跡的” とも言うべきマリオンさんの演技とメイク技術が
   壮絶な人生を立体的なものにしていて、ホントに素晴らしかった。
   ニュースで流れた彼女の受賞スピーチがまた、良かったですね。 

   「人生に感謝します。 愛に感謝します。 ここには本当に天使がいるのね。」


   昨日のWOWWOWは見られなかったのですが
   NHK・BS2で 3月8日(土)20時から授賞式の様子が放映されるそうで、
   スピーチはもちろんスターのファッションも要チェックです。



   2・25

   すっかり連載j状態の 「篤姫」 鑑賞記、
   昨日は泣いたり笑ったり、エピソードがてんこ盛りの回でした。

   
   於一を待っていた鶴丸城での生活は予想以上に制約が多く
   目の前の庭に出ることもままなりません。 
   そういえば映画 「マリー・アントワネット」 でも、実家でのびのび育ったマリーが
   王宮ではベッドから勝手に起きあがることも許されず、多くの召使いの前で着替えさせられたり
   しきたりに縛られて窮屈な思いをする場面がありましたが、上流階級になると
   時代や国を問わず、ああいう感じになるものなのでしょうか。


   唯一頼りの斉彬公は留守だし、ホームシックもあって
   気力を失いかけていた於一が、母と菊本の手紙で
   自覚を取り戻す場面は、それまでの広川との小競り合いが
   伏線としてよくきいていて面白かったなあ。


   それにしても、京都から来た最強の老女・幾島との初対面のシーンでは
   急にあたりが暗くなって雷鳴がとどろくマンガチックな展開には思わず大笑い☆
   いやーこれはギャグとして確信犯なんでしょうね〜。
   そのうち人物の背景にばらの花とか、きらきら星の点描が現れそう(笑)。


   ただ、ここへ来て於一の薩摩弁が問題にされるなら、今までの回で
   もう少し薩摩なまりを押し出しておけば、「篤姫」への成長と変身がきわだって感じられたかも。
   衣装も豪華になってきたし、大河ドラマ版 「マイ・フェア・レディ」 が
   しばらくは続きそうで、来週も楽しみです♪



   2・24

   来年の上演に向けて、気の早いイベントをかけている博多座 「ミス・サイゴン」。
   このほど 「成功させる会」 の詳細が発表されたそうです。
   会員登録すると、会員証とメルマガを受け取ることができる、まではわかるけど
   公演プログラムに名前を掲載ってのはどうかなあ?
   こういうのは抵抗のある方もありますよね〜。 


   会員活動として自分で1回以上の観劇に加えて、家族や友人を
   3名以上誘いましょうという書き方が、なんとなくマルチ商法みたいな
   印象を与えるのも、あまりうまくないような・・。


   個人的にはこの演目 「レ・ミゼラブル」 や 「エリザベート」 ほどは
   ハマリにくいのですが、地元でのミュージカル公演は成功してほしいし
   一応登録はしてみようかなあ。
   そのうち、あっと驚くような企画を期待してますよー博多座さん☆



   2・23

   今日はJRで県外に出張して来ました。
   風は冷たかったけどお天気が良くて、ちょっとした週末旅行気分。
   出先の駅で 「ライオンキング」 のポスターを見かけると、心の中で
   なんとなく 「がんばれ!」 とつぶやいている自分がいたりします。 


   ところで、四季でも少し前に上演していた 「スルース」。
   マイケル・ケイン氏とジュード・ロウ氏主演の映画版、
   東京での公開日が3月8日に決定しているそうですね。


   72年の映画版とは、演出も内容も若干変わっていると聞きますが
   四季版の舞台がとっても面白かったですし、地元での公開が始まったら
   男ふたりの丁々発止を絶対見に行くつもりです☆
   
   映画「スルース」公式サイト
   http://www.sleuth.jp/



   2・22

   福岡シティ劇場が入っているキャナルシティ博多内のホテルで
   「ライオンキング」 観劇チケット付ディナーが発売になったそうです。
   価格はS席チケットがついて、ひとり17000円。
   結構なお値段ではありますが、グランドハイアットはサービスも
   きちんとしてるし、味に関しては安心できそう。


   サイトに写真が出ていますが、このライオンキングのイラスト料理は
   なかなか良くできてますね〜。 もうちょっと写真の角度が変われば
   料理がたてがみの一部になっているのがよくわかったかも。

 
   福岡オペラ座の頃にも、陰影までイラストとほぼそっくりのマスクが
   チョコレートプレートで作ってありましたっけ。
   ファンにとっては良い観劇記念になりそうです。

   「アロマーズ」 チケット付スペシャルディナー
   http://www.canalcity.co.jp/shop_rest/rest_detail.php?no=46



   2・21

   先日、「美女と野獣」 福岡公演当時のキャスト表を眺めていて
   「最近お名前を見ないけど、どうなさってるのかな?」 と気になった方があります。
   それはモリースやムッシュー・ダルクを演じていた高橋辰也さん。
   京都BBでデビューなさった方なので、他地域の四季ファンの皆さんには
   「ジョン万次郎」 の方がなじみがあるのでしょうか。


   高橋さんは四季でのデビュー時すでに40代ですが
   (たぶん高井さんと村さんの中間くらい?)
   それはそれは素晴らしい声の持ち主で、
   福岡のイベントで、ほんの一部ですが 「ビーアワゲスト」 を
   ソロで聞いた時には、ゆらぎの感じられる美しいビブラートに
   大感激した記憶があります。


   で、調べてみたら昨年劇団四季を退団して、現在はフリーで俳優や合唱指導の
   活動を再開していらっしゃるそうで、昨年11月に公式サイトが出来ていました。
   劇団に入る人があれば去る人もあるのは仕方のないことですが、この年代で
   きっちり歌える俳優さんは劇団にとっても貴重でしょうし、いきさつはわかりませんが
   ぜひ大事にして欲しかったなあ・・。


   テレビドラマやCMにもご出演されたようですし、またどこかの舞台で
   お会いできる日を楽しみにしています。

   高橋辰也さん公式サイト
   http://www.hpmix.com/home/teatrotatsu/



   2・20

   「オペラ座の怪人」 「キャッツ」 「ジーザス・クライスト=スーパースター」 等でおなじみ、
   偉大なる作曲家アンドリュー・ロイド・ウェバー氏は、来月22日で60歳になられるとか。
   公式サイトでも3月には何らかのイベントがあるようですが、
   バースデーに先がけて、ロイド・ウェバー氏のトリビュートCDが発売されるそうです。
   このCDにはサラ・ブライトマン嬢をはじめ、ホセ・カレーラス氏の歌う 「メモリー」 なども
   収録されている模様。


   でも、HMVさんのサイトを見ると、これ以外にも3月には2枚組のBEST版が出るのかな?
   あちらには 「還暦」 という言葉はないでしょうけど、60という区切りには
   それなりの重みがあるってことなのでしょうか。 
   バースデー・イベントの話題にも期待です。

   (四季もオペラ座とキャッツが上演中だし、何かイベントがあると良いなあ♪)

   「アンドリューロイドウェバー・クラシカルトリビュート」(輸入盤は2月29日発売)
   国内版は3月19日に発売予定。(HMV)
   http://www.hmv.co.jp/product/detail/2686225



   2・19

   ここ数年、どんどん登場してきたメイドや執事、
   または犬やネコがおもてなしする変わり種カフェ。
   昨年秋に、男子校カフェというのが東京にオープンしたそうです。


   これは、1970年代の少女漫画をヒントにした
   女性向けのコンセプト・カフェだそうで、萩尾望都さんや竹宮恵子さんの作品で
   登場した全寮制の男子校・ギムナジウムをイメージしているのでしょうか。
   ミッション系エーデルシュタイン高等中学校の応接間(サロン)に
   訪問したお客様を、生徒が 「社交性を養う」 目的でおもてなしする、という設定だとか。


   当然、店員さんではなく彼らは良家の子女である生徒なので、「ごきげんよう」 と上品に
   挨拶してくれたり、合間で静かに詩集を読んでいたりするらしい。
   公式サイトを見ると、来校回数を重ねると 「姉妹校の女学生」 「エーデルシュタイン校の男子通学生」
   「篤志家(寄付や慈善活動で学校を支える人)」 の3つから好きな役割を選ぶことができるそうで、
   常連客にはそれなりの演技力が求められるってことなんですね〜。


   男性向けには色々なコスプレや「なりきり」型のお店がありますが、
   女性がこれを楽しめるかどうかは、ひとえに現実を無視した
   想像(というか、妄想?)力にかかっているみたい。


   で、ミュージカルファンとしてはもうひとひねり、浦井健治さんみたいな生徒役を見つけて
   ぜひ歌を披露するイベントを開催して欲しいなあ。 
   もちろん曲目は賛美歌や 「エーデルワイス」 等、清純なラインナップで決めてもらえば
   篤志家マダムの楽しみもさらに増えそう♪


   エーデルシュタイン公式サイト
   http://www.cafe-edelstein.com/top.html

   朝日comでの紹介記事
   http://www.asahi.com/komimi/TKY200801220406.html



   2・18

   昨日の 「篤姫」、於一が本家の養女になって
   懐かしい生家を去る回となり、色々な形で描かれる別れに
   胸が熱くなる展開でした。


   菊本自害の顛末に関しては意外に短い時間で
   片づけられた印象もありますが、枕元に現れた菊本の幻が
   於一に語りかける場面や、尚五郎が秘めた想いをついに告げないまま
   身を引いていく様子には思わずジーン。


   それに、なんといっても父上、母上それぞれの深い愛情が
   感じられる会話の場面は、ホントに良かったです。
   別れ際、お二人の娘で幸せでしたと言う於一に答える
   「わしもそなたの父で・・なんというか、愉快であった。」 は
   父上最高の名セリフになるんじゃないかな。


   放映が終わってすぐ、友達から電話がかかってきて
   開口一番 「45分間ずっと泣いてたよー」 には
   いくらなんでもそりゃ泣きすぎやろ(笑)って話になりましたが、
   すっかり大好きになっていた今和泉ファミリーとの
   お別れは、ちょっぴり切ないものになりました。


