ホワイエ拡大版・空想コンサート

             「高井治・村俊英 〜 ふたりのPHANTOM 2006」





・・なんだか、おそれ多いタイトルですみません。
当サイトの 「きみこむの観劇日記」 に時々登場する、おまけのホワイエページでは、たまに
「空想キャスト」 というお遊びをやらせて頂いております。
今回はサイトオープン2周年記念として、空想コンサートを企画してみました。
で、せっかくなら待望度No.1のファントム俳優さんを・・・という大胆な設定でございます。 
ファンの皆様には、ささやかな空想の一例としてお許しを☆




【コンサートのまえに】



ところで、コンサートが実現するとしたら、気になる事柄のひとつが会場ですけど、やっぱり
音響が良くて落ち着いた雰囲気がある場所が理想ですね。
間違ってもスタンディングオンリーのライブ系会場は、出演者の年代と客層を考えると
ちょっと難しいかも。(というか、私の運動不足の足腰では絶対無理)。




それから、観劇やコンサートではショッピングも楽しみのひとつ。
CDはもちろんグッズも販売して頂きたいところです。


でも、アイドルコンサートみたいに、かば焼きもできそうな大ウチワとか派手な
Tシャツはちと厳しいので・・・うーん、手帳などに貼れる切手サイズのシールとか、
なつかしいロケット(小さな写真を入れるペンダント)とか。
もしくは二重底になってて、一番下に写真を入れておけるオルゴール。
・・・って、妙にコソコソしてしまうのは何故なんでしょ(笑)。






とまあ、前置きはさておき、そろそろ本番へ参りましょうか。






ここから先は、コンサートの会場となります。 どうぞ楽しいひとときを。








【オープニング】


幕が開くと、暗い中に 「スルース」 の客間みたいな、イギリス風の落ち着いたセットが
ぼんやり見えてくる。 本棚にサイドボード。
やりかけのチェスのそばには、ひとり掛けのソファが2つ。



奥にスポットが当たると、本棚に軽く寄りかかるように立って、本を読んでいる高井さん。
衣装は細かい千鳥格子のジャケットに真っ白いシャツ、チャコールグレーのズボン。


※注・・・大学教授みたいなオーソドックスさだけど、冒険は禁物なので。



もうひとつスポットが当たると、手前のソファに足を組んで座っている村さん。
こちらは黒のスーツ。
マオカラーに華やかなポケットチーフなど、少し遊びっぽいデザインで小粋に決めて。


村さんが後方の高井さんを見やってパチンと指を鳴らすと、高井さんが顔を上げて
音楽が始まる。
聞こえてくるのは、明るく爽やかなイントロ。



    Song 1 君住む街で (マイ・フェア・レディ) 村俊英・高井治



歌いながら高井さんが、村さんのソファのひじ掛けに軽く腰をかけるようにしたりして、
あくまで好青年の雰囲気で。



【MC】


ここで、中央に立ってきたおふたりから、魅惑のバリトンボイスで最初のご挨拶。


 村さん 「飛ばしていくからついて来てね。」
 高井さん 「ついて行くのはお客さまじゃなくて、我々ですね(笑)」



ソロのトップバッターは高井さん。
おおらかに雄大に、男性的な歌声を披露できるこのナンバーで。



    Song 2  ブイ・ドイ (ミス・サイゴン)  高井治



続く村さんのソロは、チェ・ゲバラのワイルドさと、皮肉っぽい歌詞の中にも、どこか楽しげな
リズムのある曲を。



    Song 3  こいつはサーカス (エビータ) 村俊英




【ゲスト登場】



    Song 4  オーヴァチュア (オペラ座の怪人) 



おなじみのオーヴァチュアで、客席の温度も一気に上昇。
村さんがファントムのマスクをして、エスコートしてくるのはゲストのミュージカル女優さん。


※注・・・今回は元・四季の井料瑠美さんでイメージしてます。


ピンクシャンパン色のドレスが放つ、淡いきらめきが美しい。


「The Phantom of the Opera」 のさわりを村さんが歌ったところで、曲調が変わり
高井ラウルが反対側の袖から登場。 高井さんが立ち止まって片手を差し出すと、
井料クリスがファントムの手から離れてラウルの元へ。  



    Song 5 All I ask of you (オペラ座の怪人) 高井治 井料瑠美



舞台では決してお目にかかれない、クリスとの相思相愛モード。
井料クリスティーヌを包み込むように歌う。 当然ながら、羽交い締めはなし。
「いま 君を 愛す」 で手を取り合い、楽しげに袖に去っていく二人。


反対側にピンスポットが当たると、トレンチコート姿にファントムのマスクをした村さんが
佇んでいる。 
二人を見送ったあと、おもむろにマスクを外して正面に向きなおり、歌い出す。



    Song 6 恋のさだめ (アスペクツ・オブ・ラブ) 村俊英



※注・・・もちろんジョージではなく、アレックスです。 
   



【MC】


あらためて、ゲストの紹介とご挨拶。 久しぶりのクリスティーヌはどう?という導入から
3人で少しだけ、劇団四季の話題など。 
オペラ座の苦労談や舞台のハプニング話で大いに盛り上がる。  


村さん 「じゃあせっかくだから、僕もデュエットをお願いします。」



トレンチコートを脱ぐと、チョコレート色のジャケットに、なめらかなクリーム色のシャツ。
胸に赤いバラを挿した村さんが、井料さんを優しくエスコートして歌う。



    Song 7 美女と野獣 (美女と野獣) 村俊英 井料瑠美



間奏では舞台同様にダンスを披露、胸のバラを井料ベルに捧げて、ゲストはここで退場。


高井さんもこの歌の間に衣装替え。
麻っぽいライトブルーのジャケットをはおった、少しカジュアルなスタイル。
インに着るシャツは白地にブルー系のストライプにして、軽く爽やかな感じ。


