24日ソワレ、25日マチネ、ソワレの3公演のみ

(オペラ座の怪人 高井 治、クリスティーヌ 村田恵理子、 ラウル子爵 内海雅智)




私が参加したのは25日のマチネです。


通常のカーテンコールから、内海ラウルがテールコート姿。
3回のカーテンコールが終わったら、幕が下りて暗い中に
「シャンシャンシャンシャン」とクリスマスのそりの鈴の音が響いてきます


幕が開いたら主役3人と林アンドレ、青木フィルマン、安食メグ、秋山マダムジリー、
種子島カルロッタと石井ビアンジの9人が勢ぞろい。


背景には青いライトにキャンドルが床から生えて、スモークが流れ、
アンサンブルの女性が皆に背を向ける形でピアノのところに座って
いらっしゃいました。


まず高井ファントムが4つ指をならして拍子を取り、
始まった曲は「ホワイトクリスマス」。


最初の「アイムドリーミング・オブ・ア・ホワイトクリスマス」だけを高井さんのソロ。
これだけでも、わざわざ来た甲斐があったというもの。
ワンフレーズのあまりの綺麗さに
観客から大拍手がわきおこります。

高井さんが「オペラ座」以外の歌を歌うのを聴くのは初めて。
なんて素晴らしい声なんでしょう・・。
あとは、俳優の皆さんが加わりながらのアカペラでした。

曲が終わったら全員いったん引っ込んで、
ムッシュールフェーブル役の深見さんお一人でのご挨拶。
25日のソワレで、福岡オペラ座が通算400回になることが報告されました。



深見さんが「最後に皆さんともう一曲、歌いましょう。」とおっしゃって、
アンサンブルの皆さんに指示。
サイリュウムというんでしょうか、鉛筆よりも細身の蛍光ペンライトのようなものが、
一本ずつ観客に配られました。


深見さんが皆に行き渡ったかどうか確認。

「行き渡りました?  もらってない人〜?」
「はーい」という最前列の声が。


1本足りないので、2本持っていた青木フィルマンさんがニコニコしながら
「はい」って最前列の人に手渡して下さいました。



再度、深見さん「行き渡りましたか〜?・・・返事がない」っておっしゃったので、
皆がどっと笑って、和やかムード。




最後は観客も参加して、「きよしこの夜」

短いので1番を3回繰り返して、舞台の上の9人も我々もサイリュウムを
左右に振りながら歌いました。


一番振り方が地味なのは中心にいる高井さん。胸元で小さく左右に振るだけ。
この方ホントにシャイというか、こういう時はいつも
恥ずかしそうですね〜(笑)
石井ビアンジは反対に、ひとり片膝をついて客席に近づいた感じでの
にこにこファンサービス。


アンサンブルの皆さんが客席通路に散らばって、低音部を歌ってくださるので
劇場全体に美しいハーモニーが広がって。
やっぱり賛美歌は、こんな風に大人数で歌ってこそ厳かさや美しさが、
いっそう感じられるものですね。


暗い劇場内に、夜空のようにまたたく光と、舞台の青いライトが夢のようです。
美しいメロディを共有する喜びに酔いしれました。



最後に俳優さんたちが声を揃えて「メリークリスマス!」とご挨拶。

ソワレでは、石井さんと内海さんはサイリュウムを客席に投げて下さったそうです。



いつまでも心に残る、夢のように綺麗なカーテンコールでした。
出演者の皆さん、素敵なクリスマスプレゼントをありがとうございました。




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2003年12月25日(木)イベント記録

クリスマス特別カーテンコール

福岡シティ劇場

オペラ座の怪人