   来週からはいよいよ於一の姫君修行の始まりですね。
   山口祐一郎さんはしばらく出演されないのかもしれませんが、
   楽しみに見守りたいと思います。



   2・17

   2日ほど前のネットニュースで、舞台作品に出演する子役さんの
   就労時間に関する記事が出ていました。
   四季 「ライオンキング」 「美女と野獣」、東宝 「レミゼラブル」 などの
   例が挙げられて、午後9時までの就労となっている労働基準法の壁が
   スムーズな運営の前に立ちはだかっていると伝えています。


   とくに、「モーツァルト!」 で子役の出演時間から終演を逆算した結果
   17時45分という、勤め人にとってはツライ開演時刻になったという
   くだりには、関係者の皆さんの苦労がしのばれますね。


   たしかに現行では、9時すぎに終わるソワレのカーテンコールに子役さんは
   登場しないし、いくら児童福祉のためという名目があっても
   あまりに不自然な気もします。
   現在、演劇団体では夜10時までの延長を政府に求めているそうで
   これが認められれば、小さなスターさんの活躍の場が増えることになりそうです。

   東京新聞 2月15日付朝刊 「就労午後9時までは早すぎる!」
   http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2008021502087624.html



   2・16

   今月、新アルバムの国内版が発売開始されるサラ・ブライトマンさん。
   発売元のEMI公式サイトでは、特別映像が公開されています。


   そういえば、最近流れている薄型大画面テレビのコマーシャルソングにも
   サラさんの歌う 「ジュピター」 が使われていますね。
   ご存じホルストの「木星」ですが、日本語も良いけど
   サラさんの雄大かつ神秘的な声で聞くジュピター、なかなかの味わいです。


   特別映像は120秒海外CMですが、この雰囲気は
   最近の3Dゲームみたい・・☆ 

   EMIサイト・特別映像
   http://www.emimusic.jp/sarah-brightman/special/



   2・15

   先週号の週刊文春に、ちょっと面白いエピソードが掲載されていました。
   脚本家の大宮エリーさんのエッセイ 「生きるコント」 に出てくる
   大手広告代理店の新人時代の思い出話です。


   大宮さんが担当したのは 「違いのわかる男」 で有名な、
   ネスカフェ・ゴールドブレンドの映画館CM。 
   タレントが松本幸四郎さん、市川染五郎さん、松たか子さんと決まっており
   彼女はサスペンス映画予告編風の企画を考えたのだとか。


   その内容は 「そのとき、3人が見たものは!」 という大げさなナレーションに続いて
   大画面で目を閉じていた松さんたちが、効果音と共にはっと目をあけて叫ぶ。
   松さん 「まさか!?」 染五郎さん 「この香り・・・」
   緊迫した空気が流れる中、最後に幸四郎さんが目をゆっくりあけて
   おそるおそる 「ダバダ?」 とつぶやく、というもの。


   これだけでも結構可笑しいのですが、この後大宮さんは先輩とともに
   日生劇場の幸四郎さんの楽屋まで説明しに行くことになります。
   大スターの威厳と威圧感に内心ビクビクしながらも、ひと通り説明を終えると
   幸四郎さんがずばり本質をついた質問を。
   「なぜわたしだけがダバダなんですか? そもそもダバダってなんですか?」 


   知らんのかい!って、吉本新喜劇なら盛大にコケるところですが、
   現実はそうは行きませんよね〜。
   関係者全員が凍りつく中、とにかくそれらしいことを返さねばと、苦しまぎれで
   「ダバダという言葉はゴールドブレンドの哲学なんです」 と答える大宮さん。


   これに対して明らかに 「?」 という顔をなさった幸四郎さんに
   大宮さんがくり出した必死のだめ押しは 「フィロソフィーです」 。
   ただ英訳しただけですが、なぜか幸四郎さんがなるほど、と納得して下さったそうで(笑)。


   優しい方で助かった、これを自分は長島茂雄的プレゼン術と呼んでいる、という結びなのですが
   幸四郎さんの良い意味での世間知らずぶりが、妙にほのぼのと感じられる話で
   大いにウケてしまいました。
   3人が出演なさった映画館限定コマーシャル、観てみたかったな〜☆



   2・14

   ミュージカル女優として活躍した本田美奈子さんが亡くなって3年弱。
   闘病中、偶然同じ病院に入院した作詞家・岩谷時子さんとの間で交わされた
   ボイスレターのエピソードを特集する番組が放映されるそうです。
   残念ながら今回はNHKハイビジョンでの放映のみですが、
   いずれ地上波でも放映があると良いなあと思います。


     2月25日(月) 20時〜21時50分 NHK・ハイビジョン
      「ハイビジョン特集  本田美奈子.最期のボイスレター
                    〜歌がつないだ“いのち”の対話〜」



   2・13

   先日、この日記でも話題にした、今秋上演予定のミュージカル 「シカゴ」。
   ヴェルマ・ケリー役について、日本での発表にさきがけて(?)
   アメリカのPlaybillニュースに和央ようかさんの名前が出たようです。
   和央さんは 「ファントム」 でしか拝見したことがありませんが、
   どんな悪女っぷりを見せて下さるのか、楽しみです♪



   2・12

   11日付のフジサンケイ・ビジネスアイ紙に、裏1面に近い大きな扱いで
   劇団四季 「ウィキッド」 出演中の濱田めぐみさんのインタビューが出ていました。


   この記事を書いた女性記者さん、濱田エルファバの歌声にいたく感動なさったようで
   「1度聞くと、もう耳から離れない」 「低音から高音まで縦横無尽」 「完全に別格である」 
   もちろん、芝居と踊りもあってこそのミュージカルだと断りを入れつつも、
   それらに加えて濱田さんには 「観客の胸の奥までささる声がある」 と、大絶賛。
   濱田さん自身もファンレターのほとんどに、歌の感想が書かれていると
   語っていらっしゃいます。


   記事はこれまでの歩みから始まり、
   入団3ヶ月で 「美女と野獣」 主役に大抜擢されて、
   新人とは思えない落ち着きを見せたという関係者の話が。
   ご本人の 「余計なことを考えるなら役のことを考えろ!です」 
   「がむしゃらになると、体がSOSを出していても突っ走っている」 という
   自己分析が、なんだかとっても濱田さんらしいな〜。
   でもそういう性格だからこそ、あえて意識的に体の状態を確認しているそうです。


   子供の頃から歌が好きで福岡 「キャッツ」 に影響を受け
   「舞台は人の人生に影響を及ぼすでしょう。 私も命がけで挑んでいきます」
   と話す濱田さんの写真は、いつも思うことですが、あどけない可愛らしさがありますね。
   舞台で見せるアイーダやエルファバの顔は、あのとぎすまされた空間だけに
   舞い降りてくるものなのでしょう。 


   以前福岡アイーダ・イベントで、Tシャツ&ジーンズ姿の濱田さんが歌った 「シャドウ・ランド」。
   舞台装置も扮装も無し、それでもはっきりとサバンナの荒涼を客席に出現させた
   感動に鳥肌の立つような歌声を思い出しました。 
   最近ご無沙汰の濱田エルファバにも、また会いたいな☆



   2・11

   昨夜も見ました大河ドラマ 「篤姫」 、なんといっても於一の養育係である
   菊本と於一の細やかな交流が光った回でしたね〜。 


   口やかましいようでいながら心から姫の幸せを願い、於一を慈しみ育てた菊本が
   こんな形で去ろうとは思いませんでしたが
   ドラマとしては、見る人に色々なことを感じさせてくれる展開だと思います。
   於一達の後ろ姿に向かって、静かに目を閉じて頭を下げる菊本の姿勢に
   万感の想いが感じられて、あのへんでもう涙涙。。。


   後半の山口祐一郎さんと高橋英樹さんのシーンも良かったなあ。
   穏やかにいとまを告げる弟に、できる限りの情を示す兄君。 
   それでも互いの胸に秘めた複雑な心境は隠しきれないのですね。
   山口さんの囁き声がちょっと聞き取りづらかったけど、
   愛情や妬み、寂しさなど入り交じった表情はなかなかのものでした。
   なーんとなくJCSのジーザスとユダを思い出したのは、
   きっと私だけではありますまい☆


   ところで、NHKの公式サイトでは放映終了後
   早速、佐々木すみ江さんのインタビューが掲載されました。
   ダイアリーでは高橋さん、堺さんの撮影裏話も更新されているようですし
   今後のチェックが楽しみです。



   2・10

   世界に名を知られた写真家はロバート・キャパをはじめ沢山いますが、
   名前よりも写真そのものが有名になることもあると思います。
   女性写真家アニー・リーボヴィッツさんもそんなタイプではないでしょうか。


   名前を聞いてピンとこなくても、全裸のジョン・レノンが黒セーター姿の妻に
   抱きついている写真、女優デミ・ムーアが妊娠中の大きなお腹でヌードになった写真を
   見れば、たいていの人は 「あーこの人がこの写真を・・」 ってなるはず。


   その卓越した技術とコミュニケーション能力ゆえに
   世界中のセレブが写真を撮ってもらいたがるという、アニー・リーボヴィッツさんの
   ドキュメンタリー映画が今月から公開されるそうです。
   私の地元では4月公開予定なので楽しみにしています。

   「アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生」公式サイト
   http://annie.gyao.jp/



   2・9

   今年の秋に赤坂ACTシアターで上演開始されるミュージカル 「シカゴ」。
   ロキシー役に米倉凉子さんがキャスティングされたのに続き
   弁護士ビリーには河村隆一さんが決まったという記事を見かけました。


   実は先週末、観劇友達と会った時に未発表の主要キャストは
   誰になると思う? という話になり、上演時期からいって
   「ミス・サイゴン」 「エリザベート」 組は無理だし、テレビタレントを
   起用する方針からいけば、ビリー役は大澄賢也さんあたり?という
   結論になったのですが、またずいぶん意外なところに落ち着きましたね〜☆
   お二人ともミュージカル初挑戦みたいですが、
   歌と演技とダンスすべてを要求されるナマのミュージカル舞台は
   相当高いハードルになるのではないでしょうか。


   映画ではキャサリン・ゼタ・ジョーンズさんが魅力的に演じていた
   ヴェルマ役は誰になるかも気になるところ。 
   米倉ロキシーと張り合える美貌にダンスとなると、元タカラジェンヌさんが
   登場しそうな気もしますがどうでしょう。


