第一弾として11月5日(水)、11月14日(金)、11月19日(水)、11月28日(金)の4回実施



  (オペラ座の怪人 村俊英、 クリスティーヌ 村田恵理子、 ラウル子爵 佐野正幸)




私が参加したのは、11月に開催された、4回のイベントの最終日です。


当日、4時少し前に行ったら、すでに劇場の入り口に20人くらいの行列が。
全部で50〜60人くらいの参加者だったのではないでしょうか。
先着順に席を指定されて12列目くらいから後ろのセンターブロックに全員固まって
座りました。


4回の見学会、そのたびに見学する場面は違っていたみたいです。
この時期、新ラウルの内海雅智さんが見習い期間中でした。
支配人オフィスでの七重唱とか、手紙朗読で皆が移動するシーンのダメ出しを見学した方も
いらっしゃるそうです。


私が参加した日は、「ハンニバル」リハーサル、カルロッタ登場から、クリスが
「シィンク・オブ・ミー」を歌い始めるまでと「イルムート」のバレエ、「ドンファンの勝利」
ピアノでのお稽古シーンの3場面を見学。
主にダンサーの女の子たちと、レイエ先生を勉強中の長さんを中心にお稽古中でした。


とにかく、印象としてははじめて見る俳優さんの素顔にジャージ姿が珍しかった!
メガネをかけてる人も結構いらっしゃいました。
舞台とは逆で、青木さんがメガネあり、林さんはメガネなしが素顔なんですね。


客席には、佐野さんの後ろ姿がありました。 村田さんは舞台の上だけど、村さんは
姿が見えず。
まあファントムが出るシーンはありませんでしたから、仕方ありませんね。


客席に座るころは、ちょうどマイクを握った深見さんとダンスの先生らしい女性が
ダンサーさんたちに色々指示を出していらっしゃいました。
ルフェーブルさんの代役は喜納さん、セリフ回しがビミョーに違う。
やっぱり「何かを夢見ているような娘でしてな」のところでは、あの夢見るポーズは
やらないのね☆


しかし、深見さんが時々舞台に上がって、それぞれのセリフや仕草までやってみせるのに
ビックリ。
バレエでメグが回るところまで、深見さんが踊ってみせて下さいました☆


「イルムート」のバレエシーンでは、後ろにファントムの影が見えて、皆が怯える表情に
ついて何度もチェック。
ここって、ニコニコして踊りつつ、後ろに気を取られているという複雑な場面で
ホントに難しそう。

可笑しかったのは青木フィルマンさん。バレエの練習が目的だから
「皆さん席を立たずに落ち着いてください〜事故なんです」のセリフは、別に言わなくても
いいのに、かならず最後に棒読み早口で(しかもマイクを通して)おっしゃるので、
リハーサル中はしゃべっちゃいけないと言われている私達もついつい、笑ってしまいました。


面白いなと思ったのはドンファンお稽古シーン、
カルロッタがビアンジをかばって「彼の歌い方のほうが・・・」と押し通すところ。


深見さんがひととおり演じた種子島さんに
「それじゃあ単なるわがまま。 憎めないわがままでないとね。
もっとチャーミングにやって欲しいんだよ。
プリマドンナとしてオペラ座に存在するってことは、チャーミングさがないと
(劇中の俳優たち)皆から『いらない!』って言われちゃうよ」とおっしゃったこと。


チャーミングにやって・・ってずいぶん難しい注文ですが、確かに種子島カルロッタに
比べると、河合カルロッタはチャーミングさで、わがままを皆に納得させてますものね〜。


でも厳しいことを言った後、よく聞こえなかったけど深見さんがなにかジョークをおっしゃった
らしくて、皆の笑いが起きていました。
こういうムード作りも先輩の心くばりなんだろうなあと感心。


そのあと深見さんが観客数名にマイクを向けて感想を尋ねていらっしゃいました。
「皆勤賞お疲れさま」って声をかけられた方もいたみたいです。
4回全部参加したファンも結構いたってことだ☆


リハーサルの意味について、深見さんの
「何度も繰り返しているうちに、いつのまにか(演技の)アカがついてしまう。
自分の都合で動いてしまう。それをこうしてチェックするんです。だからロングランが
できるんです」という説明には深く納得。

正直言って、何百回もやっているのに、さらに毎日リハーサルをする必要があるんだろうかと
思っていたのですが、そういう目的だったわけですね。



最後に村田さんと村さんが客席に下りてきてくださって一言ずつ、ご挨拶。


この日、村さんの開口一番は
「どうも、素顔のファントムです」 


2回目の時は「劇団四季の丸山茂樹です(笑)」だったそうです。

でも私はそれを聞いて以来、丸ちゃんがテレビに出ると、似ているだけに複雑な心境
なんですよね〜。つかみはOKかもしれないけど、ファンとしては変なところで変なウケを
狙わないでほしい☆



ちなみにこのリハーサル見学、1回目だけ高井さん登場で、
「おさむちゃーん」と深見さんによばれて客席の方に下りてきた紺のジャージ姿の
高井さん、とっても緊張している様子だったとか。
「ほら、ご挨拶を」って言われて「怪人役の高井治です」っておっしゃったそうです。
四季の会員イベントなんだから、そりゃみんな知ってるよ〜!って、つっこまれそう☆ 
こんなに恥ずかしがりな印象の方なのに、ファントムとして舞台に上がると、
豹変するところがホントに不思議だ〜。


イベント終了時にアンケートを求められました。
アンケートに答えて、配られた記念品はマスカレードのクリアファイル。


俳優さんたちの、地道な影の努力を垣間見ることが出来る、貴重な体験でした。



ちなみに、このあと、このリハーサル見学会は、2004年2月にも、「ファイナルイベント」として
開催されることになりました。





 

                   銀翼の彼方へ戻る        銀色文字トップへ戻る


2003年11月28日(金)イベント記録

オペラ座の怪人

リハーサル見学イベント

福岡シティ劇場