2004年2月13日(金)イベント記録

オペラ座の怪人 ファイナルイベント
    リハーサル見学会

福岡シティ劇場


(オペラ座の怪人 高井治、クリスティーヌ 沼尾みゆき、ラウル子爵 内海雅智)


2月6日(金)、13日(金)、18日(水)、24日(火)の4回


2003年11月に続いて、ファイナルイベントとして再度リハーサル見学会が実施されることになりました。
で、まず私が参加したのは、第2回目の13日(金)分です。


6日は雪が舞って寒かったようですが、13日はうってかわって、ロングコートが重
たく感じるような穏やかで暖かい日になりました。春の訪れを感じますね〜♪


キャナルシティ博多に到着したのは、3時20分。行列は10番目くらいでした。最終的には50人近い参加者だったのではないでしょうか。6日は悪天候のせいもあったのか、かなり人数は少なかったそうです。


しかし、今回は始まるまでの待ち時間が長かったです。受付をすませて劇場内に入ってから待って、さらに客席入口でも待機。
結局客席に案内されたのは4時20分すぎだったと思います。


席につく頃、舞台装置はキャンドルブラがあって、地下の場面が片づけられるところでした。深見さんがマイクを手に「こんにちは。いらっしゃい」とご挨拶。
「お待たせしたのは、企業秘密でお見せできない場面だったからで、申し訳ありません」とのこと。地下のシーンで見せられないって・・玉座のイス抜けかなあ?


この日はまず、クリスの楽屋から。新メグ荒井香織さんも舞台上に。沼尾さんだけ、素顔にハンニバルの衣装を着てらっしゃいます。華奢で細ーい。小柄だし、お化粧してないとホントに高校生くらいに見えます。他の皆さんがジャージやジャンバー姿なのに、一人だけ肩も腕もあらわな衣装でちょっと寒そう。


高井さんは下手端っこに近い、前から7、8列目くらいの客席に座って
いらっしゃいました。


お稽古は「クリスティーヌ」「なんて素晴らしいあなた〜」から。途中で声がかからないままだったので、ラウル登場、ミラーの直前まで通して見ることができました。
内海さんは素顔もあまり変わりませんね。逆に現代の青年姿の方が、若々しくて爽やかな感じ。


ファントム登場はありませんでした。ミラーから出てくるところは、やっぱり
見せられないよね☆
素の高井さんがマントなしで、ぼうっと鏡の前に立っているのを想像すると、別なイミでちょっぴりコワイかも〜(爆)


ひと通り終わった後で、深見さんからチェックが。
沼尾さんには「海の中に飛び込んで下さった方?」の最後で懐かしさがもっとぐっとこみ上げるように。内海さんには「可愛い」と「ロッテ」を分けないで一息に言うように、との注意がありました。


続いて、「イルムート」第3幕のバレエシーン。
ダンサーのお嬢さん達も入れ替わってるんでしょうね。かなり細かくチェックがありました。特に花輪を持たないで踊るお嬢さんのために、深見さんが舞台の上に上がってちゃんと踊りながら、バレエの指導をなさるのには感心。男性とはいえ、さすがベテラン、バレエの素養もしっかりなのね〜という感じでした。


ブケーの死体が下がって、メグがマダムジリーに手を引かれて逃げるところで5番ボックスのセットに衝突するというハプニングが。
荒井さんケガがなくてなによりでしたね☆


続いて、「ドンファンの勝利」直前、警察長官たちが出てくるシーン。
笛がないので、客席から深見さんがマイクを使って声だけで「ピー」っとおっしゃる
のがなんか、面白かったです。「注意事項はわかったな」から。


林さんに「他にいい方法があるか」と言われた青木さん「わからない」とはっきり
おっしゃっていましたけど、舞台の上ではこの声、あまり聞こえないような?


銃を構えているのは畠山さん(だったそうです。ファンの方にあとで教えていただきました)「ここだファントムがいるぞ」の声がするところ、銃を手に緊張している演技に
ダメ出し。


いつでも銃が撃てるよう、狙いをつけながら動かしている感じにするように。
つまり銃口の方向と目線が一致してないよ、ってことだったんですね。「そのままだとラウルか誰かにあたっちゃうよ」という深見さんのアドバイスに、俳優さん達の笑い声もあがっていました。
なるほど深見さんがやってみせると全然リアリティが違います。
日本人は実際に銃を撃つ機会ありませんからね〜。銃をただ持っているのと、撃つ気で持つのは目線ひとつでも全く違うんだなあと感心しました。