   たぶん時期が折り合わないのでしょうが、個人的には石丸幹二さんに
   ビリーをやって欲しかったなあ・・。 
   (そしてロキシーを思い続ける、哀愁のダンナさん役には元四季の青山明さんでぜひ☆)



   2・8

   数ヶ月前から頬や唇のまわりの皮膚が荒れやすいなあと思っていたら
   ここ1ヶ月間でちょっと範囲が広くなってしまいました。
   もともと肌のトラブルは少ない方なので、
   のんびりしていたのですが、久しぶりに会った友達にも
   「それ、どうしたの?」 と心配されるようになり
   重い腰をあげて近所の皮膚科へ。


   で、診察室に入りまして。
   ひと目見るなり先生が 「うわー乾燥してるなあ。」
   先生の見立てによれば、最初は額にぽちぽちできたニキビだけだったのに
   私が一般のアクネケア用ジェルを適当に塗ったことから
   乾燥性の皮膚炎になり、炎症が進んでいる状態なのだとか。


   つまり同じような吹き出物に見えても、実は別もの。
   乾燥して肌が弱ってる部分に、ニキビを乾かす薬を塗ったことで
   悪化してしまったのだそうです。
   ううむ、どうりでおでこと頬の感じが違うと思いましたよ。
   それにメイクは肌に悪そうなので、家にいる日は完全ノーメイクなのですが
   暖房で空気が乾燥する季節は、それも避けるべきポイントみたいです。


   先生の結論は 「保湿しながら短期間でびしっと治すしかないね。」
   てわけで、軟膏と保湿クリームが混合された塗り薬をもらいました。
   加えてこれ以上ひどくしないようにと禁止されたのが、アルコールと香辛料。
   

   普通ニキビや吹き出物にはチョコやケーキ、ピーナツやコーヒーが悪いと聞きますが、
   これ (乾燥性の皮膚炎) に関しては、お酒と唐辛子等を使った辛いものが
   一番良くないそうです。 
   そういえば、寒くなって辛子明太子、キムチ、カレーを食べたり
   うどんに一味唐辛子を入れることが多くなったけど、あれも悪化の原因だったのね☆


   やっぱり自分で勝手にあれこれやってみないで
   ちゃんとプロに相談しないといけないなあと大反省。
   たかが乾燥と甘く見てはいけないという、今日のまじめな教訓でした。



   2・7

   録画していた 「スタジオパークからこんにちは」
   女優の佐々木すみ江さん登場の回を見ました。


   佐々木さんは今年79歳。 とてもそんなお年とは思えない
   はきはきした口調やジョークを交えるトークのスピード感にビックリ。
   「篤姫」 鹿児島ロケでは、真夏の浜辺を着物姿で走ったりして
   とくに運動などもしていないそうですが、佐々木さんの体力には大感心。
   (砂が焼けるので、スタッフさんがいつも霧吹きで水をまいたり大変だったとか)


   劇中では、於一をたおやかな姫に育てようとする菊本の姿に
   厳しさと誠実な愛情が感じられるのが、佐々木さんの演技の素晴らしいところですね。
   宮崎あおいさんについて、「若いけれど、仕事に向かう姿勢が立派な方だと
   尊敬しています。」 と仰っていました。
   ドラマについては菊本の運命が描かれる今週末の放映を
   控えているので、ネタバレご用心という感じだったかな。


   番組の後半は、佐々木さんのプライベートに触れられたのですが
   5年前、ご主人が突然末期の肺ガンで余命3ヶ月の宣告を受け
   まったく予想していないことだったので、
   長年の結婚生活の感謝や愛情を口にできなかったのが
   残念でならないというお話がありました。


   「死ぬとわかってからでは、言えないものですよ
    あたりまえに毎日があると思っても、先は誰にもわからないこと。
    生きている、できるうちに愛情や感謝の思いを
    (家族やパートナーに) 伝えておかなくては。
    この寂しさは、亡くした人でないとわからないものです。」

   と、かみしめるように仰る佐々木さんのお姿に私も思わず涙。。
   気恥ずかしいから、わかってるからなんて思わず、素直に感謝の
   気持ちを口にするのは大事なことですね。
   ついついおざなりになってしまう自分自身に言い聞かせねば。


   最後は視聴者からの質問コーナー
   今作での佐々木さんの薩摩弁は素晴らしいものですが、
   方言セリフをうまく話すコツを尋ねる質問への答えは
   とにかくテープを繰り返し聞いて練習すること。
   で、「仕事を楽しむ秘訣は?」 と聞かれて
   「乗り越えるべき山みたいなもので、仕事を楽しんではいませんねー。」
   と、佐々木さんが答えていらしたのが印象的でした。


   最近は、仕事やスポーツ競技に臨む際 「楽しんでやれたから・・」 
   という言葉がよく使われますが、私はこの表現に一種のポーズを感じてしまうので
   「仕事は本来 “楽” の字が似合わない」 真剣な場なのだという
   お話のニュアンスに、深く共感するところです。


   80歳を目前にバリバリの現役女優として仕事をこなす佐々木すみ江さん。 
   働く女性の大先輩として、ますますのご活躍をお祈りしたいと思います(^^)。
   (今週末の 「篤姫」 はハンカチ必携ですね☆)



   2・6

   立春を過ぎても風の冷たさは相変わらずですが
   花屋の店先で、ピンクのスイートピーが籠からこぼれんばかりに
   咲いているのを見ると、あー春が近づいてるんだなあと感じます。


   さて、ZAKZAKさんのニュース記事で、俳優・笹野高史さんの
   インタビューを見かけました。
   笹野さんは沢山のドラマや映画の名脇役としてご活躍ですが、
   過去にはミュージカル 「レ・ミゼラブル」 にもご出演だったんですよね。


   もちろん当初から脇役俳優をめざしたわけではない、というお話や
   17歳年下の奥様のノロケ話も出てくるほのぼのしたインタビューですが、
   なによりこの顔写真に出てる、笹野さんの俳優としての“味”がとっても面白いなあ。

   笹野高史さんインタビュー(産経ZAKZAK)
   http://www.zakzak.co.jp/people/20080205.html



   2・5

   もう10日ほど前になりますが、1月26日は 「オペラ座の怪人」 の
   NYでの上演開始からちょうど20年の記念日だったのですね。
   日本上演20周年に気をとられてすっかり忘れておりました。


   ロイド・ウェバー氏のサイトでは、これといった扱いはないようですが
   BROADWAY.com の記事に、ファントム役のハワード・マッギリン氏をはじめ
   出演者や関係者の素顔、20周年記念のケーキの写真が掲載されています。
   PLAYBILLのサイトでは、ケーキとハワードさんたちの記念写真が1枚だけ。
   舞台上での記念パフォーマンスは報道されてないのかな?

   
   日本での記念カテコウィークはまだ2ヶ月以上先ですが、
   こういうのを見ると、ひたひたと近づいてる実感が湧いて参ります。



   2・4

   すっかり週末の楽しみになったドラマ 「篤姫」 第5回を見ました。
   ますます大河ドラマらしからぬ、「軽めの青春モノ」 に仕上がっていましたが
   於一の縁談に心を乱される、肝付尚五郎(瑛太さん)の表情にぐっと来ました。
   山口祐一郎さんも端正な着物姿がよく似合ってて、ちょこっとの登場でも楽しいです♪


   父上の長塚京三さんの絶妙なうまさには毎回感心しきりですが
   養育係の菊本を演じている佐々木すみ江さんの薩摩弁が達者で、素晴らしいですね。
   いよいよ今後は於一が島津本家の養女となり、薩摩を離れる流れになりますが
   この家族との別れを思うと、今から切なくなってしまいます。


   ところで今週の 「スタジオパークからこんにちは」 に、
   佐々木すみ江さんがゲストで登場だそうです。
   撮影の裏話も聞けそうだし、ぜひチェックしてみようと思います。

    2月5日(火) 13時05分〜
    NHK総合 「スタジオパークからこんにちは」



   2・3

   ネット上で無料動画を公開しているGyaoさんで
   現在 「雀魔・アカギ」 という麻雀映画が放映されています。
   私も麻雀にはぜんぜん詳しくないし、興味があるとは言えないのですが
   ずっと昔深夜テレビでちらりと見たこの映画で、ある俳優さんに初めて出会いました。


   その俳優とは古田新太さん。 
   麻雀対決で主人公アカギに負けちゃう悪役なのですが、
   取り憑かれたような目つきに、イヤラシイ感じの演技がめちゃくちゃ良くて
   「上手い!この俳優さん誰??」 となった記憶があります。
   この映画が作られたのは11年前なので、古田さんは30歳そこそこ。
   私も舞台鑑賞にハマる遙か前の話で古田さんが
   劇団☆新感線の看板俳優さんであることなど、全然知りませんでした。


   麻雀のルールを知らなくても、主人公の柏原崇さんの美青年ぶりや
   寺田農さんなど脇役もしっかりなので、なかなか楽しめる映画です。
   もしよかったら、古田さんの細面&蝶ネクタイ姿と一緒にどうぞ♪
   (2月25日までの公開です。)



   2・2

   深夜に目が覚めたので、なんとなくテレビのスイッチを入れたら
   「ファントム」 東京公演の短い宣伝が放映されていました。
   内容は大沢さんのミニインタビューと、舞台の様子が少しだけ。


   舞台映像は、地下で会話する大沢ファントムと徳永クリスティーンでしたが
   白い半面マスクは、四季版のようなものではなくて
   顔の上部全体を覆うマスクの右半分が、透明素材でできてるんですね。
   舞台を見ている時には気がつきませんでした。


   この時の衣装は胸元と袖口にたっぷりと泡のように
   フリルがついた豪華なドレスシャツで、なかなか素敵です。
   四季のオジサマ天使にも一度着せてあげたいわ〜。
   ルカスさんの映像がなかったのは残念でしたが
   夜中にちょっぴりお得な気分にひたれました♪



   2・1

   岩谷時子さんといえば、ミュージカルファンにとっては
   「レ・ミゼラブル」 や 「ミス・サイゴン」 「王様と私」 など定番作品のほか
   「ジーザス・クライスト=スーパースター」 や 「ウエストサイド物語」 といった
   四季舞台の訳詞でおなじみの方ですね。


   また岩谷さんは越路吹雪さんのマネージャーとして知られ
   「愛の讃歌」 「サントワマミー」 などの有名シャンソンや
   「恋のバカンス」 「ウナセラディ東京」 等、多くの歌謡曲の作詞も
   手がけていらっしゃいます。


