互いが互いを想い合う気持ちは

不器用な程真っ直ぐな想いは

互いを傷付ける事しか出来なくて

もう少し器用な恋が出来たら良かったと思うけど

貴方への想いは

溢れ出る感情は

止める事が出来なかった


だから傷だらけの心で

貴方を包み込んでも良いですか?

(04/03/04)






守りたい

幸せにしたい


貴方にしてあげたい事はそれこそ星の数程あって

けれど闇に生きる私には出来る事は何もなくて


だから唯一つ…

貴方を見守る事だけは許して下さい

(04/03/05)






拒絶する事は簡単で

受け入れる事は困難で

俺の気持ちなど全て見透かした様に笑う相手に苛立ちを感じた


だからこそ

手を伸ばした瞬間に

崩れ落ちたポーカーフェイスは最高の快感


俺はお前が思っている程

お綺麗な人間じゃないんだぜ?

(04/04/01)






どんな極上のサファイアも

どんな極上のブルーダイヤも

貴方の持つ二つの至宝の宝石の前では霞んでしまう


その輝きで

私を貫いて下さい

(04/04/15)






傷の舐め合いはしたくない

だから貴方に伝えるのは

この想いを開放するのは


貴方と私が

偽りの姿を捨て去る事が出来た時

(04/04/16)






時間(とき)は瞬く間に過ぎ去って

二人の戦いは終わりを告げた


けれど消えない痛みは

消せない罪達は

何時までも二人を苛み続ける


でもその痛みが

辛い筈の苦しみが

甘美な罪の果実になるのは


それら全てが

俺達を繋ぐ絆だから

(04/04/17)






狂おしい程の想いと

苦しい程の執着と


傍に居れば壊れゆくのは解り切った未来

それでも離れられないのは己の弱さ


――貴方を壊してもいいですか?

(04/04/18)






大切な大切な人だから


独占したくて

閉じ込めてしまいたくて

俺だけを見詰める様にしてしまいたくて


けれどそれが実現されないのは

きっと誰よりも自分が一番良く解っている


俺が欲しいのは綺麗なだけの操り人形だけじゃなく

不敵に笑うお前だから

(04/04/19)






優しい優しい腕の中

まどろむ一時は幸福


明日消えるかもしれない温もり

明日は約束出来ない関係


だから今出来るのは

この腕の中

静かに穏やかに眠りにつく事

(04/04/20)






愚かな罪人だと笑われるかと思った

何かに利用する気かと疑われるかと思った


けれど返って来たのは

優しい微笑と温かい温もり


夢なら覚めないで欲しいといったのは俺

その頬を思いっきり引っ張ったのは貴方


忘れかけていた幸福を

取り戻したのは何時かの温かい闇の中

(04/04/21)




top詩再録第四段。
04/21の怪盗のほっぺを引っ張る探偵は実はかなりお気に入り(笑)

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