携帯のアドレス帳の中にある

一度も連絡を取った事のない番号


それは最早お守りの様な物で

かけてももしかしたらもう繋がらないかもしれない


けれどそれは…

何時もポケットの中にある秘密のお守り

(04/05/02)






欲しいモノは何だったのか

求めるモノは何だったのか

探せせば探す程に解らなくなる

それは渇望と同時に恐れを生むモノ


ハヤクミツケナケレバ

ズットミツカラナケレバイイ


相反する思いはきっとずっと変わる事のない真実

(04/05/03)






大切な大切な記念日なのに

きっと貴方は忘れてしまっているでしょうから


思い出させて差し上げるのはきっと私の役目

(04/05/04)






人間だから苦手なモノがあるのは当たり前で

けれどお前の場合余りにもその反応が面白いから

ついついからかいたくなってしまう


でも俺がこんな感情を持つなんて

お前にぐらいなんだから感謝しろよ?

(04/05/05)






私は俺

俺は私


――真実は何時も一つ――


それは貴方の言葉

ならばその言葉に責任を持って

そしてこの真実を見届けて?

(04/05/06)






茨の冠を戴くなら

他の誰の手からでもなく

貴方の手から戴きたい


茨から滴り落ちる血は貴方の白い手を穢し

拭っても拭っても消えない痕になる


きっと私達は同じモノになれるから

だから私に茨の冠を…

(04/05/07)






痛む胸は現実

願う未来は夢


傷だらけの身体で願うのは

大切な人の幸福


だから信じてもいない無慈悲な神に祈るのは

この現実が小さな彼に届かない事

(04/05/08)






『ダイキライ』


その言葉が必要で

でもその言葉が言えなくて


多分それを言えたら

お前にあんな顔をさせずに済んだのに


けれど気持ちは裏切れなくて

想いは変えられなくて


だから今切に願うのは

お前が本当に幸せになってくれる事

(04/05/09)






胸を締め付けるのも

暖めてくれるのも同じモノ


苦しくて痛くて辛くて

けれど同時に甘く優しく癒してくれる


それはきっと一生完治する事のない

甘く苦しい『愛』という名の病

(04/05/10)






『大丈夫』

それは貴方の常套句


けれどそれが本当に

本当の真実を指し示す言葉ではない事を知っているから


だから、俺一人だけでも

壊れかけの貴方の支えになりたい

(04/05/11)




top詩再録第六段。
何気に、05/07がお気に入りだったり♪

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