   現在91歳になられると聞いてビックリしましたが、
   今月、 「岩谷時子の世界」 と題したドキュメンタリーが放映されるそうです。
   ミュージカル作品の紹介はあまりないかもしれませんが、ご本人を含め
   関係者の貴重な映像が見られるということで、楽しみにしています。


     NHK・BS2 「歌伝説 愛の讃歌 作詞家 岩谷時子の世界」
     2月17日(日)  19:30〜21:00



   1・31

   3月に公開予定の映画で、個人的に楽しみにしている作品の
   ひとつが、「地上5センチの恋心」。
   子供2人を育てながら、ロマンス小説を読むのを楽しみにしている
   女性が、ある出来事から憧れの小説家と同居することになります。
   さてその先はどうなる?・・・という物語。


   ミュージカル映画ではありませんが、主人公のオデットは歌が大好き、
   フランスで人気のあった歌手ジョセフィン・べーカーの歌を口ずさむシーンは
   ファンタジーミュージカルっぽくできているのだとか。


   まだ地方での上映館がハッキリしていないのですが、ぜひ見たいなあと
   “浮き浮き” (なにしろ主人公が浮いちゃう話らしいので) しております♪

   「地上5センチの恋心」 公式サイト
   http://www.chijou.jp/index.html



   1・30

   現代人の生活になくてはならないバッグやかばん類。
   とくに女性はファッションやTPOに合わせて、いくつも
   欲しくなってしまうものだと思います。


   さて先日、日本かばん協会主催の 
   「かばん百選 好きなかばんひとつあげます」 というページを見かけました。
   50個のかばんの中から好きなものを選んで応募すると、抽選で
   1名ずつ、選んだかばんをプレゼントして下さるという企画だそうです。


   色や素材、大きさもさまざまで、あれにしようかこれにしようかと
   文字通り 「取らぬタヌキの皮算用」 (笑)、見ているだけでも楽しい♪
   ひとつひとつに作る人の思いが感じられますね〜。

   応募の締め切りは1月31日。 ネットまたはハガキでどうぞ。

   日本かばん協会 キャンペーン (詳細は「応募について」ご参照のほど)
   http://www.cyber-coo.com/kaban/kaban/index.html



   1・29

   録画していたドラマ 「篤姫」 第4回を観ました。
   今回は、山口祐一郎さんの久光もセリフ付きで登場して楽しかったな〜。
   島津斉彬公は高橋英樹さんがさすが、時代劇の大御所らしい風格で
   重厚に見せて下さるので、対照的にちょっと陰のある弟君が山口さんにピッタリ。
   まるで太陽と月のように、互いを見つめながら人生の空をめぐる2人という感じかな。
   最後に、自分の息子が於一 (のちの篤姫) を見そめたと聞いて
   久光が 「たはーっ」 となるシーンには思わず大ウケでした。


   それにしても、於一を心から愛し見守る父と母の愛情には毎回ほのぼの。
   大河には珍しく、細やかな心情がホームドラマっぽくて
   リアリティはないけど(笑)、こういうのも好ましいですね。
   於一にはこの先、波瀾万丈の人生が待ちかまえているのだから
   荒波に耐えうる彼女の素地を丁寧に語る脚本は、前回の 「風林火山」 とは
   また違う楽しさを教えてくれそう。


   ところで今回、於一たちが大事な話の前にと、たしなむ場面があった香道。
   実は10数年前、香道にちょっと興味を持って調べたことがあったのですが
   心を安らげるというだけでなく、香りをかぎ分ける (香道では“聞く”といいますが) ゲーム性に
   富んだ遊びもあり、奥が深いものだと感心した記憶があります。
   このドラマをきっかけに日本古来のアロマテラピーともいうべき「香道」が
   見直されると良いなあ。



   1・28

   ここだけの話、自分の事務所の決算にほとんど手をつけておらず
   内心困ったなーと思っていたら、うちの父から
   「もうやるのキツイから、今年の確定申告は俺のぶんも頼む」
   と言われて 「う・・・・うん。」 って、ナマ煮えのうどんみたいな返事をしてしまいました。
   2月3月は一体どうなるんだろう自分☆


   さて、軽く現実逃避しつつ話題を変えまして。
   アメリカで製作中の映画 「マンマ・ミーア!」 の最新ポスターが先日、公開されたそうです。
   ドナ役はメリル・ストリープさん、サムを演じるのは元007のピアース・ブロスナン氏ということで
   キャストもさりげなく豪華なこの映画、色合いが爽やかで綺麗なポスターですね。


   全米公開が7月ということは、日本では夏の終わりか秋口の公開になるのでしょうか。
   根っからのABBA好きとしては、素直に英語でナンバーが聴けるのが
   一番嬉しいところ。 (四季版も良かったのですが、日本語歌詞にどうも違和感がありまして)
   今年は名古屋でのロングラン公演が予定されていますし、タイアップ企画なんかも
   あると嬉しいなー♪

   PLAY BILL日本版
   http://www.playbilljapan.com/playbill/item.jsp?rootClass=9001&blogCode=5&itemCode=49



   1・27

   毎年、エイズ撲滅運動などを目的にNY・ブロードウェイで
   行われている 「Brordway Cares」。 
   数あるイベントの中に、ミュージカルを題材にした1点物のテディ・ベアが出品される
   オークションがあります。 今年のオークションは2月17日。


   いつも公式サイトでベア写真を見るのを楽しみにしているのですが
   このほど2008年のプレビュー版が発表になりました。
   今年は 「オペラ座の怪人」 からの出品はないようですが、「美女と野獣」 ガストンや
   「キャッツ」 のペルシャ猫軍団 (これはすでに熊ではない?・笑)、
   「ウィキッド」 エルファバなど、おなじみの登場人物が可愛らしいベア姿で登場しています。
   全体に今年のベアはちょっと地味めかな?


   ちなみに、昨年のオークションの様子もスライド写真で見ることができますが、
   クリスティーヌ・ダーエのテディベアは、20周年の節目もあってか
   6500ドルの高値で落札されていたのですね☆

   Brordway Cares 2008 ブロードウェイ・ベア 
   http://www.broadwaycares.org/events/bears.cfm



   1・26

   朝8時前に目をさましてテレビをつけたら、ちょうどNHK福岡局で
   劇団四季俳優・田中彰孝さんのインタビューが放映されていました。
   公式サイトで事前発表があってたのをすっかり忘れてたよ☆


   寝ぼけ頭で見たのですが、 「ライオンキング」 の話題はもちろん、
   田中さんがミュージカル俳優をめざすキッカケになった
   福岡シティ劇場での観劇話や、大学進学を前に四季を受験する決心を
   お父様に話した時のエピソードなどが中心でした。
   剣道を続けて大学に進むことを望んでいたお父様ですが、
   それでも田中さんの決意に反対はなさらなかったそうです。
   舞台映像は、少しだけ芝ムファサと竹内ヤングシンバくんの
   場面があって、これはちょっとお得な気分♪


   3年前せっかくシンバに抜擢されたのに、すぐ主役を降ろされたつらい経験から
   今でも毎日のように 「慣れるな」 という演出家の言葉を思い出していること、
   地元福岡での出演で、親戚が沢山見に来てくれて嬉しかったけど、
   終演後の反応が気になったというお話などもありました。


   生真面目な田中さんらしく、どの質問にも真摯に答えてはいたけれど
   正直言ってもう少し笑顔があっても良いかな〜。
   取材には慣れてると思うのだけど、NHKのインタビューということで
   やや緊張気味だったのでしょうか。
   インタビューした男性アナウンサーさんも、VTRのあと
   「田中さんは好青年を絵に描いて額縁に入れて、壁に掛けているような方でした。」
   と仰っていました。


   それと、もうひとつ気になったことが。 
   田中さんの大きく丸首の胸元があいたTシャツ(もしかしたらランニングタイプ?)に
   フード付きパーカー風の上着、首から大きめペンダントという服装は、
   やっぱりちょっとラフすぎるかも。
   もちろんカジュアルが悪いというわけではないのですが
   突然NHKが来たわけではないはずだし同じ私服でも、パブリシティの
   雰囲気作りに、劇団側ももう少し配慮してもらいたい気がします。


   なんといっても四季のライオン王子ですからねー♪      by きみこむザズ



   1・25

   今日で、当サイトオープンから丸4年になりました。
   いつもお越しいただき、温かい言葉をかけて下さる皆さまに
   心より感謝申し上げます(^^)。


   さて、1月下旬になるとそろそろ増えてくるバレンタインデー関連の話題。
   最近は、女性が自分のために買うチョコの方がお値段が高くて
   気前よく売れるそうです。
   (たしかに高級ブランドチョコをフンパツしても、わかってくれない男性は多いし・・)


   先日、劇団四季 「キャッツ」 東京公演のペアチケット・プレゼント企画がついた
   タカシマヤさんのオンライン・ショッピング企画を見かけました。
   応募条件はバレンタイン商品を購入することですが
   サイトに掲載されているベルギー産チョコレートが美味しそう☆
   パッケージや種類もさまざま、お手頃価格の商品もありますし
   ミュージカルファンにはさらなる楽しみがある、こういう企画は嬉しいですね。


   四季さんも女性客の多さを活かして、この時期タイアップチョコを劇場で販売したらどうかなあ?
   「オペラ座の怪人」 なら、ずばりパリ・オペラ座が名前の由来になった
   チョコレートケーキの名作 「オペラ」 がありますし、
   「キャッツ」 には猫イラストがついたデメルの 「ラング・ド・シャ(猫の舌)」 なんて良いかも♪
   


   1・24

   先週の遠征話の続き。
   梅田芸術劇場 「ファントム」 に色んな意味で衝撃を受けた
   翌日の18日、こちらはすっかり通い慣れた大阪四季劇場へ。


   佐野ファントムにお会いするのは昨年6月以来で、大阪公演では2回目。
   ここしばらく、佐野さんはエビータ全国公演とオペラ座を行ったり来たりで
   声もお疲れ気味ではと心配していたのですが、これは杞憂に終わりました。
   「私の 宝物に」 の登場シーンからもう、飛ばす飛ばす(笑)。
   今週になって振り返れば、交代直前でしたし
   張り切っていらっしゃったのかしら。 ロングトーンも好調でしたし
   劇場にビリビリ響くほどの歌声を披露して下さいました。
   地下で倒れたクリスにマントをかけるところ、
   完全に片膝をついた姿勢で、マントを広げるのがちょっと珍しかったです。