しかし、服装は軽くても曲は重めに。



    Song 8 This is the Moment (ジキル&ハイド) 高井治





【MC】

飲み物を用意して、ちょっと休憩。
トークも、子供の頃のエピソードや学生時代の思い出話など、まったりムードに。


 高井さん 「このコーナーはミュージカルを離れて、皆さんの前ではあまり歌わない曲を。」
 村さん 「あれ、アルコールは出ないの?」


※注・・・出ません。


ピアノ伴奏を高井さんにお願いして、村さんのカラオケ定番曲をご披露。



    Song 9 少年時代 (井上陽水) 村俊英



続いて、高井さんもスタンダードなポップスナンバーから一曲。



    Song 10 明日に架ける橋 (サイモン&ガーファンクル) 高井治 



 村さん 「ちゃんと英語の歌も歌えるんですよってこと、アピールしとかないとね。」
 高井さん 「・・・・・・・・(笑)。」



    Song 11 サタデーナイト (ベイシティローラーズ) 村俊英 高井治




※注・・・紅白歌合戦にも出場した、ゴリエちゃんの 「Pecori Night」 の原曲です。
     超アイドルグループ、ベイシティローラーズが全米1位を記録した曲で
     彼らの人気がピークだった76年当時、おふたりは10代後半だったはず。
     今回は原曲のまま、ゆったりペースの英語バージョンで。





【演奏者紹介】

村さんは次の準備があるので、高井さんの担当で。 
ひとりだと大変かと思いきや、あんがい楽しげにジョークを交えて丁寧に紹介を終える。




暗転。


青とパープルのドラマティックな照明が舞台を照らす中、いくつもの鐘の音が鳴りわたる。
舞台中央・床のせり上がりで、黒のタキシード姿の村さんが登場。
アニメでは光枝さんが担当した冒頭のナンバーも合わせて、メドレーでたっぷりと。



    Song 12 ノートルダムの鐘 ・ 罪の炎 (ノートルダムの鐘) 村俊英



美声に酔いしれる客席。
しかし、アニメーション対決の圧巻はこれから。



暗い中で、中央奥に出てきた大階段。


その一番高いところに照明が当たると、純白のタキシードで立つ高井さん。
キラキラした感じのイントロが始まると、お客様の悲鳴にも似た声があがる。 
高井さんが静かに歌いながら階段を下りてくる。



    Song 13 美しき光の翼 (勇者王ガオガイガー) 高井治



圧倒的な歌唱力に客席は言葉も出ない状態のまま、ラストに向けて
怒濤の大ナンバーが続く。



    Song 14 彼を帰して (レ・ミゼラブル) 村俊英



舞台の左右に分かれて立ち、二人はジャン・バルジャンとジャベールとして歌い上げる。



    Song 15  Stars (レ・ミゼラブル) 高井治



慈しみあふれる村バルジャンと、高井ジャベールの誇り高い歌声が、
叙情的なメロディとあいまって、お客様の中には涙を拭く姿も。




【FINAL MC】


お二人から、ここでお別れのご挨拶。


 村さん 「最後は、珍しく一緒に舞台に立ったアレから一曲、やりたいよね。」
 高井さん 「お互い偉い人の役だけど、出番は短かったアレですね(笑)。」


「ジーザス・クライスト=スーパースター」 の、おごそかなメロディが流れて、どよめく客席。
静かなイントロから一転、ミラーボールが回りだして華やかなフィナーレが始まる。 



    Song 16 ジーザス・クライスト=スーパースター (JCS) 村俊英 高井治



ユダがロック調で歌うこの名シーン、もちろんセクシーでタイトなロングドレス姿の
女性3人もバック・コーラスで参加。 


※注・・・お客様も声を揃えてどうぞ。



会場の興奮と熱気も最高潮に達する中、ラストの 「ジーザース!」 で
片手を突き上げた姿に照明が反転する。
赤の背景に、二人の黒いシルエットが浮かび上がって FINISH。 





【アンコール】


鳴りやまない拍手に応えて、二人がにこやかに再登場する。


やがて聞こえてくる、ガーシュインの上品で都会的なメロディ。
アンコールは 「クレイジー・フォー・ユー」 から、主役のボビーがポリーとの別れ際に
恋した日々をいとおしむナンバーを。



    Song 17 They can't take that away from me (CFY) 村俊英 高井治



この笑顔も 歌声も
胸にしまった 思い出は去らない。 
 


最後は人差し指を口元にあてて、シーッと声をひそめる仕草。
そして、軽く投げキスをして 「おやすみ。」  

優しい言葉とウインク。 手を振りながら、奥へ歩いて去る二人。





静かに下りてきた黒い幕に、ふたつのファントムのマスクが映し出される。







終演。










・・というわけで、空想コンサートを考えてみました。
空想といえどもできるだけ実現可能で、お二人の魅力が広がるような構成に
してみたつもりです。 
少しでも楽しんでいただければ幸いです。



さて次の機会には、ラウル俳優6人衆 (石丸さん、佐野さん、柳瀬さん、鈴木さん、
内海さん、北澤さん) で、V6ならぬ、R6コンサートでも企画してみましょうか。


こちらはファントム俳優さんに比べれば平均年齢も低いし、
やっぱりクレーンにフライングもありかしら(笑)。




最後までおつきあい下さって、ありがとうございました(^^)。




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