さて、最後のご挨拶。
高井さん、青木さん、林さん、西島さんの4人が中央通路に歩いて来られました。


まず高井さん。にこやかにマイクを握られたので「お?」と思ったら「今日はありがとうございます。少しずつ寒さもゆるんできたので、お客様の足も劇場に向きやすくなるのではないかと期待しております。」
「それだけ?」って感じで西島さんがおっしゃって皆も同感の笑い。しょっぱなは
緊張するのはわかるけど、もう少しお話しして頂きたいですわ、高井さん(笑)。
遠くからあなたを観に来てる人が一杯いるんですよ〜。


続いて、西島さん。舞台のマダムはかなり厳しい表情のメイクだけど、素顔は女らし
くて優しい笑顔の方ですね。
「こけら落とし以降、違う作品で福岡シティ劇場にお邪魔していますが、やっぱりオペラ座の怪人は好きな作品で、きれいな曲が多いしストーリーがわかりやすくてせつないし、大切な作品です。あと1ヶ月半くらいですが、そのあともお邪魔したいと思っています。」
「福岡は住みやすいので住民票を移したいくらい」というコメントに皆、大笑い。

昨年秋、西島さんの公式HPのコメントは地元福岡のお祭りのことでしたし、いつもロングランする地方に興味を持ってらっしゃる姿勢には、ホントに好感が持てますね。


そして、支配人ファンの私には最高のラッキーデー!
林さんと青木さんが間近に立ってのご挨拶。まったく予想していなかっただけに、
マジで嬉しい♪


青木さん「夏からはじまって、アンドレさんと、自分ともう一人(初日から)変わらない人がいます。
来週のシフトは自分たちにも知らされていないので、来週自分がここにいるかどうかはわからないけど、全体を見ればきっと代わりはいないかな(笑)、
まずは健康第一で頑張っています。
千秋楽までまだ時間ありますので、ぜひお越しください」


林さん「あと残り約40回ですが、新鮮な気持ちで臨むようにしています。福岡は非常に魚がおいしいので食生活は充実しています。食べたことがないようなお刺身をよく買っています」

ん?「食べに行きます」じゃなくて?

深見さんから「公演が長いので、皆マンション暮らしなんです。自炊できる人は色々買って食べてます」との説明が。なるほど。


さらに青木さん「自分でお弁当を作ってもってきています。」へえ。「ちなみに今日は揚げじゃがと肉団子のレモン煮です」うわあ、スゴイ。「あとリフレッシュのためにビーズ細工とかちょっと変なこともやっております」
は?ビ、ビーズ?(爆)

意外な裏話が聞けました。お料理好きでビーズ細工もこなす手先の器用な
青木さん。見る目変わりそう☆お料理のできる男性は評価高いですからね〜。
これできっと青木さんの株も上がりましたね。
ご一緒した方も、「ビーズ送ってあげたくなりました」っておっしゃってました(笑)
ご自分で身につけるものって、あまり男性はないだろうから、ご家族とかお仲間に指輪とか、携帯ストラップとか作ってあげるのかな。


ちなみにお料理は深見さんも「時々お相伴にあずかってます」とのことでした。
初日から変わらない3人は、あとたぶんブケーの宮本さんってことですよね。


プライベートな話題が出たところで、深見さんが黙っている高井さんに
「何かやってる?」と話題を振ってくださったのですけど、
「え、あの、いろいろ時々・・ごにょごにょ」となっちゃいました(笑)。


その後、深見さんが観客の数名にインタビュー、子供さんや大阪からの遠征、
福山からの遠征の方などのお話を聞いて下さいました。


私の目の前に高井さんが、ちょっと緊張の面持ちで、うしろの席に寄りかかるようにして立ってらっしゃったのですが、子供さんに深見さんが話しかけてる間だけ、ちょっと表情が柔らかくなったのが印象的でした。
ああいうときはやっぱりお嬢さんたちのことを思ってらっしゃるんだろうなあ。


「初演から18年。オペラ座の怪人から巣立っていった人も一杯いるし、戻ってくるとほっとするみたい。この作品の魅力だと思います。またぜひ足を運んでください」
という深見さんのご挨拶で、お開きになりました。



最後にアンケートに答えて、マスカレード柄のクリアファイルを記念に頂きました。



ソワレが始まるまで、「銀色文字」がご縁でお知り合いになった方と喫茶店で
コーヒータイム。こういうアフターのおしゃべりが楽しいんですよね☆
ご一緒した方の「あの高井さんが、ホントにあの高井さん?!」という感想に
大爆笑。

ええ、よーくわかります。だから高井ファントムはスゴイんですよ。
まさに舞台と演技のマジックですよね。
こういうショーゲキが、また劇場に足を運ばせる機会になるわけで(笑)。



今回も思いがけない裏話や驚きが一杯の、楽しいイベントでした。
ああ、あと2回全部行きたいな〜☆





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