   木村クリスは11月のデビュー日以来でしたが、
   回数を重ねたことで余裕が出たのか、クリスらしくなられましたね〜。
   安定した歌声に、なんとも言えず人目を惹く華やかさは
   2人の男性に求められる魅力があるなあとつくづく納得。
   (正直言って前日の 「ファントム」 では、そのへんの
    説得力が薄かったのを再認識してしまいました)


   ラストシーンでは、佐野ファントムが泣きながらクリスのベールに
   顔をうずめる様子に、思わず涙。。。
   なんでも前日の舞台と比べてしまってはいけないと思いつつも
   日本で切磋琢磨を重ねながら、20年上演している作品はやっぱり違うなあと実感。
   ロイド・ウェバーの重厚さや甘さを自在に含ませる曲にも感嘆しましたし
   「劇団四季のオペラ座の怪人は凄いらしい」 のキャッチコピーが
   いつもとは違う重みに感じられました。



   1・23

   今日は近日放映番組のご紹介。
   昨年参加した、扇田昭彦さんのワークショップでも
   話題になった舞台のひとつ、マキノノゾミ作・文学座 「殿様と私」 です。
   (2月上旬に発表される、第15回読売演劇大賞の作品賞にもノミネート中とのこと。)


   これはタイトルから想像されるように、「王様と私」 が下敷きになったお芝居。
   明治時代の日本を舞台に、お殿様とアメリカ人女性の交流を描くのですが
   アメリカ人女性役は英語を話すのではなく、女優さんは日本語を話すけど
   それはあくまで観客にそう聞こえるだけで
   舞台上は英語でしゃべっている、という設定が面白いんですね。


   通訳役の人もいるのですが、日本語を日本語で通訳することで
   英語と日本語のかみ合わない笑いがお客様にダイレクトに伝わるわけで
   「これはすごい工夫ですよ」 と扇田さんも仰っていました。
   上演当時、読売新聞の劇評で絶賛されていたので、
   これは見たいと思っておりましたら、NHKハイビジョンで
   今週末に放映されることを知りました。


   一般の地上放送でないのが残念ですが、ご覧になれる環境のある方は
   良かったらぜひ、楽しんでみて下さいまし。


     ハイビジョンステージ
     文学座公演 「殿様と私 〜殿、踊りましょうぞ〜」
     NHK・hi  1月26日(土)午前9時〜11時30分



   1・22

   チケット購入で時々お世話になる、ぴあ公式サイトで
   「ぴあオリジナルエンタメランキング」 の投票が行われていると
   お友達に教えてもらいました。
   これは映画や演劇、アート、音楽、スポーツなど過去1年の
   人気ランキングを出すためのファン投票だそうです。


   演劇部門を見ると、ストレートプレイを含めてビックリするほど
   沢山の作品が上演されたことがわかります。
   四季や東宝の舞台はもちろん、ウィーン版 「エリザベート」のような
   来日版もエントリーされているようですね。
   あまりに多すぎて、投票するのに迷ってしまうほどですが
   たぶん舞台関係者も結果に注目するでしょうし
   再演希望の作品には、希望を込めてぽちっとしてみようかな。

   ぴあテン 投票ページ
   http://www.pia.co.jp/piaten/



   1・21

   最近あることがご縁で、大阪在住のオペラ座ファンの方と
   お知り合いになりました。
   先週の遠征から帰ったら、自宅にその方から郵便物が届いておりまして
   封筒の中には 「C・work 1月号」 という小冊子が。
   これは大阪市内で配布されているフリーペーパーだそうですが、
   「オペラ座の怪人」 新クリスの木村花代さんのインタビュー記事のために
   わざわざ送って下さったようで、もう大感激♪


   記事は見開き2ページ、カラーで木村さんの私服姿(薄いグリーンのチュニックブラウス)
   佐野ファントムとの羽交い締めシーンとマスカレード大階段写真が載っています。
   クリスティーヌへの初挑戦に関して、木村さんは
   入団以来憧れの役でずっとひとりで練習を重ねていたけど
   実際にキャスティングされたと聞いたときには信じられずに 「へ?冗談でしょ」(笑)って
   感じだったのだとか。 


   ファントムとラウルへの揺れる気持ちを如何に 「お客様にしっくりと伝わるように演じるか、
   常に試行錯誤」 ながらもロイド・ウェバーのメロディが心地よく体に染みこんできて
   いかに歌うことが大好きかを実感していらっしゃるのですね。
   自分にも “エンジェルオブミュージック” がいて、舞台のどこかで見守ってくれてる、
   そんな気がしますと答えていらっしゃいました。


   研究所に97年に入団して翌年には 「エルリックコスモスの239時間」 主役に抜擢され、
   その後も大きな役に挑戦なさっている木村さん。
   高くなるハードルにくじけそうになった時の支えは、周囲の先輩や同期の励ましで
   クリスティーヌの登板初日には、激励の寄せ書きが届き思わず涙。だったそうです。


   私は11月に偶然木村クリスデビュー観劇したので、「そっかーあの日は舞台裏で
   そんなことがあったんだなあ」 と、感慨深いものがあったりする、素敵な記事でした。


   オペラ座が結んでくれたファンの方との嬉しいご縁にも、心から感謝です♪



   1・20

   「ファントム」 観劇話・その3。
   今日は演出や結末の扱いについて完全ネタバレで触れていますので、
   未見の方はご注意下さい。


   主役の大沢ファントムの演技で、一番良いなあと思ったのは
   エリックという人物像の使い分け。
   クリスティーンと話すときは、穏やかで爽やかな青年の声なのに
   キャリエールとは冒頭から、「美女と野獣」 のビーストみたいな
   癇癪持ちの激しい声。 姿勢もあまり良くなくて、いらいらした様子で地下をウロウロ。


   クリスティーンの目にはエリックが心優しい音楽の先生に見えていても、
   キャリエールが(セリフはうろ覚えですが)
   「仮面をつけかえるように、彼には別の面もある」 って感じで
   警告する場面がありまして、美や音楽を愛する気持ちと殺人を犯す心理の
   二面性がよく表現されていたと思います。


   四季の村さんや高井さんのファントムには、殺人犯らしい狂気は
   あまり感じられないけど、こちらは長く地下に閉じこめられて
   心にゆがみが生じた悲劇の実感がありました。
   ただ、音楽や発明の天才、オペラ座に君臨する闇の支配者という
   神秘的な印象は、やはりウェバー版ファントムにはかないませんね〜。
   これはコピット版がもともと志向しているものとは違うのでしょうか。


   脇を固める人物で印象に残ったのは、永島 克さん演じる楽屋番のジャン・クロード。
   クリスティーンがオペラ座を尋ねて来たときに口利きをしてくれるのは彼ですし
   シャンドン伯爵やカルロッタとの共演場面も多く、なかなか目立つ役どころでした。
   劇中劇の開幕前に 「ほら、笑顔笑顔」 とか 「○○入りまーす」 といった
   スタッフらしい永島さんの声色もコミカルで、楽しませて頂きました。


   それにしても、ジャン・クロードの名前に聞き覚えがあるけどなんだっけ?
   と、観劇中悩んでいたのですが 「美女と野獣」で、お城の一部に変えられた
   召使いでしたね。 これはフランス人によくある名前なのかな?



   さてさて、ドラマが盛り上がってくるのはやっぱり2幕。

   4年前、宝塚版 「ファントム」 を見た時には、和央ようかエリックと
   樹里咲穂キャリエールの会話がホントに良かったです。
   終盤、キャリエールが父だと告白し、知っていたよとエリックが受けとめた後
   「自分の子供の顔をどう思う?」 
   「もう少しマシだったらなあ」 と、涙声ながら、うちとけて軽口を叩く様子や
   「でも、声はいいだろう?」 
   「ああ、お前は素晴らしい歌手になれたはずだよ」 と
   終末を互いに悟りながら、エリックが子供っぽく甘える素顔に
   なんとも言えない父子の温かい情愛があって、大泣きした記憶があります。


   今回の大沢さんと伊藤ヨタロウさんの会話では、同じセリフはなかったのですが
   やはりしみじみと情を感じさせる雰囲気がありました。
   ただ、エリックがクリスティーンへ向ける愛情は母の面影を求めるゆえ
   クリスからエリックへの思いも、先生への尊敬と
   同情心がないまぜになっているだけ?という感は否めず。
   シャンドン伯爵との恋にはあまりフォーカスされていない演出なのか、
   ちょっとルカスさんがもったいない使われ方をしていたのは、残念だな〜。
   日本語は聞き取りにくかったけど、ルカスさんは歌はもちろん
   動作や表情にも魅力がありましたし、
   次回はぜひ母国語で本領発揮のお姿を見たいものです。



   さて物語の終盤、宝塚版では縄をかけられて生け捕りにされそうになり
   エリックがキャリエールをうながしますが、今回は大沢ファントムが短いフライングで
   階段のてっぺんから、客席上部のロープに飛びつくアクションがあって一同ビックリ。
   ですが、一番驚いたのはこの後ですよ。


   「助けてくれ! どうしたら良いかわかるよな!」
   「母さんのところに行きたいんだ、父さん! 撃ってくれ!」
   悲痛な叫びに、引きずられるように響く、一発の銃声。
   (揺れるロープの標的を狙う腕の確かさに、キャリエールいったい何者?という疑問はこの際置いて)
   舞台上に滑り落ちてきたエリックが父に抱かれて息を引き取る寸前、
   クリスティーンがキスをするために仮面を取ると
   醜い特殊メイクなしの綺麗な素顔が・・・・☆ (えぇ〜っ???)


