エピソード1〜 ファントム・ソウル



スミマセン。のっけからノーテンキで(笑)。
でも、「スター・ウォーズ」のダース・ベイダー卿と、ファントムには共通点が多いもんでつい☆


今年、2005年は1月12日に四季 「オペラ座の怪人」 東京公演が開幕し、1月29日には
映画 「オペラ座の怪人」 が封切、ということでまさにファントムイヤーらしく華やかに
始まりました。


そんな中、3月の中国・上海に続いて、韓国にやってきた「オペラ座の怪人」ワールドツアー。
上演期間は、2005年6月10日から9月1日までだそうです。
ソウル市内の 「芸術の殿堂」という施設で上演されるこの舞台を観るために、
7月2日から1泊2日で、初の海外遠征を敢行しました。


今後、韓国での観劇を計画される方のご参考にもなればと思い、遠征旅行記として
観劇前後のことも書き記しておきたいと思います。


いや〜1泊2日の短い旅行でしたが、半年前からの準備を入れれば結構長い道のり、
そして中身の濃い遠征でしたね〜。



この旅行記もかなり長くなりそうな気がしますけど、お願い・・最後までついて来てね(笑)





エピソード2〜 出発まで



思いがけない出会いから、オペラ座ファンになって1年半。
いつかはロンドン、またはブロードウェイでのオペラ座観劇を、というのはファントマーなら
必ず夢見ることではないかと思います。
しかし、欧米となると日数も費用もそれなりに確保せねばならず、今の私には正直言って
その余裕はない。 しかも一人ではちょっと心もとない海外遠征、
日常の行動さえマニアックなのに(笑)、さらにマニアックな旅行に同行してくれる人を
捜すのは難しいな〜と思っておりました。


そんな折、韓国での「オペラ座の怪人」上演情報を初めて耳にしたのは、2004年の
秋頃だったのではないでしょうか。


考えてみれば、福岡−ソウルは飛行機で1時間。
なにしろ東京に行くより近いから、料金も国内と大して変わらないだろうし、1泊2日なら
一緒に行ってくれる友達も見つけやすいかも。
そういうわけで、おととしの福岡オペラ座がご縁で親しくなり、一緒に関西遠征をしたことの
あるお友達に声をかけて、年明け早々から遠征の計画を立て始めました。



旅行そのものは、最近韓流ブームで増えているであろうパックツアーを利用するとして、
まず問題になるのはチケットの手配ですね。
ロイド・ウェバー氏の公式サイト 「RUG」 は英語、オペラ座の怪人の韓国版公式サイトの
韓国語となるとさらにお手上げだし、どうしたものかと思いましたが、
幸いある方に、日本語でチケット手配を依頼できる 「大象旅行社」 という韓国の
旅行会社を教えて頂くことができました。



で、こちらのサイトを見て最初にメールで問い合わせをしたのが1月下旬。
そしたら、すぐに大象旅行社さんから、お返事が来ましたよ。


「アンニョンハセヨ。   お問い合わせ誠にカムサハムニダ。」


日本語と韓国語がチャンポンになったメールが妙に可笑しくて、笑ってしまいますが、
この会社の担当者さんはマメに予約状況の連絡を下さるし、なかなか親切。
半年前では、手配が早すぎるかと思ったのですが、もう2月15日にはチケット予約が
開始されるということでしたので、ばたばたと日程を7月最初の週末に決めました。



さて気になるチケットの料金はこちらです。
曜日によって、上演の回数と時間、チケット料金が違ってるんですね。


※開演時間:平日ソワレのみ19:30 土日はマチネ14:30とソワレ19:30
※席種とチケット価格(単位はウォン)

火水木: VIP席 140,000 R席 110,000 S席 80,000 A席 50,000 B席 40,000
金土日: VIP席 150,000 R席 120,000 S席 90,000 A席 70,000 B席 50,000



大まかに言って、現在のレートは100ウォン=11円くらいみたいですので、
一番高い週末のVIP席で16,500円、一番安い平日のB席で4,400円というところでしょうか。


四季や帝国劇場でのチケット代からすると若干高いですね。
しかし、クラシックコンサートやオペラ公演は、日本でももっと高い料金設定が
ありますから、外国からの招聘ミュージカルとしては妥当なところなのかもしれません。


ただ、これに加えて手数料、ホテルまでの配達料もありましたので、今回は
VIP席を確保するのに、日本円で合計17,500円を支払っています。
支払いは、事前に国内の銀行への振込で精算しました。


VIP席は、四季の公演でいうところの1階S席ですが、単純に前から何列目という
区切り方ではないようです。
ん〜客席全体をドーナツにたとえると穴の部分がVIP席って感じかな。
極端に前過ぎず、端っこ過ぎず。


