ねえ、貴方は気付いてる?

貴方がもうボロボロだって事に


ねえ、貴方は解ってる?

貴方がどれだけのモノに縛られているか


きっと貴方は気付いてすらいないから

だから私が貴方をソレから解放してあげる…

(04/05/12)






鏡に映ったモノ

それは本当に現実を映した『事実』なのか

それともあくまでをソレを映した『虚像』に過ぎないのか


きっと真実なんてそんな鏡に映った姿形の様なモノ


なあ、名探偵

お前は何をもってそれを『真実』だと語る?

(04/05/13)






好きになってしまったら

苦しくて辛くて痛くて

きっと呼吸さえも出来なくなってしまうから


だから保つのは願うのは

『嫌いじゃない』と言い合える関係

(04/05/14)






夜という名の闇の中

白い罪を纏い舞い降りた影


他を圧倒する存在感と

まるで魔法の様な手口に

咎人だという事を忘れて魅入られた


攫われる事を願い

囚われる事を願ったのは自分


だからたとえ裏切られたとしても

その選択は俺の中の真実

(04/05/15)






有り得る筈だった未来を捨てたのは貴方

有り得ない筈だった未来を手に入れたのは俺


一人だった筈の『共犯者』は三人へと増え

求められ続けていた『蒼』は自ら堕ちる事を決めた


狂い始めた歯車は直る事無く音を立てて壊れ逝く

それはこれから始まる戦いのプレリュード

(04/05/20)






戒めなのだと貴方は笑った

優しさの証だと俺は思った


消えない傷は男の勲章で

けれど貴方のそれは酷く痛々しくて


それでも刻まれていく傷は

増えていく重みは


痛々しいけれど

確かに貴方が生きているという証拠

(04/05/24)






理想郷なんて語源の様に何処にもない

そう笑ったのは君

それは違うと否を唱えたのは俺


俺にとっての理想郷は貴方の隣

俺にとっての桃源郷は貴方の居るこの世界


だから俺の隣で貴方だけの理想郷を見付けて?

(04/06/10)






恋人のポジションなんて望まない

愛人で良いよ、俺はね


君の傍に居られるのなら何だって構わない

それこそ小間使いだって良いよ、本当にね


だけどそんな小さな小さな隙間から

徐々に徐々に貴方を侵食して行って


何時か俺だけのモノにしてあげるから

(04/06/11)






引く事のない頬の熱

有り得ない程に早くなる鼓動


『好き』


たった一言でこんなに胸が熱くなるなんて知らなかった

たった一言でこんなに幸福になれるなんて知らなかった


それを教えてくれたのは

他でもない大切な貴方

(04/06/15)






今日は大切な大切な記念日

それは普通のイベントや

酷い時には自分の誕生日すら忘れてしまう俺が

唯一つ覚えているモノで


きっとたいした事はしてやれない

お前が祝ってくれた分の半分もきっと返せない


それでも何かしてやりたいのは事実だから

だから、隣で眠るコイツが目を覚ましたら

一番最初にこう言ってやろう


『生まれてきてくれて本当にありがとう』

(04/06/21)




top詩再録第七段。
何気に結構増えてきたな…。

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