   心が綺麗になったら顔も綺麗になったのか、母が見ていた美しい
   エリックの顔が、ラストでクリスティーンにも見えたという演出なのかしら。
   それともこれは大沢さんファンへのサービス(爆)? 
   と、ついついヨコシマな想像をしてしまう衝撃のラストシーンではありました。


   とまあ、あれこれ書きましたけれど
   オペラ座ファンとしては、ぜひ押さえておきたいコピット版ですし
   再演の折には、まったく同じキャストは(たぶん)実現しないでしょうから
   もしチャンスがあれば、一度ご覧になって頂きたいと思います(^^)。
   宝塚 「ファントム」 との比較、ウェバー版やテレビドラマ版との比較など
   色々な視点で掘り下げたくなる、興味深い舞台でした。



   1・19

   「ファントム」 観劇話の続き。
   東宝や四季のミュージカル舞台を見慣れている目には
   主要キャストの歌唱力やバランスに違和感もありましたが
   (フランスが舞台でオペラが重要なカギになる話なのに
   カルロッタが和田アキ子さんみたいなソウルフル歌唱で歌う・・とか)
   面白いなあと感じた点もいくつかありました。


   まずは舞台美術。
   パンフレットを見ると、「宝塚BOYS」 も担当なさった二村周作さんは
   昨年、第14回読売演劇賞最優秀スタッフ賞を受賞されているそうです。
   「欲望という名の電車」「レインマン」「血の婚礼」「ウィートーマス」等
   最近の話題作の多くを手がけていらっしゃるんですね。


   今作は中央の盆に置かれた大きな2階建ての箱型セットが回転し、
   裏はファントムの住処、表に回すと地上のオペラ座を表現しています。
   加えて、スクリーン代わりになる淡い緑色のカーテンや
   スライドする手すりなど、視覚的に飽きさせず
   しかもスムーズに転換する工夫が見られてとても良かったと思います。


   特に、プロセニアムアーチのような場面の額縁を芸術的にととのえることで
   全体が安っぽくなりすぎず、さらにセットの側面に設けられた鉄格子に
   斜めから照明を当てることで、複雑な地下の迷宮や
   ファントムの心理状態を表現することが可能になったのではないでしょうか。


   エリックの母、ベラドーヴァ役の姿月さんはこのカーテンスクリーンに
   投影されるシルエットで歌を披露したのですが、布の微妙な色合いが
   幻想的でとても綺麗でした。


   そして、どうしてもはずせないのがファントムのビジュアル。
   大沢ファントムは四季版より宝塚ファントムに近く、背中まである黒のロングヘアに
   上半分を覆うタイプのマスクが白とシルバーと黒、それから
   四季タイプの半面マスクも白がひとつありまして、なかなかの財産持ち。 
   そうそう、黒手袋をしてる時間が結構長かったかな。


   白いドレスシャツに装飾付き白ベスト、下は黒のズボンに膝まで覆う
   黒のロングブーツで登場です。
   もちろんお約束の黒マントもありましたが、裏地が白いのが面白いな〜。
   裏が白いと正直言って子供っぽい感じにはなりますが、これは
   ご一緒したお友達と 「アクションシーンの安全対策もあるのでは?」という
   話になりました。


   あと大沢さんの背が高いので、黒に金の刺繍が施されて裾を引く
   ガウンタイプの豪華な上着がよく似合って素敵でしたね〜。
   終盤は警官に追われて大立ち回りになるので、ジェラルドファントムみたいな
   ドレスシャツ姿も(胸元はあんなに開いてないけど)披露して、視覚的に楽しませて下さいました。
   (こうして考えるとウェバー版のオジサマ天使は、なんという着たきりスズメ状態・笑)


   シャンドン伯爵役のルカス・ペルマン氏は正統派のグレースーツに黒燕尾服で、こちらもすこぶる美しい☆
   背が高いだけでなく、少し長めのブロンドに小さな顔で長い手足がとても目立ちます。
   それに、クリスをエスコートしたり手にキスをする仕草が流れるようにスマートで、
   さすが異国の殿方は違うわ〜♪


   と、目に見える部分だけでも色々と新鮮でした。
   まだまだ語りつくせないので、あともう少しだけ 「ファントム」 話を続けさせていただきます。



   1・18

   大阪遠征はいつも新幹線ですが、今回は家を出る段になって
   列車の時刻を10分遅く勘違いしてたことに気づきました。
   「どわ〜っ!」となって慌ててタクシーで博多駅へ(☆☆)。
   発車3分前にホームに駆け上がって、どうにかセーフ。


   そんな感じでのっけからドタバタ遠征でしたが、
   まずは梅田芸術劇場での 「ファントム」 観劇です。
   コーピット版は宝塚・和央ようかさんのファントム以来なので4年ぶりかな?
   開演直前から、パリ市民に扮したアンサンブルさんが客席を歩き回ったり
   雰囲気作りはなかなか楽しいですね。
   クリスティーンも客席通路から楽譜を売りながらの登場でした。


   主役の大沢たかおさんは、映画やテレビで何度も拝見している人気俳優さんですが
   うーん、やっぱりミュージカル初挑戦の壁はかなり厚かったのではないでしょうか。
   音程はともかく、発声の習得が間に合ってないので
   ロングトーンになると、どうしても声が不安定なのが残念。
   作品はドラマティックなのだから、無理にミュージカルにせず
   ストレートプレイ仕立てにした方が、大沢さんの演技力が光ったかも。


   クリスティーンの徳永えりさんも印象は同じでした。
   綺麗な声だけど細くて頼りなく、 「ジキルとハイド」 で見た鈴木蘭々さんが
   あんな感じだったような? 


   ストーリーは宝塚版とほぼ一緒ですが、実際の男性がファントムやキャリエールを
   演じることで、リアリティが倍増しますね。
   不倫とその後の秘密を地下に閉じこめてきたキャリエールが
   「ここは自分の心の闇だ」 と言う場面に実感がありました。


   そして、はるばるウィーンから来日ご出演中のシャンドン伯爵役ルカス・ペルマンさん。
   予想していたこととはいえ、日本語の発音がどうしても不十分で
   たとえば、クリスに名前を尋ねるのに 「ナメーワ?」 となっちゃうんで
   これは正直、気の毒だったな〜。


   ・・なんだかツッコミどころが先に一杯出ちゃいましたが、
   良かった部分ももちろんありますよ。 
   続きはごめんなさい、明日に譲らせていただきます。



   1・17

   寒さがますます本格的になりそうな中、
   18日まで一1泊で、今年初の大阪遠征に出かけて参ります。


   今回の目的はコーピット版とウェバー版のダブル・ファントム観劇。
   同じガストン・ルルーの原作から生まれた物語ながら、
   怪人と呼ばれる男の生い立ちや物語の結末は
   かなり違う兄弟作品を、じっくり鑑賞したいな〜。


   ついでに、大阪の某企業へ仕事がらみの営業活動もするつもりなので
   あいかわらずのバタバタ遠征になりそうですが、
   のど飴にマスク、それからロマンス小説も忘れずに
   では、行ってきまーす☆



   1・16

   父のお供で、大学病院に行ってきました。
   血液検査の順番待ちをしてたら、すぐ近くに20才くらいの
   今どき風メイク濃い目のお嬢さんと父親らしき男性がいらっしゃって、
   よく通る大きい声での会話が聞こえてきました。


   「お父さん、さっき 『血縁者にガン、糖尿病の人はいますか』 って聞かれたけど
    ○○のお祖父ちゃんはなんで死んじゃったの?」 
   「ああ知らなかったかな、お祖父ちゃんは前立腺ガンだったよ。」


   ここまでは普通の会話ですが
   「あーじゃあここ?」 お嬢さんが自分のノドのあたりを
   指さしたので、周囲の空気が (・・・・・・)。 


   てわけで、自分が知らないうちに
   大変な勘違いを披露してることもあるって話☆



   1・15

   劇団四季のミュージカル 「美女と野獣」 広島公演まであと1ヶ月あまり。
   ディズニーアニメでも有名な作品ですが、今日は
   この 「美女と野獣」 を思い出させる新作映画のお話。


   2月下旬から公開予定の映画 「ペネロピ」 は、先祖が受けた呪いのせいで
   豚の耳と鼻を持って生まれた女の子ペネロピが、真実の愛を求める
   ファンタジックなラブストーリーだそうです。
   ペネロピを演じるのは 「キャスパー」 「スリーピー・ホロウ」 のクリスティーナ・リッチ嬢ですが
   公式サイトや予告写真を見ると、小道具やファッションが
   独特の色彩にあふれて綺麗〜。 


   ファンタジーの匂いはあるものの、彼女をスクープ記事にしようと
   追いかける記者の存在は、やっぱり現代が舞台だということを感じさせます。
   どんな風にペネロピが運命を切り開いていくのか、公開が楽しみです。

   映画 「ペネロピ」 公式サイト
   http://www.penelope-movie.com/



   1・14

   アカデミー賞の前哨戦とも言われる、ゴールデングローブ賞が
   発表になりました。


   ミュージカル・コメディ部門では 「スウィーニートッド 悪魔の理髪師」 が作品賞、
   ジョニー・デップ氏が主演男優賞を獲得。
   作品自体はスプラッタ満載でコワイけど、彼のスウィーニー・トッドは繊細な美しさと
   悲しみにあふれて素敵でした。 (難曲ぞろいだけど、歌声もしっくりしてましたし。)
   日本では公開直前のこのニュースのおかげで、一気に動員アップかな。


   主演女優賞は 「エディット・ピアフ 愛の讃歌」 で、素晴らしい演技を見せた
   マリオン・コティヤールさんが受賞だそうでこちらも大納得です。
   昨年のイチオシミュージカル映画 「ヘアスプレー」 は受賞を逃したようで残念。
   ニッキ・ブロンスキーさんやジョン・トラボルタ氏はもっと評価してもらいたいな〜。
   この結果がアカデミー賞にどんな影響を与えるのか、ちょっと気になります。



   1・13

   クラシック音楽にはあまり詳しくないのですが、
   日本が誇る女性指揮者・西本智実さんには注目しています。
   大阪出身の西本さんはロシア交響楽団の首席指揮者に就任するなど
   世界的に活躍している方です。


   実力はもちろんのこと西本さんは指揮をするストイックな姿に
   中性的な美しさがあり、以前浜松町のモノレール乗場に掲示されていた
   CMパネルを見るのが、密かな楽しみでもありました。