実際に出かけてみて思ったのですが、とっても大きな劇場なので、たぶん前方でも
端っこは、見切れがかなり予想されるのではないでしょうか。
そういう意味では良心的な席種設定になっているような気もします。
ちなみに客席は4階席までありました。 



さて、大象旅行社さんのおかげで、2月の中旬にチケットの確保は完了。
私達の席はVIPゾーンの中で7列目。センターブロック上手寄りとの連絡がありました。



チケットの確保ができれば次は国内の旅行社で、ツアーを購入。
・・・と思ったら、7月のツアーは3月後半に入らないと詳細がわからないそうで、
ちょっとインターバルかなあ。


ちょうど2月〜3月中旬までは確定申告シーズンで、私は仕事の超繁忙期。
毎日の残業に加えて3月初めに取引先の社長が急に亡くなり、なぜかお通夜と
葬儀の受付にかり出されたりして、私のバタバタ度も最高潮。



それでも、ようやく3月後半に入って残業の嵐から解放され、久々の東京遠征
汐留の 「海」 劇場詣でに出かけた、その帰り道。
携帯メールに飛び込んできた知らせは



「福岡で大地震発生。 震度5強」 


3月20日 午前10時53分。 福岡西方沖地震でした。



幸い自宅も会社も物的被害もケガ人もありませんでしたが、ホントに大変だったのは
翌日出社してからですよ。
損保代理店の業務を担当していた関係で、地震保険の問合せと調査、取引先への
お見舞いの手配で大わらわ☆ 物理的にも精神的にも、かなりボロボロ度に磨きがかかり
正直言って、この3月ってホントに普通に31日あったのだろうかと、
今でもちょっと疑っております(笑)


でもこの地震のときに嬉しかったのは、全国のあちこちからメールやお電話で、
または掲示板のカキコミという形でお見舞いの言葉を頂いたことです。 
ミュージカルがご縁で知り合った皆様の、あたたかいお気持ちに涙ぐむ思いでした。 



さて、そうこうするうちに4月に入り、本腰を入れてパックのフリーツアーを探しましたが、
2泊3日のツアーは結構あっても、1泊2日というのはほとんど見あたりません。
まあそうだよね〜、いくら福岡からソウルが近いとはいえ、海外旅行で1泊2日じゃあ
観光もほとんどできないものね〜。


飛行機とホテルを単独で予約することも考えたのですが、料金がかなり割高になるし、
ツアーと違って空港からホテルまでの送迎もつかない。
不慣れな海外では、迷子になるリスクはできるだけ避けたいし・・・と、考えていて
ふと思いつきました。


「ツアーがないなら、ツアーを作っちゃえば良いよね。」


結構無謀な思いつきではありましたが、なんと言っても、いざとなれば頼りになるのが
常日頃のおつき合いというヤツでしょうか。
長年、勤務先で懇意にしていた旅行会社の担当者さんが、近々フリーとして
独立するという話を耳にして、ダメもとで初仕事にどうかと頼んでみることにしました。



で、最終的に彼が持ってきてくれたプランは

7月2日(土)出発の1泊2日。
福岡ーソウル往復のJAL機利用にソウル中心部・世宗ホテルでの宿泊。
到着日の昼食と夕食、翌日の朝食に、名所観光とショッピング付き。

おまけに、中心部からちょっと離れている劇場までの送迎と空港への送り迎え。
私達少人数グループのために、専用の係員を1人つけてくれるという小ツアーでした。


料金は空港利用税などを入れて、1人あたり6万円弱。
頑張ってくれた担当氏には心から感謝です。
願ったり叶ったりのプランができあがって、これでようやくほっと一息☆



あとは、出発までのんびり優雅に待つだけね〜♪



・・・・と、思った4月20日の明け方。


ふたたび大きな地震が福岡を揺さぶりました。 これが震度5強の最大規模の余震。
おかげでまーた振り出しに戻る。ですわ。
あぁ地震そのものじゃなくて、保険の手続きのおかげで軽〜く PTSDになりそう☆



それでもなんとか、5月にはすべての申し込みが完了して人数も確定。
やれやれ、あとは当日まで風邪をひかないようにするのが準備ってヤツかな。



そうそう、個人的に、もうひとつだけ旅行の準備をしておきたいことがありました。
うふふ。それは携帯電話を待望のカメラ付に変えること♪
というわけで旅行の3週間前に、機種変更を完了しました。


しかし、慣れないことを急にやっても、身に付いてないことはやっぱりムダになるということを
旅行先で実感することになるのです・・・☆ 






                                この項続く・・(当たり前ですね・笑)






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ワールドツアー 「オペラ座の怪人」 韓国遠征旅行記

2005年7月2日(土)〜3日(日)

【準備編】