   今週のテレビ番組 「徹子の部屋」 に、西本さんが
   登場するそうで楽しみにしています。
    1月18日(金) 13時20分〜 「徹子の部屋」

   西本智実さん公式サイト
   http://www.tomomi-n.com/index.html



   1・12

   今週はあれこれ忙しく、ようやく土曜日になって
   録画しておいた大河ドラマ 「篤姫」 第1回を見ました。


   昨年の 「風林火山」 から200年以上あと、今から170年ほど前の
   薩摩が主な舞台の第一回目。 
   タイトルバックからして雰囲気がガラリと変わりましたね。
   物語の始まりなので登場人物の紹介がほとんどでしたが、なかなか楽しめました。


   島津久光役の山口祐一郎さんもしっかりとご出演。
   兄・斉彬役の高橋英樹さんと差し向かいで葡萄酒を飲んだり
   談笑したり。(高くて柔らかい笑い声が懐かしい〜)


   主役の於一(のちの篤姫)は、幼少時代を演じた女の子が上手くて可愛いかったなあ。
   領民である百姓たちの飢えに小さな胸を痛め、絶食をする於一に、
   母(樋口可南子さん)が
   「人にはそれぞれの役割があります。」 と教え諭すシーンも良かったです。
   こうした体験が、その後の篤姫に大きな影響を与えることが納得できるエピソードでした。


   ただ、主役の宮崎あおいさんや瑛太さん(肝付尚五郎)が本格的に登場する
   青春時代に移ると、どうしても仕草や話し方が現代的に
   なってしまいがちなのがちょっと残念。
   まあこのへんは、きちんと舞台修業を積んでいた内野聖陽さんと比べては
   いけないのでしょうね〜☆


   それから鹿児島弁を話す人と全く話さない人が混在してるけど
   これはどうなんでしょう。 鹿児島弁はイントネーションが難しいので
   俳優さん泣かせなんだと思うけど、統一感という点ではもう少し
   どちらかに揃えて欲しかった気もします。


   と、色々書きましたけれど 「風林火山」 とはまた違う魅力がありそうな 「篤姫」。
   しばらくは山口さん目当てもあって見続けることになりそうです。



   1・11

   地元ローカルテレビ番組で、福岡 「ライオンキング」 の子役さんに
   密着という特集が放映されました。
   10月、書類選考後の実技オーディションに参加したのは31人。
   俳優の藤川さんから 「間違っても良いから、どのくらい元気かを見ます。頑張って下さい。」
   という説明があってダンスと歌のテスト。
   歌は事前に課題曲が知らされていますが、ダンスはその場で覚えて踊るそうで、
   小さい子供さんには、かなりハードルが高そう。


   最年長参加者は、初日にヤングシンバを務めた当時12才の竹内将人くん。
   最年少は川原一輝くん、8才だそうですがやっぱり4年の差は大きいな〜。
   体格も能力も格段の違いがあって、指導する俳優さんも大変そう。
   合格者は3分の1以下の人数に絞られたそうです。


   でも、それからがホントの試練なんですね、1月の初日まで
   台本を渡されてお稽古の毎日なんですけど、
   自習不足で動きを覚えていなかったり、他の人のお稽古をちゃんと
   見ていなくて注意されたり。


   「一生懸命なのは知ってるけど、それじゃ間に合わないんだ。
   間に合わないと、舞台に上げられないんだ。」 と言われて、川原くんが
   座り込んで涙をこぼし、それでも立ち上がって 「お願いします」 と
   踏ん張る姿に思わずホロリ。


   12月には子役さん全員上京して、春劇場で観劇&実地練習をしたそうで
   羽根渕さんから楽屋で激励を受けるシーンもありましたっけ。


   年末に始まった福岡シティ劇場でのお稽古では、初日登板の決まった竹内くんと
   私服にムファサのパペットを頭に載せた芝さんの姿が珍しかったな〜。 
   髪をオールバックにして、後ろにひっつめているんですね。
   芝さんがインタビューに答えて
   「将人がパワーを精一杯出してくるので、こちらも新鮮です。」
   と、仰っていました。 
   舞台に立つ直前まで、芝さんの楽屋でシンバとムファサの
   掛け合いのお稽古をしたり、男同士の真剣勝負が伝わってきます。
   きっとホントに逞しい父と、その姿に憧れる息子みたいな関係になってるんでしょうね。


   特集のラストは初日の舞台映像。
   残念ながら村スカーはほとんど映らなかったけど、カテコの様子など
   つい数日前なのに、なんだか懐かしい気持ちで見てしまいます。
   CMをはさんで約20分、しっかりした特集番組に感激でした。
   またサバンナが恋しくなりそうです♪ 



   1・10

   ロイド・ウェバー版の初代クリスティーヌで、世界的人気の歌姫サラ・ブライトマンさんの
   新アルバムが2月27日に発売されるそうです。
   アルバムタイトルは 「Symphony 神々のシンフォニー」。


   HMVさんのサイトを見ると、「劇場版ポケット・モンスター」 の主題歌や、
   昨年の大阪陸上で歌った 「ランニング」 も収録されているようですね。
   国内版はボーナストラックがありますが、US輸入盤なら1月29日に
   発売されるとのこと。
   ときどき無性に聴きたくなるサラさんの歌声、新アルバムも楽しみです♪



   1・9

   まだまだ先日のライオンキングの余韻もあるのですが
   今日は、映画 「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」 試写会に行って来ました。
   ちょうど昨日主演のジョニー・デップ氏が来日してジャパンプレミアも
   開催されたそうですし、試写会場は超がつく満席。
   期待の大きさがうかがわれます。


   最近、舞台版もありましたのでストーリーをご存じの方も
   多いと思いますが、これは愛する家族と暮らす幸せを奪われた男が
   脱獄して15年ぶりにロンドンに舞い戻り、殺人理髪師となって
   復讐を企てる・・という物語。


   私は舞台版も過去の映画版も未見なので、まったく結末も
   知らずに見たのですが、まず良かったのはティム・バートン監督らしい映像美。
   陰鬱で残酷なおとぎ話のような世界は相変わらず独特ですね〜。
   特に冒頭のタイトル・クレジットは赤い血がCGで
   効果的に処理されていて、パイプオルガンの音色がかもしだす雰囲気も素晴らしかった。
   それに、主演のジョニー・デップ氏をはじめ脇役にいたるまでの
   マッチングと歌唱力は、期待以上だったと思います。


   ただ、後半に頻発する殺人と鮮血シーンが強烈なので、
   常日頃アクション映画やバイオレンス場面を避けてる
   恐がりの私には、かなりツライものがありました。
   楽曲にもとても美しいものがあるのですが、スウィーニー・トッドが
   カミソリを手にするたびに、いつ目をそらそうかと思いながら
   ビクビクして見てるので、音楽に浸りきれず。。。


   そんなこんなで、えらく緊張した映画鑑賞でしたが
   ひとり、お気に入りの俳優さんができました。
   悪役、ターピン判事役のアラン・リックマン氏です。
   この方、最近では映画 「ハリー・ポッター」 シリーズが一番メジャーみたいですね。
   役は悪役だけどアラン・リックマン氏の声の甘さときたら
   ベルベット・ヴォイスと呼ばれるだけありますわホント。


   公開前なので細かいネタバレはしませんが、
   色々な意味で心の準備をして行かれることをお勧めします。



   1・8

   3年ぶりに携帯電話の機種を変更しました。
   仕事で県外に出ることも多かったので、長らくムーバだったのですが
   ようやくFOMAにしても良いかなーと思いまして。


   ワンセグでテレビも見れるし、カメラの画素数も上がって
   新しい機能はあれこれと面白いけど、それにしても
   アイコン表示が小さくて見にくいなー。 
   画面の左上に白いゴミがついてるのかと思ったら
   卵と鳥をかたどった、電池残量とアンテナ表示だったらしいです。
   ドコモショップのお姉さんに教えてもらって初めてわかりました。


   前の機種とメーカーが違うので、操作方法も微妙に違うし、
   しばらくはこのちっちゃい最先端に振りまわされるんだろうなあ。

   (って、娘ほど年の離れたヨメをもらったオジさんか私は・笑)



   1・7

   福岡 「ライオンキング」 観劇話の続き。
   今日はムファサとスカー以外のキャスト感想を。


   田中さんは昨年のジーザス・使徒役が初めてでしたが、
   シンバを生き生きと演じていらっしゃる姿に
   やっぱり良い俳優さんだなあと思いました。
   歌の安定ぶりはもちろんですが、セリフの時に不自然な開口じゃなくて、
   しかも声の響きが綺麗なのが素晴らしいです。
   セリフ声だけ聞くと、ちょっぴり井上芳雄さんに似てるかな?


   ナラの熊本さんとも長いのでしょうし、アルトの声が男前なナラと
   お坊ちゃまシンバの息もピッタリ。
   あの役を北澤さんもやっていたんですよね〜。
   東京でLKを観ておけば良かったです。


   藤川さんのティモン、九州弁がえらくうまいなーと思ったら
   お近くの山口県ご出身だそうですね。
   ちょっとキンキンした声が、川原プンバァのおっとりほんわか声との
   対比もハッキリ、こちらも良いコンビで一杯笑わせていただきました。
   でも 「やおいかんねー」 (博多弁で大変だなーという意味) とか
   かなりディープな方言も混じっていて、お子様には難しかったかもしれません。


   ザズは昔見たときに、どなたか不明なのですが
   しわがれ声の俳優さんが大仰に演技してて
   笑いが沢山取れていた記憶があるのですが、岡崎さんのザズは
   真面目一方なのがちょっと勿体なかったかな。
   「スカーの狂気」 のときの岡崎ザズが一番好きでした。


   で、特筆すべきはヤングシンバの竹内将人くんです。
   プログラムによると13才だそうですが、綺麗な顔だちに
   タレ目ぎみになる笑顔がとっても魅力的な男の子。
   もしジャニーズあたりに入ったら、今からでもファンがつきそうで
   思わず心の中でつぶやきましたよ
   「ぜひ10年後にラウルで戻っておいでね(笑)。」


   そうそう、芝さんと村さんの役は反対の方が良いのでは?
   という話も聞かれますが、私自身は今のままの方が合ってるような気がします。
   もちろんどちらの役でも、お二人ともそつなく演じられると思うし
   年齢的にも村さんが兄の方が自然ではありますが
   うーん、芝さんの声質の印象かなあ。 なんとなく清涼感が
   含まれる声とスカーの役柄はマッチしないような・・・


   でもこれも、未見の金森さんや栗原さんのスカーを体験したら
   役柄に対する印象が変わるかもしれません。


   7年前は母のお供で、ただぼーっと見てるだけでしたが、今回は
   アンサンブルさん達の大変さや楽曲の難しさ、段取りや機械装置の多さなど
   色々なところにも目が行きました。
   正直言ってジーザスやオペラ座のように、ハマって通いたおすという感じではありませんが
   地元でふたたび観劇が可能になり、なによりも大好きなファントム俳優さんの
   新役デビューに出会えたことに心から感謝しています。


   村さんがしばらく福岡滞在して下さるなら、もう少し慣れて余裕が出た頃に
   もう一度見てみたいな〜。 「覚悟しろ」 の悪人声がアダルトでもう最高です☆



   1・6

   「ライオンキング」福岡公演・初日に行って来ました。
   劇場前はお客様はもちろん、カメラクルーと関係者、地元テレビでお見かけする
   アナウンサーさんやコメンテーターさん、タレントの皆さんがぞろぞろ。
   スタンド花は扱っていないのか、ほとんど見かけませんでしたが
   開幕前の熱気は凄かったです。 


   さて2階に上がって、キャストボードを見てビックリ。
   うひゃー芝さんと村さんが初日から新役で登場ですか☆ 
   田中さん、熊本さんと同様に福岡出身キャストで固めて地元色をアピールってことでしょうか。
   私のLK観劇は前回の福岡公演以来なので、約7年ぶり。
   なので、ほとんど初見に近い状態でしたがとにかく楽しかった〜♪
   九州弁のティモンとプンバァに客席も大ウケ、カテコも総立ちで盛り上がりました。


   芝さんのムファサは強さより優しさを感じるパパライオン。
   お声は絶好調ではないのかな? やや高音が細めでしたが
   息子を守る勇気と清潔感のある素敵な王様でした。
   カテコでヤングシンバの竹内くんの手を取ってバイバイさせたり、
   最後にはお姫様抱っこしてハケたり、子役さんを可愛がってる雰囲気が
   なんだか芝さんらしいです。 


   で、オペラ座ファンとしては大注目の村スカー。
   私が昔見たスカーはたぶん野中さんか下村さんで、大柄な方だったと思うのですが
   その印象からすると村さんのスカーはちょい小さめかな。 
   (これはヤングシンバくんが13才で、背が大きいせいもあるけど)


   全体にはまだ段取りで精一杯という雰囲気で、パペットの扱いに
   危なっかしい部分があったり (下ろさないはずのところで、顔面に降りてきた?)
   お友達によればセリフも1カ所ミスがあった模様。
   でもやっぱりさすが美声を誇る我らが村さん。
   グロールタイガーよりも、じっとりした感じの悪人声で大活躍☆
   あの魅惑のバリトンでナラのことを 「子猫ちゃん」 呼ばわりしたり 
   「いつかお前を俺のものにしてやる」 って言うだけで内心おぉー(笑)。


   それにしても 「俺は誰にも愛されなかった」 とか、切ないセリフがあると
   どうしてもファントムが浮かんで (あー幸せな役を村さんにさせてあげたい)
   と、つくづく思ってしまいます。


   そうそう、細かい動作には村さんらしいお茶目さもありました。
   たとえば 「スカーの狂気」 で 「子供がもてる」 ってスカーが言うところ
   村さんの夢見る手つきが、ぽわんと綺麗なハート形になってて
   あとでお友達とも 「あそこ可愛かったねー」 という話に(笑)。


   ラスト、シンバに崖の上で追いつめられる場面では
   その高さにビックリ、村スカーが下をちらちら見ながら下がる動作が
   怖くて思わずハラハラ。 
   キャッツの殺陣でもドキドキなのに、こちらの高さはさらに凄いんですね〜。 
   螺旋階段を上り下りするシーンも結構ありますし、十分に気をつけて欲しいものです。


   カテコでは、何度も繰り返される大拍手に
   村さんが白い歯を見せて笑ってたのが珍しかったな〜。
   新しい役での初日が無事に終わって、心からホッとなさったのでしょうね。


   ・・・と、芝さんと村さん話だけで長くなってしまいました。
   他のキャストの皆さんの感想については、明日に譲りたいと思います。


   ※初日キャスト※

   ラフィキ 青山弥生   ムファサ 芝 清道   ザズ 岡崎克哉   スカー 村 俊英 
   ヤングシンバ 竹内将人   ヤングナラ 松下由季   シェンジ 孫田智恵  
   バンザイ 江上健二   エド イギドン   ティモン 藤川和彦   プンバァ 川原洋一郎  
   シンバ 田中彰孝   ナラ 熊本亜記   サラビ 西村麗子


   【男性アンサンブル】
   布施陽由  賀山裕介  羽根博司  武智正光  大田浩人  阿川建一郎  星野光一
   大森瑞樹  深堀拓也  田中宣宗  虎尾信弘  平田郁夫  沢樹陽聖


   【女性アンサンブル】
   佐伯真由子  合田友紀 キム ヒュジョン  小林英恵  池田祐子  イ エリン
   黒木ますみ  朴哉根  キム ユジュン  岩沢英美  小松陽子  木内志奈


   【パーカッション】  
   永見行崇    大里恭正                               (敬称略)



   1・5

   昨日のハプスブルク王家の話題に続いて、
   今日はフランスはルイ王朝のお話。


   18世紀のフランス宮廷の調度品を特集した
   「ルーヴル美術館展 フランス宮廷の美」 が
   東京都美術館で今月から開催されるそうです。


   会期は1月24日〜4月6日まで。
   王妃マリー・アントワネットが使った日本初公開の小物や美術品の
   展示に加え、池田理代子さんの講演会やフランス映画の
   上映会など、関連イベントも盛り沢山みたいですね。
   会期が長いので、上京の折にはチェックしてみたいと思います。

   東京都美術館公式サイト
   http://www.tobikan.jp/



   1・4

   世間は仕事初めですが、私は今日までお休みモード。
   体調もあまり芳しくなかったので、自宅でゆっくりしてました。
   これまではあまり肩こりしない方だったのですが、
   どうも最近目と頭痛がセットになってですね〜。


   さてテレビの話題が続きますが、明日と12日の2回シリーズで
   オーストリア・ウイーンの特集番組が放映されるそうです。
   前編は 「栄光のハプスブルク 夢の帝都」。


    1月5日(土) 20時〜20時43分
    NHK総合 「探検ロマン 世界遺産」


   ミュージカル 「エリザベート」 にも登場するハプスブルク家の
   崩壊への道のりと、歴史的な文化遺産の数々が
   豊富な映像を交えて紹介されるそうでこちらも面白そうです。


   (目と肩、よく考えたら単なるお正月テレビの見過ぎかも自分・・)



   1・3

   映画スターへの上手いインタビューが好きで時々見ている番組
   NHK 「アクターズ・スタジオ・インタビュー」。
   来週、ミュージカル出身女優のライザ・ミネリさんが登場です。


     1月7日(月)14時40分〜16時13分
      NHK・BS2 アクターズスタジオ・インタビュー 
       「ライザ・ミネリ自らを語る」


   女優ジュディ・ガーランドを母に持ち、撮影所が
   遊び場だったという幼少話や、ボブ・フォッシーとの仕事話、
   「キャバレー」 「ニューヨークニューヨーク」 等の
   ミュージカル映像も登場するそうです。


   ちなみに、8日(火)14時15分〜の同番組には、ミシェル・ファイファーさんが登場。
   昨年公開の映画 「ヘアスプレー」 で共演した、ジョン・トラボルタ氏との
   エピソードも披露されるということで、こちらも要チェックですね♪
   (放映時間は変更される可能性もありますので、ご注意を)



   1・2

   1月1日の地元新聞一面に 「ディズニー 福岡進出へ」 という
   見出しが出ていました。
   記事によれば、オリエンタルランドが世界初となる屋内型施設を
   福岡市内に建設する方向で最終調整に入ったとのこと。
   で、福岡シティ劇場が入っている 「キャナルシティ博多」 の
   すぐ隣が最有力候補地だそうです。


   この施設は従来のテーマパーク型でなく、建物内部での
   ディズニーキャラクターショーや飲食、物販を中心にしたものに
   なりそうだと記事が伝えています。
   韓国や中国からの旅行者も増加している福岡なら
   広い範囲での集客が見込めるということでしょうか。


   地元民からすると、新しい楽しみが増えるのは嬉しいけど、
   あの周辺は道幅がせまく、しかも大歓楽街である中洲地区に
   隣接してるので今以上の交通渋滞を想像すると、ちとユーウツな気も。
   これはキャナルシティができた頃から言われていることなのですが、
   周辺の再開発や区画整理を同時に進めないと、風俗店街と夢の国ディズニーが
   目と鼻の先ってことにもなりそう。


   来月には場所が最終決定、2011年オープンをめどに建設を進めるそうです。
   エンターティメント業界最大の 「黒船」 来航が
   福岡シティ劇場、博多座等へどんな影響を与えるのか、ファンとしては
   今後の動向が気になるところです。



   1・1

   新年あけましておめでとうございます。

   昨夜のカウントダウンは紅白歌合戦の後、
   テレビ東京の恒例 「ジルベスター・コンサート」 を見ておりました。
   今回の司会は宮本亜門さんだったのですね。 やっぱり 「トゥーランドット」 がらみかな?


   今回のカウントダウン曲はレスピーギ 「ローマの松」 より “アッピア街道の松”。
   初めて聴く曲でしたが、徐々に盛り上がっていく男性的な演奏がとても良かったです。 
   0時ジャストに演奏が終わり、紙吹雪入りの花火が鳴った時は
   客席も総スタンディングでの大拍手。 (私もテレビの前で思わずパチパチパチ)


   それにしても綿密に打ち合わせてあるとはいえ、2度とやり直しのきかない生放送。
   指揮者もオーケストラもすごいプレッシャーだったと思いますが
   「去りゆく時間」 を、オーケストラが刻む音符で立体的に感じられる
   この企画って感動的で面白いな〜。


   さて皆さまは、お正月をどんな風にお迎えでしょうか。
   今年も 「ミュージカルへの愛と小ネタあふれるファンサイト」 をめざして
   楽しく、ときには脇道にそれて茶店でお団子でも食べながら(笑)
   歩みを進めていく所存です。  2008年もどうぞよろしく(^^)。